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Yamareco

記録ID: 8005157
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

十石山〜安房峠/平湯から金山岩経由で周回

2025年04月12日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:17
距離
15.0km
登り
1,529m
下り
1,522m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:54
休憩
0:24
合計
9:18
距離 15.0km 登り 1,529m 下り 1,522m
4:16
249
スタート地点
8:25
8:28
37
9:05
3
9:08
9:14
22
9:36
9:42
70
10:52
41
11:33
11:38
39
12:17
12:21
73
13:34
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車地点:国道158号線冬季閉鎖ゲート手前
コース状況/
危険箇所等
□国道158号線冬季閉鎖ゲート〜
ゲート右側斜面に取り付き、上部の国道へ向けて直登、ショートカットする。ワサビ沢から金山岩への取り付きまで1時間ほど国道を歩く。

□〜金山岩
国道から離れ、尾根に乗る。しばらくは緩やかな傾斜が続く。やがて金山岩取り付きの基部へ。序盤は40°〜部分45°くらいの急傾斜だが、まもなく傾斜が緩みピークまで歩きやすくなる。上部に達しようやく木々が疎らになると、この先縦走する稜線がパノラマで視界に飛び込んでくるのでピークまで励みとなる。特に難所はなし。
ピークでは乗鞍、霞沢岳や穂高など北アルプスの山々が一望の元で圧巻。
装備は取り付きでアイゼンを装着、片手ピッケル・ストックに換装し登高。斜度が緩み始めたところでスノープラック追装、ピッケルから両手ストックへ(以降安房峠までスノープラックで歩き通す)。

□金山岩〜十石山〜安房峠
十石山へ向けなだらかに下降後、直ぐに痩せ尾根のナイフリッジとなる。北側は切れ落ちており高度感あり。雪庇の踏み抜きに注意。

十石山山頂は広い台地で展望良好。白骨温泉からの複数の登山者が各々眺望を楽しんでいる。軽く会話を交わし山頂を後にする。
十石山山頂からは下降を続けると、間もなく本ルート最大の核心部となる2390m峰の岩峰。下降は東側から巻き気味に進路をとる。傾斜は強いが、この日のやや緩み加減の雪質なら、アイゼンのみなら灌木の枝を手掛かりに前向きで下降可能であったが、スノープラックを外す手間を惜しみバックステップで下降。

2390m峰からは2113m峰まで一気に高度を落とす。傾斜も強いのでスリップに注意。
最低鞍部からは小さなアップダウンを繰り返し安房山へ。特に難所はなし。

安房山山頂から峠までは視界から外れない程度の一定の間隔でピンテが打たれており、安心だが、峠とは別ルートへ誘導するピンテもあるため、小まめな方向確認は必須。国道直前は無雪期はアザミの密藪で歩行困難となる模様。
国道158号線冬季閉鎖ゲート手前から取付きの斜面
2025年04月12日 04:14撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 4:14
国道158号線冬季閉鎖ゲート手前から取付きの斜面
取付きから上部の国道へショートカット後は退屈な長い国道歩き
2025年04月12日 05:08撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 5:08
取付きから上部の国道へショートカット後は退屈な長い国道歩き
国道を外れて直ぐの尾根末端から
2025年04月12日 05:31撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 5:31
国道を外れて直ぐの尾根末端から
ようやく金山岩の取付きへ到着。ここでアイゼンを装着。画像では伝わらない斜度w
2025年04月12日 06:04撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 6:04
ようやく金山岩の取付きへ到着。ここでアイゼンを装着。画像では伝わらない斜度w
序盤は40〜45°。この斜度も長くは続かず、やがてピークに向けて緩やかになっていきます。
2025年04月12日 06:29撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 6:29
序盤は40〜45°。この斜度も長くは続かず、やがてピークに向けて緩やかになっていきます。
植生が疎らになってくると絶景が広がる
2025年04月12日 07:27撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 7:27
植生が疎らになってくると絶景が広がる
この辺からやや沈み込みが気になってきたので、、、
2025年04月12日 07:45撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 7:45
この辺からやや沈み込みが気になってきたので、、、
スノープラックを追装しました
2025年04月12日 08:05撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 8:05
スノープラックを追装しました
2025年04月12日 08:10撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 8:10
金山岩ピークへ。山名を示す標識の類は見当たらず。南側は乗鞍岳。。。
2025年04月12日 08:23撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 8:23
金山岩ピークへ。山名を示す標識の類は見当たらず。南側は乗鞍岳。。。
向う北側の稜線。ここからが縦走の醍醐味です
2025年04月12日 08:23撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 8:23
向う北側の稜線。ここからが縦走の醍醐味です
一人分の幅程度の痩せ尾根帯に突入。西側は鋭く切れ落ちてるので慎重に歩を進めます。
2025年04月12日 08:45撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 8:45
一人分の幅程度の痩せ尾根帯に突入。西側は鋭く切れ落ちてるので慎重に歩を進めます。
十石山ピークへ。白骨温泉からの登山者が数名滞在中。
2025年04月12日 08:59撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 8:59
十石山ピークへ。白骨温泉からの登山者が数名滞在中。
避難小屋
2025年04月12日 09:07撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 9:07
避難小屋
撮ってもらいました。
2025年04月12日 09:10撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 9:10
撮ってもらいました。
撮影を終えたら、早々に山頂を後にして、次のポイントとなるP2390へ向かいます。
2025年04月12日 09:18撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 9:18
撮影を終えたら、早々に山頂を後にして、次のポイントとなるP2390へ向かいます。
2390P
2025年04月12日 09:31撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 9:31
2390P
東側からやや巻き気味に下降します。灌木もそこそこ生えてるので高度感はありません。アイゼンのみなら前向きでも降りられるでしょう。
2025年04月12日 09:38撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 9:38
東側からやや巻き気味に下降します。灌木もそこそこ生えてるので高度感はありません。アイゼンのみなら前向きでも降りられるでしょう。
下降を終えたところから撮影。画像だとどうしても緩く見える斜度
2025年04月12日 09:40撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 9:40
下降を終えたところから撮影。画像だとどうしても緩く見える斜度
振り返って2390pと十石山
2025年04月12日 09:47撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 9:47
振り返って2390pと十石山
2390pの下降を終えると、2113pまで一気に高度を落としていきます
2025年04月12日 09:50撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 9:50
2390pの下降を終えると、2113pまで一気に高度を落としていきます
やや傾斜はありますが、前向きで下降出来るレベル
2025年04月12日 09:55撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 9:55
やや傾斜はありますが、前向きで下降出来るレベル
前方に2113p〜安房山
2025年04月12日 10:00撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 10:00
前方に2113p〜安房山
檄下りもここで終了
2025年04月12日 10:05撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 10:05
檄下りもここで終了
2113pへ。
2025年04月12日 10:12撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 10:12
2113pへ。
振り返って2390p。檄下り加減が伝わるのではないでしょうか
2025年04月12日 10:15撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 10:15
振り返って2390p。檄下り加減が伝わるのではないでしょうか
この辺からズボリ祭りの始まり
2025年04月12日 10:13撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 10:13
この辺からズボリ祭りの始まり
深刻なズボリが1回。脱出に10分弱要してしまいました。
2025年04月12日 10:34撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 10:34
深刻なズボリが1回。脱出に10分弱要してしまいました。
2165pを越えると安房山山頂まで平和に高度を上げて行きます。
2025年04月12日 10:49撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 10:49
2165pを越えると安房山山頂まで平和に高度を上げて行きます。
山頂到着。アンテナ施設がありました。
2025年04月12日 11:31撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:31
山頂到着。アンテナ施設がありました。
誰一人いない貸し切りのなか、笠ヶ岳〜穂高の絶景をしばし堪能します
2025年04月12日 11:40撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:40
誰一人いない貸し切りのなか、笠ヶ岳〜穂高の絶景をしばし堪能します
惜しいがそろそろ下山にかかります。縦走の最期の締めとなる安房峠へ向かいます。下降点には複数のピンテがありました。
2025年04月12日 11:44撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:44
惜しいがそろそろ下山にかかります。縦走の最期の締めとなる安房峠へ向かいます。下降点には複数のピンテがありました。
眼下に国道が見えてきました。下降路の尾根は支尾根も多く、小まめな方向確認が欠かせませんが、ピンテは豊富に付けられているので安心です。
2025年04月12日 11:58撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 11:58
眼下に国道が見えてきました。下降路の尾根は支尾根も多く、小まめな方向確認が欠かせませんが、ピンテは豊富に付けられているので安心です。
下部の尾根芯は笹薮の露出が目立ってきてますが、芯を外して雪面を使えば快適。
2025年04月12日 12:00撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:00
下部の尾根芯は笹薮の露出が目立ってきてますが、芯を外して雪面を使えば快適。
2025年04月12日 12:13撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:13
国道直前から
2025年04月12日 12:17撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:17
国道直前から
ようやく念願の安房峠へ立てました。
2025年04月12日 12:18撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 12:18
ようやく念願の安房峠へ立てました。
国道から安房山を見上げる
2025年04月12日 12:18撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 12:18
国道から安房山を見上げる
目的を達し、安房平へ向かって国道を進みます。雪の付き方で傾斜がつきトラバース的に歩くので歩き難い
2025年04月12日 12:23撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:23
目的を達し、安房平へ向かって国道を進みます。雪の付き方で傾斜がつきトラバース的に歩くので歩き難い
安房峠から国道を外れて安房平へショートカットします
2025年04月12日 12:25撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 12:25
安房峠から国道を外れて安房平へショートカットします
ここから適当に眼下の安房平へ向けて降りていきます
2025年04月12日 12:26撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:26
ここから適当に眼下の安房平へ向けて降りていきます
安房平へ降り立ちました
2025年04月12日 12:40撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 12:40
安房平へ降り立ちました
長い国道歩きを経てショートカットで駐車地点へ
2025年04月12日 13:26撮影 by  SC-51B, samsung
4/12 13:26
長い国道歩きを経てショートカットで駐車地点へ
マイカーの待つ駐車地へ下山。ここまで十石山山頂以外、人は見かけませんでした。
2025年04月12日 13:34撮影 by  SC-51B, samsung
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4/12 13:34
マイカーの待つ駐車地へ下山。ここまで十石山山頂以外、人は見かけませんでした。
撮影機器:

装備

個人装備
アイゼン スノープラック スノーシュー(使用せず) ピッケル(シングル) 30mロープ(使用せず)

感想

北アルプスの稜線繫ぎは焼岳で止まっていましたが、予てより乗鞍岳まで、欲を言えば野麦峠まで繋いでみたいと目論んでから早10年。
この空白地帯はずっと後回しになっていました。
先週満を持して仲間と計画を実行する機会が巡ってきましたが、仲間の車に乗り換えた際、不覚にも登山靴をマイカーに置き忘れるというアクシデントがあったため、計画を変更し、仲間にはソロで十石山から安房山まで縦走してもらい、自分は下山口まで車を回し、仲間を迎えることにしました。
そのため、またしても乗鞍〜焼岳の稜線繫ぎは時期的にも来シーズンへ持ち越しとなる見込みでしたが、今週の計画が二転三転の末、偶然にも再チャレンジの機会が巡ってきたので行かない選択肢はありませんでした。
この区間はとても日帰りできないため、泊で刻むのが適当でしたが、いかんせんまとまった時間が取れないこと、焼岳の噴火警戒レベルも上がった今ではなおのこと虫食い状態になるのはやむを得ませんが、今後も日帰りで地道に繫いで行きます。

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