ぺテガリ岳(神威山荘から往復:日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 2,360m
- 下り
- 2,363m
コースタイム
ぺテガリ山荘(07:17-07:30)
ぺテガリ岳(11:35-1200)
ぺテガリ山荘(14:55-1505)
神威山荘(17:20)
天候 | 天気 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年09月の天気図 |
アクセス |
憧れの「ペテガリ岳」が実現した。 「遥かな山」から「遥かな展望」・・・天気は上々、総じて満足の山行に。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※ コース全般図は、写真1枚目をご覧下さい。 |
写真
感想
<ペテガリ岳へ>
ニペソツを下山の後、帯広で少しの仮眠を取り、そして市内での行事に参加の後、天馬街道を抜けて浦河町を目指す。
周知の通り、ペテガリ山荘へは通行止めの為、車で入る事ができない(一部の関係者を除く)
それ故、今やメジャーになりつつある「神威山荘」からの「山越えルート」を使用するのが常套手段だ。
夜8時半頃、帯広を出発し神威山荘に着いたのは11時過ぎ。
山荘入り口にある登山届けを見てみると、ペテガリ岳へ2つのパーティー(計7名)が入山している様だ、これは心強い。
車に戻り、ザックの中身をチェックをする(水類は計6リットル、食料、雨具等々・・・)そして、寝袋にもぐり込む。
長い間、暖めていたペテガリ岳が実現する、しかも天気はかなり期待できそうだ!
明けて、9月24日(土)
<出発>
日の出は5:00、日没は大体17:45くらいである。
となると12時間半の行動が可能、しかしアクシデントも予想される・・・1時間程度はヘッドランプ使用の行動は覚悟しておこう。
それから、「山頂出発時間のリミット」を正午に決めた。(帰る為には最低5時間半必要)
(山頂で”ゆっくり”したいならば、なるべく早く山頂に到着する必要がある。)
夜明け前、携帯電話のアラームに起こされる・・・が、思ったほど寒くない。
5時丁度の出発をするべく準備をして、神威山荘の登山届けに記帳。
そして、山荘から800m程車を林道分岐に移動し(山越えルート入り口へ)、そこから出発する。
まだ薄暗い中、「ガランガラン」と大きな熊鈴を鳴らしながら林道を沢へ下りていく。
林道は川をまたぎ、向こう岸に「赤テープ」が見えている。
GPSで確認すると、目指した沢の入り口にいる。
「あとはしっかりした踏み跡と赤テープがある事に期待をかけよう」また、念のために赤いテープを持って来ている。
踏み跡は思った以上にしっかりしている、「登山道」と言ってしまっても良いくらいだと思う。
直接ペテガリ山荘へ行けない為、この「山越えルート」がペテガリ岳への一般的なルートになっているようだ。
住宅のような立派な山荘の扉を開けると「ほわっ」と暖かい。
まきストーブだろうか?山頂でお会いしたタケイシさんは「寝袋がいらないくらい暖かい」と話していたのが記憶に新しい。
前広場にどーんと座り朝食、そして水分補給を簡単に済ませ、早速登山道へと入って行く、いよいよペテガリだ!
登山道に沿って少し歩くと砂防ダムを越え、程なく尾根に取り付き、ジグが切られている登山道を進む。適度な斜面だ。
今日は強い日差しだけれど、樹林の中を進むので、木漏れ日もいい感じ。
標高1000mの看板から少し登ると最初のピークで標高1050m。
また、笹が刈られており、登山道の状態は非常に良い。
まずは一段落、展望も開けて休憩に持って来いだ。
道端に腰を下ろして水分補給・・・地図を見ると、まだまだ行く先は長い・・・
<ようやく最後のピークへ>
何度もアップダウンを繰り返し、やっとペテガリ岳へさえぎるものが無い地点に到着(1301m)
また捨てるように高度を下げ、ようやく高低差500mの地点へ。
<ここで、下山して来た方と行き交う>
”東尾根がすばらしい”ことや”偽ピークにやられた”等を聞いて、これからの心構えができた。
<ラストの500m> ラストの登りだ。
本峰に取り付き、えっちら・おっちら登って行く・・・ハズが・・・
心臓が「ばくばくばくばく・・・」 足が止まる。
・・・・・休憩ぇーい!、その場に腰を下ろすと脇に小さな白い花。
水分補給と食べ物を口にして、身体を休ませる。
熱中症ではないが、少し塩分が不足している様な感覚だ。
また歩き始める・・・が、少し歩くと「ばくばく・・・」
いつもと勝手が違うので、ここはしっかり確実に山頂へー。
そうして、やっと山頂か(であって欲しい!)と思いきや「偽ピーク!」・・・罠に落ちた。
偽ピーク、そこからの山頂は遠い(そう感じる)
しかし、そこから見える山頂は「本物!」 写真を撮る人影も見える。
<休むのは山頂で> と、足を止めず、ゆっくりではあるが一歩一歩前進
GPSが山頂までの距離を表示していて、その数字がだんだん少なくなっていく(^^
<ペテガリ岳山頂> 遥々やって来た!ついに山頂!
天気は、これはもう文句なしでしょう! 遮るものの無い秋の空!
東〜西〜南〜北、日高の山並み、そして十勝平野!
印象的なのは「ボンヤオロマップを含むペテガリの東尾根」、そして通称「カムエク」だ。
それは山脈主稜線に「どーん」と構えたカールを抱く大きな山だ。
そんな景色を目に焼き付けるだけ焼き付ける(^^
前日から山中一泊しているので、帯広に安否の電話。電波状態は悪いものの、数秒電話がつながり、元気な事は伝える事ができた。
さ、12時が近づき下山準備
空が明るいうちに戻りたいが・・・山の夕暮れは早い。
夕暮れを午後5時半とすると・・・山越えルートの事も考えると3時にはペテガリ山荘を出発したい事になる・・・
山頂の方に別れを告げ、まずは500mを一気に下る。
まだ、お昼だと云うのに帰りもまったく気が抜けない。
「登りながら下る」のだ(^^;早くもサバイバル色に呈した登山となってきた。
下りはいつもの調子と変わり無いものの、ちょっとした登りになると直ぐに心臓が上がってしまう!
無理をした挙句、山中でへたれては元も子もなくなる・・・だましだまし登り、平地や下りで稼ぐ!
登っては下り、下っては登る・・・それを何度も繰り返し、笹が太陽に反射するピーク1050mが見えて来た!
そこが「心のゴール」だ、なんせもう、登り返しがないのだから(最後の山越えを除く)
この地点で、神威山荘へ戻る構想が透明感と共に見えてくる・・・・・なんとかなりそうだ(^^
下りはスピードを殺し、膝に負担が掛からないように着地のタッチを柔らかく下る。
ようやく「ペテガリ山荘」に着き、何気に安堵感を覚える「後はなんとかなるだろう」
林道を辿り、山越えルートに取り付く訳だけれど、林道を歩き始めて初めて気づく!
この林道はペテガリ山荘に向かうには緩る〜い下り坂・・・って事は今はその反対!
日没との戦いの今、その「緩やかな登りは試練を与えてくれる!」
そんな長い林道歩きの末、ようやく山越えルートの入口だ。
それから「沢歩き気分」を少し味わいつつ、山越えの稜線に立つ。そしてまた、安堵感を少し覚える。
まだ今朝の見覚えあるルートを辿り、「10m程の滝」を巻いた時、またまた何度目かの安堵感を覚える。
あとはだらだらと下るだけなのだ(安全)
こうなると明日が休みならナァと思うも、現実は厳しい。
明日起きれるかナァ?等考えながらも、なにせ塩分不足らしい身体は・・・
新日高町(旧静内)に入ったら、速攻「ラーメン屋」だ!と考えはシフトする。
<無事に車を回収し、神威山荘へ> すると、山おじさんが出迎えてくれた!?
登山者名簿に記帳した後、山荘の前の旦那さんと話に(HYMLの会員の方でした。)
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