渋の湯から東天狗岳〜カミさん膝痛再発!



- GPS
- 11:32
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 847m
- 下り
- 836m
コースタイム
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 11:03
天候 | 曇り、最後に小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
渋御殿湯の駐車場利用。1000円/日(宿泊者は無料)。御殿湯手前の駐車場には受付をしてから駐車するようフェンスに看板あり。そこで橋を渡って御殿湯玄関方面へ進むと、「朝7時前は車の進入禁止」の札が。注意されるかなと思い、やむなくUターンして先に駐車場に車を止めて御殿湯の受付へ行くと、「先に受付するよう書いてあるでしょ」とおばさんに注意される。大方の登山者は7時前には駐車場にやってくるわけで、一体どっちの看板を優先すればいいの???黒百合ヒュッテのウェブサイトには、御殿湯に車を止める際の注意事項が書かれている。事前に受付する、早朝に到着しない、車中泊しない、などなど。マイカー登山者のマナーがよほど悪かったのか、ちょっと厳し目ですね 駐車場にはトイレあり。水洗でペーパーあり。男性の大は和式一つ。女性は和式と洋式各一つ。東京方面から来られる方、大きい用事は八ヶ岳PAのウォシュレット付トイレで済ましてから高速を下りられた方が良いです 諏訪南ICを下りて渋の湯までナビの誘導路にはコンビニはありませんでした。道の途中にあった自販機で飲み物を調達しました。昼食や水を調達される方、高速のSAか自宅周辺のコンビニで準備されるのが良いと思います |
コース状況/ 危険箇所等 |
渋御殿湯の玄関から右手方向に進むと、渋の湯の廃屋があり、その先に登山届を出す小さな小屋があります。用紙もペンもあります。ホワイトボードには今シーズンのこれまでの事故件数が書かれていました(遭難3、うち死亡1、救助2とのこと)。小屋の横に川を渡る鉄製の橋があり、ここを渡って登山道に入ります 渋御殿湯からパノラマコース分岐まで: 最初から結構な登りが続きます。登山道には岩が多く、北八つらしい苔むした雰囲気です。すぐに高見石方面への分岐があります。こちらの道からも途中で右折して黒百合に向かう道に戻れますが、三角形の2辺を回ることになり遠回りです パノラマコース分岐から唐沢鉱泉分岐まで: 最初に少し下りますが、あとは比較的緩やかな登りです。沢の石の上を歩く道です 唐沢鉱泉分岐から黒百合ヒュッテ: 引き続き沢の石の上を歩いていく登山道です。普段は水は流れていません。増水時のために2か所ほど巻き道が並行して用意されています。岩(石)歩きの嫌いな方には嫌な道です。特に下りは膝にきます。雨降りの時は石も巻き道の木道も滑るので注意です 黒百合ヒュッテから天狗の奥庭経由で東天狗の肩まで: 最初から結構な岩登りです。手足を使ってしっかり登ってください。右後ろを見ると北プスが、右手には中プスや御嶽、乗鞍が、右前には南プスが見えます。岩に白ペンキで丸印や矢印が書かれているので、間違うことはないと思います。岩の登りや下りが苦手な人は中山峠からの尾根道を進んだ方が良いです。天狗の奥庭上から一旦下って東天狗に登ります。この登りはそれなりの急登です 東天狗の肩から東天狗山頂まで: 尾根を山頂に向けて進みます。後方には浅間山、左後方には妙義山、左手奥には両神山のそれぞれ特徴的な山容が見えます。左手斜め前には瑞牆山、甲武信ヶ岳、金峰山などの山々が、前方には富士山が見えるはずです。途中、天狗の顔を回り込んでいくあたりに岩登りがあり、慎重に進んでください 東天狗山頂から中山峠まで(尾根道): 途中まで岩の道を下ります。苦手な人はCTよりも時間がかかるかも。途中、登山道が崩落しかかっている個所があります。注意して歩いていれば大丈夫です 中山峠から黒百合ヒュッテまで: 自然保護のため木道が敷いてあります。雨の日は滑らないように。ヒュッテのテン場を通過して小屋へいきます。 テン場は霜柱が溶けてぐちゃぐちゃです。ちょっとテントを張るには・・・という感じでした。 黒百合ヒュッテのトイレはチップ制で200円。きれいです。小屋にはカフェもあります。 なお、今回の上記ルートには水場はなかったと思います。au携帯は山中のほとんどで弱いながらもつながりました。でも渋御殿湯あたりはつながりません |
その他周辺情報 | 日帰り温泉は、渋御殿湯、約500メートル下って渋・辰野館、さらに下って明治温泉があります。 渋御殿湯:800円。西の湯のみ利用可(洗い場4つ、石鹸あり)。10時ー15時。きれいです。TVに出てくるのは東の湯で、年代を感じさせる素朴な浴槽です(宿泊者のみ利用可) http://www.gotenyu.com/bath.html 渋・辰野館:1500円。11時ー16時。3種類の温泉利用可。高いがそれなりの価値あり。大浴場(といってもそれほど大きくないです)のみ洗い場あり(8つの洗い場でシャンプーあり)。一番奥の信玄隠し湯は風情があります。源泉(20度以下)とそれを沸かした40度以上の浴槽があり、交互に入ります(唐沢鉱泉も同じだったかと記憶) http://www.sib-tatu.com/hotspa.html 渋御殿湯から191号線を下ったところに、いずみ平別荘地の入り口があり、レストラン「モンテーヌ」の看板あり。道を入ってすぐ右側にある別荘地管理事務所の建物の左側半分がレストラン。煮込み料理のセット(1700−1800円)がおいしかったです。私はポトフを注文し、たっぷりと野菜煮込みを食べ満足。 もみの湯から1Kmくらい西に下がったところ、八ヶ岳エコーライン沿いに原村の農産物売り場がある(上里交差点近く)。土産物や地酒、ワインなどもある。ワイフは野菜やリンゴをしっかり買っていた |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
八ヶ岳に足を踏み入れたのは29年振りだろうか。最後は2月の赤岳だったと記憶する。天狗には唐沢鉱泉から何回か登っている。この道は紅葉の秋、残雪の5月、真冬の雪道と数回登っているはずだが、今回登ってこんなに石の上を歩く登山道だったかと唖然とした。自分の記憶力の悪さに愕然とし、膝を悪くしているカミさんを連れて登るには完全な選択ミスだった。
東天狗の頂上に着いた頃には、女房の膝は一杯いっぱいの状態だったようで、下りが一向に進まない。どう計算しても途中で日が暮れるし、天気予報では夕方から小雨の予報だし、それより何といっても女房が動けなくなったらどうしようかと途方に暮れた。さすがに暗くなってきたら、妻も危機感を覚えたらしく、遅いながらも必死に下りてきてくれた。ちょっとかわいそうなことをした。
静かな北八つを楽しみたく、三連休の前日の金曜に天狗に行き、翌日天候が良ければ麦草峠から茶臼と縞枯山を周遊する計画だったが、天候もカミさんの膝も二日目はとても無理だった。嫁はんが携帯を落としてくれたおかげで、二日目も私は1時間半ほど山歩きを楽しめたが・・。
一日目はパノラマコースとの分岐からヘッデンを着けて下り始めたが、途中で雨がパラパラしだしたので、真っ暗な中、女房にレインウェアを出させて着させたのだが、この時に携帯を入れたポシェットを落としたらしい。残念ながら、翌日同じ道を辿ってみたが見つからなかった。
途中、黒百合から降りてこられたご夫婦に聞いてみたが、見かけなかったとのこと。それでも一応、分岐まで行ってみたが見つからなかった。諦めて下山する途中、登山口でお会いした三人連れの方々とすれ違い、「見つかりましたか」と心配して聞いてくれた。この三人の方が、途中注意しながら登ってくださることに。ご親切に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
渋御殿湯に下りて、辰野館で待つ家内に電話しようとしたら電波がつながらず、踏んだり蹴ったり。歩いて道路を少し下ったところでやっとつながり、カミさんに車でピックアップしてもらう。前日は天狗までまったく汗をかかなかったのに、レインウェアを着て急いで歩いたので汗をしこたまかいた。このまま帰ろうかと思ったが、気持ちが悪いので、もみの湯によって私だけ汗を流す。
湯から上がり車に戻ると、私が携帯探しに山に出かけていた間に女房が旅館のロビーで本を読んで待っていて、そのまま老眼鏡を置き忘れてきたらしいという。宿に電話をするとロビーの机の上にあるとのことで、もう一度宿まで引き返すことに。引き返そうとすると、近くにある農作物売り場に寄って、買い物をしてから戻ってくれという。ぶち切れそうになったが、これからも快く山に行かせてもらうためにぐっとこらえて冷静に対処。
いろいろありましたが、東天狗岳まで行けたこと、無事に下りられたこと、渋辰野館で素晴らしい温泉と料理とお酒を堪能できたこと、これで良しとしましょう。
後日、女房の携帯は拾った方が警察に届け、携帯会社から連絡があり、無事家に届きました。本当にありがとうございました。
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