英彦山☆壮麗な氷瀑から霧氷の頂へ


- GPS
- 02:44
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 745m
- 下り
- 629m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
添田からはタクシーで英彦山の銅の鳥居へ¥4220 下山後は神宮下(16:01)より町バスで添田まで(16:40分着) 添田17:12〜小倉18:35 |
コース状況/ 危険箇所等 |
四王寺滝までは多く 南岳〜中岳の行者堂までは工事のために本来は通行止め (多くのトレースがあるので通行されている方も多いと思うが、工事が行われている期間は通行不可と思われる) |
写真
感想
この日は京都から始発ののぞみで九州に向かう。関ヶ原のあたりでは雪は既に止んでいる筈ではあるが、新幹線が徐行運転をしたせいで京都駅に40分遅れで到着する。
小倉駅での日田彦山線への乗り換えの時間は35分だったのだが、小倉駅にも40分遅れのままに到着したので、目当ての列車に乗ることが出来ない。
次の日田彦山線の列車は約50分後、途中の田川後藤寺駅で乗り換えで30分待たなければならない。当初、乗る予定の列車は終点の添田からすぐに英彦山に向かうバスに接毒するのだが、バスはないのでタクシーで英彦山に向かうことにする。
添田の駅で降りた乗客は私の他には数人、駅前にはタクシーが一台、待機していた。英彦山に向かう国道500号線に入ると早速にも道路は雪で真っ白だ。前日の大雪によるもののようだ。
銅の鳥居でタクシーを降ろしてもらい、英彦山神宮の積雪した参道を歩き始める。別宮の駐車場からの道と合流するとと参道の雪の上には多くの足跡がついている。多くが12本爪のアイゼンをつけているようだ。
奉幣殿を過ぎて登山道に入ると植林になるが、大きく成長した立派な樹が多い。続々と下山して来られる登山者とすれ違う。四王寺滝の氷瀑を見に来られた方が多いようだ。
前回、英彦山を訪れたのは5年前の6月のこと、午前中はかなり豪雨だったのだが雨が上がり遅い時間から登山を開始したのだった。登山道の途中に流れる川はいずれも増水しており、渡渉が容易ではなかったのだが、この日は全く問題なく渡渉できる。
四王寺滝への谷に入ると数名のパーティーとすれ違うと途端にすれ違う登山者はいなくなる。流石に時間が遅いせいだろうか。ここまでチェーンスパイクを装着せずに来たが、斜面の傾斜がきつくなってきたのでチェーンスパイクを装着する。英彦山の南には鬼杉と呼ばれる有名な巨杉があるが、鬼杉には及ばないもののかなり大きな杉の樹が目を惹く。
東に谷の向きが変わったところで上流に大きな氷瀑が目に入る。期待通りに氷瀑が見事に発達しているようだ。氷瀑の後ろを流れる水の音が微かに聞こえる。他には登山者はおらず、壮麗な氷瀑を堪能する。
氷瀑の上を見上げると霧氷を纏う樹々が目に入る。氷瀑の右手の尾根に登るトレースがついている。トレースを辿るとすぐにも急峻な登りとなるが、ロープがつけられているので安心して登ることが出来る。尾根は石楠花の樹が多いようだ。
ひとしきり急峻な登攀が終わると細尾根となる。霧氷に彩られた樹々のトンネルを進んでゆく。尾根の周りのガスが薄くなり、左手には樹間から真っ白な斜面が朧げに見える。なぜかすぐ近くの英彦山の山頂のあたりからヘリコプターの音が聞こえる。
南岳の山頂が近づくと急に積雪の量が増える。尾根が広くなり、斜面もかなりの急斜面となるが、先行者のトレースのおかげもあって無事に急斜面を登りきることが出来る。南岳の山頂は樹林に囲まれて展望のないところだ。小さな山頂広場では山名標が雪の中から顔を出していた。
トレースのほとんどは英彦山の中岳の方に向かっているようだ。中岳は英彦山神社の上宮の修復工事のため令和7年まで通行止めということになっているが、雪のこの季節に工事は行われてはいないだろう。トレースを追って中岳に向かうことにする。
南岳の北斜面に入ると山頂に神社を戴く中岳が雲の中から姿を見せ、なんとも壮麗な景色だ。前回に訪れた時にもこの南岳の北斜面にたどり着いた途端に雲の中から山頂が姿を現したのだった。中岳への登りに差し掛かると南岳の霧氷が見事だ。風向きのせいで北斜面の方が霧氷がよく発達するのだろう。
急速に山頂のあたりから雲が消えてゆき、上空には雲の間から青空も覗く。中岳の山頂にたどり着いた時には英彦山の西側の展望が広がる。
英彦山の参道を下っていくとなぜか登山道の途中にリュックが放置されている。リュックの主は果たしてどこに行ったのだろうか、あたりに人の気配はない。もしかして先ほどのヘリコプターは・・・
先に進むと尾根の展望地から一人の男性が景色を眺めておられる。やはり四王寺滝から登って来られたようだ。折しも近くの尾根にかかる雲に光が当たって幻想的な光景ではあったが、雲の間から光がさしていたのは一瞬のことだったようだ。
行者堂を過ぎると尾根のトレースはますます広く、明瞭になる。多くの人がここまでは登って来られているのだろう。やがて尾根には濃い霧だ立ち込めるようになる。下るにつれて登山道の脇には大きな杉の樹が目を惹く。
奉幣殿から参道を下ると別所の駐車場方面への曲がり角にある店で「ご自由にお茶を飲んで下さい」とあるので、店内に入って温めらせて戴く。店のウィンドウには四王寺滝の氷瀑を含め英彦山の写真が多く展示されている。気さくな女将さんがこれをどうぞと2枚のコインチョコレートを下さる。
帰りの町バスに乗るには銅の鳥居に16時07分に到着する必要があると思っていたが、店から
わずかに1分程、別所の駐車場方面に歩いたところが「神宮下」のバス停であり、そこに16時01分にバスが来ることを女将さんが教えて下さる。
広々としたトイレの前にバス停があり、時間丁度にバスが到着する。バスに乗り込み英彦山を振り返るとかなり低いところまで雲がおりてきていた。山頂からの展望が眺めることが出来たのはかなり幸運だったようだ。新幹線が遅れたことによる怪我の功名もあったのかもしれない。
コメント
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立派な氷瀑ですね👏
(ヘリコプターは心配ですが・・・)
こちらでも自宅近くの氷瀑チャンスの冷え具合ですが
日曜日は夫の都合が悪く残念です😔
私の車でもご同行できるのですが
お母さん号は4年目の冬タイヤなのでひと様に乗っていただけなくて😅
小倉から京都に向かう帰路の途上でもうすぐ広島です。
今週は京都の自宅ですることもあったので、またの機会に広島に寄り道したいと思いますので、その折はどうぞ宜しくお願い致します。
私には九州の光景とは思えません
やはり十年に一度くらいの積雪なんですね
私も例年がどうなのかは分かりませんが、氷瀑や霧氷は冬になるとみられるようです。
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