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Yamareco

記録ID: 528398
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

甲武信ヶ岳 (徳ちゃん新道〜戸渡尾根〜近丸新道)

2014年10月09日(木) 〜 2014年10月10日(金)
情報量の目安: S
都道府県 埼玉県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
04:47
距離
9.9km
登り
1,815m
下り
463m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:30
休憩
0:17
合計
4:47
距離 9.9km 登り 1,828m 下り 463m
8:47
11
スタート地点
9:01
9:03
5
9:08
9:10
107
10:57
11:04
105
12:49
12:50
4
12:54
12:56
18
13:14
13:17
17
13:34
0
13:34
ゴール地点
※2日目山頂往復後、小屋前からスタートした下りのGPSログは自動反映が不調なので、簡単に時刻を記録します。

10/10
05:38〜06:41 甲武信ヶ岳山頂
07:21 甲武信小屋発
07:35 木賊山
08:59 近丸新道分岐
10:55 近丸新道登山口
11:11 西沢山荘(西沢渓谷入口)着
天候 1日目: 晴れのち曇り
2日目: 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西沢渓谷市営駐車場まで車で。週末や休日、特に紅葉シーズンなどは激混みと聞きましたが、平日だったのでガラガラ。
コース状況/
危険箇所等
徳ちゃん新道、近丸新道、どちらも特に危険箇所はなく、鎖場や梯子もありません。

ただし、大雨や台風の影響がある場合は、沢が増水している可能性があるので、近丸新道は避け、徳ちゃん新道の往復をお勧めします。

増水などの問題がなさそうであれば、登りに近丸新道、下りに徳ちゃん新道を使うのがスムーズかと。

全般的な注意点は、(i) (階段等の整備はなく樹々が剥き出しになっている道を行くので)樹々の根が濡れているときは滑らないように、(ii) 踏み跡が複数に分かれているところがあるので行き先を見極めること(赤やピンクのテープが目印になり、道迷いリスクは極めて低いですが)、(iii) 特に下り時に急坂でつまずいて転倒したりしないこと、ぐらいでしょうか。

なお、下りに使った近丸新道は、珪石採掘場跡や、珪石運搬用軌道の名残などがあり、変化に富んでいて楽しいルートでしたが、少し荒れ気味でした。途中渡渉ポイントが3箇所ありましたが、1箇所、堰堤がある場所が今回少し増水しており、どこを渡るべきか迷いました。金属橋っぽいのが壊れていたり、別の橋が水面下に沈んでいたり。無難そうなところを選んで渡りました。
その他周辺情報 帰路、西沢渓谷市営駐車場から車で数分の広瀬ダムに立ち寄りました。甲武信ヶ岳は見えませんが、広瀬湖の先に木賊(とくさ)山と戸渡尾根がきれいに望めるので、オススメです。ダムカードも頂いちゃいました(笑)
ゲートを超えてスタート
ゲートを超えてスタート
徳ちゃん新道を登ります
徳ちゃん新道を登ります
この時期、緑がまだまだきれい
この時期、緑がまだまだきれい
立派な施設。登山届提出ポストもありますが、用紙なし
立派な施設。登山届提出ポストもありますが、用紙なし
紅葉にはまだ早いですが、所々が赤く
紅葉にはまだ早いですが、所々が赤く
徳ちゃん新道を登り切り、近丸新道に合流。戸渡尾根に取り付く
徳ちゃん新道を登り切り、近丸新道に合流。戸渡尾根に取り付く
石楠花の時期にまた来てみたいな
石楠花の時期にまた来てみたいな
こんな道が続きます
こんな道が続きます
木賊(とくさ)山に到着
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木賊(とくさ)山に到着
展望はありませんが、三等三角点が設置されていました
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展望はありませんが、三等三角点が設置されていました
木賊山から下るザレ場の正面には甲武信ヶ岳の勇姿。この角度は雑誌などでもよく見かけますが、すっくと立ち上がっていてカッコいい
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木賊山から下るザレ場の正面には甲武信ヶ岳の勇姿。この角度は雑誌などでもよく見かけますが、すっくと立ち上がっていてカッコいい
ほどなくして甲武信小屋に到着
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ほどなくして甲武信小屋に到着
受付には早かったので山頂へ。立派な山頂標
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受付には早かったので山頂へ。立派な山頂標
よく見るとそれぞれ表情が違うんですよね
よく見るとそれぞれ表情が違うんですよね
遭難慰霊碑に寄り添っていた、子供とリスの像…
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遭難慰霊碑に寄り添っていた、子供とリスの像…
小屋の周囲も秋の色
小屋の周囲も秋の色
午後は曇りがちでしたが、逆に赤色が映える
午後は曇りがちでしたが、逆に赤色が映える
晩御飯はカレー。小屋番さんによそってもらった時に思わず「美味しそ〜」と漏らしたら、「美味しいですよー!」と。美味しかったです (^^)
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晩御飯はカレー。小屋番さんによそってもらった時に思わず「美味しそ〜」と漏らしたら、「美味しいですよー!」と。美味しかったです (^^)
なかなか雰囲気がある甲武信小屋の内部。写真には写っていませんが、使われていない毛布が寸分の狂いなく積まれていたのを見て、ここは一味違うなと (笑)
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なかなか雰囲気がある甲武信小屋の内部。写真には写っていませんが、使われていない毛布が寸分の狂いなく積まれていたのを見て、ここは一味違うなと (笑)
新調したと伺った暖炉。特注なんでしょうか、デザインが特徴的
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新調したと伺った暖炉。特注なんでしょうか、デザインが特徴的
明朝、5時からの朝食後に再び山頂へ。浅間山が見えます
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明朝、5時からの朝食後に再び山頂へ。浅間山が見えます
陽が上ってくると、山々も立体的に。金峰山の左奥には北岳や間ノ岳、右奥には甲斐駒ヶ岳。手前は瑞牆山かな?
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陽が上ってくると、山々も立体的に。金峰山の左奥には北岳や間ノ岳、右奥には甲斐駒ヶ岳。手前は瑞牆山かな?
遥か彼方には槍・穂高連峰
遥か彼方には槍・穂高連峰
富士山もクッキリ
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富士山もクッキリ
この日は晴れてほんと良かった〜
この日は晴れてほんと良かった〜
少し飛びますが、一度小屋に戻って準備後、下山。登りは徳ちゃん新道でしたが、下りは近丸新道で行きます
少し飛びますが、一度小屋に戻って準備後、下山。登りは徳ちゃん新道でしたが、下りは近丸新道で行きます
小屋番さんのセンスかな?狐がかわいい
小屋番さんのセンスかな?狐がかわいい
道は少し荒れ気味。落ち葉は膝に優しいですが、滑ることもあるので気を付けつつ下る
道は少し荒れ気味。落ち葉は膝に優しいですが、滑ることもあるので気を付けつつ下る
昭和40年頃まで珪石を採石していたらしく、途中珪石で道が敷き詰められているような箇所が幾つかありました。最終的には、安価な輸入品に駆逐されてしまったようですが、このような歴史を辿れるのはとても興味深く
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昭和40年頃まで珪石を採石していたらしく、途中珪石で道が敷き詰められているような箇所が幾つかありました。最終的には、安価な輸入品に駆逐されてしまったようですが、このような歴史を辿れるのはとても興味深く
近丸新道の渡渉点は三箇所、下り時の最初は、この堰堤がある所ですが…
近丸新道の渡渉点は三箇所、下り時の最初は、この堰堤がある所ですが…
最初に目に付くこの橋は使えず...
最初に目に付くこの橋は使えず...
恐らく正常時には使えるであろうこの橋も、わずかに水没... 結局、他に渡れそうな所を探して渡りました。沢の幅が狭いので体が流されたりする危険は全くありませんが、靴が少し浸水しました...
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恐らく正常時には使えるであろうこの橋も、わずかに水没... 結局、他に渡れそうな所を探して渡りました。沢の幅が狭いので体が流されたりする危険は全くありませんが、靴が少し浸水しました...
二箇所目はここ、橋が虎ロープでぶらさがってる様子には一瞬驚かされますが、通過には問題ありません
二箇所目はここ、橋が虎ロープでぶらさがってる様子には一瞬驚かされますが、通過には問題ありません
三箇所目、問題なし
三箇所目、問題なし
珪石搬出に使われていた軌道はこんな感じで朽ちながら姿を残しています
珪石搬出に使われていた軌道はこんな感じで朽ちながら姿を残しています
このような斜面も多いので油断禁物
このような斜面も多いので油断禁物
変化に飛んだルートでした。近丸新道登山口に到着
変化に飛んだルートでした。近丸新道登山口に到着
西沢渓谷市営駐車場から数分の広瀬ダム。ここからは、広瀬湖越しに木賊(とくさ)山と戸渡尾根が綺麗に望めるので、オススメの場所です
西沢渓谷市営駐車場から数分の広瀬ダム。ここからは、広瀬湖越しに木賊(とくさ)山と戸渡尾根が綺麗に望めるので、オススメの場所です
位置関係はこちらをご覧ください
位置関係はこちらをご覧ください

感想

平日休みが取れたので、甲武信ヶ岳へ。甲(州)+武(州)+信(州)、山名が素晴らしく、晴れたときの眺望も良いと聞いていて、以前から登ってみたい山の一つでした。

今回は山梨側から車によるアクセス、登りは徳ちゃん新道を選択。名前の響きから受けるイメージとは裏腹に、ひたすら尾根筋を登るので楽な道ではありません。毎回思いますが、ただ登るだけでも難儀する登山道を切り拓いてしまう人は、意志、体力、技術、などなど、スーパーマンとしか言いようがないですね。

1日目の山頂はガスが涌きほとんど眺望がありませんでしたが、2日目は期待に違わぬ最高の眺め。来てよかったなぁ...

甲武信小屋も個性的。平日とは言え、団体さんもあり、かれこれ25人くらいは宿泊していたでしょうか。小屋番さんは通常二人で回しているらしいのですが、チーフがお休みで下山中、女性の方が一人で切り盛りされていました。それも、今春ここに入られたばかりと聞きびっくり。「怒られてばっかりですよ〜」と笑顔を見せてくれましたが、男性でも一人で回すのは大変なはず。すばらしいですね。

晩ご飯ではソロのベテランさんと御一緒させて頂き、いろいろと教えて頂きました。興味を引いたのは、長丁場でも2分置きくらいに道中の写真を撮ることがあるとのこと。結果、700-800枚/山行、くらいになることもあるそうです。

映像記録については、

A. ビデオを撮り続ける
B. 定期的(例: 数分置き)に写真を撮る
C. 撮りたいと思ったときに撮る
D. 撮らない (記憶に残す)

の4パターンぐらいになるのでしょうが、自分はいつもCパターン。ほとんどの方がそうなのでは。最近は、GoProなどのアクションカメラの普及でAパターンも少しづつ増えているのかもしれませんが、AではなくBパターン、は考えたことがありませんでした。

自分なりに解釈すると、単にビデオをまわし続けるのではなく、1カット毎に"自分の意志を入れて"なるべく詳細に山行の行程記録を残す、ということなのかなと。とても面白いですよね。今度、短めの山歩きでやってみようと思いました。

下山に使った近丸新道も、珪石採掘の歴史が垣間見えて、興味深かったです。

今回のルートは登りも下りも樹林帯の中を行く時間が長く、樹々の個性や山の恵み、そして、人間の力では如何ともし難い自然の力…. などを改めて考えながら、黙々と前へ進むこととなりました。今もこうして自分の足で歩ける状況にいられることは、普段はあまり意識しませんが、有難いことです。

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甲武信ヶ岳(徳ちゃん新道〜近丸新道)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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