ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5525659
全員に公開
ハイキング
甲斐駒・北岳

釜無川ゲートから鋸岳@事前学習が肝要な百高山

2023年05月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:30
距離
27.9km
登り
2,389m
下り
2,379m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:31
休憩
1:59
合計
13:30
3:22
3:22
129
5:31
6:16
21
7:39
7:40
107
9:27
9:34
20
9:54
10:00
16
10:16
10:36
15
10:51
11:01
15
11:16
11:16
19
11:35
11:36
22
11:58
12:01
120
14:01
14:01
25
14:26
14:27
133
16:40
16:41
5
16:46
16:46
0
16:46
ゴール地点
帰路で横倉峠の手前でGPSがフリーズしたので,富士川の水源で休憩がてらスマホをリセット。そのため,その区間のログが飛んでいます。
鹿窓の途中まで行ったつもりだったのに行ったことになってる!もしかしてあの辺にあったのか…orz
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前泊:道の駅信州蔦木宿(中央自動車道・小淵沢ICから5分)

釜無川林道ゲートの500m手前の路肩に縦列駐車(道の駅から20分位)。写真の最後の方に載せてあります。後半3kmぐらいは荒れたダートでスピードが出せません。
マップコード:218072399*16
コース状況/
危険箇所等
全28kmの内,約20kmが林道歩き,残り8kmはひたすら急登下降という忍耐系です。事前学習をしていけばそれほど危険な場所はありません(鹿窓方面は別世界)。

【釜無川ゲート→ログハウス】片道約10kmの林道歩きですが,2019年台風19号の被害で崩落している箇所が4箇所あり,林道から河原へ降りるか崩落箇所のトラバースが必要です。過去レコで皆さん多くの情報を提供してくれているのでそれらを事前に参照させて頂いたお陰で慌てずに済みました。

【ログハウス→横倉峠】ルートの前半はガレの沢,後半は広い尾根で踏み跡が薄かったり交錯していたりで,本来ならとても難しい場所ですが,ピンクテープがこれでもかというレベルで付いているのでそれを辿れば確実に着けます。ログハウスから先,三角点まではピンクテープがなくなったら確実に間違っていると考えて元の場所に戻りましょう。

なお,ログハウスからすぐ上の尾根にピンクテープが付いていて,そのまま尾根伝いに踏み跡がありますが間違いです。尾根伝いではなく,川に降りる方(尾根に向かって左)に次のピンクテープがあるのでそちらに行きましょう。私は間違えたのでお知らせまで!GPSログを見ると激しく彷徨っている様子がわかります笑。

【横倉峠→三角点】下の方は踏み跡が交錯しており間違いやすいので,こちらもピンクテープを頼りに進みます。ここも結構な急登。でも普通にあるレベルかな。

【三角点→鋸岳】ガレ場の登り降りや高度感あるリッジの通過など,短いながら危険な場所も出てきます。ピンクテープは少なくなりますが,踏み跡が明確な所が多いのと,間違った踏み跡も明らかに怪しいので解ります(崖に向かっていくとか藪っぽくなるとか)。この区間は50m程のアップダウンが続きます。
その他周辺情報 【道の駅信州蔦木宿(しんしゅうつたきじゅく)】
中央自動車道・小淵沢ICから釜無川林道に向かう途中にあり,全く無駄がありません。駐車場とトイレは24時間利用可。駐車場奥に車中泊に適したスペースがあります。日帰り温泉とレストランが併設されており,温泉は10:00-21:00,レストランは11:00-19:00(それぞれ週末,受付は30分前まで)。
ファイル
【後日参考用】当日の天気予報
(更新時刻:2023/05/22 10:48)
今回は難路ですが事前調査もバッチリ(のはず),出発です!
2023年05月21日 03:21撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
10
5/21 3:21
今回は難路ですが事前調査もバッチリ(のはず),出発です!
6kmぐらい進むと最初の崩落。乗り越えられます。手前に自転車がデポしてありました。
2023年05月21日 04:36撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
12
5/21 4:36
6kmぐらい進むと最初の崩落。乗り越えられます。手前に自転車がデポしてありました。
2019年台風19号の爪痕とのこと。高さ10mぐらいある法面もえぐられてます。
2023年05月21日 04:54撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
9
5/21 4:54
2019年台風19号の爪痕とのこと。高さ10mぐらいある法面もえぐられてます。
ここは左の沢からの濁流で林道が破壊された様子。
2023年05月21日 05:04撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
12
5/21 5:04
ここは左の沢からの濁流で林道が破壊された様子。
先人の英知のお陰で難なく林道区間終了。左のログハウスが終了の合図。それでもここまで約10km,2時間半。
2023年05月21日 05:32撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
10
5/21 5:32
先人の英知のお陰で難なく林道区間終了。左のログハウスが終了の合図。それでもここまで約10km,2時間半。
ロッジの軒下で暫しの休憩。
2023年05月21日 05:46撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
12
5/21 5:46
ロッジの軒下で暫しの休憩。
ロッジから先の道でいきなり間違えました(詳細はコース状況に書きました)。何とか復帰。ピンクテープ様々です。
2023年05月21日 06:42撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
10
5/21 6:42
ロッジから先の道でいきなり間違えました(詳細はコース状況に書きました)。何とか復帰。ピンクテープ様々です。
2番目のマイルストーン,横倉峠。素人の物とは思えない巨大テントがありました。
2023年05月21日 07:25撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
13
5/21 7:25
2番目のマイルストーン,横倉峠。素人の物とは思えない巨大テントがありました。
急登でずんずん標高を上げていくと北岳や仙丈ヶ岳が目の前に。
2023年05月21日 09:03撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
21
5/21 9:03
急登でずんずん標高を上げていくと北岳や仙丈ヶ岳が目の前に。
3番目のマイルストーン,三角点ピークからの鋸岳。要塞感ありますね〜
2023年05月21日 09:34撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
28
5/21 9:34
3番目のマイルストーン,三角点ピークからの鋸岳。要塞感ありますね〜
4番目のマイルストーンは角兵衛沢ノ頭。このあたりは高度感もありアルプス感でてきます。
2023年05月21日 09:52撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
15
5/21 9:52
4番目のマイルストーンは角兵衛沢ノ頭。このあたりは高度感もありアルプス感でてきます。
ここから一度コルに下りて,その後正面のラスボス鋸岳へ。中央右側に登頂ルートがはっきり見えます。
2023年05月21日 09:55撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
23
5/21 9:55
ここから一度コルに下りて,その後正面のラスボス鋸岳へ。中央右側に登頂ルートがはっきり見えます。
日本標高第94位2685mの鋸岳ゲットです。
2023年05月21日 10:30撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
24
5/21 10:30
日本標高第94位2685mの鋸岳ゲットです。
甲斐駒縦走路と雲海。
2023年05月21日 10:18撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
13
5/21 10:18
甲斐駒縦走路と雲海。
北岳,間ノ岳,塩見岳に仙丈ヶ岳,眼下の道は北沢峠に向かう林道かな。
2023年05月21日 10:19撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
23
5/21 10:19
北岳,間ノ岳,塩見岳に仙丈ヶ岳,眼下の道は北沢峠に向かう林道かな。
逆光でも百高山登頂記念。
2023年05月21日 10:26撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
38
5/21 10:26
逆光でも百高山登頂記念。
時間もあるので予定外の鹿窓方面へ。先の見えない垂直鎖場。
2023年05月21日 10:43撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
11
5/21 10:43
時間もあるので予定外の鹿窓方面へ。先の見えない垂直鎖場。
逆層でしかも脆い岩でなかなか手強かったです。
2023年05月21日 10:57撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
13
5/21 10:57
逆層でしかも脆い岩でなかなか手強かったです。
鎖場を登り切ったところの小ピークから見る鋸岳。
2023年05月21日 10:53撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
14
5/21 10:53
鎖場を登り切ったところの小ピークから見る鋸岳。
無事戻りました。鹿窓の場所,調べておけば良かった。
2023年05月21日 11:15撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
9
5/21 11:15
無事戻りました。鹿窓の場所,調べておけば良かった。
でもあっち(甲斐駒方面)には迂闊に行っちゃいけない事だけは良く解った(笑
2023年05月21日 11:16撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
14
5/21 11:16
でもあっち(甲斐駒方面)には迂闊に行っちゃいけない事だけは良く解った(笑
さて,満喫したので戻ります。角兵衛沢ノ頭方面。
2023年05月21日 11:20撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
11
5/21 11:20
さて,満喫したので戻ります。角兵衛沢ノ頭方面。
ログハウスまで戻りました。帰りはだいぶ楽。
2023年05月21日 14:26撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
9
5/21 14:26
ログハウスまで戻りました。帰りはだいぶ楽。
帰りも崩落場所を回避しながら長い林道を歩きます。でも下り基調なのでやはり楽。飽きるけど。
2023年05月21日 14:45撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
7
5/21 14:45
帰りも崩落場所を回避しながら長い林道を歩きます。でも下り基調なのでやはり楽。飽きるけど。
平日は復旧工事をしているので,邪魔にならないようにこのルートでの登山は週末推奨とのこと。
2023年05月21日 16:05撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
9
5/21 16:05
平日は復旧工事をしているので,邪魔にならないようにこのルートでの登山は週末推奨とのこと。
オブジェなケルン。
2023年05月21日 16:14撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
9
5/21 16:14
オブジェなケルン。
藤の花に良く見るとサル4匹。キーキー威嚇してきます。何もしないよ。
2023年05月21日 16:20撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
10
5/21 16:20
藤の花に良く見るとサル4匹。キーキー威嚇してきます。何もしないよ。
釜無川。普段は穏やかな川です。
2023年05月21日 16:33撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
12
5/21 16:33
釜無川。普段は穏やかな川です。
林道ゲート到着。13時間の長旅でした。
2023年05月21日 16:39撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
9
5/21 16:39
林道ゲート到着。13時間の長旅でした。
ちょっと手前の駐車スペース。ゴールです。
2023年05月21日 16:45撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
8
5/21 16:45
ちょっと手前の駐車スペース。ゴールです。
道の駅で天丼。温泉セットというのがあり少しお安め。
2023年05月21日 18:00撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
20
5/21 18:00
道の駅で天丼。温泉セットというのがあり少しお安め。
そして温泉。まさに鋸岳登山のためにあるような道の駅。お疲れさまでした!
2023年05月21日 18:15撮影 by  DSC-RX100M5A, SONY
11
5/21 18:15
そして温泉。まさに鋸岳登山のためにあるような道の駅。お疲れさまでした!

装備

個人装備
半袖シャツ アームカバー フリース(薄) レインウェア(上下) タイツ ズボン(薄) 靴下 指だしグローブ アウター手袋(防風) 夏帽子 靴(ローカット) ザック 朝昼夜ご飯 行動食 非常食 飲料(計1L) 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 時計 サングラス タオル ヘルメット ストック カメラ スマホ ラジオ ツエルト
備考 出発時8kg

感想

百高山の中には前回登った白馬旭岳のように登山道が無かったり,あっても破線ルートだったりする厳しめのがいくつかあります。今回の鋸岳もその一つで,今回選択した釜無川からのルートが唯一,私のような気合いだけのレジャー登山者が手を出せるルートで,それでも12時間位かかり,途中には崩落箇所や不明瞭な場所など事前に調査して行かないと苦労しそうな場所がてんこ盛りです。

今回も先人達の英知に助けられ,またこの時期は日が長くて涼しいという条件も相まって,それほど苦労すること無く山頂を踏むことが出来ました。予定より早く着いたので,ちょっと鹿窓の方にも行ってみましたが,エグい鎖場や脆い岩肌と,やはりあの有名な甲斐駒ヶ岳までの縦走路は私にゃ無理!と入口を見ただけなのに限界を知ることも出来ました笑。

百高山も残すは南アルプスの楽しそうな縦走路ばかり。今年の夏は週末の天気が良いといいなあ(毎年同じ事を言っている)。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:734人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら