鳳凰三山、南御室小屋、観音岳まで、強風
- GPS
- 08:44
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,839m
- 下り
- 1,831m
コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 6:51
天候 | 曇り、強風、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2008年11月21日、22日
鳳凰三山を夜叉神峠から登る場合に、最も早く現れる南御室小屋。
今年は、ヘリの荷揚げを手伝ったり、日帰りの時も含めて、何度も遊びに来たり、10月の連休では、お手伝いもしたりした。
11月のこの連休を最後に小屋の営業が終わるので、1泊2日で遊びに行き、観音岳まで行くことにした。
この時期は、雪も覚悟しなければならない時期であるが、やはり2,3日前に雪が降った。その雪は、夜叉神峠辺りから登山道脇などに現れた。
本格的に登山道に現れたのは、2300m以上だったように思う。
11月21日
日帰りではないので、少し遅く家を出ても大丈夫。
ということで、日の出も遅いことだし、少し楽をすることにした。
7:40自宅発
コンビニで朝食、昼食を購入。
天気はいいだろう。
これが間違いであったが、、、。
8:15には、夜叉神峠入り口着。
車は数台。
もう混雑する時期ではない。
雪はどれくらいだろう、登山道は、支障なく歩けるか、そんなことを考える。
夜叉神峠入り口には、男性1名がタクシーで到着。
この男性 薬師岳小屋での宿泊予定であったが、到着した南御室小屋で、既に強風、吹雪のようになっていたので、様子を見ることにし、結局は、そのまま南御室小屋で宿泊した。
身支度整え、さて出発。
何度も車のロックを確認する。
年を取ったな、、、。
8:33夜叉神峠入り口発
朝、寒かったので、割と厚着をしていた。
歩き始めるとすぐに熱くなり、衣服調整。
荷物も重い。
ビール6本入っているし、念のためのアイゼンも入っているし、、、。
やはり荷物が重いのは、つらいものだ。
汗がとめどなく流れる。
9:21夜叉神峠到着
カメラを抱えた男性1名。
白峰三山の写真を狙っているようだが、完全に雲の中。
おそらく、強風が吹き荒れ、相当荒れているように見えた。
まさか、そんな荒れた天気がこちらの方に来るとは思わなかったが、、、。
9:34夜叉神峠発
ここからは谷から風が吹き上げてきて、寒くなる。
先ほどまでの汗がうそのように引いていく。
ある程度着込んでいないとからだを冷やしてしまうだろう。
雪は、夜叉神峠辺りからも現れるが、登山道を覆うほどではない。
だが、次第に高度を上げていくと日陰などは登山道を覆う場所が現れる。
10:35杖立峠
雪もぼちぼち登山道を覆うようになってきていた。
10:43杖立峠発
ここは下る。
下山時は登り返しがいやらしい。
杖立峠を過ぎた頃から、白峰三山の荒天がこちらの方に波及するがごとく、風が強くなり、時折、雪が舞いようになってきた。
樹林帯を歩くと、木が鳴るのだ。
ぎーぎー。
樹林の上空からは、ゴーゴー、ザーザーと激しく、心を揺さぶるような強風が吹き荒れていた。
こんな時は、かなり気が萎える。
焼け跡辺りになっても白峰三山は、見えず、こちらも荒れ模様。
雪がよこなぐりに降る時もあった。
ただ、経験したことはないが、感覚的には、北アルプスのような吹雪になって、雪がたくさん積もるといった、そんな感じではない。
焼け跡を過ぎて、樹林帯に入ると強風はさらに強まり、登山道もびっしり雪に覆われる。
すごい音だ。
本当に木が鳴いている。
今まで、強風で木が倒れることなど想像だにできなかったが、さすがに強風で木が倒れることもあるなーと感じるほど。
11:53苺平
この付近は、真っ白だ。
そういえば、新雪の後の踏み跡は、私のものを入れて、3つ。
夜叉神峠入り口で会った男性、私、それともう1人いる。
もう1人は、薬師岳小屋で宿泊する男性であることは後でわかった。
12:00苺平発
もう登山道は、真っ白。
苺平から、南御室小屋は日当たり悪く、このまま雪は残るのだろう。
それにしても重い荷物。
もう少しで小屋に着く。
12:18南御室小屋着
よこなぐりの吹雪のようになって来た。
夜叉神峠入り口にいた男性が先着。
ただ、小屋のご主人、スタッフは週末営業で、これから上がってくる。
この男性、経験者で、これほどの強風の為、本当は、薬師岳小屋に宿泊なのだが、しばらく様子を見ることにしたらしい。
私は、荷物を軽くし、よこなぐりの雪の中、薬師岳を目指す。
強風を経験したいと思った。
12:45南御室小屋発
本当は、これほどの荒天の中、小屋で休んでいればよかった。
でも強行した為、薬師岳の登りの途中からは、余りの強風の寒さで、目だし帽をかぶったほどだ。
念のために持参したのが、役に立った。
本当にすごい風なのだ。
砂払岳の稜線に出ると、もう吹き飛ばされそうになる。
強風、砂塵、雪が容赦なく、顔に叩きつける。
口まで目だし帽で覆いたいが、そうするとメガネが曇る。
困ったものだ。
時には、1mくらい飛ばされながら、且つ、砂払岳を薬師岳小屋に下る岩場にも雪が付いていたりしたので、スリップに注意しつつ、下る。
また、飛ばされそうになる。
これほどの強風は、初体験。
やはり、南御室小屋で停滞すれば良かった。
13:47何とか、薬師岳小屋に到着。
小屋は週末営業。
小屋番は、中道を大急ぎで登り、到着したばかりだった。
それに雪に踏み跡を最初につけた男性も1人。
そしてやはり、中道を登ってきた若い男女もちょうどチェックイン。
しばらく話をした。
薬師岳はすぐそこだから、頂上に行くことに。
14:15薬師岳小屋発
すごい風。
またもや飛ばされそうになりながらも頂上に。
14:25薬師岳
もう観音岳どころではない。
薬師岳の山頂に着いたら、少し晴れ間が出た。
わずかの時間。
観音岳方面の写真を取った。
白峰三山などまったく見えない。
少し手袋を外していたら、手が凍えてしまった。
体感気温はー10℃以下だろう。
長居は無用。
14:35薬師岳発
南御室小屋へ「帰る」。
途中、薬師岳小屋に挨拶して、急ぐ。
氷柱が寒々しい。
やはり、砂払岳付近で最も強風。
一瞬の油断で飛ばされたら、、、。
樹林帯に入ると上空では、風が吹き荒れる音が聞こえるものの、やっと難を逃れた感じだ。
真っ白な雪道を南御室小屋へと下る。
15:24南御室小屋着。
小屋で様子を見て、停滞していた男性は、そのまま南御室小屋で宿泊となった。
この男性ともう1人の男性の2名がお客さんだった。
だいぶ遅くなってから、強風も止んだようだ。
夜中にトイレに起きて、見上げるとオリオン座などが輝いていた。
11月22日
日の出となる6:20頃やっと起きた。
小屋では、既に6:00に朝食も出していた。
なんか、小屋でゆっくり。
気温は、−10℃。
寒いわけだ。
朝食も食べ、ちょっとまったりする。
ずーとTVを見ていた。
9:20頃を過ぎるとフレンドが、、、。
来ることはわかっていたが、やはり早い。
寒いので、休みなしできたと言った。
後でゆっくりしたいので、先に観音岳に向かうことに。
この頃、ちょうど南御室小屋に宿泊した2名がそれぞれ、薬師岳、観音岳まで行って、下りて来た。
私は、もう稜線には、出ないつもりでいたが、日帰りのフレンドがこれから向かうことに刺激を受け、私も観音岳を目指すことにして、工場長の後を追うように小屋を出発した。
9:40南御室小屋発
昨日とは、まったく違う、穏やかな晴天。
これなら、白峰三山もよく見えるだろう。
昨日苦労した、砂払岳の稜線も、確かに風は強いものの、何とかなる程度。
青い空に白峰三山。
途中で、若者5名が下りて来た。
鳳凰小屋に泊まったのだろうか?
10:38薬師岳
10:42薬師岳発
観音岳がよく見える。
白峰三山も白さを増した。
風は強い。
でも昨日ほどではない。
とはいえ、岩の陰に隠れたくなる。
さて、観音岳を目指す。
いい景色だ。
八ヶ岳も白くなった。
先週、編笠山、権現岳に行ったのがうそのよう。
観音岳に向かう途中でも風の強い時があったが、それでも昨日よりはまし。
11:05観音岳
フレンドはもちろん先に到着し、カップラーメンを食べていた。
他にも地蔵岳のほうから来た男性2名。
強風をおして、何とか、周囲の写真を撮る。
フレンドともツーショット。
彼には、彼のペースがあるので、先に南御室小屋に行ってもらう。
私も少し遅れてスタート。
11:22観音岳発
いい景色を堪能。
11:40薬師岳
11:45薬師岳発
12:24南御室小屋
ここで、フレンドも先に到着しており、コーヒーなど飲み、ゆっくり。
その後、私は、パッキングもする。
その間にフレンド先発。
13:35南御室小屋発
今回もお世話になった。
次は正月か?
来れるのかな?
後は、下るのみ。
このルート三回登り返しがあるが、、、、。
13:56苺平
苺平に付くまでに10名くらいの登山者にあったかな?
意外に多い。
とはいえ、後は、誰にも会わなかったから、やはり少ないか、、、。
14:00苺平発
焼け跡からは、白峰三山が残照に映えていた。
14:42杖立峠
14:49杖立峠発
15:20夜叉神峠
15:23夜叉神峠発
夜叉神峠にも人がいない。
白峰三山は、きれいに残照に映えているのに、、、。
それにしても1ヶ月前と比べると全てが冬枯れだ。
15:45夜叉神峠入り口
フレンドが待っていてくれた。
スポーツドリンクも差し入れてくれた。
ちょうど喉がからからだったので、一気に飲み干した。
小屋が夜間どれほど寒いのか、雪はあるのか、などなどこの時期の宿泊の経験がないので、少しの荷物は余分に持っていった感じだ。
経験ができたから、次回、こうした機会があれば役に立てられるだろう。
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