赤岳:過去ログシリーズ
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,425m
- 下り
- 1,412m
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
30年以上前の記録です。現在とは状況が異なっている可能性があります。また、記憶違いをしているところがあるかもしれません。予めご了承ください。 |
写真
感想
荷物の整理をしていたら、昔の山歩きの資料が出てきたので、過去ログとしてアップします。単に「行った」という記録だけになるのですが、自分にはひとつの思い出なのでヤマレコに登録させてもらいます。
*
昔の山行記録は、写真がなくて時間や場所のメモが出てくる場合と、時間や場所のメモがなくて写真が出てくる場合があり、なかなか両方揃わないのですが、これは写真だけ見つかったケースです。
美濃戸口に車を置いて、赤岳までピストンしました。八ヶ岳はひとつのメルクマールとなる山域ですが、北や南アルプスほどのボリュームはなく、単に頂上へ行くだけなら日帰りも十分可能ですね。
行者小屋を過ぎてから本格的な登りになりました。アルバイトの程度はあまり思い出せないのですが、ということは、べらぼうな厳しさということではなかったように思います。何カ所か鎖やハシゴはあった気がします。
このときについてはふたつの出来事が強く印象に残っています。ひとつは登頂した瞬間のこと。アルプスほどではないとはいっても、それなりにシンドイ思いをして赤岳山頂に辿り着いたわけですが、最後のワンステップを踏んでピークに達した私の眼に最初に飛び込んできた光景は、赤岳からの素晴らしい景色でもなければ、頂上を示す道標でもなく、なんと、可愛らしい子犬の顔だったのです。
どなたかが連れて登っておられたもので、まだまだ小さな犬でした。頂上に着いた私の目線と子犬の目線がちょうどを合い、きょとんとこちらを見ていたのです。あっけにとられて子犬を見ていたら、向こうもじっと私を見ていました。ビーグルでした。
可愛らしいのはよかったのですが、正直、私は「こんな小さな犬でも登れるのか」と落胆を覚え、頑張って赤岳に登ったぞという達成感が消滅してしまったのです。そういうふうに考える必要はなかったのですが、頂上に着いてのファーストインプレッションがそんなことになったので、ガックリきてしまったようです。その子犬の顔はいまでも思い出せるぐらいですから、けっこうな衝撃だったみたいです(笑)。
もうひとつの出来事は帰路でのことです。下りは文三郎道を選びましたが、途中で雨が降り出したのでした。それも物凄い降り方で、豪雨というほかないものでした。頂上では晴れていたのに、あまりもの急変ぶりにうろたえながら、あわててザックからレインウェアを取り出して着用しました。
山中でそこまで激しい雨に遭ったのは初めてだったので不安に駆られましたが、レインウェアを着て歩き出してしばらくして、不安は徐々に収まりました。というのは、ゴアテックスのレインウェアは性能が高く、雨を完全に遮断してくれたので、フードで多少視野が制限されることと足元が濡れて滑りやすくなったこと以外は、ふだんと大した違いなく歩けることがわかったからです。崖崩れや出水が気になりましたが、結局、平常時とさほどの差異なく無事登山口に戻ることができました。
以来、頻繁に登る里山であっても(私の場合、二上山や金剛山のような)、山へ行くときは必ずレインウェアを持っていくようにしています。
そんな、いささかユニークな山行となったので、よく覚えている次第です。
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