頼母木山〜えぶり差岳
- GPS
- 14:02
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,330m
- 下り
- 2,348m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 9:59
天候 | 17日 ガスのち晴れ 18日 晴れ強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口にポストあり ルート上整備され危険箇所なし、雨後だったので若干の泥濘があった程度 |
その他周辺情報 | お風呂:道の駅喜多の郷 (お湯は熱め…) 500円 http://www.furusatosinkou.co.jp/ ご飯:喜多方ラーメン 赤レンガ http://www.ramenkai.com/list/detail.php?i=3 |
写真
感想
当初比較的近場で公共交通機関でも行ける八ヶ岳や南アで計画書を出していた。が、ヤマレコを見ていて突然北飯豊へと心が傾く。(※北飯豊と書いたけど、過去えぶり差岳の冬季の記録を読んで『良いなぁ』と思ったまま詳細調べずに数年経過。今回初めて飯豊連峰の北側に位置すると知った。。恥)。
『こんな短時間で決めるのは…』思い留まり半日位置いたものの、『予報良さそうだし、やっぱりえぶり差小屋見たい』転進を決意。
土日2日間空いていると言うEuropaさんも参加となり遠路はるばる山形県小国。地元から6時間の移動時間…遠かった。。
道の駅白い森おぐに前泊。3時頃起きて飯豊山荘へ移動。準備して5時前出発。
駐車場は広々。上側に駐車したので登山口までは少し下る。
ポストに計画書を入れて『ルートは…』目を向けると、見える範囲で傾斜が強い。実際歩いてみて段差が大き過ぎるというストレスは感じず自分の歩幅で歩ける。これは一気に標高をあげられて良い。
風を感じたので、陽が高くなり気温が上がっても耐えられた(肌寒い時もあった位)。
足元・頭上で お花が咲いているのを眺めながら歩けて楽しい。
前日迄の雨で若干泥濘みあり。歩かれて?(雪解けで?)ルートがえぐられている様子…登る⇒平坦地…を程良く繰り返す。木々の間から見える稜線はどんどん近付いてきて気持ちが良い。あっという間に雪渓前まで来た印象。好天であった事これは本当にありがたかった。
ルートが狭目なので場所は選ぶけれども休憩はそこそこ取りやすい(それは登山者が少ないのもあったかも…)。
稜線直前に雪渓が残る。梅雨と好天の中冬の名残はいつまで見られるのだろう…。。
稜線に上がると丁度ガスが出ていて展望は無かった(笑)が、ガスの流れは速く所々で晴れる。
その晴れたところは一面ハクサンイチゲのお花畑だった。普段お花畑なんて見慣れないのでピーク過ぎていると言っても十分見ごたえアリ。
居合わせた方と『素晴らしいですね』大盛り上がり。
頼母木山を通過し、頼母木小屋到着。この頃にはすっかり晴天で暑い位。
小屋ではお水が引かれていて補充が出来る。冷たくて美味しい!とてもありがたい。
頼母木小屋でテン泊。Europaさんはこの機会にツェルト泊にトライしたいと言う事だったので、自分はソロテン(共装関係なく、縦走に必要な物は重りとして全て入れた)。
風が強い予報だったので耐えられるか?が気掛かりな点。
先週末は混雑したという事だったので、既に張ってあったテントの隙間を埋める感じに張る(結果、自分達入れて6張位だった…あれれ…笑)
小屋をのぞくと協力金BOX設置の柱があり、その周りにぐるり板の間。2階への階段もある。とてもキレイにされている様子。
既に何人か到着されていた様だが姿は見えない。
えぶり差岳へ出発直前に管理されている方が到着されたので、戻ってから受付する事に(代表者の名前・住所等の記入と協力金の支払)。
ハクサンイチゲはもう殆ど咲いていなかったが他のお花がちらちら咲いていて目を楽しませてくれたし、周囲取り巻くお山の眺めや残雪が見ていて飽きない。
何より一番の楽しみとしていたえぶり差小屋がどんどん近付いてくる。
広い山容で距離感がつかみにくいかなと思っていたが、歩いてみたらすぐに次のポイントへ着く。とても気分良く歩けて楽しい。
とうとう念願叶い目の前に小屋(笑)。
青空の下のえぶり差小屋。なんて素晴らしい環境の時に来られたのか。大満足。
頼母木小屋へ戻る道中振り向けばあの可愛らしいフォルムが見える。みるみる小さくなるそれがまた可愛いくて良かった(笑)
戻って小屋に居た方に見せて頂いた手拭いが渋く素敵だったので購入。丁度今手拭いの世代交代中…
小屋前は皆さん談笑して盛り上がっておられた。
自分はテントで荷物整理して(するほどのモノは無いけど。笑)、翌日のルート眺めて門内岳の先北股岳まで行って戻る?検討しつつお菓子もぐもぐ&お茶飲んでのんびりしてから二人で晩ごはん。
風が強くなってきていたが、気温はそう低くなかったので外でご飯を食べていても冷えなかった。
夜寝る時に末端が冷えたが、気付けば爆睡。途中目覚めはしたが、風音は特に気にならず予定の時間に起きて4時半出発。
日の出を眺めながら頼母木山〜分岐へ。
所々風を避けられるポイントはあるが、丁度谷筋でビュービュー風にたたかれる。梶川尾根から下山と思っていたけれど、元のルート(森丸尾根)から下山する事にする。
下り(の雪渓)はアイゼンでサクサク下りる。
ルートは1日で随分乾燥していた。。
梶川尾根と比べたら相当早めに下りたので、喜多方ラーメン推しのEuropaさんに検索&チョイスして貰ったお店へ寄る。美味しかった(普段つけ麺を好んで食べているので、全然違って新鮮。笑)。
珍しく急な行先変更をした山行だったけれど、変えて良かった。冷静に移動時間とか考え出したら来なかっただろう…(荒沢岳日帰りを思い出す…)勢い大切…(^_^;)
GPSは事前に色々手をかけて復帰した模様。何だったのか…
お付き合い頂いたEuropaさんありがとうございました。
お互い、ソロで別々の所に行く予定だったのが、「(木辺に八の字)差岳(えぶりさしだけ)/頼母木山(たもぎやま)に行きたい」と、月曜日にいきなりCLから言われ、最初は「いつか行きたい」と言う意味かと。それがまさかその週の土日に行くことになろうとは。。だってどっちも読めないし、どこのお山なのそれ? (えぶりはなぜかヤマレコでは文字化けして「?」になる。。)
北飯豊にある山で、雪山登山ではわりと知られている山らしい。百名山なので、いつかは行くだろうと思って買っておきながら、遠くて広いので後回しにしていて、まだ一度も開いていなかった飯豊山の「山と高原地図」を広げてみた。
CLは素敵なえぶり差小屋が見たいのだとか。飯豊は広いので、行くとしたら2泊くらいで縦走したいと、以前から思っていた。今回は飯豊主峰や最高峰には行かないけれど、初めて飯豊に行ける。まだ見ぬ景色が見れる。私の意識が急に飯豊に傾いたのだった。
北飯豊を歩いてびっくりしたのが、花の種類も多いが(後述)、花の数も半端ないということ。ハクサンイチゲはピークを過ぎて、えぶり差小屋とハクサンイチゲのコラボは見れなかったものの、稜線に登り詰めてから頼母木小屋へ行く途中に、一面に咲く白いハクサンイチゲを見ることができた。ハクサンイチゲは八ヶ岳でもよく見たが、畑のように広い範囲を埋め尽くす花園を見るのも、とても感動するものだった。
もう一つの初イベントとして、ツェルト泊にチャレンジしてみた。土曜日からすでに風がやや強めで、日曜日はさらに強まる予報だった。テン場も風が強かったが、がっしりと張ることができた。ツェルト内も快適。他のテン泊客からも、飛ばされないかと心配されたが、意外に強いものなんですねぇ。ツェルトの布は風に煽られて、終始バタバタしてるし、隙間が多いので中に風が入ってはきますが、全く気にならずにぐっすりと寝れました。これも泊まり沢でのビバーク体験のおかげかなと。
今までソロ山行は日帰りの車中泊ばかりで、実は山中泊は、小屋も含めてしたことがなかった。ツェルトだとなんと軽くてかさもコンパクトなんだろうか、とすっかりハマってしまい、俄然ツェルト山中泊ソロ縦走へ気分が盛り上がってきました。ペグが足りずに、CLから2本お借りしたけど、山行スタイルに幅が出たと感じられたのが、大きな収穫でした。
2日目は予定通り出発したものの、風が強く、稜線に出ると更に強くなったので、下山することにしました。風が強くても景色が見れれば、歩いたかもしれませんが、ガスで何も見えない中、強風に耐えて歩くことに私の心が折れました。CLはそれでも楽しめる人だと思うし、下山中の真夏のような暑さに、やっぱりもう少し上にいればよかったなぁと後悔しました。これも私にとって一つの経験となりましたが、せっかくあそこまで行ったのに、大変申し訳ないです。
会に入って「私は山に何を求めるのか」について、思い悩んだ時期もありましたが、CLの一定のスピードで黙々と(笑)歩く後ろ姿に、歩くだけで楽しかった、山を始めた頃の、あの頃の気持ちを取り戻すことができたように思います。いろんな意味で、実り多い山行になりました。Tamba CL ありがとうございました。
【出会った花】
ハクサンイチゲ(花畑)
ハクサンチドリ(いっぱい)
ハクサンコザクラ
ウスユキソウ(エーデルワイス)
ミツバオウレン
チングルマ
イワカガミ(群生)
シラネアオイ(お初 会いたかった)
サンカヨウ
エンレイソウ
ショウジョウバカマ
ツバメオモト
キスミレ
アカモノ
タニウツギ
ヤマツツジ
マイヅルソウ(群生)
ユキザサ
チゴユリ
サラサドウダン
オオカメノキ
ヨウラクツツジ
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