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Yamareco

記録ID: 53000
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無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

3.富士山(富士宮登山口) 「青春ド真中!」

1998年07月18日(土) 〜 1998年07月20日(月)
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akira1969 その他30人
GPS
56:00
距離
10.7km
登り
1,436m
下り
1,421m

コースタイム

7月18日(一日目)富士宮口新五合目−新七合小屋(小屋泊)
7月19日(二日目)新七合小屋−九合目−浅間大社奥宮−剣ヶ峰(山頂)−お鉢巡り−浅間大社奥宮−九合小屋(小屋泊)
7月20日(三日目)九合小屋−新七合目−富士宮口新五合目
天候 一日目:晴れ
二日目:曇りのち雨のち晴れ
三日目:晴れ
アクセス
コース状況/
危険箇所等
○富士山は簡単に登れそうなイメージがありますが、簡単ではないことを断言いたします。
初心者の場合、早く登ろうとは考えず、高度を慣らしつつゆっくり登ることをお勧めします。

−富士山頂郵便局−

 皆さん、富士山の山頂に郵便局があることを知っていますか?
 実はあるんです。正式名称は「富士山頂郵便局」で、7月10日〜8月20日と夏季に限っての開局ながら、れっきとした特定郵便局なのです。

 僕は切手を集めている関係上、この郵便局の存在は知っていました。そして、富士山に登ったからには是非一度寄ってみたいところでもありました。僕は富士山頂に着くやいなや真っ先に向かったのがこの「富士山頂郵便局」なのでした。

 実際中に入ってみると大人が3〜4人入れば満員という狭さでした。窓口は2つあって、共にアルバイトの局員が利用者に応対していました。僕がきた時は確か2〜3人の利用者がいましたが、実際のところ、暑中見舞いの葉書か手紙をしたためるために占領している感じがしました。
 窓口にいた局員は中をうかがっている僕の姿を認め、

「何かご用ですか?」

と聞いてきました。

「あ、あの・・・・ この葉書に風景印を押してください」

と予め用意した暑中見舞いの葉書の束を局員に手渡しました。
 ちらっと見たところ、葉書や切手の在庫は少ない様子で、前もって葉書を用意し、だせるばっかりにしておいて良かったなぁと思いました。

 因みに開局時間は6時〜14時で、御来光を見るために登ってきた登山者に対応しています。閉局後でも郵便局前には小さいポストが設置されているのでそのポストに入れれば、確実に「富士山頂」と書かれた消印が押されます。

 ただ今回の僕のように風景印がいいという場合は、

「消印は風景印にて押印願います」

付せんをつけたおいた方がいいです。

 この郵便局はピーク時には800人の利用者が訪れるそうです。となると郵便の量は相当なはずですよね。その郵便物の集配は一日に一回で、ブルドーザーを使って運ばれ、富士宮郵便局から全国に送られますが、相手のところに届くのは一週間前後と平地と比べて遅いので、注意が必要です。場所は富士宮登山口山頂の鳥居をくぐると富士山頂奥宮が正面にありますが、その向かって左手方向の石垣作りのこじんまりとした建物がそうです。

「日本一高い場所からの暑中見舞い」

今度は貴方も挑戦してみてはいかがでしょうか?
予約できる山小屋
八合目池田館
富士山頂でガッツポーズ
順番待ちがほとんどなかったのが奇跡
富士山頂でガッツポーズ
順番待ちがほとんどなかったのが奇跡
登り始めはこんな感じ
登り始めはこんな感じ
山小屋で一服中
(今はタバコは吸ってません)
山小屋で一服中
(今はタバコは吸ってません)
富士山火口跡
2010年08月15日 18:36撮影
8/15 18:36
富士山火口跡
その時使用した金剛杖
2014年10月24日 22:45撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/24 22:45
その時使用した金剛杖
浅間大社奥宮での焼印は朱色
2014年10月24日 22:46撮影 by  PENTAX Optio W80, PENTAX
10/24 22:46
浅間大社奥宮での焼印は朱色

感想

第3座 青春ド真中!

 富士山といえば、説明不要の日本一の山である。僕は20歳から続けていた47都道府県を巡る旅が終わったら、東京ディズニーランドと富士山に行って登って、それで僕の旅は完結させようと思っていた。
 1996年で47都道府県全てを旅して巡り、東京ディズニーランドも行った。そんな折、ある旅人の集まりが富士山登頂のツアーを出していた。

 7月18日、新幹線やバスを乗り継いで集合場所である新五合目へと向かった。そのバスが目的地に近づくほど曇っていったのが印象的であった。新五合目で関東から来たメンバーと合流し、班分けの上で登り始めた。そこから新七合目小屋までは僕の感覚ではあっという間という印象であった。今回のツアーは初心者が多く、高山病を配慮した上でのことであろう。

 その小屋は蚕部屋のような作りで宿泊者はそこにシュラフをかぶって寝るわけだが、僕は隅っこの場所だったので、隙間風が冷たくて寝ることができなかった。それで外へ出てみると、御来光を見ようと登ってくる夜間登山者が多いこと多いこと。つづら折りの登山道に群がるヘットランプなどの光が送り火のような印象を受けた。

 寝たのか寝ていないか解らない体調で山頂へと僕達は向かった。見上げれば山頂は手が届くところにあるのに、登れど登れど山頂には及ばない。この時、僕は日本一の山、富士山に登っているんだなという実感を持った。その上雨での登山だから辛いものがある。

 山頂が近づき、今まで降っていた雨は止み、晴れ間が見えてきた。山の天気は変動が激しいとはいうが、こんなこともあるんだな。お陰で山頂では日本一高い場所からの景色を堪能した。この時はFさんの還暦祝いで、S君が東京から苦労して持ってきた酒樽の鏡割りを行い、還暦祝いを見事に飾った。この酒樽は非常に重く、屈強のボッカ隊の面々によって富士山頂に運ばれたのであった。できれば僕も運びたかった・・・・。

 富士山頂で振舞い酒を飲み、その後「お鉢巡り」へ。酒の酔いか、高山病なのか? ふらふらの状態でお鉢巡りをした記憶しかない。この日は九合目小屋に泊まったが、作りは新七合目小屋よりもしっかりとしていて、やっと睡眠らしい睡眠ができた。

 下山後もバスに乗って帰るわけで、いつものツアーならイビキの大合唱というところであるが、あまりの人数の多さにバス一台貸切の状態となり、登頂祝賀会となった。D君の奏でるキーボードで歌うわ歌うわ。僕はこの時、退屈という言葉を忘れてしまった。

 登山中も勿論であるが下山後の最後まで充分に楽しむことができた僕の人生にとって思い出深い登山となった。

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