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Yamareco

記録ID: 574526
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥武蔵

グミの滝からシャクナン尾根、三ツドッケ

2015年01月12日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:25
距離
15.5km
登り
1,456m
下り
1,406m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:33
休憩
0:34
合計
7:07
6:59
4
7:03
7:03
45
7:48
7:48
21
8:09
8:09
66
9:33
9:40
87
グミの滝
11:07
11:07
24
11:31
11:37
12
12:26
12:35
30
13:05
13:05
19
13:24
13:25
6
13:31
13:32
4
13:36
13:36
5
13:41
13:41
7
13:48
13:48
5
13:53
13:53
13
14:06
浦山大日堂BS
※ルートはGPSロガーでトレースしています
天候 一日中快晴
北の風強し

7時:浦山大日堂 氷点下3度
9時:グミの滝 氷点下7度
11時:シャクナン尾根上部 氷点下9度
14時:浦山大日堂 3度
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 ↓(R140)
浦山方面
 ↓(県道73)
浦山大日堂バス停脇P

バスは西武秩父駅からあるが、1便が10:20発、浦山大日堂10:50着なので、
この時期にこのルートで明るいうちに下山するのは非常に厳しい、というかムリ。
http://www.city.chichibu.lg.jp/2064.html
コース状況/
危険箇所等
※滑り止め必携。ピッケルがあるとなおよい。
※地形図、エアリアともにルート記載なし

■天目山林道
川俣から林道に入ると、ほどなく全面凍結。
クルマも途中のシゴー平の営林署小屋手前の橋にあるゲートまで入れるが、
スタッドレスタイヤ必携。
そこから先も、林業関係者の車両が頻繁に通る。

■グミの滝まで
たまーにテープあり。登山口から最初のうちは割と明瞭。
凍結はあるが、際立った積雪なし。
谷の西腹を延々と歩くが、奥になるにつれて道が荒れる
途中、沢の渡渉3回、木橋が4本あるが、1本目だけ新しく、
あとの3本は腐っていて使えない。
凍結しているので滑りやすく、注意。

■シャクナン尾根
ものすご〜〜〜〜く急。踏み跡はまったくなし。
奥多摩三大急登のどこよりも急。
テープはたまに適当についているが、あまり当てにせず、
登りやすそうなところを選んで登る。

■長沢背稜
1/2に歩いた時はかなりの積雪だったが、
溶けてほとんどない。滑り止めもいらないくらいだった。

■仙元尾根
1,300m付近までは凍結していたが、それより下はほぼなし。
下りでは迷いやすい箇所が2か所ある。
1,330m付近で尾根から少し北東に折れる箇所と
大楢(1,167m三角点付近)から東に下りる箇所。
前者は北東に折れずに北の尾根に入りやすく、
後者は下りきったところで尾根を右手に見ながら北に歩くのが正だが、
先の木にテープがあるので、それにつられて東に進んでしまいやすい。
よく見ると、いずれも正しいルート上にマーキングがある。
その他周辺情報 風呂(温泉ではない):渓流荘、100円。火曜定休。
地元でも結構有名らしいが、今回も入らなかった。
浦山大日堂バス停脇のP。この通り、全面凍結。ノーマルタイヤは危ないですよ
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浦山大日堂バス停脇のP。この通り、全面凍結。ノーマルタイヤは危ないですよ
バス停脇のトイレは使えず。。。とほほ。
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バス停脇のトイレは使えず。。。とほほ。
バス停から100mほど秩父市街方面に戻ったこの橋から天目山林道に入ります。
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バス停から100mほど秩父市街方面に戻ったこの橋から天目山林道に入ります。
シゴー平の手前にある橋。カチンコチンです。自家用車はここまで。
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シゴー平の手前にある橋。カチンコチンです。自家用車はここまで。
本当にトラックやら軽バンやらがバンバン通ってました。結構怖かった。
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本当にトラックやら軽バンやらがバンバン通ってました。結構怖かった。
この「仙元林道」は地図に全く載っていません。どうやら、仙元尾根の大楢の下あたりに続く作業道につながっているようです。
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この「仙元林道」は地図に全く載っていません。どうやら、仙元尾根の大楢の下あたりに続く作業道につながっているようです。
仙元谷登山口。ここから入山します。
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仙元谷登山口。ここから入山します。
この通り、道はところどころで崩壊気味で、かなり悪いです。両神の尾ノ内渓谷と雰囲気が似ています。
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この通り、道はところどころで崩壊気味で、かなり悪いです。両神の尾ノ内渓谷と雰囲気が似ています。
たまーに古い道標がありますが、よく見ると。。。
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たまーに古い道標がありますが、よく見ると。。。
←一杯水 崩落多し 道標なし 悪路です 熟達者向き
→シゴー平 この道は今はない ×ですキケン
などという書き込みが。。。
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←一杯水 崩落多し 道標なし 悪路です 熟達者向き
→シゴー平 この道は今はない ×ですキケン
などという書き込みが。。。
昔は林道を経由せずに直接シゴー平方面に下りる道があったようですが、見ての通り、完全になくなっています。
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昔は林道を経由せずに直接シゴー平方面に下りる道があったようですが、見ての通り、完全になくなっています。
珍しく新しい木橋が。もう全く手が入っていないと思っていましたが、ありがたいことです。
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珍しく新しい木橋が。もう全く手が入っていないと思っていましたが、ありがたいことです。
途中からは沢の渡渉が増えますが、見ての通りカチンコチン。
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途中からは沢の渡渉が増えますが、見ての通りカチンコチン。
木橋崩壊1。沢に下りて渡渉するしかありません。
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木橋崩壊1。沢に下りて渡渉するしかありません。
木橋崩壊2。山側に細い踏み跡があるので、ここでは下りずに済みました。
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木橋崩壊2。山側に細い踏み跡があるので、ここでは下りずに済みました。
山葵作業小屋、というそうです。完全に倒壊。
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山葵作業小屋、というそうです。完全に倒壊。
中にはこんなものが。。。
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中にはこんなものが。。。
さて、シャクナン尾根へ取付くには、この崩壊した木橋3を横目に沢を渡渉しますが、その前にちょっと寄り道。渡渉せずに右岸を遡上します。
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さて、シャクナン尾根へ取付くには、この崩壊した木橋3を横目に沢を渡渉しますが、その前にちょっと寄り道。渡渉せずに右岸を遡上します。
少し遡上して、凍り付いた沢を渡渉して左岸へ移って、そこから数分遡上すると。。。
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少し遡上して、凍り付いた沢を渡渉して左岸へ移って、そこから数分遡上すると。。。
見えてきました、グミの滝!落差は30m、秩父の深い谷の奥にしんと佇む名瀑です。
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見えてきました、グミの滝!落差は30m、秩父の深い谷の奥にしんと佇む名瀑です。
滝の左右の淵は完全に凍り付いています。右側はアイスクライミングできそうなくらいに固そうでした。
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滝の左右の淵は完全に凍り付いています。右側はアイスクライミングできそうなくらいに固そうでした。
再び道標の所まで戻り、西の斜面をシャクナン尾根に向かってひたすら直登します。道はないので、適当に歩きます。
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再び道標の所まで戻り、西の斜面をシャクナン尾根に向かってひたすら直登します。道はないので、適当に歩きます。
10時前、ようやく仙元尾根の向こうから陽が出てきました。この陽の当たらなさ、秩父の谷ならではです。
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10時前、ようやく仙元尾根の向こうから陽が出てきました。この陽の当たらなさ、秩父の谷ならではです。
シャクナン尾根の支尾根に乗ると、ウソみたいに雪が無くなります。ここで一度アイゼンを外しました。
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シャクナン尾根の支尾根に乗ると、ウソみたいに雪が無くなります。ここで一度アイゼンを外しました。
天目山林道の終点と一度合流し、そこからこんな藪っぽい尾根をがしがし直登です。
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天目山林道の終点と一度合流し、そこからこんな藪っぽい尾根をがしがし直登です。
やっと急登終わり!しかしその先にはまた尖峰が。。。ガッカリその1。
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やっと急登終わり!しかしその先にはまた尖峰が。。。ガッカリその1。
よっしゃ、もうすぐ。。。
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よっしゃ、もうすぐ。。。
しかしその先にはまたピークが。。。ガッカリその2(笑)。
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しかしその先にはまたピークが。。。ガッカリその2(笑)。
こーんな急下降。
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こーんな急下降。
最後の急登!
そしてようやくシャクナン尾根からの三ツドッケ登頂。いや〜、急だったけど楽しかった!
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そしてようやくシャクナン尾根からの三ツドッケ登頂。いや〜、急だったけど楽しかった!
三ツドッケの山頂からほんの少しだけ酉谷方面に行ったところが、シャクナン尾根の終着点です。
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三ツドッケの山頂からほんの少しだけ酉谷方面に行ったところが、シャクナン尾根の終着点です。
ん〜〜、今日もいい天気だ。雲取と奥秩父主脈の山々が一望。
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ん〜〜、今日もいい天気だ。雲取と奥秩父主脈の山々が一望。
富士山も、どかーん!
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富士山も、どかーん!
そしてガッカリ山2峰(笑)。でも、実際に歩いたら、心躍るたのしいアップダウンでした!
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そしてガッカリ山2峰(笑)。でも、実際に歩いたら、心躍るたのしいアップダウンでした!
ズ〜〜〜〜ム。奥の白いのは甲武信とか金峰かな?
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ズ〜〜〜〜ム。奥の白いのは甲武信とか金峰かな?
三ツドッケから蕎麦粒山の方に下り、夏道と合流したところが、グミの滝から長沢背稜へ直登する「元」ルートとの合流点。荒廃しきっており、下りで使うのは大変難しいそうです。
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三ツドッケから蕎麦粒山の方に下り、夏道と合流したところが、グミの滝から長沢背稜へ直登する「元」ルートとの合流点。荒廃しきっており、下りで使うのは大変難しいそうです。
一応下降点を示すそれっぽいマーキングはありました。
一応下降点を示すそれっぽいマーキングはありました。
1/2にきたときにはガッツリ積もっていた雪ですが、ほとんど溶けてしまっていました。地に根を下ろした雪の長沢を楽しむのは、来月かな。。。
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1/2にきたときにはガッツリ積もっていた雪ですが、ほとんど溶けてしまっていました。地に根を下ろした雪の長沢を楽しむのは、来月かな。。。
そして仙元峠へ。ここ3ヶ月で3回目。
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そして仙元峠へ。ここ3ヶ月で3回目。
仙元峠から仙元尾根を下り、車デポ地に戻ります。
仙元峠から仙元尾根を下り、車デポ地に戻ります。
この祠は、富士山の祀り神である木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)を祀ったものだそうです。その昔、上州からの富士信仰者たちが、この峠で最初に富士を拝んだことに由来するとか。
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この祠は、富士山の祀り神である木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)を祀ったものだそうです。その昔、上州からの富士信仰者たちが、この峠で最初に富士を拝んだことに由来するとか。
さて、下ります。北斜面なので、上部はカチンコチンでした。
さて、下ります。北斜面なので、上部はカチンコチンでした。
57号鉄塔で眺望が晴れて、シャクナン尾根の全貌を見ることができました。詳細は次の写真で。
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57号鉄塔で眺望が晴れて、シャクナン尾根の全貌を見ることができました。詳細は次の写真で。
ちょっとずれているかもしれませんが、大体こんな感じです。
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ちょっとずれているかもしれませんが、大体こんな感じです。
枯葉絨毯の気持ちの良い道です。ここまで来たら、ゴールまであと少し!
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枯葉絨毯の気持ちの良い道です。ここまで来たら、ゴールまであと少し!
大日堂へ下りてきました。前に訪れた時はお祭りでにぎわっていましたが、この日は人っ子一人いません。安全に下山できたお礼をしました。
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大日堂へ下りてきました。前に訪れた時はお祭りでにぎわっていましたが、この日は人っ子一人いません。安全に下山できたお礼をしました。
浦山川にかかる、大日堂への表参道の橋を渡って。。。
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浦山川にかかる、大日堂への表参道の橋を渡って。。。
無事にバス停脇のPへ帰還!今回も楽しく安全に歩けました。
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無事にバス停脇のPへ帰還!今回も楽しく安全に歩けました。

感想

今年2回目の登山は、偶然にも1回目と同じく
奥多摩・長沢背稜の三ツドッケ(1,576m)に登ってきました。

今回は秩父側の仙元谷という深い谷の奥にある、
グミの滝というところを経由し、
三ツドッケの名の由来ともなった三つの尖峰が連なる、
シャクナンという変わった名の尾根から登りました。

三ツドッケの「ドッケ」は、この地方(奥多摩・秩父)の古い言葉で
「尖った峰」を意味します。
シャクナン尾根から登ると、この三つの峰をそのままトレースしますが、
急登の末にピークに立った!と思ったら、その先がすっぱりと切れ落ち、
向こうにもっと高い峰が見えていて落胆すること2回で
やっと三ツドッケの頂に立ちます。
そこで、ぼくはこのシャクナン尾根のことを勝手に「ガッカリ山」と呼んでいます。

秩父の浦山地区の一番奥にある、
川俣という集落を起点とするグミの滝への道は、
伐採した樹木を運搬するために造られた天目山林道を経由しますが、
登山道は事実上廃道になっており、トレースはもちろんありません。
途中の沢にかかる木橋は完全に朽ち果て、腐り落ちています。
そんな荒廃したルートを歩くのはなかなか骨だったし、
奥多摩側から登るのでさえもなかなか急なこのお山、
シャクナン尾根からの急登は奥多摩側からのそれを凌駕するものでしたが、
氷結したグミの滝の美しさ、大きさには大変感激しましたし、
いつも隣の蕎麦粒山や酉谷山から横っ面ばかり見ていた「ガッカリ山」を
実際に歩いたところ、ガッカリどころか心躍るアップダウンの連続でした。

ごくたまにシカの鳴き声がする以外は何ひとつ生きものの気配もない
深い秩父の谷をとぼとぼと歩きながら色々と思索に耽る、
いい1日を過ごすことができました。

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