岩茸石山―棒ノ折山


- GPS
- 06:30
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,108m
- 下り
- 1,100m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日のバカ陽気にも負けず残雪が多く、標高700m以上で時折グズグズの雪が登山道を覆って歩きにくい。900mに達する権次入峠から棒ノ折山はほぼ全面的に雪道だったが、ある程度締まっているのでむしろ歩きやすかった。 このコースは小さなアップダウンが連続し、標高以上に疲れた。 岩茸石山頂はau携帯は圏外。通話している人もいたが、恐らく他社か? 当方は圏外なのを幸いに、スタンドアローン(独立型)GPSの付いたau携帯で現在地の緯度経度を知る方法を試した。何のことはない、その場で何か写真を撮り、「機能」→「GPS情報」→「現在地を取得」と選択してGPS情報付きで写真を保存、呼び出して「ナビウォーク」(ここで「GPS情報」に行かないのが紛らわしい)→「GPS詳細表示」と進めば経緯度が出る(「機能」から「GPS・・・」に入ると経緯度が出る機種もある)。 裏技でも何でもないので皆さんご存知かも知れないが、au本社やショップに問い合わせても「できない」の一点張りだった機能。地形図にも山と高原地図にも経緯度表示はあるから、イザという時の位置確認に使えることが分かって安心した。脱線御免。 |
写真
感想
【独り言】
ぽかぽかの土曜から一転して下がるはずの気温が下がらない。朝は薄手フリース風半袖と綿入れを着て家を出たが、あまり寒くなくて気が抜けた。青梅で乗り換えた奥多摩行きは立ち客が出るほどの賑わい。山の春はまだまだ浅いというのに皆さんお元気だ。当方はほぼ3か月ぶりの山で、その間、山下り(スキー)の方は5回ほど行ったものの、運動量は山登りと比較にならないので、体はなまっている。
御嶽駅ではどっと降り、その多くが御岳山方面のバス乗り場へ急いだ。こちらはトイレに寄って出発。青梅街道を少し戻り、左折して坂の上の踏切を渡る。慈恩寺という寺の境内に入って建物の左を通り、裏へ回るとすぐ急登が始まった。暖かいし、さっそくぬかるみはあるしなのでリュックを下ろして防寒着をしまい、脚にスパッツ、頭にタオルという装備を整えた。
たちまち汗みずくになりながら登って行き、支度中に抜いていった20人ほどのパーティーを抜き去る。3番目の送電鉄塔を過ぎた標高400mあたりで早くも残雪が現れた。昨日の暖かさで低山の雪は溶け去っただろうと見たのが浅はかだった。とにかく今冬は雪やみぞれが多かったので、積もった量が相当だったのだろう。進むにつれて雪とぬかるみが増してきて歩きにくい。
惣岳山の巻き道分岐付近の林床は一面の残雪で、立派な祠のある山頂にも雪が目立った。標高700m台でこれでは先が思いやられる。しかも、頂上の先は岩場のつるべ落としで緊張した。なお、ここで小腹がすいたので魚肉ソーセージ一本を“早弁”した。
巻き道を合わせると勾配が緩み、ほっとしたところで左方向・西側の展望が開けた。頭の平らな本仁田山、その向こうに鷹ノ巣山一帯の峰々、右に川苔山などが一望にできる。いずれも山肌に雪が目立つ。その後も見え隠れする山々の姿を励みに、細かなアップダウンを越えて行くと、やがて突然、北側の木がない尾根に飛び出した。多量の残雪がまぶしい岩茸石山山頂だった。西は先ほどの本仁田山から東は関東平野まで180度を超す大パノラマ。高水山から前後して登頂した人たちと一緒に撮影タイムとなった。
この山の下りもつるべ落としの急勾配で、しかもびっしりと雪。慎重に下り、その後、なまった身には苦しい小さなアップダウンに取り組んだ。まだか、まだかと思ううちに腹が減ってきたので、黒山の少し手前のピーク「逆川丸」(841m)で昼食にした。広葉樹の下の明るい落ち葉の上でゆっくりするのはオツなものだ。と思ったら、ふわふわで安定が悪くてコッヘルの湯をあらかたこぼしてしまった。横着しないでコッヘルは硬い地面の上に置かなくてはダメという教訓でした。
元気を取り戻して15分で黒山、さらに20分足らずで権次入峠へ。いよいよ残雪がシャレにならなくなってきた。軽アイゼンを付けた人にすれ違ったが、登りはこのまま頑張ろうと決めて棒ノ折山までラストスパート。ヒールステップで安定を確保しながら何とか頂上まで転ばずたどり着いた。相変わらず快晴の頂上では武甲山と大持山が良く見える。
休憩がてら軽アイゼンを装着して出発。怖い下り坂を安心して降りることができた。権次入峠から岩茸石までの急勾配もそのまま下り、岩茸石で軽アイゼンをはずす。ここからは岩茸石の左脇を通って尾根を直進する初めてのルートとなる。いったん20mほども登って下り、林道を越してまた30mほど登り返す。さらに2回林道とクロスし、今度はぬかるむ急坂を下ることになった。
標高500m付近の植林帯で道がやや不明瞭になったが、幸い先行者がいたので助かった。かなり脚に来たなと不安になりだしたころ、ようやく森から出て名栗川のほとりに到着した。左上にさわらびの湯が見える。橋を渡って標高差30mほど登り返すのがおっくうに感じた。
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