錫ヶ岳〜宿堂坊山(湯元から周回)
- GPS
- 13:08
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 1,866m
- 下り
- 1,884m
コースタイム
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 13:08
天候 | 12:30ごろ雷鳴が響き、その後少し雨が降ったがすぐに雨雲の下から抜けた。それ以外は終始快晴。 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(https://maps.app.goo.gl/Mv9Ti8xyc3dTiouY8?g_st=ic) 無料。バス乗り場の向かい、一番奥のためか空いていた。他の駐車場はキャンピングカーや車中泊キャンパーが多い。トイレは少し離れているが、歩いて1、2分なので不便はない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今回の”歩くペース”は「0.6〜0.7(とても速い)」と表示されていますが、林道・車道歩き約10kmを含んでいるためです。白錫尾根分岐〜宿堂坊山に限るとかなり時間がかかっており、平均と同等かそれより遅いタイムかと思います。 私のように藪に不慣れで初めてこのエリアに挑戦される方は、複数の方の山行記録を参照し、慎重に所要時間を設定されてください。 【登山口〜前白根山】 日光湯元ロッジ脇に登山届提出場所あり。長いスキー場歩きのあと急登。土砂流出のためか荒れている気がする。下りは要注意。外山鞍部からは傾斜が緩やかになり、歩きやすい。 【前白根山〜白根隠山分岐】 前白根直下のザレガレはスリップ注意。 【白根隠山分岐〜白根隠山】 見晴らしの良い稜線歩き。日光連山も富士山も県境稜線も展望が楽しめる屈指のコース。 【白根隠山〜白檜山】 白根隠山過ぎるとすぐ高度感のある急斜面の下りとなる。傾斜がきつい上に砂利と小石で非常に滑りやすく、注意が必要。その後膝上まである笹藪となり、踏み跡がわかりづらい上にとにかく濡れる。山頂標識設置されているレコを拝見したが、見つけられず。展望は良い。 【白檜山〜錫ヶ岳】 笹藪に加えて樹木の藪や倒木が加わる。踏み跡不明瞭な箇所多数。慣れた人にはなんてことないのかもしれないが、藪初心者の私は大変難儀した。錫ノ平手前に水場あり。キンキンに冷えて最高に美味い。水場の直前でバカでかい倒木が行手を遮り邪魔な上に濡れて滑るが、余力があればぜひ水を飲んでほしい。 【錫ヶ岳〜宿堂坊山】 前白根〜錫ヶ岳よりも歩かれていないようだし、さらに厳しい難路なのかと思いきや、そこまででもない気がする。P2077付近かなり不明瞭で要注意。荷鞍尾根ノ頭あたりから歩き易くなる。 【宿堂坊山〜千手ヶ原】 走って下れるほど歩きやすい。ピンテもあるが踏み跡はあまり明瞭ではないので、尾根を外さないよう注意。P1802あたりから傾斜きつくなる。柳沢川の渡渉を避けたく、標高1600あたりで右手に逸れてP1444を目指す。標高1500あたりがかなり不明瞭。千手ヶ原への下降は急傾斜となるので、安全そうなポイントを探ってください。 |
その他周辺情報 | ・湯滝レストハウスで食事。鮎塩焼き\600x2、キノコ汁\300。キノコ汁が絶品で、疲れた体に染みるので是非。早く閉まる印象だったが、閉店時間は16:30か17:00とのこと。 ・湯元温泉ビジターセンターで休憩。チーズケーキ\300、コーヒー\200、日光酒造サイダー\220。サイダーおすすめ。 |
写真
装備
MYアイテム |
dosukoi5682
重量:5.05kg
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感想
憧れの錫ヶ岳へ、ついに行ってきました!
皆さんの山行記録を拝見し、厳しいルートであることは覚悟の上でしたが、想定を上回る難路でした。
とにかく薮に対して苦手意識が強いので、今回の山行にあたって素人なりに対策を練りました。
・ルートミス対策→applewatchでルートを適宜確認、怪しいと感じたら戻る
・引っ掛けや濡れによるストレス対策→モンベルの林業用ビブを導入しつつ、日帰りだし濡れても構わないと開き直る
・ルート不明瞭で時間がかかる→出発を早くする
・薮に対する苦手意識対策→不快と感じる要素は受け入れる覚悟をし、命の危険に対するアンテナ感度を上げる
薮が苦手な理由を考えてみたら、精神的なストレスに依る部分が大きいのでは?と思い至りました。引っ掛けによる装備のダメージ、濡れによる不快感、ルートファインディングしづらく時間がかかる、等々。
メンタル消耗するが故に、注意力が落ちてスリップしたりルートロストしたり深刻な事態に繋がる…のでは?
ということでそれなりに対策をしつつ臨みましたが、想定を超えていました。これが正規ルートとか嘘ですよね?という不明瞭さ。
歩きやすい踏み跡がことごとくルート外で、歩きづらい方向に正規ルートが伸びていること多々。
ピンテや目印はあるが、その先の踏み跡が見つからないことも。
樹々はほとんど立枯れで下手に掴めない。わずか1mずれるとルートを外すような箇所もありGPSの精度ではカバーできない。今までの山行がいかにぬるま湯だったかを痛感しました。
笹藪に溺れ樹々に阻まれ何とか錫ヶ岳に辿り着く頃、ようやく少しづつパターンを学び、慣れてきました。
その先の宿堂坊山までの道のりは、決して楽ではありませんが、これまでの難路を越えるものではないと感じました。
宿堂坊山手前から雷鳴が響いたので、そこから先は逃げるように下山しました。
長い車道と林道歩きを経てたどり着いた湯滝レストハウスハウスで食べたキノコ汁は、なんかもう1日の記憶全部がキノコ汁に置き換わるくらいの衝撃的な美味さでした。脳に直接ブッ刺さる感じ。それほど体が欲していたということなのでしょう。
最後に見た湯ノ湖もすごかった。青空と雲を鏡のように写していて、絶景でした。
出発から下山まで13時間を要しました。前回テント泊2日目で仙塩尾根含む13時間歩きを経験していますが、それよりも遥かにキツく感じました。
奥日光の山の奥深さを体感し、苦手な薮の経験もでき大変学びの多い山行となりましたが、薮はますます嫌いになりました。
【栃木百名山】
・19座目 錫ヶ岳
【メモ】
・装備重量9.8kg(パックウェイト)
・水2L+アクエリ1Lでスタート。錫ノ水場で消費分0.7補充、水道水2L棄てて入替。
・食料内訳
おにぎりx2(消費)
バナナバウムx2(1個消費)
アミノバイタルゼリーx3(消費)
大粒ラムネ+塩タブ(消費)
カロリーメイト2個入x3(消費せず)
アミノ酸パウダーx3(1包消費)
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