丹沢/丹沢山・不動ノ峰・蛭ヶ岳(塩水橋から往復)


- GPS
- 08:06
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 2,197m
- 下り
- 2,203m
コースタイム
0610 塩水橋発(12℃)→0657-0701 堂平取付→0720 塩水林道終点→0802-0809 天王寺尾根分岐→0840 丹沢山→0918 不動ノ峰→0927 棚沢ノ頭→0941 鬼ヶ岩→1004-1025 蛭ヶ岳(14℃)→1101-1105 棚沢ノ頭→1117 不動ノ峰(17℃)→1153-1157 丹沢山→1223 堂平分岐→1257-1302 天王寺尾根上で小休止→1334 天王寺峠→1352 本谷林道出合→1415 塩水橋帰着
トータル行動時間:8h05m(歩行時間:7h15m)
1425 塩水橋発⇒1632 自宅着(ヤビツ峠経由)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
塩水橋の余地に駐車。 |
写真
感想
朝4時に起床。残り物のクリームシチューを冷や飯に盛って電子レンジで暖めて食べ、家を出たのは4:50。早朝なので交通の流れもスムーズで宮ヶ瀬やまびこ大橋経由で1時間余りで塩水橋に到着した。やまびこ大橋を渡り、県道64号に別れた道は宮ヶ瀬霊園を過ぎると極細のワインディングロードになり気を使う。塩水橋を渡った所に1台既に駐車している所に余地に駐車したが、出発するまでに2台すべり込んできた。本谷林道のゲートの周辺からヤビツ側には既に10台以上路傍に駐車しているのが遠目に見える。隣りの隣りに停めた人は子どもと2人で蛭ヶ岳山荘泊まりで往復するとのこと。
GPSをONにして靴をS子のScarpaに履き替えてゲーターを着けて準備完了。6:10に出発。本谷林道のゲート手前にはキュウハ沢の看板が出ていて沢の準備をしている5人パーティがいた。もっとも僕もここはキュウハ沢や四町四反ノ沢辺りのアプローチとしか認識していなかったのでこちらが王道かもしれない。この辺りの沢は昔からヒルの多さで名高かったから夏を避けてこの季節の方が満喫できるのかもしれない。
本谷林道を瀬戸橋で分けて、塩水沢沿いの塩水林道を歩く。林道に沿った沢は堰堤ばかりだ。この林道歩きが1時間位続くと地図にあったが、40分程で塩水林道が左にヘアピンカーブを描く頂点から古い林道が出ているのでそちらを辿る。しかし100m程直進すると行き止まりになる。途中左側に踏み後らしきものが見えたのでそこに戻ると多分標識だったと思われる杭が残っていた。旧林道の入口から20m足らずの場所だ。最初は怪しいもののつづら折りの踏み後を辿りしばらく行くと丸木の階段が現れて一安心。そこで荷を下ろして小休止とした。歩き出しは肌寒く、フリースを着てスタートしたが、急登に備えてここで脱いだ。林道を素直に歩いていっても終点からの登り口に行き着くが、こちらを行くと10分短いらしい。短い距離で高度を200m程稼ぐからかなりの急登だが、杉林の土の踏み加減が脚に優しいのか良いペースで登っていける。国土交通省の堂平雨量局の建屋脇で林道に合流した。雨量局建屋に立てかけて6台の折りたたみ自転車が置いてあったが、下山の時間を稼ぐのが目的かもしれない。林道はここで終点になる。向かい側に登山道入口の看板が打たれている。この看板には丹沢山まで1時間20分と言う非常に挑戦的な時間が記されている。山と高原地図のコースタイムは1時間50分だ。登山道に入りしばらくは同じような急登だがそのうちに勾配が寝てくる。この辺りが堂平のようだ。20分歩くと堂平沢を横切る。明るい河原で7人パーティが休憩を取っていた脇を追い越させてもらった。彼らも蛭ヶ岳往復と言う。沢からは天王寺尾根が高く見えるがいよいよこの尾根に取り付いていく。200mの高度差の急登を20分強で登りきると天王寺尾根上の分岐点に着いた。ここで小休止しておにぎりを1つ頬張っていると先ほどの7人パーティが追い抜いていった。彼らはガレ場の手前で再度休憩を取っていたのでここでまた追い越させてもらう。200mの高度差を直線的に登っていくと尾根に辿り着く。南側に数分行くとみやま山荘が見えてきた。
丹沢山からは不動ノ峰と蛭ヶ岳が指呼の間に見えるが道標によると3.4kmあるとのことだ。ちなみに塔ノ岳は2.5km。そして富士山も大きく裾を広げた姿を現している。残念ながらまだ白雪は頂きに抱いていないが、均整が取れた美しさ。丹沢山到着が8:40、計画より50分早いが帰路の時間にマージンを取っておきたいので休憩は取らずにそのまま蛭ヶ岳への道を急ぐ。不動ノ峰には大雑把に100m下って100m登るような感じだ。しかし丹沢には珍しい笹原の眺めの良い尾根道は登り下りの苦痛を感じさせない。ずっと天城、箱根、愛鷹、富士そして蛭ヶ岳を視野に入れながら贅沢な尾根歩きだ。ただ北風が強く、寒い。再度フリースを着た。温度計を見ると8℃になっていた。不動ノ峰では大倉から蛭ヶ岳を日帰り往復すると言う初老の方に出逢った。もう帰路なので驚くと夜のうちから歩き出したとのことだった。大倉尾根では鹿に驚かされたとも。小屋泊りがどうももったいなくって、と言われるのには同意した。不動ノ峰からは軽いアップダウンで棚沢ノ頭に出る。ここからユーシンへの分岐がある。この辺りは鍋割山稜の有り様も良く解る。鍋割峠から鍋割山への急登のすごさも。棚沢ノ頭から軽いアップダウンで鬼ヶ岩に出る。丹沢山から行く時には何が鬼だか判らないが、蛭ヶ岳から来る時には2つの岩が鬼の角を思わせるようだ。ここの下りが丹沢山から蛭ヶ岳間の唯一の危険箇所だ。下りきって100mちょっとを登ると神奈川県の最高峰、蛭ヶ岳1673mだ。
蛭ヶ岳では展望を楽しみながら20分の大休止を取った。温度計は14℃を指しているが北風のせいか数℃低く感じる。本当に素晴らしい展望、南は海から伊豆、箱根、愛鷹、富士山と続き更に南アルプスが赤石から塩見、農鳥、間ノ岳、北岳、鳳凰三山と甲斐駒ケ岳と全て望むことが出来る。鳳凰三山の後ろに見えるのが仙丈ヶ岳だろうか。更に北側に奥秩父の連山が続く。金峰山はそのてっぺんの五丈岩からそれと判る。流石に丹沢主稜だけあって登山者は多い。トレイルランナーの多さも目立つ。年齢もまちまちだが、どう言うルートを描いているのだろう?
10:25に蛭ヶ岳を後にした。10:45に鬼ヶ岩の麓に辿り着いた。鬼ヶ岩に登ると朝の7人パーティがいた。1時間差を着けることが出来たようだ。他にも数パーティ、途中で抜いてきた顔があった。棚沢ノ頭の手前でGPSがバッテリーアップのビープ音を鳴らしたので電池を交換、不動ノ峰では17℃になっていたのでフリースを脱いだ。小休止が多かったが11:53には丹沢山に戻ることができた。午前中に戻って来れるとは予想以上の出来だ。山頂は昼時もあってか登山者で一杯、ベンチも埋まっているので笹原に腰を下ろして小休止した。
丹沢山からの帰路は天王寺尾根を取ることにした。流石に登りの登山者は少なくなっている。堂平への分岐の手前でふと尾根の右側に気配を感じたら鹿だった。2頭がじっとこちらを見ていた。堂平分岐の下は尾根が広く道迷いの恐れも無きにしもあらずだが、概ね尾根通しに降りていけば良いのだろう。右手には鹿除けフェンスが張られている部分も多いのでキュウハ沢に迷い込む可能性は低いようだ。しかしまだ13時過ぎだと言うのに暗い尾根道で、これが日暮れに近い時間だと大変不安になることだろう。コースタイムは長いが帰路も塩水林道に取った方が安全なように思える。尾根の終端で250mを転がるように降りていくと天王寺峠に辿り着く。ここから右手に本谷林道へ下っていく。途中の沢で顔を洗いリフレッシュしていると、沢登の帰りと思われる初老の登山者が降りて来た。本谷林道出合から塩水橋までは1.7kmの林道歩きだ。14:15に駐車場に戻ってきた。計画よりも2時間弱早い。でも結構疲れた。帰って来てGPSのログを見たら歩行距離は19.8km、総獲得高度は蛭ヶ岳と塩水橋の標高差が1230mであるにも関わらず1760mであった。疲れて当たり前か。でも夏に入る頃にはこんな山行ができるコンディションになれるとは思っていなかった。会に刺激を受けてK太と山行を重ねていたのが力になっているのだろう。
ゲート付近は朝から更に車が増えていて道の両側にべったり。さてヤビツに行ったもんか、宮ヶ瀬に行ったもんかと迷ったがしばらく通っていないしヤビツに向かうこととした。けれど時間的には宮ヶ瀬の方が早いようだ。途中で工事で待たされたこともあるが家まで2時間以上掛かった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する