甲州アルプス/日川曲り沢

2023年08月26日(土) [日帰り]

• GPS: 06:06
• 距離: 15.9km
• 登り: 962m
• 下り: 960m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:14
• 休憩: 0:49
• 合計: 6:03

8:12 景徳院入口バス停
8:14 8:20 景徳院山門と桜
8:20 8:21 景徳院入口バス停
8:53 9:23 コタカンス沢出合
12:44 12:45 コンドウ丸(金洞丸)
12:58 13:00 曲り沢峠
13:07 13:08 大鹿山・景徳院分岐
14:03 14:11 景徳院山門と桜
14:15 景徳院駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

◆駐車場
県道218号線沿いの景徳院駐車場を利用。無料、20〜30台駐車可能。公衆トイレ（温水便座付き！）あり。東屋あり。登山ポストもある。

コース状況／危険箇所等

◆道の状況
白山書房刊「ウォーターウォーキング1」を参考にした。
・県道からコタカンス沢出合までの林道: WW1では大堰堤手前までクルマで入るとあるが狭小区間もあり轍が深いオフロードもありほぼジムニー専用道。景徳院駐車場を利用する方がクルマへのダメージが無い点で安心できる。
・稜線登山道: 歩きやすい登山道。道標もあるが壊れているものも多い。
・大鹿山・景徳院分岐〜景徳院: 滑りやすそうな区間もあるが歩きやすい径。景徳院に出る直前が迷いやすいかもしれない。
◆登山ポスト
景徳院駐車場の東屋に設置されている。

写真

8/26 8:05

県道218号線脇、景徳院の正面にある無料駐車場を利用。東屋もありそこに登山ポストもある。塩が置いてあるのでよもやヒル？と思ったら外来藻類藻類ミズワタクチビルケイソウの除去用とのことで一安心。

8/26 8:11

景徳院の総門。峠は右の看板に誘われて右へ。

8/26 8:14

未だ満開のアジサイが残っている。

8/26 8:15

どうも違うよねと言いながら景徳院の境内に来てしまった。

8/26 8:16

元の県道に戻ることにする。立派な山門には阿吽の木像があった。

8/26 8:21

アジサイが咲いていたがコスモスももう咲いている。

8/26 8:24

曲り沢を橋で越える。「り」が入っていないなぁ。

8/26 8:26

下の平BSから林道に入る。

8/26 8:27

二筋あるがこの曲り沢峠の道標はどうやら大鹿峠または大鹿山・景徳院分岐経由で登らせようとしているようだ。

8/26 8:27

こっちが正解。基本曲り沢に沿って登る。

8/26 8:28

民家が見えたところで急に道幅が狭まる。普通車以上だと路傍の草がビシビシ当たるぞ。

8/26 8:30

路傍のツリフネソウ。

8/26 8:35

この実は何だろう？と撮って帰ったが検索するとコブシの実らしい。これが拳に似ているからコブシとか。

8/26 8:45

この辺りはもうラフロードで轍も深い。

8/26 8:53

ここが大堰堤手前の出合のようだ。沢装備を身に着ける。

8/26 9:19

さあ入渓。

8/26 9:22

始まりは落ち着いた渓相。

8/26 9:24

あれに見えるは最初の2m滝か？

8/26 9:26

13Kさんが流芯から越えて行く。

8/26 9:27

iEuさん

8/26 9:26

iEucalyptusさんが軽やかに続く。

8/26 9:26

なるほど。右のスタンスを使うのが楽そうだ。

8/26 9:27

tadoさん

8/26 9:27

翠の深い渓だ。花崗岩が風化した真砂が沢床に積もっている。

8/26 9:29

真砂に混じってキラキラしたものが。さすがに砂金では無くて雲母でしょう。

8/26 9:33

心地良い水の流れ。

8/26 9:36

5段20mナメ滝に出合う。

8/26 9:36

1段目。

8/26 9:37

2段目。花崗岩の一枚岩だ。

8/26 9:37

3段目。

8/26 9:38

5段目は右隅から。

8/26 9:38

多段ナメ滝

8/26 9:39

5段20mナメを振り返る。

8/26 9:39

滝

8/26 9:40

滝上もナメが続く。

8/26 9:40

ヒキガエルには沢山出会った。踏んだり掴んだりも。

8/26 9:41

苔むした岩と水のコントラストが美しい。

8/26 9:42

矢印は解るが文字は判読できない。

8/26 9:43

左岸の法面が崩壊している。これがここまでの倒木の供給源か。

8/26 9:44

iEucalyptusさんが大量のトチの実を発見。食べられているものが多いがイノシシだろう。

8/26 9:44

食べ残しもありました。

8/26 9:46

ここで3人パーティの釣り師に遭遇。邪魔しては悪いので左岸側にあった径路に移動。

8/26 9:47

朽ち落ちた木橋。径路も老朽化甚だしい。

8/26 9:49

小さな沢筋を越える。やはり木橋は朽ちている。この辺に石の社とトポには描かれていたが誰も気が付かなかった。

8/26 9:50

200m位登ったので沢に戻る。

8/26 9:53

ナメ。その向こうには滝が見える。岩の2m滝か。

8/26 9:55

ナメを登る。

8/26 9:56

岩の2m滝上に立つ。

8/26 9:57

修行にちょうど良い？でも手を入れたら凄い水圧だった。

なのでポーズだけ(笑)。（iEucalyptusさん撮影）

8/26 9:58

修行中？

8/26 10:08

樹林が美しい所と言うが陽が射さないと恩恵が無い印象。

8/26 10:17

大岩も目立つようになってきた。

8/26 10:19

ナメ滝。名前も無く容易だけれど実に楽しい。

8/26 10:22

これが3m滝かな？

8/26 10:23

3m滝を登るiEucalyptusさん。

8/26 10:23

この辺りは花崗岩では無いような？

8/26 10:28

段々ナメ滝15m。

8/26 10:28

ナメ滝の上部。

8/26 10:29

最後はテーブル状の岩。

8/26 10:30

大胆に攻めるiEucalyptusさん。

8/26 10:38

沢行程も半ばを過ぎた辺りなので小休止。

8/26 10:47

ここがナメ滝7mかな？

8/26 10:47

ナメ滝7mの上部。

8/26 10:59

再びナメ。

8/26 11:03

ナメが続く。前方には巨大な倒木。

8/26 11:03

巨大な倒木の脇を抜けて行く。

8/26 11:06

ナメ滝。

8/26 11:10

再びナメ滝。

8/26 11:10

ナメ滝を越えてこれが石積み滝3mか。滝の落ちている岩の左隅も登れる。

8/26 11:13

暫し談笑中。

8/26 11:16

沢の真ん中で一直線に起立している枯れ木が目立つ。

8/26 11:24

この二俣を右へ。

8/26 11:30

未だ未だ水はある。

8/26 11:36

が結構源頭感が高まって来たぞ。

8/26 11:37

スラブ滝。

8/26 11:39

前方に見えて来たのが三角岩かも。トポに書かれている赤ペンキ印は見当たらなかった。

8/26 11:40

三角岩の手前にある丸餅のような岩は2008年刊行のWW1の写真には無い！

8/26 11:41

おむすびと丸餅のようなコンビだな。

おむすび岩に向かう。（iEucalyptusさん撮影）

おむすび岩に立つ。（iEucalyptusさん撮影）

8/26 11:45

その上もしばらくスラブが続くが大分水は涸れて来た。スラブが切れた所で沢装備を解くことにした。

8/26 11:59

iEucalyptusさんからシャインマスカットの配給！ジューシーで美味しかったです。有難うございました。

8/26 12:00

iEuさんから頂きました。美味(^^♪

8/26 12:05

何事も無ければ美しい森ではあるがあちこちに崩壊の予兆が見られるのが不穏。

8/26 12:11

尾根を目指す。

8/26 12:13

もう先に登山道が通る尾根が見える。右左どちら？そりゃ近い方を取るね。

8/26 12:21

尾根に出た。

8/26 12:22

曲り沢峠を指す道標があるが札が落ちている。この尾根は大月市と甲州市の境に当たる。

8/26 12:27

後は登山道を下るだけ。

8/26 12:28

カラマツ林。秋は綺麗だろうなぁ。

8/26 12:29

尾根の西側はカラマツ林で東側はブナ等の広葉樹林。

8/26 12:32

マルハダケブキの群生。

8/26 12:38

未だ色鮮やかに咲いている。

8/26 12:44

コンドウ丸。ここも道標が落ちている。3年前はちゃんとくっ付いていたのだが。

8/26 12:44

こちらの道標もいつまで持つか？

8/26 12:58

曲り沢峠まで下りて来た。

8/26 12:58

「曲沢ルートは道が荒れています」なのでパス。

8/26 13:06

景徳院分岐に着いた。ここから景徳院に向かう。3年前にはまだ手前の枝は折れていなかった。

8/26 13:07

穏やかなトラバースの径。でもこの後尾根に乗って下る所では急坂は滑りやすい印象だった。

8/26 13:42

タマゴダケの多い尾根径。

8/26 13:51

あっちにも。幕営山行だったら今夜の一品にするんだけど。

8/26 13:55

もう景徳院も近い。この手前でやけに獣臭かった。

8/26 13:56

これは間違い径。

8/26 13:58

戻って正しいルートに進むが大して見た目が変わらないから間違えるんだよなぁ。

8/26 13:59

怪しげな登山道。

8/26 14:00

車道に出た。ここには大谷ヶ丸と言う道標がある。

8/26 14:03

景徳院まで戻ってきた。冷たい水が嬉しい。

8/26 14:05

北条夫人の辞世の句碑。景徳院は武田家終焉の地。

8/26 14:10

没頭地蔵尊。

8/26 14:14

駐車場に戻って来た。想像以上に長かった。お疲れ様でした。

撮影機器：

COOLPIX W300 ニコン

感想

tadomasa

暑い日にはやっぱり沢。庭園的な風景が続く美しい渓流と言う甲州アルプスの曲り沢に遊んできた。ナメが多く美しい沢で水量も豊富だったのでより綺麗に見えたはず。思ったよりも長くそれなりに疲れはしたけれど8月の締めとしては最高だったんではないでしょうか。

最近はもう難度ではなくと心地良さ、気持ち良さを求めるので参照する図書もウォーターウォーキング系が多くなっているかもしれないけれど今回の曲り沢も白山書房の「ウォーターウォーキング1（以下WW1）」で紹介されている沢だ。勝沼ICで中央高速を降りて国道20号線を少し戻って県道218号線に入り数分走ると景徳院に着く。景徳院の正面に市営駐車場がある。WW1では林道終点を起点にしていたが最近の記録を見ると結構険しい林道になるようなのでトイレもあるし景徳院駐車場が良いでしょう。さて出発だが景徳院の門前に曲り沢峠は右と言う道標があったのでつい釣られてそちらに足が向いてしまう。すぐに違うと解るのだけど境内を散歩して山門、総門を潜って県道に復帰。県道を暫く歩くと曲り沢を越えて林道に出合う。歩いてみるとこの林道は確かに一般車では厳しい林道だ。道幅が狭い所もあるし、舗装されているのは民家がある区間だけで後は深い轍のオフロードなのでほぼジムニー専用道と言う感じ。30分弱で林道終点に着き、ここで沢装備を身に着ける。

入渓して5分程で最初の2m滝に出合う。結構な水量があり半ばシャワークライミングになりながら登る。翠が深く沢床には花崗岩が風化した真砂が敷き詰められている。もう少し陽光が入る季節であればより爽快かもしれない。更に10分歩くと曲り沢の白眉と言える5段20mナメ滝に出合う。花崗岩の一枚岩から成る美しい滝だ。この先で釣り師3人パーティに出会ったので左岸側の作業径路に上がり200m位先で再度入渓した。依然としてナメが続き美しい。WW1では樹林も美しいとあるが8月となるとどうだろうか。葉が生い茂り陽光を遮るので新緑の時期の方が美しく感じることだろう。紅葉の時期も間違いなく良さそうだ。この後もナメ滝が続き楽しめる。

一回の小休止を挟み1270m二俣を右に取り、1370mで三角岩に出合う。ここでは未だ水流があるが三角岩上のスラブを登り切るとほぼ水涸れとなるのでここで沢装備を解くことにした。そこからの稜線への詰めも極めて安楽な部類で快適だった。でもここまでで距離は10km近くになっていたので結構疲労感はあったが。稜線の登山道を辿って景徳院に戻るのでこれも快適。釣り師パーティ以外に山中で人に出会わなかった。最後は景徳院で史跡巡りをして駐車場に帰着。ここの所不安定な気象で帰路も大月辺りで豪雨に出会ったが山中で降られなかったのは幸いだった。暑い8月だったけれどさて9月はどうなるかな？

13K

1350m付近の三角岩の前に鎮座するジャガイモ岩はいつ頃から存在するのか？
記録を見たところ2015/4/19〜2015/8/9に転がって来た様だ。
2015/4/19 ジャガイモ岩無し
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-617967.html
2015/8/9 ジャガイモ岩有り
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-694727.html