入笠山 晩夏の花畑
- GPS
- 02:37
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 287m
- 下り
- 285m
コースタイム
- 山行
- 2:09
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 2:26
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
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感想
今年に入ってからは、個人的にいろいろあって全く登山に行けていなかった。ようやくこの9月になって状況が少し落ち着いたので、我らがリーダーに体力の衰えを馬鹿にされないよう首都圏近郊の山に足慣らしに行こうと思っていたのだが、あれよあれよという間に時間が経ってしまい、リーダーと入笠山に行く日を迎えてしまった。入笠山を選んだのはエゾリンドウ狙いである。今回はリーダーの友人一家も誘っての観光&登山となった。友人一家は子供が小さいのでお花畑まで、ということで山行計画を組んだのだった。
当日の朝は快晴で、八ヶ岳の山頂には若干雲がかかっているものの綺麗に見えており、期待が膨らんできた。そして気合も入ってきたと言いたいところだが、何せ今回は筆者にとってはリハビリである。富士見パノラマリゾートのゴンドラを使うのは当然である。ゴンドラ始発の8:30に合わせて行ってみると、果たして登山者とオフロードバイクの愛好者が続々と集まり始めているところであった。それでもすんなりゴンドラに乗車すると、窓から見えるのは・・・ああ残念、八ヶ岳の前には雲が・・・。富士山や甲斐駒ヶ岳が頭を覗かせているのを見られたのはラッキーであった。
さて、ゴンドラ山頂駅に着くと、気温は16度との表示があった、日差しは強いもののやはり標高1700m超は違います。山頂駅から入笠湿原に入ると、アキノキリンソウとマツムシソウがお出迎えをしてくれた。アザミも結構咲いている。湿原の中央部にくると期待していたエゾリンドウもかなり残っていて、その鮮やかな紫色、というかむしろ青に近い色が湿原に映えていた。
さて、お花畑の入り口で友人一家とは別れて、我々は入笠山への登山を開始した。何しろ8ヶ月ぶりである。標高差200m程度とはいえ、ゆっくり行かないとバテるであろう。でもリーダーは容赦なく普通にいく。いや、普通にゆっくり行く。そうじゃなくてとってもゆっくりがいいんだよなあ・・・、と思っているうちに岩場コースと迂回コースの分岐まで到達した。ここは以前は、男坂・女坂と言っていたのではなかろうか(記憶違いかもしれない)。世の中にはこのような呼び方がたくさんあるが、きつい坂だから「男」、体力がなくても大丈夫だから「女」、という名前の付け方は前近代的なのだろう。そもそもこの「前近代的」という言い方が前近代的かもしれない。近代っていつまで? うーむ、これは「現代音楽」という表現に通じるものがあると思うのだが、世間一般には「現代音楽」ってシェーンベルク以降はみんな現代音楽になってしまうようなところはあって、場合によってはストラビンスキーの春の祭典だっていまだに現代音楽にカテゴライズされているかもしれない。 しかし、シェーンベルクは1945年に死んでいるから、もう80年近くも前である。え、現代?これはクラシック音楽が進歩していないということなのか、いや「クラシックの現代音楽」という言い方も矛盾しているな・・・。
話がだいぶ逸れたので、分岐のところまで戻す。我々は迷わず迂回路を選び、山行を続けたが、迂回路とはいえ、次第に急登になってきた。登山道に花はなく気を紛らわすことも出来ない。たかだか30分の登りだが、だんだんキツくなってきた。地味にふくらはぎにもキテいる気がする。そんなこんなで首切り清水方面との分岐を過ぎ、最後のひと登りを踏ん張って山頂に到達した。
山頂はそこそこ登山者で賑わっていた。しかし八ヶ岳は雲の中であった。南アルプスもほぼ雲の中。一方中央アルプスはところどころ姿を見せていた。この山頂は中央アルプスが大きく見えていい。しかし、筆者はだいぶバテてしまって、座って休むと言ったところ、リーダーにかなり驚かれた。え、30分しか登っていないよね? 一気に老化した? 大丈夫? 老人ホーム行く? 遺言書いた? とまでは言われなかったが、だいぶ心配された。8ヶ月ぶりなので衰えているだろうとは思っていたが、想定以上であった。
山頂でカロリー補給をして、下山開始。帰路は数年前に出来た新しい道を通る。途中に八ケ岳ビューポイントがあったので当然のように休憩動議を出し(当然のように「もう?」と驚かれたが)、少し休んだのだが、山頂で眺めた時に比べると雲が少し晴れていた。ラッキー。この道はお花畑の最上部に出るので、そこからは花を見ながらつづら折に降りていく。湿原で見たアキノキリンソウやマツムシソウが咲いている以外に、ヤナギランが綿毛になっていたのが印象的であった。
再び入笠湿原を通り、友人一家との待ち合わせに間に合いそうな時間にゴンドラ山頂駅に着いた。ここでの楽しみはルバーブソフト(ソフトクリーム)である。ルバーブは野菜である。和名を食用大黄というらしい。野菜として食べたことはないが。ルバーブソフトはとても美味しかったが、そのほろ酸っぱさが本日の山行を象徴するようだった。(完)
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