自力で登って降りる！木曽駒ヶ岳（福島Bコース）、木曽前岳、宝剣岳、伊那前岳

2014年10月01日(水) 〜 2014年10月02日(木)

• GPS: 41:26
• 距離: 22.3km
• 登り: 2,220m
• 下り: 1,928m

コースタイム

1日目

• 山行: 0:585
• 休憩: 0:99
• 合計: 0:00

4:15 木曽旅情庵YH
5:27 0:00 コガラ登山口
6:30 0:00 四合目
7:06 0:00 力水（四合目半）
7:45 0:00 五合目
8:18 0:00 六合目
8:59 9:05 七合目避難小屋
10:10 0:00 八合目
11:27 0:00 九合目
11:49 12:19 木曽前岳
12:32 12:36 玉乃窪山荘
13:04 13:04 頂上木曽小屋
13:13 13:33 木曽駒ヶ岳
13:54 13:54 (木曽駒ヶ岳) 頂上山荘
14:06 14:16 中岳
14:26 14:29 天狗荘
14:34 14:35 宝剣山荘
14:54 15:19 宝剣岳
15:39 宝剣山荘

2日目

• 山行: 0:263
• 休憩: 0:51
• 合計: 0:00

6:44 宝剣山荘
6:46 6:46 乗越浄土
7:16 7:26 伊那前岳
7:38 7:38 八合目
8:16 8:51 七合目
9:24 9:25 小屋場
10:08 10:09 うどんや峠
10:36 10:37 清水平
11:10 11:13 蛇腹沢登山口
11:58 0:00 北御所登山道入り口バス停

天候

1日　雨→曇り→晴れ（ただしガス）
2日　快晴→曇り

二日目は日射が強く、気温が低いはずなのに暑かった

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー

行き　高速バス　新宿→道の駅日義木曽駒高原　タクシーで木曽旅情庵YHまで

帰り　　北御所登山口→　高速バス　駒ヶ根IC→新宿

コース状況／危険箇所等

YH（大原上）〜コガラ登山口…舗装路　登山口手前に「入会地　無断立ち入り禁止」の看板がありちょっと二の足を踏む

コガラ登山口〜七合目避難小屋…樹林帯。特に危険なし。　地図には四合目に水場の印があるが、実際は四合目半。この後の八合目の水場はどこにあるかわからなかった。途中補給前提で水を減らしている場合は四合目半で汲んでおくのが無難。

七合目避難小屋〜八合目…核心部。でっかい石を積み重ねたような露岩帯があり、テトラポットのような隙間があるのでそこだけ注意。　八合目の水場もどこにあるかわからず（導水パイプの途中、三叉になって剥き出しで垂れているところがあったが、そこなの？）。

八合目〜九合目…ガレ場、ザレ場

九合目〜木曽前岳…木曽前岳は同じような高さの小ピークが2、3あるのでどこまで行くか一寸戸惑う。

九合目〜木曽駒山頂…最後のちょっと厳しい登りだが、危険はないはず

木曽駒〜中岳〜宝剣山荘…ゆったりまったり。

宝剣山荘〜宝剣岳…鎖場連続。泊まりの人は小屋に荷物をデポしてったほうが無難。

宝剣山荘〜伊那前岳…特に危険なし

伊那前岳〜七合目…七合目で折り返すように曲がるが、漫然と進んでるとハイマツ帯へ入り込む妙な踏み跡に迷い込む。

七合目〜六合目…紅葉の中を下る痺れるルート

六合目〜蛇腹沢登山口…落ち葉が重なってクッションになって比較的歩きやすい。　清水平でおいしい水が汲めるので補給はここで。

蛇腹沢登山口〜北御所登山口…未舗装林道

その他周辺情報

下山後、こまくさの湯で汗を流せる。　食事もできるのでお勧め。
こまくさの湯以外にもB級グルメ代表の「ソースかつ丼」の専門店やファーマーズセンター内に地ビール工場直営レストランなど美味しそうな店が豊富。

写真

9/30 17:15

なんと高速バスの乗客は自分一人だけ

9/30 21:11

予約しておいたのですが、御嶽山噴火の取材のためタクシーが出払っていて来てくれません…40分待ち

10/1 4:30

目が覚めてしまったのでかなり朝早く出発　舗装路ですが真っ暗でペースが上がりません

10/1 4:44

雨に降られてテンションダダ下がり

10/1 5:27

ここがコガラ登山口なのですが、水場もわかりませんでした

10/1 5:33

あーやな天気

10/1 6:02

10/1 6:08

10/1 6:09

渡渉　昔は丸木橋があったそうなのですが、流されてしまったらしいので雨天時は気を付けたほうがよさそう。

10/1 6:30

四合目。水場がねえぞ！

10/1 6:57

10/1 7:04

10/1 7:06

やっと水場

あまり勢いはないですが冷たく美味しかったです。
ここで1リットルほど補給しました

10/1 7:44

10/1 8:18

10/1 8:29

10/1 8:47

見晴台だけど…

10/1 8:48

な〜んも見えません

10/1 8:55

やっと晴れてきた！

10/1 8:59

避難小屋です　清潔でいい感じ

10/1 9:04

トイレも水洗！

10/1 9:04

昼出発でここに泊まっちゃうってのもありだったかも

10/1 9:05

Aコース、Bコースの合流点です

10/1 9:05

カーンと叩いていきましょう

10/1 9:18

10/1 9:21

ガスがあるけどいい感じ

10/1 9:23

10/1 9:27

この辺から紅葉が

10/1 9:28

10/1 9:29

10/1 9:32

10/1 9:35

青空！黄葉！

10/1 9:37

10/1 9:39

空も真っ青に

10/1 9:40

野生のブルーベリー？　つい口に放り込んでしまいました。

10/1 9:41

10/1 9:42

10/1 9:42

10/1 9:43

この辺から露岩帯をぴょんぴょん渡っていきます

10/1 9:44

ペンキの印があるからいいけど、積雪期には自分には無理だな

10/1 9:46

露岩帯を越えると桟道が連続します

10/1 10:11

例によって水場が判りません…

10/1 10:14

10/1 10:15

10/1 10:16

10/1 10:26

10/1 10:27

10/1 10:33

10/1 10:54

千畳敷ほどではないんですが、こっちもカールなんですよね

10/1 10:54

10/1 11:07

九合目まで最後、こういうガレ場を上がっていきます

10/1 11:13

ドラム缶とかポンプの跡があるんですけど、ここが水場だったんでしょうか？

10/1 11:18

いよいよ木曽駒が見えてきた

10/1 11:26

玉乃窪山荘

10/1 11:27

10/1 11:28

九合目到着！　玉乃窪山荘は休業中

10/1 11:43

10/1 11:46

まずは木曽前岳に行くことにしたんですが…

10/1 11:49

ここがピークだろ？と思っても向こうに同じくらいの高さのピークがあると行かざるを得ず・・

10/1 11:57

結局この祠のある小ピークまで行ってしまいました

10/1 12:09

ここと

10/1 12:17

ここが「木曽前岳真ピーク」っぽいんですがね

10/1 12:24

さてと、木曽駒に向かいますか

10/1 12:29

10/1 12:34

なんか敬虔な祈りの場という雰囲気ですね

10/1 12:38

10/1 12:44

イワヒバリさんが迎えてくれました

10/1 13:13

いよいよ！

10/1 13:16

山頂とったがや〜〜！

10/1 13:17

三角点

10/1 13:17

頂上プレート

10/1 13:24

ガスが上がってるけどそれもまたよし

10/1 13:30

じがどり

10/1 13:42

ガスの間から宝剣岳が禍々しく

10/1 13:47

10/1 13:55

中岳に向かいます

10/1 14:07

中岳

10/1 14:08

10/1 14:22

では宝剣山荘（浄土乗越）へ

10/1 14:25

あ〜やべ〜こんなとこマジで登んのか…

10/1 14:45

ヒイイてっぺん岩に人が乗ってる

あのですね、自分鎖場大の苦手なんですよ

10/1 15:01

多分寿命3年分ぐらい縮んだ…

てっぺん岩は確実に滑落死することが分かったので遠慮しました。

甲斐駒のてっぺん岩のような優しさはなかった

10/1 15:09

帰ろうと思ってもまだ登って来る人がいるのでなかなか帰れない

10/1 15:11

一瞬雲が晴れた

10/1 15:18

ここまで降りてきてやっと人心地

10/1 15:57

今夜のお宿

10/1 16:04

いやマジで怖かったよ。　これ以上怖いところは近寄ることはないと思う。

10/1 16:57

晩飯。　富士山と違い高度障害も出ずおいしくいただけました。

10/2 5:33

天気予報は盛大に外れ、夜明け時は快晴に

10/2 5:35

御嶽山が…

10/2 5:43

10/2 5:43

ダイヤモンド甲斐駒

10/2 5:44

まぶしーっ

10/2 5:45

10/2 5:45

10/2 5:45

10/2 5:46

10/2 5:47

10/2 5:48

10/2 5:48

朝日に染まる宝剣

10/2 5:53

10/2 6:38

では出発

10/2 6:52

南アルプスに向け空中散歩って感じでテンション↑

10/2 6:54

10/2 6:55

和合ノ頭は天辺まいちゃうんですねえ

10/2 6:58

10/2 6:59

10/2 7:12

10/2 7:18

伊那前岳の高点

10/2 7:22

前にピントが合ってるんでわかりにくいんですが、槍もばっちり見えます

10/2 7:23

濁沢大峰のほうですかね　滝のように雲が流れ落ちていきました

10/2 7:30

10/2 7:31

上から見下ろす千畳敷ホテル周辺

10/2 7:38

10/2 7:39

10/2 7:43

10/2 7:47

10/2 7:52

10/2 8:20

10/2 8:21

10/2 8:51

ハイマツ帯のほうに入り込んでいく妙な踏み跡に迷い込んだりしてエライ目に遭いました

10/2 8:54

10/2 8:57

10/2 8:59

10/2 9:00

信号のように青・黄・赤！

10/2 9:05

10/2 9:14

10/2 9:17

10/2 9:22

10/2 9:31

水の量は少なく、泥だまりに水がちょっとという感じ

10/2 9:48

妙なキノコ（サンゴハリタケ）

10/2 10:05

10/2 10:07

10/2 10:29

清水平　ここが一番頼もしい水場でした

10/2 11:11

登山道らしい道はここまで

10/2 11:12

ここからは林道です

10/2 11:15

ホタルブクロ

10/2 11:17

10/2 11:44

10/2 11:58

10/2 11:58

バスの一分前に到着！

10/2 12:04

流石の混みよう

10/2 12:32

こまくさの湯でたっぷり湯に浸かり…

10/2 13:38

鱒の塩焼きとぶっかけ蕎麦をいただきます

10/2 14:12

B級グルメの「ソースかつ丼」を売り出し中らしいです

観光協会のビジターセンターでは昔の登山装備の展示が見られます

10/2 14:20

10/2 14:26

物産店「駒ヶ根ファームス」でお土産物色

山中では飲まないのですが、降りたら、ね。

駒ヶ根ファームスの休憩室にはギャチュンカン初登頂を成し遂げた長野県山岳協会の堺澤清人氏の装備が現物展示されています

ここから帰ります。

撮影機器：

μ TOUGH-6010 オリンパス

感想

Piccoli

延期に延期を重ね、ようやく出発した木曽駒ヶ岳。　ところが出発直前に天気予報がどんどん悪くなり、前日泊のYHから登山口に向かう間に雨が降ってくるという最悪の天候に。　思わず空に向かって悪態をつきましたが、次第に天候は回復に向かい、ガスはかかっているものの青空が広がるように。　

今回、ロープウェーを使わないルートという事で福島Bコースを使いましたが、フィールドアスレチックのような露岩帯あり、紅葉の中の道あり、ガレ場ザレ場ありと標高差があるだけあって変化に富み面白さ満点でした。　特に九合目から見上げる木曽駒〜宝剣はゾクゾクするほどでした。　しかも今回木曽駒頂上手前までトレランの人に一回抜かれたっきり誰にも会わず、ほぼ独り占め！　平日であることを差し引いても紅葉シーズンにこの空きようは静山派にお勧めです。

　ところで周りの峰もできるだけ登ってしまおうという事で木曽前岳も登ったのですが、同じような高さのピークがいくつもあり、先へ先へと進んでいくうちに予想外に時間を食ってしまいました。　コースタイムは休憩扱いですが、祠のあるピークまで進んで引き返したのであって休んでいるわけではありません。

　木曽駒頂上ではガスにまかれ展望は望めませんでしたが、達成感は格別でした。
数日前のガスなし快晴のときに来ていたらもっと…とは思いますが…。

　この後、中岳も巻かずにピークを踏み、宝剣岳へ向かいます。　山荘に荷物を預け空身で登りましたが、とにかくおっそろしい場所でした。鎖場は何とか超えたものの、天辺のトンガリ岩はさすがに自分の技術と精神力で何とかなる範囲を超えていて手を出すことはかないませんでした。　まあ行っていたら今こうしてヤマレコを書いてはいないでしょう。





　12時間近く歩き続けたため、食事の後歯を磨いたらあっという間に寝落ちしてしまい、翌朝5時までぶっ通し10時間の爆睡を貪ってしまいました。


　2日目、天気予報では曇りのち雨と最悪の予報でしたが、この日は良いほうに裏切られ、雲ひとつない快晴！
甲斐駒から昇る朝日を堪能し、昨日は見ることができなかった御嶽山が朝日に染まるシーンも見ることができました。　もっとも彼の地で起きた惨劇を考えると心の底から楽しめなかったというのも正直なところですが…。

　朝食後、伊那前岳を通り北御所に降りるルートで下山します。　伊那前岳までは南アルプスに向かって雲の上を歩いて行くような、この世のものとは思えない空中散歩気分を堪能しました。　もっともこの浮つきのせいか七合目でとんでもないルートロストをし（右手に妙な踏み跡がありそちらへ向かってしまった）、数十分ロスしてしまいました。　何とかリカバリーできたものの、普通に考えれば起きるわけのないミスをまたやってしまったのは反省点です。

　しかし、それ以降は問題なく、歩きやすい道を問題なく下っていけました。　美味しい湧水も堪能し、下山後は時間の都合で南アルプスでも三つ峠でも大菩薩でも味わえなかった温泉を堪能！帰りのバスまで時間もたっぷりあったことからお土産品の買い物も堪能し、大満足の二日間となりました。


＊GPSは登山口から木曽前岳までずっと電波を補足できていなかったようです。　電源はついていたので、原因は不明…。