八甲田大岳
- GPS
- 04:45
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 744m
- 下り
- 733m
コースタイム
- 山行
- 4:14
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:36
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
酸ヶ湯温泉旅館に前泊し、旅館前駐車場に駐車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 道標等は適切に設置してあるが比較的なだらかな地形なので積雪とガスで困難さは倍増する。GPSアプリは必須と言える。 山頂域は強風であり体感気温は氷点下だった。 アイゼンは持参したが使わなかった。 |
その他周辺情報 | ◆温泉 目の前の酸ヶ湯温泉も日帰り入浴可能だし、その他にも温泉は多々ありガソリンスタンドより多い。でも帰着時間も気になるので山行後には入湯しませんでしたが。 |
写真
感想
北東北百名山の山旅の最終日は八甲田山。八甲田山と言えば死の彷徨、それを思い出させるガスの中の山行で下りでは左へ左へと逸れて行くのを体験できた。青森以外は雨の日だったんで山に登れただけでも感謝。無事に湘南まで帰って来られて更に感謝。東北は遠いけれど来ようと思えば来れるんだと再認識できたし、良い温泉も沢山あるし、実に楽しい山旅でした。
前日は雨、流石に雨の中岩木山に山麓の岳温泉から登る気にならず、さりとて岩木山スカイラインで八合目まで行って登る気にもならず、弘前城を巡って酸ヶ湯温泉までのトランジションになった次第。5月連休の弘前城と言えば桜の名所で有名だけれど今年はやっぱり弘前も桜が早かったようで外堀のソメイヨシノは見事な新緑になっていた。色々な種類の桜が植えられているので咲いている桜もあるにはあるけれど本来の姿を楽しむには2週間前に来なければいけなかったみたいだ。酸ヶ湯温泉旅館は入ってホテルのようなフロントがあり驚いたが案内された6号館の部屋は昭和初期からの湯治宿の趣がある。千人風呂と言い温泉マニアなら一度は来なければいけない聖地の一つなんだろう。
朝ご飯を頂いてからなのでスタートは遅めになるけれど前夜の作戦会議で湘南へ戻ることも考慮して無理せず一番短い八甲田大岳往復にしようと言うことで一致していた。コースタイム4時間半なのでまあOKだろうと。酸ヶ湯インフォメーションセンター前の登山口から歩き出すが最初は沢のようにジャバジャバと水が流れる登山道だった。一登りすると雪原になる。雪原から地獄湯の沢に出るまではツアースキー用だろうか木の高い所に打ち付けてある道標が良い目印になった。尤も夏道からは逸れているのでヤマレコアプリから警告は出るが。
雪の詰まった地獄湯の沢を詰めていくと今度は竹竿がガイドしてくれる。一部では地熱のためか融雪している所もありもの凄い水勢で沢が流れていく。やがて1300mになるとほぼ平らな雪原となり、これが1400mを越えて樹林に入るまで勾配を増しつつ続く。ちょうどガスが立ち込めて来て20m程度しか視野が無い状態になったが、GPSが無いと全くどこにいるのかどちらに向かえば良いのか解らない。まるで八甲田山死の彷徨を実体験しているようだ。GPSアプリの有効さを改めて認識した。
樹林に入りハイマツ帯になりやがて植生の無い八甲田大岳山頂に至るが強烈な北風が吹いていて体感温度は-5℃と言った所。ガスで展望も皆無。長居は無用と下山する。来た径を辿るだけなのだが地獄湯の沢から離れた所で左に逸れてしまった。その後にも気付いたら左に逸れていることがあった。リングワンダリングってこうなるのかと言う感じ。GPSが無ければこんな環境での登山は止めておくのが正しい選択と言うことだ。
5日間で五座登頂を目指し、岩木山は残したものの4/5は無事に登ることができた。でも僕的にはもっと時間を掛けてじっくりと登山を楽しみたい気持ちもあるので、慌ただしかった分、少し満たされてないかな。まあ東北は遠いけれども来る気になれば来れるもんだと勉強できたし、「行くぜ東北!」って勢いでまた来たいものだ。しかしまるで合宿みたいだったなぁ。
一日中ガス。山頂は風が強く寒かった。ガスに加えてメガネが曇り非常に視界が悪い。目標の乏しい雪原等ではGPSで常に進路を確認する必要があった。百名山59座目。
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