黒姫山の横、大ダルミを越え笹ヶ峰へ
- GPS
- 07:23
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 698m
- 下り
- 571m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:21
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 杉野沢温泉苗名の湯が一番近い温泉です。笹ヶ峰からバスでおよそ30分程度、苗名の湯迄の運賃は700円。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
行動食
ハイドレーション
ヘッドランプ
予備電池
GPS
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
大橋から黒姫山へは何回か登ったのですが、笹ヶ峰方面から登った事は今迄ありませんでした。そこで笹ヶ峰方面から登ってみるか…と思ったのですが、コースタイムが結構掛かります。西登山道から大ダルミを経由して下山した事も何回かあったので、西登山道がやや歩き辛い事も判っています。
という訳で、大橋から登り、笹ヶ峰に下ろうと思い立ちました。しかし、これにもまだ難点が。笹ヶ峰からの帰りのバスが一日数本しか無いのです。最終便の出発が16時。これに乗り遅れたら車道をトボトボ歩かざるを得ません。
流石にこれは嫌なので結局大橋ー大ダルミー笹ヶ峰というコースを歩く事にしました。ピークは踏まないので登山ではありませんね。
出発点は高妻山登山用駐車場。最寄りの大橋駐車場は駐車可能台数が少ない為、やや出遅れた今回はここから歩きます。これが大正解。大橋駐車場はやはり満車でした。
そこから先は歩き慣れた道…なのですが、妙に疲れます。朝方まで雨が降っていたのでしょうか、ここ迄の舗装路は所々濡れています。そして、湿度が異様に高い。気温はそれ程でも無いのですが、少し歩くと汗が滝のように流れます。
水はやや多めの4.5L持ってきたので飲みたいだけ飲みます。
大ダルミ迄の道は緩やかで歩き易い道です。道幅は道の線形、そして路盤状況を見るに、昔の林道だったように見受けられます。大ダルミまでは間違いなく車道だったのでしょう。
大ダルミは今回のルートで一番大きな湿原。キンコウカが沢山咲いていました。ワタスゲは見当たりません。季節が少々遅かったようです。
大ダルミ湿原はそこそこの大きさなのですが、湿原上に木道などは整備されていません。道を歩いていても湿原を堪能する事が出来ないのが残念なところです。
大ダルミを越えても平坦な道は続きます。実はこの平坦な個所、森林鉄道跡なのではないかと疑っています。大ダルミー西登山道屈曲部分と小泉山道の越見尾根ー姫見台間がそれっぽい。共にほぼ水平の道で標高は1600m前後です。旧版地形図には屈曲部分ー越見尾根にも破線があったのですが、現在は廃道状態です。
大ダルミー姫見台間に軌道が敷設され、大ダルミから車道で降ろしていたか、姫見台からケーブルで下ろしていたか。どちらかな気がします。もっとも、この軌道については簡単に入手できる資料がありません。当然ネットには記述も無く。昭和一桁の時代には既に廃止されていたようです。
となると、偶々平坦な道があったのでは?との疑問が出て来ます。実際、越見尾根ー姫見台間の登山道は平坦ではあるものの荒れており、軌道を想像させるような痕跡はほぼ皆無。ここを歩いた事は今迄2回程ありましたが軌道跡だとは思えませんでした。
痕跡が全く無いかと言えばそうではありません。一番目立つ痕跡(唯一?)のものは西登山口(分岐)部分にある石組みです。小さな沢(降雨時に水が流れる程度)に立派な石垣が半分残っています。ここが恐らく橋台跡なのではないでしょうか。山の中に突然現れる不自然に立派な橋台(とは言ってもさほど大きなものではない)が軌道跡であると静かに主張しているように思えます。
この軌道、黒姫山上部軌道(仮)とでも名付けましょうか。
西登山口(分岐)から笹ヶ峰方向へ向かうと歩く人はほとんどいません。しかし、整備はとても行き届いています。なんでも、トレラン大会のコースになっているのだとか。そうでなければこの道は藪に還ってしまう事でしょう。大ダルミ以外、このコースに湿原は無いと考えていましたが、この周辺に小さな湿原が幾つか点在していました。
しばらく歩くと御巣鷹林道に出ます。それ程通行量は多くは無いようです。30年程前にこの林道をオフロードバイクで走りましたが、その時に比べ雑草が繁茂していました。更に進むと氷沢橋に至りますが、そこにゲートがあり、その先は更に使われていない感じになります。30年程前に走った時にみかけた森林鉄道跡の橋脚はその基礎が流され横倒しになっていました。それと知らなければ見落とす事でしょう。
橋から暫く歩き、三叉路を左に曲がると、ここの見どころ?の地蔵桂というものがあるようです。道は林道ですが一面の草地。とても綺麗な感じです。何故か藪化はしていませんでした。この林道も30年前に走りました。ずっと奥まで(乙妻山と佐渡山の中間地点位まで)行けましたが今では地形図にすら道は書かれていません。廃道なのでしょうか。確かに途中にやたらと大きは木が生えていた記憶があるのですが、あれが地蔵桂なのかな。今回は時間が押していたのでスルーしました。
林道終点には立派なトイレと綺麗な避難小屋がありました。地図には出ていないようです。隠れたスポットなのかな。大橋から歩くと奥地に感じますが乙見湖から歩くとそれ程でも無さそうです。
この辺からやや早歩きとなりました。そう、バスの時間に遅れそうな為です。
途中、森林鉄道跡の気持ち良い道を歩きますがじっくり味わう余裕はありませんでした。この軌道は前述した黒姫山上部軌道よりはかなり新しい物(とは言え50年程前に廃止)です。
ここ夢見平遊歩道は是非もう一度来てじっくりと堪能したい場所でした。
笹ヶ峰ダムからの登り返し、急いでいた為に傾斜は緩やかなのですがきつかったな。ダムから急ぎ、なんとか最終バス発車10分前に無事乗り込むことが出来ました。
今回、暑さをそれなりに覚悟して前述したように4.5L水を持って行きましたがそれでは足りず、途中の湧き水(氷沢橋を渡って左側斜面中段から湧き水が多量に湧いているようです。湧いているポイントを確認はしていませんが沢水では無さそうでした)で1L水を汲みました。暑いというより、湿度が高くその為バテ気味にもなりました。
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