奥多摩/多摩川水根沢谷

2023年08月19日(土) [日帰り]

• GPS: 03:09
• 距離: 7.4km
• 登り: 369m
• 下り: 361m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:46
• 休憩: 0:20
• 合計: 3:06

8:22 水根バス停
10:04 10:24 3m滝上（660m地点）
11:28 水根駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

◆駐車場
水根駐車場（無料、約50台駐車可能）を利用。公衆トイレ（仮設的）あり。

コース状況／危険箇所等

◆道の状況
・水根沢谷: 泳ぎがほぼ必須なので季節と増水への注意は必要。ウォーターウォーキング3（白山書房, 2021年刊）を参考にした。
・水根沢林道: 帰路に取った林道はいつの間にか本来のルートから逸れていた。分岐が解り難い所もある。
◆登山ポスト
水根周辺には見当たらない。

写真

8/19 8:20

国道411号沿いの水根駐車場から出発。曲がるのはここだね。

8/19 8:21

あの角を右へ。

8/19 8:21

古い石標とむかし道入口の道標がある。

8/19 8:25

廃墟がぼつぼつある。しかし暑い。早く沢に入りたい。

8/19 8:25

水根沢に木造の橋が架けられている。ここからも入渓できそうだがAki-CLさんの見立てでは堰堤が幾つかありそうだとか。

8/19 8:26

東京都水道局の増圧ポンプ所。帰りはここに降りて来た。辻を右に曲がるのがむかし道のようで奥多摩駅、六ツ石山へ行けるようだ。

8/19 8:26

むかし道休憩所の道標。

8/19 8:29

これがむかし道休憩所のようだ。ここから入渓？

8/19 8:29

と思ったらこんな注意書きが出ていた。

8/19 8:31

あのドンつきから森に入る。

8/19 8:34

森に入って20m程で沢に下る踏み跡があった。

8/19 8:34

水根沢が見えて来た。

8/19 8:36

あれ？ライフジャケット持って来たの？準備良いねぇ。

8/19 8:37

いきなり股まで浸かる。先に見えるのはWWトポにも滝として描かれていない小滝。

8/19 8:38

実は2条の滝だった。13Kさん苦労してへつってるけれどバシャバシャ浸かって行った方が楽でしたよ。

8/19 8:39

苔むした小滝。

8/19 8:40

これがWWトポの最初の2m滝ですね。奥の滝には先行パーティがいる。

8/19 8:41

そしてCS3m滝。初心者返しの滝ともどこかで読んだ。

8/19 8:41

この滝もCSで2条に分かれている。

8/19 8:41

右岸側からアプローチ。

8/19 8:42

おっといきなり深い。上にスリングが掛かっているけれど使いようが無い。バンドを手がかりにへつり、回り込んで流芯のテラスに立てる。

8/19 8:47

Aki-CLさんがテラスに立ち込んだ。

8/19 8:48

完全シャワークライミング。

8/19 8:48

Akiさんに助言するtadoさん

8/19 8:48

正面と右手と両方登れそうだけれど右手側がやや楽そう。良いホールドは無いので右足を高いスタンスに上げて登った。

8/19 8:50

開けた河原

8/19 8:51

遊歩道の橋を潜る。ここは滝にはカウントされていない。

8/19 8:52

橋をくぐるtadoさん

8/19 8:52

水量はこれで普通なのかな？水の流れが綺麗。

8/19 8:53

流木の向こうに滝が見える。

8/19 8:53

2条CS3m滝のようだ。

8/19 8:54

13Kさんが左岸側をへつって行こうとするが段々高く且つホールドが無くなり、行き詰まる。

8/19 8:58

なので僕は右岸側へつりからCSにアプローチしてマントリングで這い上がった。

8/19 8:58

CSから登るtadoさん

8/19 8:59

こんな感じです。

8/19 9:00

スリングを出すと楽に登れる。

8/19 9:01

ちょっと開けた。ずっとゴルジュと言うことでも無いんだな。

8/19 9:05

すぐにゴルジュ感が高まった。倒木があるからと言って浅くは無い。

8/19 9:06

釜を湛えた小滝。

8/19 9:07

これもトポでは滝としては描かれていない。

8/19 9:07

左岸をへつり右壁から越える。

8/19 9:08

三連瀑だ。2条2m, 2m, 1mと続く。スケールは無いのだけれどこれがなかなか。先行パーティも苦闘中。

8/19 9:15

先行パーティは左岸高巻きで行ったけれどあんなムーブはジジイには無理だぞ。

8/19 9:15

高巻きも楽じゃない。

8/19 9:17

と言うことでライフジャケットを着ている13Kさんにロープを引っ張って行って貰うことにした。

8/19 9:18

左岸側を半ば泳ぎながらへつる。

8/19 9:19

上手く取り付けた。

8/19 9:21

登るにつれホールドが無くなり行き詰まる。早めに流芯に寄った方が良かったんだろう。

8/19 9:21

フォール。振り出しに戻り少し休んで再スタート。

8/19 9:28

2回目は流芯に左足を入れて乗越した。

8/19 9:33

僕がTibloc確保で続き、Aki-CLさんがラスト。

8/19 9:33

次の2m滝。

8/19 9:35

攀じるAki-CLさん。後続の後続の2パーティが来ている。

8/19 9:36

水流の中の方が良いスタンスが多いので大胆に左足を突っ込んで行った方が楽な感じでした。

8/19 9:37

次の2m滝も13Kさんにロープを引っ張って行って貰います。この辺りスリングが2本程下がっているけれどスリングを握ってしまうと動きが縛られるのでイマイチ。

8/19 9:39

左壁に取り付けた。

8/19 9:39

ここからは良く見えないけれど順調に登れたみたい。

8/19 9:42

tadoさんが続く

8/19 9:45

僕がTiblocで続きラストAki-CLさん。残置ハーケンがありそこを支点にして確保。

8/19 9:46

抜けました。

8/19 9:47

3つ目の1mだけど高さ以上に難題だった。

8/19 9:48

最初右からアプローチするがホールド、スタンスが無くて難しい。

8/19 9:49

左からアプローチし直す。

8/19 9:50

最後は跨ぐ。13Kさんの左足のスタンスはちょっと難しいが手前のスタンスからでも少し飛べば届いた。

8/19 9:52

これが四角岩かな？

8/19 9:53

13Kさんは右寄りのライン、Aki-CLさんはスラブを登る。

8/19 9:55

3m滝。この辺りまで来るとずっと水に浸かりっぱなしで寒さを感じ、自然と震えてくる。陽射しが欲しい。向こうは陽が当たっている。

8/19 9:59

おや？先行パーティが尾根を詰めて行く。なんでかな？

8/19 9:59

釜を右から壁に沿ってアプローチ。

8/19 10:00

水流の手前から登る。

8/19 10:02

tadoさんが続く

8/19 10:02

ラストのAki-CLさん。

8/19 10:04

この先は樋状4m滝だがなんだか凄い流木の堆積になってるぞ。

8/19 10:05

斜面の大崩壊があったようだ。

8/19 10:12

休憩

8/19 10:13

取り敢えず久しぶりに腰を下ろせるポイントに出合ったので小休止。沢も結構満足して満腹感あるなぁ。パンを持つ手も震えてる。

8/19 10:19

後続パーティも追い付き、偵察中。

8/19 10:26

我々はもう大満足、今日の水遊びはこれまでで十分です。と言う訳で支尾根を詰めることにした。

8/19 10:27

少し上がると先の状況が見えてくる。トポだと樋状4mは沢が屈曲した後に描かれている。あれが4mか？もっとスケールがありそうだが。

8/19 10:27

結構な急斜面で浮石も多いがしっかりとした木の根が多いので意外と楽だった。

8/19 10:34

でも一向に林道に出合わないぞ。

8/19 10:38

おお、登山道に出たようだ。

8/19 10:39

小休止。もうヘルメットは要らないね。

8/19 10:46

沢装備解除？

8/19 10:49

崩壊箇所の回避ルートのようだけれど結構ワイルド。

8/19 10:49

林道に出た。

8/19 10:51

クサギと言う花らしい。

8/19 10:54

この下に行く階段が正しかった？

8/19 10:59

どう見ても林道なんだけれどヤマレコアプリがルート逸脱のアラートを知らせてくれる。

8/19 11:03

確かに直下にも歩道があるし更に下に舗装路も見えている。

8/19 11:05

道標。このまま行くのはむかし道で奥多摩駅に出ると言うので奥多摩湖方面へ。

8/19 11:05

こちらもまたシングルトラック未満の径。

8/19 11:07

ひょっとして水根観音？こんな所に？

8/19 11:07

水根観音。平成16年に再建されたとのこと。馬頭観音等もある。道を間違えたお陰で観音様に出会えた。と言うことはお導きか。

8/19 11:09

水根観音から先は段々径も怪しげになって行く。

8/19 11:12

下に舗装路が見えるが、もう登山道では無い。

8/19 11:15

最後は3m位の擁壁になるので懸垂下降。

8/19 11:19

すぐそこがポンプ所の交差点だった。

8/19 11:25

もう国道だ。お疲れ様でした。

撮影機器：

COOLPIX W300 ニコン

感想

tadomasa

暑い日が続いているので水遊びに好適な奥多摩多摩川の水根沢谷を13Kさんがチョイスしてくれた。猛暑日であっても流石にずっと沢に浸かっていると震えがでる程だったが久し振りに全身運動感がある山行でした。泳ぎも含めてアスレチックな動きが多くて翌日上半身に筋肉痛が…。

Aki-CLさん、13Kさん共に30年以上前の遡行記録があるようだが、詳細は既に記憶の彼方。とは言え13Kさんは準備良くライフジャケットも持参して来た。Aki-CLさんはライフジャケットが却って泳ぎを伴う時に邪魔になると言い持参せず。

お盆休みも終わって大した渋滞も無く水根駐車場に到着した。既に沢装備のパーティもいて人気の沢と実感する。何しろ丹沢世附の沢だと最近釣り師以外には出会っていないから。駐車場で沢装備になって歩き出す。入渓点までも15分程度と極めてアクセスが良いのも驚かされる。入渓する前に13Kさんは持参したライフジャケットを着る。入渓するとWWのトポには無い小滝も多く、最初から胸まで浸かるようなところでこの季節じゃないとなかなか楽しめない沢のようだ。

CS3m滝は最初の難関と言えるのかもしれないが先ずは右岸側をへつるアプローチが容易ではない。壁にスリングは下がっていてもほぼそこにはリーチできないので半ば泳ぎながら岩壁のホールドを掴み体を上流へ引いて行く。滝の手前に斜上するバンドがあるのでそれを手がかりにして落ち口のテラスに立ち込める。そこまでも肩まで水に浸かってはいたけれども完全なシャワークライミングになる。正面のスラブを登るか右壁を登るかがオプションになるけれど正面よりは右壁の方がやや楽か。良いスタンスが無いので高いスタンスに右足を上げて立ち込んで登れた。何しろ水音が大きいので先行者のアドバイスが伝わり難いのもこの沢の難しいところかもしれない。

その後の2条CS3m滝もそうだが基本的に滝場は流心の方が良いスタンスがありそうだ。へつったり高巻いたりするよりも正面から登攀するのがベターと言う感じ。一旦ゴルジュが開けた所では途端に暖かい。その後に2条2m, 2m, 1mと三連瀑が続く。スケールからすると全然大したものではないのだけれど両側が立った壁に囲まれたゴルジュであり釜もそこそこ深いと言うことで難度が高くなる。最初の2条2m滝を先行パーティは凝ったムーブで高巻いて行ったがアプローチできれば流芯はスタンスが豊富そうに見える。と言うことでライフジャケットを着ている13Kさんに左岸伝いにロープを引いて行って貰うことにする。トポには探せばスタンスはあると書いてあったが確かに完全泳ぎになることは無かった。滝下に辿り着いたものの流芯を使わずに右壁を登り詰めた13Kさんは最後に手詰まりになってフォール。少し休んでのやり直しではより流芯側に踏み込んでクリアできた。セカンドで登ってみた感じでは大胆に流心に左足を置いた方が容易な印象だった。次の2mはアプローチがより泳ぎ率が高い点は難度アップになるが登攀に関しては左壁のバンドを登るのでそれ程難しくはない。最後の1mは左岸側は取り付く島が無く右岸側で薄いバンドに乗って行くが最後の一歩が肝。

この後の3m滝を登っていると先行パーティが支尾根を登って行くのが見られた。登って先を見るとこの先の右岸側斜面が崩壊して大量の倒木が沢を埋めている。どうやら10m大滝も埋められてしまっているようだ。ともかく少しは暖かく腰が下ろせる所に出合ったので小休止。Aki-CLさんと13Kさんは30ウン年前の山行の想い出を語りながら若かったねぇと。まあ皆もう満腹ですね。と言うことで我々もここで終了とした。

帰路は林道に出合えば安楽、と思いきやどこでルートを逸れたのかヤマレコアプリからアラートが出る。途中の階段を下りるべきだったのか？まあ間違えたお陰で水根観音に出会えたのでこれはこれで良かったか。でも最後に結局擁壁があるから懸垂下降と言うのは一般的にはどうなんだろう？観音様に行く登山者はどうしているのかな？

とは言え猛暑日には好適な大人の水遊びが出来た。翌日になって上腕三頭筋を始めとして様々な部位で筋肉痛が出て改めて全身運動だったんだなと実感。こう言う山行も良いけれどトレーニングも必要だなぁ。