記録ID: 54531
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
仙丈ケ岳(戸台〜北沢峠)
2010年01月03日(日) 〜
2010年01月04日(月)
- GPS
- --:--
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 3,629m
- 下り
- 3,630m
コースタイム
1月3日 6時半戸台駐車場ー10時北沢峠10時半ー12時半6合目(森林限界2700Mで撤退)ー14時半北沢峠・長衛荘(宿泊)
1月4日 5時半北沢峠ー7時半5合目ー8時半「小」仙丈ケ岳ー9時半仙丈ケ岳9時40分ー12時北沢峠12時半ー15時50分戸台駐車場
1月4日 5時半北沢峠ー7時半5合目ー8時半「小」仙丈ケ岳ー9時半仙丈ケ岳9時40分ー12時北沢峠12時半ー15時50分戸台駐車場
天候 | 1月3日 曇天・稜線上に出ると吹雪 1月4日 午前は快晴、稜線上は時折強風も基本は穏やか |
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過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登り: 北沢峠までアイゼン必要無し。稜線に出る直前までは明確なトレースあり。2700Mで稜線に出てから小仙丈ケ岳までは風の通り道でトレースが30分で消えます。小仙丈から仙丈ケ岳間でも2箇所の吹き溜まり箇所を除いてトレースあり。鞍部の吹き溜まり部分では、踏み抜くと腰までのラッセルあり。新雪だったのでトラバースでも、ピッケルは背負ったままストックだけで何とかなりました。ワカンは迷った末持っていきませんでしたが、もうちょっと積雪が出たら必要かもしれません。実際、テント泊の学生さん(?)や、前日山小屋泊の皆さんは持ってきていました。 復路:下って小仙丈ケ岳へ向けた登りが始まる手前で、間違ったルートにトレースがついており、要注意。基本は稜線上なので迂回ルートと思って北側へ降りてしまうと急斜面で引き返すことになりました。 全体に梯子や岩登りは無く、稜線を進めば良いので3000M級では比較的難易度が低いとガイドブックに紹介されているが、それはあくまで天候が安定している条件でのこと。小仙丈から先は狭い稜線も多く、強風で視界が悪かった4日の状況では、単独で先に進むのは危険と感じた。 登山ポスト:戸台駐車場にあり。 温泉:伊那市高遠のさくらの湯。循環ですが温泉が濃くて体が良くあったまりました。地元の人とお話したところ、温泉・山・水と環境が良く、古い農家を市が斡旋して無料で住めるので、東京から熟年夫婦の移住も多いとか。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
撮影機器:
感想
この日のために昨年から登ってきた八ヶ岳硫黄岳の強風稜線歩き、雲取三峰からのアイゼンワーク、木曽駒・武尊・光岳でのラッセルや途中退却、奥白根でGPSを活用したルートファインディングなど冬山の準備が全て生かされた山行となった。
山小屋のご主人に「この年末年始で一番いいかも」と太鼓判をもらった4日朝の天候であったからこそ何とか夏タイムと同じ4時間で北沢峠から山頂まで辿りついたが、3日のように視界が悪く風が強かったら、到底山頂までは到達できなかったと思う。
4日の有給休暇が取れたおかげで、恵まれた天候下で何とか冬山初の3000M超えを達成できた。この日、山頂往復したのは僕だけでした。
達成感があった分、北沢峠から戸台までの単調な河原ごつごつ歩きがだらだらと3時間続くのは疲労感を倍加させます。でも、このアクセスの悪さと冬山の困難さが、正月明けといえども静かな山行を約束してくれるのでしょうね。
夏の北岳や初冬の鳳凰三山から見た時は、南アルプスの女神に見えた仙丈ケ岳も、冬は癇癪持ちの女王様のようでした。機嫌の悪いときに一人で近づくのをやめ、一晩置いて気を静まったのを待ってから訪問したのが良かったようです。
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