編笠山・権現岳 青年小屋(遠い飲み屋)は稀有な癒しの宿だった

2023年08月06日(日) 〜 2023年08月07日(月)

• GPS: 11:11
• 距離: 12.9km
• 登り: 1,430m
• 下り: 1,430m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:53
• 休憩: 1:32
• 合計: 8:25

6:19 観音平
7:32 7:32 雲海
8:17 8:28 押手川
10:08 10:15 編笠山
10:50 11:05 青年小屋
11:46 11:52 のろし場
12:09 12:30 西ギボシ
12:44 12:45 東ギボシ
12:53 12:55 権現小屋
12:56 12:56 縦走路分岐
12:58 13:02 権現岳
13:04 13:13 権現小屋
13:24 13:29 東ギボシ
13:41 13:46 西ギボシ
13:57 13:57 のろし場
14:21 14:21 青年小屋
14:29 14:35 乙女の水
14:44 青年小屋

2日目

• 山行: 2:33
• 休憩: 0:11
• 合計: 2:44

5:58 青年小屋
7:16 7:16 押手川
7:50 8:01 雲海
8:42 8:42 観音平
8:42 ゴール地点

天候

1日目　曇り　時々風つよし
2日目　小雨後曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

観音平駐車場
土日祝日は混む　日曜日4時半に到着して路駐だった。

その他周辺情報

上九の湯
山岡駅富士吉田店

写真

8/6 6:09

　日曜日の朝4時半に到着して路駐でした。ここは大人気の駐車場です。

8/6 6:13

　2日間、南八ヶ岳を歩きます。しっかり楽しみましょう。

8/6 6:19

　最初はゆるりと登ります。まあ、八ヶ岳は火山ですので最初は緩く後できつい。

8/6 7:15

　1時間ちょいで最初の分岐点に辿り着きました。「雲海」という地点で、下山先をいくつか選べる分岐のようです。

8/6 7:19

　ベンチなどもありましたが朝露に濡れていたので立ち休憩で済ませました

8/6 7:25

　今日の初花、ハクサンシャジンでしょうかね。

8/6 7:43

　道が岩岩してくるんですよ。八ヶ岳らしいと言えば、らしいのですが。

8/6 8:12

　次の中継地点、「押手川」です。この名前、川に向かって落とされるのか？と思ってしまいました。ここからは編笠山に向かうルートと青年小屋ルートに分かれます。

8/6 8:13

　やまなしの森林百選に選ばれているようです。本当にいろいろありますね。

8/6 8:25

　次の日の天気が微妙なのでこの日に編笠山・権現岳の2座登頂を目指します。よって、道は編笠山コースです。

8/6 9:08

　途中、木が無くて展望が開けましたがこの通り、雲が主体となっています。

8/6 9:27

　梯子を登ることもあります。この辺りで赤岳頂上山荘から来たという2人組とスライド。

8/6 9:36

　イワオトギリ、編笠山に近づくと、花が増えてきましたね。

8/6 9:43

　この時はまだ期待していた。山頂では大展望が見えるはず。だって、この青空。

8/6 9:51

　青年小屋からの看板、そう、今日は青年小屋泊りなんです。

8/6 9:53

　ウメバチソウはけっこうありましたね。

8/6 9:56

　ミネウスユキソウ、状態が悪い。どうして後で撮影し直さなかったのだろう。残念〜。

8/6 9:58

　ヤマハハコ、そろそろ山頂かな。

8/6 10:01

　到着しました。編笠山です。「山梨百名山」「県別リスト山梨県の山」「日本2500m峰」「長野県の名峰100選」などに選定されています。

8/6 10:02

　三角点は二等、いいですねえ。

8/6 10:03

　やはり、山梨百名山の標柱を撮影したい。山梨百名山は86座目になります。

8/6 10:04

　朝食兼昼食、コッペパン。水曜からの東北遠征では岩手に行って「フクダのコッペパン」を食べるぞ。

8/6 10:09

　山梨百名山の標柱近くで私は食べています。山頂標識とは少々距離があるようで。

8/6 10:10

　さあ、青年小屋に下りましょう。先ずは樹林帯の中です。

8/6 10:15

　おお、ゴゼンタチバナさん、また会ったねえ。元気でしたか！？

8/6 10:18

　青年小屋が見えたぞ。標高100m強下ります。

8/6 10:18

　小屋の後ろ左はギボシ、右が権現岳。あそこまで行くぜよ！！

8/6 10:28

　ちっとはっきり見えましたね、右が権現岳で、ギザギザが印象的です。2700m超えているんだもんなあ。

8/6 10:32

　こんな岩の上をジャンプしながら進みます。既視感あるなあ。北ヤツにもこんなところあったっけね。

8/6 10:44

　ようやく小屋だ、転ばずに着いた。よかったよかった。

8/6 10:44

　小屋から見上げる編笠山、これは登りたくないなあ。

8/6 10:45

　「遠い飲み屋」青年小屋に荷物を置きまして、権現岳ピストン入れましょう。

8/6 10:57

　5人部屋、今日は1人で使っていいそうです。空いていて良かった。

8/6 11:00

　さあ、権現岳に行きましょう

8/6 11:29

　最初は緩やかな登り、そこそこの登山者とスライドします。

8/6 11:34

　これは西岳ですね。2日目の天候が良かったらピストン入れても良かったけれども、2日目は雨だった。

8/6 11:39

　編笠山より標高を上げたところで山頂を撮影。まだけっこう人がいるって、まだ午前中かよ！！

8/6 11:39

　狼煙台ピーク、かつて高坂弾正がここ狼煙台を掲げた事による。武田棒道からよく見えたのでしょう。

8/6 11:40

　狼煙台ピークから見えた阿弥陀岳、まだ未到だなあ。

8/6 11:43

　手に止まったベニヒカゲ、風が強いのか？飛び立ちたくないのか？

8/6 11:44

　せっかくだったらサービスで開いてくれよ。手の汗吸ってやがるぜ。

8/6 11:49

　タカネナデシコ、いっぱいあった。なでしこJAPANも頑張れ。

8/6 11:49

　イブキジャコウソウ、これも「これでもか！！」というくらいあった。

8/6 11:49

　ざれた道を行く、濡れていたら嫌だなあ。

8/6 11:51

　イワツメクサ、これもたくさんあった。

8/6 11:57

　コバノコゴメグサ、もちろんこれもたくさん。

8/6 12:00

　ミヤマダイモンジソウ、これは3箇所くらいかなあ。

8/6 12:09

　ヒメシャジン、可愛くて好きな花です。

8/6 12:09

　下から撮影、このアングルも可愛い。

8/6 12:11

　鎖が見えてきましたよ。ここからは気を引き締めなくっちゃ。

8/6 12:11

　トラヴァースの鎖、これは行き帰りとも問題ない。私は掴まなかった。でも、コースの位置を知らせるのにあっても良いと思う。

8/6 12:15

　振り返って編笠山と青年小屋。

8/6 12:19

　右の権現岳直下の権現小屋が見えましたね。営業していたら次の日に赤岳に向かう人が利用したのでしょうね。

8/6 12:28

　ここからも、しばらくトラヴァースの鎖が続きます岩は平らですが濡れたらわからないなあ。

8/6 12:29

　これは鎖を掴んで、谷側の足をどこに置くか判断します。

8/6 12:30

　右に落ちたら・・・。

8/6 12:32

　ここは3点支持で登りましょう。難しくはないです、乾いていれば。

8/6 12:36

　下山者が来ましたね。すれ違いは声を掛け合いましょう。

8/6 12:43

　クロトウヒレン、これを見たら権現小屋は近い。

8/6 12:45

　権現小屋です。山頂に行って戻ってきてから休憩しましょう。

8/6 12:49

　分岐、左に行くとキレット経由赤岳です。私はもちろん、行く気はありません。

8/6 12:53

　こんな岩の上に山頂表示があるのかと思いましたが？

8/6 12:56

　ここでした。権現岳登頂です。「山梨百名山」「県別リスト山梨県の山」「甲州百山」「日本百高山」などに選ばれています。

8/6 13:06

　権現小屋のすみっこにあった看板、そう言えば「県別リスト山梨県の山」はラスト1座になりました。それは感想で。

8/6 13:36

　さあ、青年小屋に戻りましょう。もう霧に隠されつつあるぞ。

8/6 14:15

　40分で戻ってきました。青年小屋テント場です。ここから次の日の水を取りに行きます。

8/6 14:22

　徒歩7分で水場、「乙女の水」と呼ばれています。涙とか、混じっていません。

8/6 14:34

　こんなところでイチヤクソウを見つけました。けっこう大きくて驚きました。

8/6 14:38

　小屋に戻ってきました。部屋で放心状態を味わいます。

8/6 14:38

　一人で乗ってみようか迷いましたが、結局やめました。

8/6 14:46

　ちょっと落ち着いて、ベンチでビール。「あー昼下がり」話し相手はいません。

8/6 15:14

　編笠山と青年小屋、小屋は壁の工事を予定しているそうです。

8/6 17:30

　夕食右下の豚汁3杯、ご飯3膳、美味しくいただきました

8/6 18:47

　談話室で日本酒、七賢1合1200円。3人グループに混じって話に花を咲かせた。消灯時刻はなく、いつまでも飲んでいていいそうですが、8時半位は床に入りました。

8/7 5:34

　朝食、朝から3膳飯。3膳目は海苔と梅干しの茶漬け、シューマイは青年小屋名物なんだとか。

8/7 5:51

　昨日いた談話室。こたつは2箇所ある。

8/7 5:58

　夜には結構な雨が降った。昨日のうちに編笠山と権現岳に登って置いてよかった。今日は観音平に降りるだけだ。

8/7 5:59

　編笠山はまだガスっている。

8/7 6:10

　濡れた岩、濡れた木の根が嫌らしい。滑らないようにしなくっちゃ。

8/7 6:31

　登山道は水浸しさ。こんな場所もあるさ。

8/7 6:39

　梯子を下る、少々きつい、こんな日もあるさ。

8/7 7:08

　押手川、ここは携帯の電波が入る。早速メールチェック。

8/7 7:50

　雲海、ここで同じ小屋泊まりの2組に先に行ってもらう。

8/7 8:41

　そう、やっと辿り着いたね、怪我なくて良かった。今、救急を呼んだら全国ニュースデビューになるもんね。住所と年齢付きで。

8/7 8:41

ここで、ai車を探せ！！今日の問題は簡単。

8/7 10:44

　温泉は「上九の湯」なかなかいい温泉だった。ここでの風呂上がりで、写真コメントを完成させた。

8/7 14:10

　山岡家富士河口湖店にて、小口ネギがうれしいね。

撮影機器：

PowerShot SX740 HS CANON

感想

aideiei

　昨年から、このコース行きたいと思っていました。遠くから見ても目立つ編笠山と権現岳、日帰りで登るのではなく青年小屋に一泊して行くのがいいのだと思っていました。
　昨年、土日で宿泊できないかと何度か電話をかけたのですがいずれも満員とのこと、今年の夏には月曜日に休暇を取り日曜日と月曜日で企画しました。もちろん天気予報を見て先週予約を入れOK、無事にこの日を迎えました。
　当初は、とにかく遠くにある権現岳に登り2日目に編笠山に登るという計画を立てましたが、2日目の天気予報が芳しくなく、結局1日目に2座とも登ってしまい、2日目は駐車場に帰ってくるのみという内容になりました。でも、それでも満足です。

　観音平駐車場はとにかく混むということで知られていますので4時半位は到着できるように車中泊先(八ヶ岳PA)から向かいました。しかし、4時半であっても路上駐車を余儀なくされました。1日目も朝は少々雨が降っていたので、予定よりも1時間遅く6時をめどにスタートを切りました。

　編笠山から青年小屋に11時ごろにたどりつければ良いと考えていました。編笠山への道は急坂を岩の上を上るような道、転びたくない私は一歩一歩丁寧に冷静に正確に踏みしめながら歩くので、ペースとしては非常に遅くなります。次々に抜かれながらも、息をあまり切らす事なく編笠山にたどり着くことができました。
　本来ならば大展望が見られる山なのでしょうか、今日は雲と一部の土地が見えるだけ、南アルプスや富士山など全く見えませんでした。
　ここで、私はコッペパンで朝食兼昼食、もう一つコッペパンを持っていたのですが、食べる機会はありませんでした。

　お腹を満たした私は、青年小屋への道を歩きます。ここも慎重に慎重に、転んで頭から岩に激突したら・・・。物を岩と岩の間に落としてしまったら・・・。そんなことを考えながら慎重に慎重に下っていき、無事に到着しました。
　青年小屋でウケツケを済ませ、部屋に案内されました。5人部屋を1人で使ってよいということでした。夕食時に確認したのは、本日の宿泊客は10名、ソロ2組、2人組1組、3人組2組でした。今回、全員とお話をすることができ、良かったなあと思います。

　サブザックに必要なものを入れて権現岳へ、途中のギボシの鎖場では滑落者・遭難者も出ている場所で、慎重に歩かなければなりません。
　基本的にザレた道、岩はもろく足を置くと崩れることもあります。2か所ある鎖場、が核心部でしょうか、幸いにして風が弱く、乾いていたので通過に難はなく行きも帰りも戻ってきました。
　青年小屋宿泊を決めているので時間的な余裕もありますが、日帰りで来ていたら途中で断念していたかもしれませんね。
　のちに、次の日に権現岳を目指すというグループとはしご場の危険さについて話しましたが、「五竜と唐松の間の牛首」「宝剣岳」「槍の穂先」「岩殿山の稚児落とし」あたりを経験していれば大丈夫と思われます。グループさんは「剣のカニの縦横」を経験済みといういことなので大丈夫でしょう、などと話をしました。
　そんなギボシの鎖場を超えると権現岳です。最初、最高地点に標識があるのかも知れないと思ったのですが、そうではなく道の横にありました。それを撮影しご満悦、帰りの鎖場も超え青年小屋に戻ってきました。乙女の水も入手し次の日のポカリスエットを作りました。
　
　青年小屋の夕食は5時半、ビールを飲んですることがなくなってしまいしばし睡眠、夕食になりました。青年小屋と言えば「遠い飲み屋」、夕食時から自慢の日本酒がどんどん提供されます（もちろん買うんですが）、私はまずしっかりと食べてから飲むことにしました。
　豚汁だけでもご飯が進むような内容、おかずも手が込んでいるし食堂で流れるクラシック「水上の音楽」「G線上のアリア」・・・など雰囲気を作ってくれます。
　ほとんどの小屋では、夕食を食べて退出し小屋の人が片付けてから談話室になるのですが、40分以上日本酒を飲みながら食事をとっていました。一部の人たちが「これでは小屋の人が片付けられないから」と退出し、追って私も退出しました。
　その後、私も自慢の日本酒を2合ほど飲み、グループの話題に頭を突っ込みながら楽しい時間を過ごさせていただきました。いつまでも飲んでいてよいということでしたが、私は20時半ごろ退散し、一人の部屋で布団に入りました。
　噂では、小屋番さんがいるときはもっと盛り上がって楽しいという話でした。この小屋は、ここで飲むために来る常連さんもけっこういるということだそうで、そういう日に訪れてみたいものだと思いました。

　夜は、雨の音で数回目覚めましたが6時間以上は寝ていたように思えます。朝食は5時半、昨日に続き3膳飯を食べてから出発します、小屋の人が「たくさん食べてくれてうれしかった、また来てください。」と言ってくれ、私はさっそうと登山口に向けて歩き出しました。
　やはり、結構な雨が降ったようで、岩は濡れ、道には水たまり、非常に歩きにくかったです。前日に編笠山・権現岳と2座行っておいてよかったと思いました。今日どちらかに行くのは、私にとってはリスクが大きいと思いました。
　適宜休憩を入れ、コースタイムよりもじっくりと時間をかけて駐車場にたどりつきました。ちょうど、私を追い抜いた2人組と、3人組が後片付けをしていました。

　温泉は、どこも10時からが多く、八ヶ岳近辺の温泉であれば1時間ほど待たなければならないということで、少々車で走ることができる「上九の湯」にしました。旧上九一色村にある温泉、あの事件以後「上九一色」の地名がほぼなくなりつつあることを感じながら、じっくりとつかりました。
　その後、休憩をしながら運転をし、自宅に戻ってきました。

　「県別リスト山梨県の山」があと1座になりました。飛龍にはぜひ秋に行きたいなあ。
　「山梨百名山」は87座になりました、あとは難しいところが残っているからなあ・・・いつになるかなあ。

コメント

akone1107

aideieiさん　こんにちは！
青年小屋！昨年宿泊しました。
アジフライもシュウマイも豚汁もすんごく美味しくて、感激したのを覚えています♪
ご飯のメニューは基本的に同じなのですね^^

aideieiさんがブランコに乗っている姿見てみたかったです☺️

aideiei

　akone1107さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
　青年小屋、いい小屋でした。小屋番さんがいたらもっと楽しいそうで、それだけが心残りです。
　今回、自分以外の九名全員と雑談をして盛り上がりました。料理も美味しいし、夜も朝も3膳ずつ食べました。
　毛布や布団も乾いていたし、寝やすかったです。
　ブランコは、私が乗ると壊れそうで、朝は強い風でずっと揺れていましたね。

　今は、次の遠征を進めています。じきにレコが上がると思いますので見てやってください。
　aideiei@宮城県でした。