安房山
- GPS
- 05:54
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 1,052m
- 下り
- 1,063m
コースタイム
天候 | 曇のち晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 【風呂】中の湯温泉旅館 \700 チェックアウト後のため別途日帰り料金が必要だった。イヤ別にいいんです |
写真
装備
共同装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] KARHU:XCD 10TH MOUNTAIN/22 Designs:TeleBulldog/Scarpa: T2 '05モデル
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感想
中の湯温泉ツアーの2日目は安房山に登りました。
古くから知られた山スキーコースではありませんが、最近出たガイドブックによると、北西面に素晴らしいオープンバーンがあるとのことです。
実際滑ったのは紹介されていたコースより一つ左の沢。オープンバーンとはいえませんが、こちらもなかなかいい斜面でした。むしろ雪崩の危険の高そうな正規ルートより良かったような気さえします(正規ルートは滑ったことがないので実際どんなだかわからないが、過去に雪崩で死亡事故も発生している)。
ただし上から下までひどいモナカ雪で、うまくターンできずに非常に苦しめられました。
1911点から中の湯へ下るルートも同様で、快適な滑降はできずじまい。
昼頃には下山する予定が15時近くになっており、苦行のような山行になってしまいました。
08:27 1510m 中の湯温泉発。昨日同様に旅館の裏から直登し、車道をショートカットする。宿の南側の斜面を登ればさらに距離を縮めることができるのだが、それなりに傾斜がきつかったので、急がば回れとばかりに昨日我々が付けたトレースを登っていく。
09:00 1625m 上高地乗鞍スーパー林道との分岐路。ここで車道を離れ、安房山北東尾根に取り付く。
なかなかの急傾斜で、しかも今日の雪質ではシールが利きにくい。ジグザグになんとか登っていく。
09:50 1898m 安房山北尾根稜線上。ここから先は傾斜も落ちてのんびり歩くだけと思っていたが、尾根上は雪面が激しく波打っており、木も密集しているため歩きづらい。ところどころ西側斜面から回り込む必要があり、意外と手こずる。
2170mからはわずかな距離ながら急傾斜。ここを乗り切れば頂上まであと僅かなのだが、D君はなかなか登りきれずに時間がかかる。
11:30 2219m 安房山。話には聞いていたが、山頂には巨大なアンテナが立ち並び、立派な建物まである(中継アンテナ用の発電設備らしい)。
木が多くて眺望は良くないという話も聞いたような気がするが、これは思い違いだったようで、特に穂高方面は遮るものがないため、上高地からそびえ立つ岳沢の全貌を望むことができる。そして間近に焼岳の雄姿、西には白山も浮かび上がり、なかなかの展望である。
11:55 滑降開始。ドロップポイントは尾根上をちょっと戻ったところにあるはずなのだが、正確な場所がわからない。木が多く、傾斜も急なため下の様子がよく見えず、とりあえず適当な場所から降りてみる。
ちょっと下ると、コース幅はさほど広くはないが、適度な樹間の斜面が現れる。ガイドブックに書いてあるような「こんなところに」とビックリするような斜面ではないが、とりあえずここを滑っていけばいいだろう。
しかし・・・
コース自体はいいのだが、とてつもないモナカ雪。昨夕多少の降雨があり、そこから一気に冷え込んだため、中はふんわり、表面はパリパリである。今日の3ピンステップソール板ではまともにターンできず、強引にジャンプターンを決めるしかない。
おまけに傾斜が急で、無木立の沢筋など、たとえモナカ雪といえど雪崩が怖くて無造作に滑っていられない。
樹林帯の苦手なD君、急斜面が苦手なP君もまた相当苦しみ、単純な斜面なのに非常に下るのに時間がかかる。
途中でGPSを確認すると、本来予定していたコースは1本右側の沢の様子。まあ今滑っている斜面も決して悪くない。正規ルートも同じ雪質だろうし、このままこの斜面を滑ることにする。
13:04 1697m 小船。ここから登り返し地点まで傾斜はほとんどないが、雪がしまっているのでどんどん滑っていける。
途中で本来のコースの下を通過するのでチェックしてみたが、少なくとも下部については、とてもじゃないが雪崩が怖くて滑りたくなるような斜面には見えなかった。
13:10 1659m ここから1911m南のコルに向け登り返し。ブナの疎林帯で斜度も手頃。雪質はどうせ良くないが、せっかくならこういう斜面を滑りたかった。
13:45 1893m 1911m点南のコルに到着。ここから最後の下り。予定ルートは北東の沢だが、往路の東斜面を滑ってもよい。広くて木もまばらな東斜面のほうが滑りやすそうだが、北東の沢であれば雪がまだマシかもしれない。一縷の望みをかけ、予定通り北東の沢を滑ることにする。
14:15 滑降開始。望みもむなしく、再び悪雪が待ち受ける。むしろこちらの方が酷い。木の少ない魅力的な斜面なのだが、いかんせんこの雪ではロクに滑れない。
もっと雪のいい時期に滑りたいものだが、新雪であれば雪崩の心配があるし、春のザラメ雪の時期には下生えがうるさくなるような気がする。
そもそも下部は雪崩の防護柵が乱立しているようなところなので、一般的なスキーコースとするにはちょっと無理がある。
14:39 1655m 安房峠道路上部に合流。だいぶ苦労した。あとは九十九折りの道路をショートカットしてすぐ下に見える宿に滑り込むだけ。木は多いが、宿の手前まで下るとやっと雪も緩くなり、そこそこ滑れるようになった。
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