大常木沢 千苦ノ滝登攀
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天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
入山者が少ないので全体的に注意が必要かと思いました。 地図読みが出来ないと帰ってこれないかも・・・ |
その他周辺情報 | のめこいの湯 |
写真
感想
19日の夜に東村山駅でピックアップしてもらい、「道の駅たばやま」へ向かいます。
到着は深夜1時半になってしまったのと、2人だけということでシュラフに潜り込み車中泊。
シュラフ車中泊って初めてでしたけど、夜中に寒くなったりもせずに快適でした。
20日の起床は午前7時前。
沢の水温が少しでも上がることを期待して遅めの出発です。
一ノ瀬林道に車を停めて入渓します。
林道から下降する場所によって下降の難易度は変わるようです。
今回は急遽参加を決めた山行だったので万全な予習は出来ませんでした。
遡行図と地形図は持参しましたけど、山行のイメージは「ぼんやり」っていうレベルです。
アプローチなどはY田さんにフリーライドって感じになってしまいました。
一ノ瀬林道からの下降を終えて入渓しますが、沢登りのはずなのに下流に向かいます。
この時点で僕の頭の中のコンパスは機能停止してしまい、西も東も分からない状態に。 北と南は分かるのか?ってのは愚問ですよ・・・
人懐っこい野良犬のようにY田さんの後ろを着いて行ったら、沢の合流地点があり、ようやく大常木沢に入ることが出来ました。
大常木沢に入ったら基本的に高巻き禁止縛りとなり、ヘツリと泳ぎと滝は登攀で突破します。
沢のシーズン終盤ですからね、寒いけど積極的に水と戯れます。
水の流れがそんなに強くなかったので、北野家に古来より伝わる秘伝の犬かき泳法でもなんとか届きました。
ヘツリはまだまだですね。 ついつい高く登り過ぎてしまったり、足が滑ってドボンしてしまいます。
一度ドボンしたところには水中に倒木があって、あやうく金のボールを砕きそうになり、お姉デビューする3秒前でした。
遡行は順調に楽しく進み、メインディッシュの千苦ノ滝に着きました。
水流が強いのか滝の水は下ではなく、水平に飛び出しています。
千の苦しみという渋いネーミングとともに、へっぽこクライマーの僕にビンビンと威圧感を与えてきました。
高巻きルートもありますが、今回はここを登攀するために来たようなものなので、Y田さんはオンサイトする気まんまんで、僕は敗退上等!という感じでチャレンジすることになりました。
じっくりと滝を観察すると、滝の中段までは左岸側の方が楽に登れそうですが、上部の被り具合を見ると僕のフリーの能力では可能性を感じません。
右岸側は中段までは左岸よりも悪いものの、上部の被り具合はそれほどでもないように見えたので、右岸側を下から攻めることになりました。
Y田さんがリードし、順調に登って行きます。 中段まで登ったところでハーケンを打ち、上部薄被り攻略の準備をします。 いざアタックを開始すると乗っ越しは割とあっさりクリアします。 乗っ越した後の急斜面のナメも難なくこなしたのかハーケンを打つ音が聞こえます。
滝の水しぶきを浴びながらロープをフィックスしてもらうのを待って、僕の登攀開始です。
中段までは余裕のよっちゃん。 上部の薄被りを間近で見てみると「行けそうな気がする〜!」という感じで頑張ってみましたが、右足のハイステップがどうしても届かない。 右手と右足のハイステップ、これは宿題として残したままになっている湯河原幕岩のアボリジニを連想させます。 「ダメだ、左手と左足が良く分からない状態で身体を空中に出すなんて危険が危ない! 乗っ越した後も悪いはずだし、もし落ちたらハーケンは止められるのか?僕のワガママボディーを!(倒置法) いや止められないであろう!!」と葛藤すること2秒で目の前にあったロープをゴボウしてしまいました。 この2秒はまるで永遠のように長かったですねー。嘘ですけど・・・
我ながら、もう少し頑張れよと思ってしまいました(笑)
千苦ノ滝を過ぎると、小さ目の滝や綺麗な淵をいくつか超えて遡行終了です。
頭の中のコンパスは機能停止したままなので、またしても人懐っこい野良犬のようにY田さんの後ろを歩いて下山します。 周囲は360度同じ風景ですし、沢は何本か合流したりしていますし、自分一人だと帰れまテン・・・
下山の途中でキノコ採りのおじさんに会い、しばらく一緒に歩く事になりました。
山奥でいきなり人に出会うと、遭難して亡くなった人の幽霊や物の怪の類じゃないかと勘繰ってしまいます。
我々はフル装備なのに、オジサンは普段着に背負い籠一つでしたし、親切なふりをして実は我々を迷わせようとしているのではないかと警戒レベル4です(笑)
小一時間ほど「森のキノコ講座」などを聞きながら歩いていると、そのうちに「俺、ちょっとキノコに行くから。」とおじさんは消えていきました。 やっぱりキノコの国の人だったようです。 ずっと一緒に居たら我々もキノコになるところでしたよ。 ギリギリセーフ・・・
その後も竜喰沢への道のりは長く、急斜面の泥壁トラバースや下降など、アルパインを満喫できました。
最後になりますが、沢で登攀する場合は事前に手順確認を確実にしておくってのが今回の課題です。
地図の軌跡を見る限りでは大常木谷の完全遡行ですが、千苦ノ滝を登攀して大常木谷の完全遡行。竜喰谷の下降を日帰りでこなすとは凄いです。文章から読み解くと、会所小屋跡から大常木林道を竜喰谷まで向かったのではないかと思ったものですから。
ケチをつけているようで ゴメンナサイです。
gunsou1973 ヤマレコユーザーだったんですね。
これからもよろしくお願いします。
私のページにも遊びに来てください。大常木谷の記録もUPしています。
こんにちは。
会所小屋までで竜喰経由で下山したので、確かに地図は変ですね。
道が無いのでテキトーにやってしまいました。訂正しておきます。
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