新しい靴の試し第2弾は大普賢岳


- GPS
- 08:28
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 1,259m
- 下り
- 1,243m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:25
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
行者環岳への90番ポストで有名な行者環林道から林道水太和佐又線に入っていく。 すれ違える場所もほとんどないくらい細いわりには道は穴ぼこだらけでもなく綺麗だが、とにかく落石が多い。 今回はもう春になってある程度入った人がいるのか大きな物は除けられていたが、場所によっては細かい破片が除けきれないくらい散らばっているところもあり、万が一のパンクに対する対処も考えて入る方がよさそう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩本新道はそこそこな斜面で下から見ると分かりにくいが、道と言うだけあって大きくジグザグに緩やかな道が付けられているので、テープも少なく時に落ち葉や獣道と紛れて分かりにくくなる中に見失うことなく踏み跡を辿って行ければとても楽に上れる。 日本岳は最初岩が立ちはだかっているが、テープに従って左に回り込むと簡単に巻ける。 その後のロープ場は足場もしっかりしていて危ない感じは無いが、ロープそのものがもう結構古く細いので頼り切らないのが大事かも。 |
写真
しかし車から出て準備中にも向かいの斜面から小さい落石が。
この駐車地はきちんと並べて3台、その後ろ、まだちょっと路肩が広くなってるところに1台くらいか。
一般的な和佐又から大普賢に上る周回ルートだと、ここへの急な下りでだいぶ神経使ったところにこれからまだ結構な上り返しがあるので一休憩入れたくなる所。
ただしどれも短くあっという間だし、ホッチキスがあると安心感安定感半端なく、ガシガシ上れてしまう。
新しい靴の試しとしてはここはホッチキスがあったり足がかりも多かったりであまり試しにならず。
ここは晴れた日に一般的な反時計回りに周回すると岩が日差しによく暖められた午後に到着し、北や西からの風も遮られてとても良い休憩場所。
ただ、フカフカで誰も踏んでいない腐葉土の急斜面なので、上るのはなんとかなってしまっても道に戻るのに下ったりトラバースしたりは結構慎重を要して面倒。
日本岳へはピストンなので上り下りとも通ったが、やはり底が柔らかいのでつま先をかけて登るといったことは無理っぽい。
ただし、面で当てれば岩では良く止まるので、例えばこんなロープ場であまりやりたくはないが懸垂のようにロープに体重預けて後ろに倒れ込んで足の裏広く使って下りるなどは良く止まってくれる。
しかしやはり岩があって鎖やロープでの上り下りがあると分かっているところにはもっと底の硬い靴で行くのが正解のよう。
上から見て最初はどこかの学校かなと思ってたが年齢も装備も結構バラバラ。
聞いたら奈良の消防局の山岳救助隊の訓練で、和佐又から大普賢までピストンとのこと。
大峰は結構遭難も多いし、地形が細かく木も多いのでヘリより人海戦術が効く場面もあるだろうし、なにより自分だっていつお世話になるか分からず、普段から訓練してくれてるのはありがたい限り。
そしたら小普賢岳越えてハシゴ場が終わったあたりで散らばって休憩を入れておられ、どうぞっていうことで一般の方含めて30人くらいを結構長い距離駆け上がってごぼう抜きにしたら一気に太腿が張ってしまって今度こそほんとに行者環岳は諦めることに。
このあたりの鎖や梯子はどれも頑丈そうとはいえもう結構古いものばかりだが、ここしばらく修理や付け替えが行われた気配は無く、やはり頼り切らずに慎重になる。
おそらく同じ時期に作られたのか、同じ木を使った梯子が七曜岳周辺、無双洞への下りにもあるが、どれも朽ちていそうで朽ちていない、結構頑丈な木で出来てるのにびっくりする。
行者環岳まで行くかこのまま下るかちょっと考えたが、朝自分のペース崩して立ち止まって待ったりいきなり駆け上がったりで足が疲れてしまってたし、天気も下り坂が分かってて思わしくなかったのでもう下ることに。
中に梯子などいろいろ放置されているのがなんか哀しい。
自分が初めて来た時はもう枯れてて、昔はみんなここで水を汲んで飲んだって写真とコメントを見たことがあってそれを想像して来たから、これが無双洞と分からず上の滝の方まで探しに行ってしまった事がある。
登山口など要所の看板が新しいところを見ると、おそらくここ1〜2年の間に看板新しくしたのと同時にテープも付け直したのかもしれない。
谷に下りるとそこには昔道普請されたのか土留めの木枠が残されていて、昔一度は有望な登山道として整備されたのかと思わせる。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
最初は武奈ヶ岳に行ってある程度の感覚は掴めたSALOMONのX ULTRA 4 MID GORE-TEX。
最後足裏が疲れて痛くなってしまったのでもっと土踏まずのサポートが強いインソールに入れ替え、次は鎖やロープのある岩場と鉄や木の階段があるところだなと思い付くのが大普賢岳。
怖いのは前年秋だったか熊が出て人が亡くなってることだが、通ってみたい岩本新道というルートもあり、意を決して行くことに。
定番の和佐又から登ると通ったことの無い岩本新道が一番疲れる最後になってしまうので、これも気になってた水太谷の林道を入って水太の登山口とか言われるところから登ることに。
ところがこの水太林道が落石が多く、神経が疲れた。
路面は大峰の林道としては結構綺麗と思うがとにかく落石箇所が多く、すでにこの春もある程度の人は入られたようで車の通行の支障になるような大きさのものは除けられているが、小さい破片はそこら中に散らばっており、いちいち車停めてどけていると切りがないので出来るだけ踏まないようゆっくり走るが、ガードレールのある場所無い場所で避けれる幅も変わるし、落石の破片は鋭いものなのでタイヤが逝ってしまわないか行きも帰りもヒヤヒヤだった。
登山口そのものは以前写真で見た古い標識はもう朽ちて傾いていたが、新しく立派、特に字がえらく立派なものが立てられており、それと同じ作りらしいものが帰りの奥駆け道との分岐と無双洞までの下りの間にもあり、またその区間はここ1〜2年の間に付けられたかと思われるピンクテープが連打されていたし、岩本新道分岐にも同じタイプと思われる標識があったので、これはおそらく通る人の多くなった大普賢岳周回コースの南半分、七曜岳の下の奥駆け分岐から無双洞挟んで和佐又のコルにかけて、ここ1〜2年の間に自治体かどこかの登山系団体で大がかりに道標整備をされたんではないだろうか。
特に七曜岳下の奥駆け分岐から無双洞までの下りで傾斜の強いところは見下ろすと5〜6個のテープが見えるような場面が続き、最初いくら何でもと思ったが、考えると傾斜が強いのでずっとジグザグに道が切られたところで、もしかすると積雪期にその道に乗れるように付けられたのかもとも考えたが、しかしそんな時期にここ通れるなんてよほどの強者だけだろうし、逆に中途半端に人が入るきっかけにもなってしまうかもとちょっと心配にもなった。
肝心の靴の試しは岩場で靴先をかけて立ち込むといった上り下りはさすがに底が柔らかすぎて無理だったが、ある程度の面積、母指球あたりから先を押しつければある程度の傾斜でも止まってくれた。
それ以外はザレ場はやはり登山靴より滑るかなと思ったが、総じて普通の登山道、登山地図で赤の実線の道であれば軽さがものを言って楽できると思ったが、自分的にはあまり人の通っていない道、地図で点線の道が好きなので、常にこれ一足ではなくやはり使い分けは必要かなという結論になった。
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