笹ノ平-甲斐駒ケ岳-駒津峰-栗沢ノ頭-広河原
- GPS
- 80:00
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 3,405m
- 下り
- 2,649m
アクセス | |
---|---|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
北沢小屋 78'7・25・18:00JST
○○○○○
その時、僕は北沢小屋の展場の天幕の中で、○○から熱い
飲み物を寝袋の中から上半身だけを起し飲んでいた。昨日
からの予定の遅れをいっきに取り返したのである。みんな
の疲れた表情とはうらはらに、僕は余裕で登っていた。甲
斐駒ヶ岳のピークも越え、駒津峰の休けいの時でさえ疲れな
がらも、後半の山行のための余力はある筈だった。北沢小
屋の展場は時間も遅かったせいか、(記録しなかったけどた
しか六時ごろだと思う)場所がなく設営に時間がかかった。
僕は食料係の方だったので夕食の準備をしていた、今夜はシ
チューだ、これは練習もしていたので安心だった。が、野菜
などを切っていたら非常にだるくなってきて、それから寒気
がして、とにかく食事の準備をしなければならないし、イラ
イラして発狂しそうになるのをこらえ必死に準備をしていた。
僕が口に出すとみんな心配してくれてヤッケを着ろといわれ
それを着て支度をしていたがたいへんだった。みんなに天幕に
入るように言われてから○○にマットを出してもらったり○○
と○○先輩に着替えをてつだってもらったりして 熱い飲み
物をもらっていた。あゝ遂にバテてしまったのだ。という事
を実感した。いつしか○○先生が表れ「どうだ?」とかい
って体温を測ることになった。熱はあまりないと思ったがや
っぱり三十七度近い位だった。○○先生は天幕の入口でバテ
のことだとかなんか話している。疲労で死ぬこともある。そ
んなような事を言った気がした。このまま天幕の中で死んで
しまうのではといゆう、微かな心配が掠めた。そして眠ってい
った。 いろいろな夢を見
たかもしれない。下山している時の事など・・・朝
がなんとなくやって来た。寝
惚けながら起きていた。気分はいま
少しって感じだったが体力は回復しているようだった。事実
その日は栗沢の頭に登れていい時間で帰って来れた。だが僕
の体力の回復を見たとき○○と○○はかなり疲労が残って
いるようだった。まったく疲労とゆう恐ろしい敵は気まぐれで
ある。僕は自分の気づかない内に無理をしていた。それは
一人の未熟者の見栄だったのかもしれない。
今度の山行は去年の夏山にも増してさらに有意義で多くの
初体験もあってとてもよかった。先生が予定に遅れたと
言う事がこの山行を大きく変えバラエティに富んだ密度の濃
い山であった。
最後に、やっぱり「今度の山行は余裕があったんだけどな
あ」と悔やんでいる。 fine
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する