御池岳 (T字尾根でテン泊するも悪天候で撤退だあ)

2015年02月14日(土) 〜 2015年02月15日(日)

• GPS: 24:40
• 距離: 14.0km
• 登り: 969m
• 下り: 955m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:24
• 休憩: 0:18
• 合計: 6:42

9:41 スタート地点
11:15 11:15 君ヶ畑登山者用駐車場
11:54 12:01 T字尾根取付
13:35 13:38 P878
14:27 14:31 P918
16:06 16:10 Ｔ字尾根最高点
16:23 T字尾根のコル

2日目

• 山行: 3:34
• 休憩: 0:03
• 合計: 3:37

6:45 T字尾根のコル
6:49 6:49 Ｔ字尾根最高点
7:31 7:31 P918
8:00 8:01 P878
8:27 8:27 T字尾根取付
8:45 8:47 君ヶ畑登山者用駐車場
10:22 ゴール地点

天候

初日:雪　二日目:吹雪

アクセス

利用交通機関：

バス

行き帰りとも、「ちょこっとバス」利用
（行きは定刻、帰りはデマンド）

コース状況／危険箇所等

■登山口までの林道は君ヶ畑の村はずれまでしか除雪されておらず、延々ラッセルすることになる。
■登山口からP878までの植林帯が開けたところに1カ所シャクナゲ薮の踏み抜き地獄がある。
■P878からP918までは穏やかな尾根だが積雪が深い。
■P918からP967までの中盤にやせ尾根とシャクナゲ薮が続く。薮を避けると雪庇の上を歩く事になる。
■P967からすぐ激下りがある。左も右も谷底なので慎重に下る。

写真

2/14 6:50

近江八幡市内のホテルに前泊。すでに積雪。

2/14 6:57

近江鉄道で八日市まで移動。なかなか味わいのあるローカル鉄道だ。

2/14 7:37

近江鉄道バスとちょこっとバス（コミュニティバス）を乗り継ぐ。

2/14 7:40

20分の待ち合わせで近江鉄道バスに乗り永源寺車庫（終点）に向かう。

2/14 8:38

永源寺車庫バス停留所でちょこっとバスに乗り換え。
ハイエースのような小さな車両で「おーい」と手を振らないと置いてけぼりにされる。

2/14 8:59

乗客は私だけ。村のアチコチをくまなく走るが誰も乗ってこない。30km近くを走って料金はたったの200円。タクシーだと1万円くらいなりそう。

2/14 9:41

君ヶ畑に到着。

2/14 10:06

村はずれから除雪されていない林道歩き。誰も歩いていない。

2/14 10:06

すぐに30cmほどの積雪になったのでワカンを投入。

2/14 10:34

歩いて来た林道。

2/14 11:13

3kmほどラッセルしたところで登山届けを出す。
昨夜の雪がこんもり。

2/14 11:55

林道を4km強ラッセルしてやっとT字尾根の登山口。ここまで2時間半。すでにクタクタ。

2/14 12:17

植林帯の急坂が続く。

2/14 12:54

ひざラッセルから、ところどころ腰ラッセルになる。
一向に進まない。

2/14 13:10

標高700m付近。雪庇が張り出してる。

2/14 13:14

君ヶ畑の村方面を振り返る。

2/14 13:19

P878手前から霧氷が見られるようになる。

2/14 13:36

雪庇の尾根が続く。

2/14 13:39

P878。
ここで北東から北西に転換する。

2/14 13:53

自然林の霧氷がきれいななだらかな尾根が続くが積雪量は多い。

2/14 13:58

おや、晴れて来たじゃん。

2/14 14:30

P918。
ここから北東に進路を変える。

2/14 14:36

広々とした尾根が続く。
テン泊にいい感じだが、まだ14:30なので先に進む。

2/14 14:38

見上げる。

2/14 14:38

ラッセルのつらさを忘れさせてくれるね。

2/14 14:39

もうたまらんわ。

2/14 14:39

キラキラの霧氷。

2/14 15:03

樹氷の向こうに御池岳が少し顔を見せてくれた。

2/14 15:04

広い尾根を過ぎると段々とやせ尾根になってくる。
雪庇を踏み抜いてもいいように木につかまりながら越える。
案の定、雪庇が崩れる。ヒヤヒヤ。

2/14 15:07

やせ尾根が続く。

2/14 15:15

雪庇の反対側は薮なので斜度の緩いところは敢えて雪庇下を回り込む。

2/14 15:31

ほんま、このシャクナゲ薮がやっかい。
踏み抜くと胸まで潜るし脱出に体力を使い果たしてヘトヘト。
心が折れそうになる。

2/14 16:08

もう、ラッセル嫌。

2/14 16:12

P967付近。
モンスターに成りかけの針葉樹林帯を抜ける。

2/14 16:17

おっ、ここが噂の激下りだな。
滑るように降りるが滑る方向を間違えると谷底に落ちる。

2/14 16:22

途中から、シャクナゲや針葉樹の枝につかまってバックステップで降りて来た。

2/14 17:00

おや、御池がアーベントロートに染まっている。明日は晴れるかな。

2/14 17:15

日没が近づいて来たのでP967を下ったコルに幕営。
コルで風の通り道なので風上に雪のブロックを積み風雪を防ぐ。

2/14 18:21

あまりお腹が空かないので先に明日の水作りをする。

2/14 19:19

「さんまと粒マスタード」缶詰。なかなかいける。
オイルなので凍らないし。
晩ご飯はこれだけ。

2/14 19:46

テント前にキャンドルを灯す。

2/14 19:45

なごむわ。
眠たくなってきたので就寝。

2/15 0:55

夜中にパラパラという音で目を醒ます。
晴れてくるはずが、雪じゃん。

2/15 1:06

テント内も凍り付いて霜が降ってくる。

2/15 5:00

翌朝。
カップそばで暖まる。

2/15 6:37

晴れどころか吹雪。
このまま御池に上がってもつまらないので、とっとと下山することにする。
下山するのはいいが、昨夜に30cmほど降雪があり自分のトレースはすっかり消えている。

2/15 6:44

木々の枝につかまって難所を越える。

2/15 7:03

昨日より雪庇がモコモコになってる。

2/15 7:31

昨日せっかくトレースを付けたのに元の木阿弥。膝ラッセルが続く。

2/15 7:52

風も強くなり地風吹が痛い。

2/15 8:00

P878まで戻って来た。

2/15 8:13

うひゃ、モッコモコの雪庇を越える。

2/15 8:15

植林帯まで降りて来たら自分のトレースが残っていた。
なんだか生き返った気分でうれしい。

2/15 8:27

ふ〜、林道まで降りて来た。

2/15 8:32

でもまだ4kmの林道を歩かないといけない。

2/15 10:22

君ヶ畑のバス停まで戻ってきた。
デマンドのちょこっとバスを電話で呼び出す。

2/15 11:57

1時間ほど寒空で待って乗車。
車の中は暖か〜い。
帰りも乗客は私だけなので永源寺車庫まで直通。こりゃいいわ。

2/15 12:59

永源寺車庫で近江鉄道バスに乗り継ぎ八日市駅に向かう。
車内にお坊さん。こんなに寒いのに裸足にワラジだ。
我々は修行が足りんわい。
おしまい。

撮影機器：

Xperia arc SO-01C SONY

Xperia Z SO-02E SONY

装備

個人装備

ストーブ・ライター(1) ダウンジャケット(1) ハードシェル(1) アルパインパンツ バラクラバ(1) 12本アイゼン(1) ヘッドライト(1) ピッケル(1) スマホ(1) 地図(1) テント(1) カイロ(3) ダウンパンツ 像足 サングラス(1) グローブ(2) 携行食(1) 熊鈴 笛(1) 救急セット(1) ストック(1) ワカン シャベル

感想

nanfutsu

■いや〜、もう雪あり過ぎ。行きは行きでパウダースノーがてんこもりで、帰りは自分のトレースがあるから大丈夫だろうと思ってたら甘かった。新たな降雪ですっかりトレースは消え、しかも前日よりも湿った重い雪でラッセルヘトヘト。
■翌、日曜日の晴天を楽しみに激ラッセルで御池のテーブルランドを目指し、P967の下のコルにベースキャンプを張ったものの、「お〜い、高気圧どこ行ったんだ〜い」てな感じで、吹雪に見舞われてしまった。テーブルランドまでは標高差で200mとわずかだが、新たな積雪が1m以上もあり、上がったところで吹雪ならつまらないので早々に下山した。
■冬期は訪れる人がほとんど無いような尾根なので、今度は雪がよく締まったときを狙うぞ。

コメント

ゲスト

nanfutuさん お疲れ様です。
自然の厳しさを感じながら
一人、静かに　しんみりとお山を歩いていると、
いろいろ　思うところがありますね。

雪庇　歩いちゃうのかぁ〜
びっくり。

素足わらじ修行も、きつそうです。あわわ。

nanfutsu

Re: nanfutuさん お疲れ様です。
konamonさん、こんにちわ。

シャクナゲ藪でがんじがらめになるか、
雪庇通過のリスクテイクするかの選択を迫られます。
やっかいですが・・・

それにしても雪庇が割れて雪崩ていく音は不気味。
怖い怖い。

mesner

Re: Ｔ字尾根
　nanfutsu さん、今日は。

　ようやりますね。
　それにしても、雪は想像以上ですね。石楠花のやせ尾根は、雪が多いと、考えただけでもぞっとしますね。

　今時、坊さんも凄いの一語ですね。顔も見たかったなぁ。
　
　Ｔ字尾根はＹさんの遭難で有名になりましたので、私も一度行ってみたいと思っています。

nanfutsu

Re[2]: Ｔ字尾根
mesnerさん、こんにちは。

T字尾根は遭難記録を見て気になってました。
御池に上がるならこのルートだなと決めたものの、交通の便は悪いし、
林道歩きは長いし、その上今回は雪あり過ぎの悪天候で大変でした。
石楠花が憎たらしくなりますね。

お坊さん、なかなか端正な顔立ちの方でしたよ。
私などは煩悩のかたまりなので、頭が上がりません。
日々精進精進です。

jyunntarou

豪雪のラッセルお疲れ様でした。
nanfutsuさん　こんばんは。
フォト33のラッセルの気持ち・・・伝わります。
石楠花の通せんぼも・・・。
テン泊装備でこのノートレース・・・凄いですね。
バスが200円・・・手配もばっちり。
この時期、ここからテーブルランドを狙うのは　思いもよりませんでした。
これからも　玄人な渋いレコ　どんどん参考にさせてください(*‘∀‘)。
本当にお疲れ様でした。

nanfutsu

Re: 豪雪のラッセルお疲れ様でした。
jyunntarouさん、コメントありがとうございます。

なんであの石楠花って、やせ尾根のややこしいことろに生えてんだろうって思いますね。
花はキレイのに、この季節はほんと邪魔者。
今回も相当やられました。

でもT字尾根そのものは、なかなか良かったです。
ブナの自然林の広い尾根は霧氷がびっしりできれいでしたし、
テン泊したコルの下には沢の流れが見えていて、いい雰囲気を醸し出していました。

次はいつどんなアプローチにしようか楽しみが増えました。