乗鞍岳リベンジ・テント泊
- GPS
- 10:15
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,371m
- 下り
- 1,548m
コースタイム
- 山行
- 3:01
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 3:22
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新島々→乗鞍スキー場 バス1350円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
スキー場は営業終了、 雪撤去整備しているが通行は可能。 ツアーコースはまだまだ雪あり、朝、日陰は雪が締まってる。 位が原から肩の小屋まで積雪多しスノーシュー推奨 |
その他周辺情報 | スキー場バス停からまっすぐ公衆トイレあり。 第3駐車場自動販売機1台稼働している。 |
写真
感想
さて前回タイムアウトからの早々のリベンジ。この時期行けそうな雪山の選択肢は少ないのでこうなりました。やはり山荘泊かテント泊でないと体力的にきついと判断。テントを選択する。
だが、え?乗鞍スキー場営業終了?おいおい4月上旬までやるだろって、他のスキー場は調べたが肝心なとこは再確認せずのていたらく。
またやっちまった。直近の山行はこんなことばっか、まあ事前通知なかったのは西穂ロープウェイだけだけど。
撤収も脳裏を横切ったがまあゲレンデは登ることはできる、だがリフト上までの登りは想定外、当日はテン泊するから多少の体力消費は問題ない、予定より一本早いバスできたので時間もまだある。行けるとこまで行くことに。もしかしての途中ターンもあるかもと思いつつ。できれば翌日のピークハントの為には前日とはいえ体力温存しいとこではあるが。
やまぼうし駐車場までは舗装道、そこから夢の平クアッドリフトまでのわずかな距離を登る。ここで急遽購入したアトラスヘリウム23を装着。これは普通にヒールリフターがあるから楽。初めて使用したがその快適さには驚いた。こりゃなんとかリフト最上部までは楽に行けるかもと。
冬装備だけにザックは水入れて20キロは少し越えている。近頃の体力減少とザックの軽量化を考えていたこの時期に20キロ超えは正気の沙汰ではない。まあ縦走ではないからそれほど気にしなかったんだけど、だがリフト使えずのゲレンデ突破とは、リベンジしてまたこれは、これもなにかの因縁か
なんとかゲレンデ最頂上へ。ここからが本来の登り、さてさて最初の急登はアイゼンでなくては難しく、12本爪へ換装。2箇所の急登を登り切るといよいよツアーコース突入である。ここからしばらくは登りが続き、森林限界突破後の位が原山荘分岐あたりまで平坦ではなくなる。ゆえにここを幕営地とすることに。
本当は翌日の為に登る距離を稼ぎたいところだが時刻も16時になるところ、安全な幕営地を見極めないといけない。なによりテント担いであまり登りたくはない。
思えば幕営地でもないところに幕営するのは初めてのことかも。まあ絶海の孤島に張るわけでもないが。安全の為にスノーフライを使用。通過した目撃者からはツエルトと思われたようだ。
気温は氷点下5℃ほど。天候が荒れるわけでもなく、この程度は普通でしょ。20時頃から急に冷えて来たが、朝方目覚めた際はテント内も中央にぶら下げた温度計は氷点下5℃に。結露もシャーベット状に。だが起きてゴソゴソするとすぐに温度上昇した。
夜中はフクロウがうるさかった。近づいたり遠ざかったり、だが最初なんの鳴き声か分からず、なんとなく不気味さに翻弄された。
朝5時のアラーム前には目覚め、軽食とお湯沸かしと水作りを行う。これが想定外に手間を食って出発が遅れることに、まあ寝起きでこれらを1時間以内に行なって出発するには無理があるが、
昨日は疲れて少しでも冷えないようにマットの上にさらにザックを置く為と疲労のためザックの中身をぶちまけて軽く整理しただけでテント内は窮屈な感じが作業遅延の原因にもなった。作業中にジェットボイルを外に置いて雪を溶かしたのがまずかった。冷えてせっかくのジェットボイル性能がダウンした。やむなくテント内に。酸欠を警戒して入口は開けっ放し。これでも着火部は冷えないのかまともな性能に戻った。
例によって寝袋、テント、マット、スコップと必要ないなと思うもの以外を持ってもそこそこまだ重いザックを背負いアイゼン装着しての出発は6時半を過ぎていた。
朝方なので雪は締まってるのでアイゼンで楽にのぼることができる。歩みは遅いが、やはり位が原山荘分岐のあたりが平坦地があって幕営しやすかった。まあそこまで担いで登りたくはなかったけど。
そしてツアーコース終点からの急登から、位ヶ原突破〜肩の小屋までの登りと難関が始まる。急登を登り切り、いよいよスノーシューに履き替える。前回よりは歩きやすい。だが、
とにかく位ヶ原、ここは延々と平坦ぽくてもちょっと傾斜があるんだよな。ゆえにあゆみが遅く突破は行けども行けどもな感じ。いよいよ肩の小屋への登りでヒールリフターを使用。だが、傾斜がきつくなるから本当にいけどもいけどもなんだここも。前回は登り切って肩の小屋見えた手前でタイムアウトと判断したんだけど。今回は全然時間あります。ようやく肩の小屋到着。
肩の小屋端から朝日岳を直登するらしいがトレースがよくわからず、ザックと必要ない荷物をここでデポ。水、お湯、行動食、防寒着をナップザックへ入れてアイゼンに履き替え、今回また新たに購入した50センチのピッケルと併用すべくの一本だけストック持って、いざ登ります。最初は夏道の登山道だと思う杭を目印に上って行く。
だが杭はすぐ見えなくなる。そこでわずかなトレースを頼りに朝日岳巻いていくことに。同時にBCスキーヤーがみえたので似たようなトレースを辿り、自ら巻いてトレースを作ったりしてようやく登り切る。うーん、やっぱこのあたり巻くのは雪崩の心配があったかも。
そして朝日岳を下った鞍部に到着。ここからちょっとの登ると剣が峰がみえるようになります。このあたりは雪質はパウダー。風は言われているほどそれほど強くはなかったので絶好の日だったかもしれない。
剣が峰への馬の背を上って行く。頂上小屋は完全に埋まっている。小屋を抜けていよいよ、いよいよ、長かった。手ごわかった。いよいよとうちゃこ〜。
うーん御嶽山以来の3000m峰。絶景を拝む。乗鞍岳だけど御嶽山が綺麗にみえる、そっちのほうが感動したりして。いや御嶽山の時は乗鞍岳を綺麗に拝んだはず。周囲をぐるっと拝む。北アルプス方面もちょっとガスあったが綺麗にみえる。乗鞍ブルーに絶景だった。
さてお茶とチーカマとチョコで小休止。風がそんなに強くないのでお約束のチリトマトを行きたかったが今回はそんなこと考える余裕はなかったんだ。でも普通にお約束できたかも。持ってきてなかったけど。お湯は朝入れてきたがまだ熱くて美味しかった。
そして下山である。下山も絶景。来るとき巻いた朝日岳を登り、直登コースを降りることに。日が高くなりスキーヤーが数人登ってくる。この直登コースは広くとれるのでちょっとトレースとは離れて下る。なぜかというと雪が締まっていてアイゼンが効くのだがちょっとボロボロ落ちてしまうので、まあ氷じゃないから当たっても大事はないがなんとなく危ないから。この下りは急でゆえに慎重に降りていった。
下り切ってデポした荷物を回収整理。スノーシューに履き替えていよいよ帰ります。スキーヤーは続々登ってきていた。
とにかく下りは早い。肩の小屋からの下りも難なく。えんえんと歩いてきた位ヶ原、も難なく突破。そして最初の急坂。ここでまだ時間があるからとお遊びを。ってかちょっと疲れて楽したかったのもあるが、滑落停止訓練も兼ねて尻セードで下る!と。
スノーシューを脱いでザック横に装着し、ピッケルもって尻セード。てかあまりすべらんね。傾斜がきつくないと。きつければあぶないだろうし。まあトレース辿れば安全だけど。やっぱ専用のものがないと、来年は買おう。
そしてツアーコースを下る。日差しで雪は柔くなったので下りは素足で突破できた。どんどん下って我が宿へとうちゃく。ここは張ったままにしたが写真撮られて同日の他の方のレコにツエルトだと思われてた。まあいいけど。
ここから下って16時10分のバスには余裕と思ったが、撤収作業に1時間かかってそれほど余裕とはいえなくなった。まあザック中身出して再整理して手間取ったんだけど。最悪のがしても18時22分のがあるが2時間近く待たなくてはならない。
再度アイゼンを装着。最初の急坂を突破してゲレンデを行く。来るときの直登でかもしかリフト下を降りるのは危険と判断して巻くことに。この巻き道も前回と比べて巻きとはいえ、かもしかリフト下までの急坂がすごかった。こんな急坂だったかなと、ピッケル手持ちしたほうがいいくらい。
下では重機で除雪作業をしていた。通れねえかなとおもったが、ちょっとの重機作業停止中に声かけて横切らせて頂き、夢の平リフトに沿って下っていく。そして最後の急坂を下り、夢の平リフト下へいけばやまぼうし駐車場までもうすぐである。休みなしで下ってきたので喉乾いたが水はもうわずかしかない。
そしてやまぼうし駐車場にすぐに出て自動販売機へ。昨日は2台のうち1台は電源入ってなかったのでもしや今日はもう1台もだめかもとおもったが、いや電源入ってた。まあこの駐車場はまだまだ使う人いるから稼働し続けるだろうとは思うが。
舗装路をスキー場入口まで下っておしまい。下りはとにかくとにかく早かった。しかしここまで相当頑張った。正直手ごわかった冬季の乗鞍岳。機会があれば夏季にこの苦労を回顧しに来たいと思う。だが夏季に来たらなんでこんな簡単な山苦労したの?と思いそう。
まあ今回やはり雪山を甘くは見てはいけないの再びの教訓になったかも。今期はこれで雪山はおしまいでしょう。また次の冬まで。
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