鳥海山 秡川から滝ノ小屋泊・万助道


- GPS
- 20:30
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 1,916m
- 下り
- 2,944m
コースタイム
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 11:18
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:56
天候 | 9/11 晴れ時々曇り 9/12 晴れ時々曇り 最低気温18.34℃ 9/12 06:05 最高気温30.52℃ 9/11 11:15 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
---------------------------------------------------------- JR 9130円+特急自由席5500円 東京12:40-新潟14:42 とき321号 新潟14:49-羽後本荘17:52 いなほ7号 羽後本荘18:00-矢島18:39 由利高原鉄道 610円 鳥海観光 タクシー 0184-56-2020 矢島-祓川ヒュッテ 8000円 復路 ---------------------------------------------------------- 酒田第一タクシー 0234-22-9444 しらい自然館-鳥海温泉湯楽里 4720円 JR 8580円+特急自由席5130円 吹浦17:08-酒田17:27 酒田18:17-新潟20:21 いなほ14号 新潟20:03-大宮22:03 とき348号 大宮22:11-池袋22:35 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓が消え、土の流出した湯ノ台道はザレて滑りやすく歩きずらい。 |
その他周辺情報 | 宿泊 ・秡川ヒュッテ 当日管理人不在の為無料 ・滝の小屋 素泊まり2500円 事前に遊佐町に要予約 温泉 ・あぽん西浜 当日は臨時休業 ・鳥海温泉湯楽里 400円 食事 ・とりみ亭 あぽん西浜隣接 当日は臨時休業 ・道の駅 鳥海ふらっと 湯楽里より徒歩5分、湯楽里の方のおすすめだったが吹浦駅と方向が逆なので使わず。 ・ドライブインよしの 吹浦駅近 中途半端な15:00過ぎでも営業しており有難い。 カツ定食1400円 酒 ・Aコープふくら店 吹浦駅近 |
写真
感想
鳥海山は東北各地の山々から眺める度に登らねばと思う懸案の山だった。
通常は日帰りだが、首都圏から公共交通機関を利用してアプローチした場合は時間も費用も掛かり、日帰りでは割に合わない。あまりいい計画は立たず、計画しては中止を繰り返すここ数年間だったが、今回2.5日の休みだったので前泊と山中一泊で計画した。花の時期は終わっているが、人も減り、暑さも収まって丁度よかろうと欲張らない縦走を考えた。半日を使って秡川ヒュッテ前泊、一日目は七高山から新山、千蛇谷から外輪山に登り返して、薊坂から滝の小屋泊、二日目は月山森に登り返し万助道で下山、吹浦で温泉。
アプローチに関しては熱心に調べるが、山中の様子はコースタイムを除き予習しないので意外な箇所が多かった。新山の岩ゴロ、幸次郎沢の岩ゴロ、万助道の美ブナ等、変化に富んで飽きなかった。名残の花も楽しめ充実した山行となった。
しかし気温は期待を裏切り大変暑かった。エアリア水場は枯れており手持ちの水が枯渇し掛けたが、河原宿前の上方に僅かに残る雪渓の沢水で凌いだ。何とか分けていただいたものも滝の小屋の水源も枯れたとの事。まさかあれほど水場表示のある鳥海山で水の心配をするとは思わなかった。千畳ヶ原・蛇石流れ辺りの沢や渡戸もほぼ枯れていた。今後の推移が心配された。
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一日目 2023/09/11
03:30 祓川ヒュッテ 3:30起床 2.1℃ 80%
04:52 出発 東の空に朝焼けと二十六夜月を見る。
04:53 鳥海山に向かって竜ヶ原湿原に真っすぐ木道が延びる。
04:58 祓川神社 前の池に朝焼けが映る。
05:02 セリ科の花が盛り 高度が上がり祓川神社・竜ケ原湿原・祓川ヒュッテを振り返る
アザミ属ウゴアザミ? ゴマナ? ダケカンバ
05:16 1280m 東の空にご来光 ガマズミの赤い実 エゾリンドウ シュロソウ
05:29 1350m 「賽の河原手前」とは変わった標識
ミヤマアキノキリンソウ アザミ属
05:32 1360m 沢に沿う セリ科のなにか ミヤマセンキュウ
05:34 1354m 矢島口六合目 賽の河原 標柱
05:35 1360m セリ科の何かが群れ咲く窪状地形 小沢の水は枯れている
トウウチソウ、イワイチョウ、セリ科の何かが群生する気持ち良い窪 トウウチソウは鳥海山全域でよく見かけた。始めて見るお花で気になり帰ってから調べた。
オンタデ ダイモンジソウ オトギリソウ
05:47 1420m 賽の河原上部標柱 これまた変わった名前
05:51 1430m木道のある平坦地 シロバナトウウチソウ
05:56 1450m 地形図の湿原表記箇所 僅かに水流あり エゾリンドウ群生 チョウカイアザミ
06:11 1540m 緩やかな裾を振り返り
06:17 1580m 七ツ釜避難小屋標柱と康ケルンあり、猿倉口ルートを合わす。小屋は少し降った所だが。気づかず見逃した。馴染みのない山並み 姥井戸山 綺麗な三角形の東鳥海山
06:20 祓川左岸の尾根に向けてトラバースして行く
セリ科の何か シラネニンジン イワイチョウ アザミ属
06:27 1600m 8合目標柱
06:28 1600m 七ツ釜は水が少ない
ダイモンジソウ モミジカラマツ
06:38 1640m 平坦地に出た後、祓川左岸の尾根に向けトラバース 康新道分岐の標柱
花の塊が丸々として見事なミヤマアキノキリンソウ
06:40 1640m 枯沢を横切る。
06:44 1660m 康新道上部分岐標柱 アカバナトウウチソウ
06:51 1700m 沢沿いの緩斜面を詰めて行く。
07:00 1730m 枝沢は溜り水程度
07:03 1740m 大雪路上部の標柱 雪渓はまったくない。
07:09 1760m 平坦な左岸を詰めて行く。21.5℃ 79%
07:20 1770m 尾根に乗り右岸の尾根と馴染みのない山並みを眺める。姥井戸山 綺麗な三角形の東鳥海山
07:23 1780m 狭まった岩ごろ沢身の右岸を行く
セリ科の何か シラネニンジン イブキゼリモドキ アザミ属 ウゴアザミ
07:33 1810m 右岸の尾根を乗越す頃ガスが出て来た。
07:41 1850m 支沢の出合で岩溝に溜り水をみて右俣の右岸をへつる。
07:42 1850m 氷の薬師標柱を過ぎ、石畳の径となる。
07:59 1950m 左俣の左岸に沿って行く
08:08 2000m 右岸の尾根に乗って祓川ヒュッテを振り返り。ヤマハハコ
08:19 2070m 舎利坂入口標柱 この辺はまだ灌木がある イワギキョウ
08:28 2070m 緩やかな溶岩地形と矢島方向を振り返る。大分高度が上がってきた。
08:29 2080m 2080m 勾配が増して風化した火山礫とザレで歩きにくい。鎖が現れる。
08:31 2090m 鎖のある洗掘された径 舎利坂中間標柱あり。
08:40 2190m 康新道山頂分岐標柱 分岐のみならず踏み跡は幾筋もできている。
08:47 2220m 国常立大神 北側の2220m圏峰を望む。ガスで新山は見えず。
08:48 七高山山頂 △2229.0 AL2231(+2) 標石が林立する。
09:01 休憩後新山への降り口を探りながら南進する。大物忌神社が見えた。寝ぼけたミヤマキンバイ
09:05 新山下降点 降りは当然急勾配。
09:15 2150m 千蛇谷の源頭部 雪渓が僅かに残る。溜り水の底には灰色の火山灰が沈殿している。
09:18 2160m 登り返して綺麗目の径になる。
09:22 2170m 七高山の要塞のような節理を振り返り、大物忌神社手前の分岐を山頂方向に向かう。
09:28 2210m ペンキマークを追うが岩塊上どこでも歩けるのでルートミスと修正を繰り返す。
09:39 2230m 山頂直下で 穴に入ると祠があった。上方に開いた穴から這い上がったが、回り込むと祠の穴の先は外に続いていており胎内くぐりの表記があった。
09:46 北から回り込んで新山山頂 2236m 霞んで遠望は効かなかった。僅かな滞在で西側のルートに向かう。
09:55 西側のルートの穴
10:03 2200m 大物忌神社を見下ろす。 月山を遠望。
10:15 2150m 大物忌神社 山頂を振り返り、千蛇谷と外輪山の伏拝岳・文殊岳 笙ヶ岳を見下ろす。
チョウカイフスマ
10:28 2120m 21.6℃ 56% アザミ属 ウゴアザミ
11:38 1800m 千蛇谷徒渉前に休憩して、新山方向を振り返る。外輪山への取付きを見る。
11:42 1800m 千蛇谷の底には僅かに雪渓が残るが、岩塊埋まる千蛇谷を超える。
11:53 1850m外輪山登り途中 笙ヶ岳・扇子森方向 千蛇谷と新山方向の眺め
11:58 1850m 外輪山に乗り千蛇谷分岐標柱
12:04 外輪山1870m 千畳ヶ原・笙ヶ岳・扇子森 万助道も見える。
12:08 外輪山1890m 勾配が増す。
12:10 外輪山1900m 勾配が落ち着く 新山・七高山と千蛇谷
12:31 文殊岳2000m 緩やかな湯ノ台道 月山森 笙ヶ岳 新山・七高山・行者岳・伏拝岳を望む。
12:47 外輪山2060m 千蛇谷源頭はカール状 AL2083(+23)
13:07 2120m 伏拝岳の手前・湯ノ台道分岐
13:17 2100m 降り始めると石ごろ径で歩きずらい。
13:24 2050m 途中石の祠が多数ある。尾根筋を外して右の急斜面を降る。
13:51 1870m 径は沢筋を渡って右岸をトラバースして行く。
14:04 1780m ボサ森東の沢筋に向かう
14:15 1730m 沢筋が近づいて僅かな雪渓があり融雪水も見える。手持ちの水が残り少ないので補給したい所だが、汲みに行くには少し遠い。
14:36 1700m 先程の雪渓からの流れ出す沢が近づいたので補給する。浄水して1Lがぶ飲みする。登山道に戻ると一時的に土が復活して歩き易い。
14:46 1650m 沢筋の右岸に移り急な降りとなる。 目指す先には河原宿小屋が見える。
14:53 1600m 沢底に多めの雪渓が残るのを見る。
15:04 1555m 登山道が右折する点に仏像あり。
15:07 1545m 月山森分岐の手前の沢には水流がある。
15:10 1545m 月山森分岐
15:12 1540m 倒壊しかかった河原宿小屋。再建計画があるらしい。
15:30 1450m 地形図も確かめず河原宿から滝ノ小屋まで平坦なものと思い込んでいたが、この辺りから急になった。10:30行動した疲れた身には辛かった。滝ノ小屋ではない小屋が見える。
15:51 1320m 横堂分岐
15:58 1290m 枯沢を前にして滝ノ小屋が見えた。一度徒渉点をミスして戻り沢沿いを進んだ後徒渉する。
16:05 1280m 疲労困憊で滝ノ小屋到着
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二日目 2023/09/12
04:48 滝ノ小屋前にて 東の空に二十六夜月と明の明星
05:00 1310m 沢筋から左折して西にトラバースする点より 白糸の滝と思しき方向を見るが水流はない。
05:09 1320m 横堂分岐 月山・葉山を望む。
05:11 1330m 滝ノ小屋を振り返る 18.9℃ 88% 灌木のコナラのドングリ
05:27 八丁坂1400m 日本海方向を見る。八森 遠望月山 ご来光
05:44 八丁坂1470m 勾配が落ち着き、九十九折れから直登へと変わる。
05:59 1520m 登り切って平坦になる。
06:02 1520m 笹の切り開きの平坦な径。
06:07 1540m 再び倒壊しかかった河原宿小屋前。外輪山には雲が掛かる。この辺は伏流している。
06:12 1545m 再び月山森分岐
06:16 1550m 月山森分岐を少し過ぎた所で日差し強くキャップとサングラス着用
06:20 1550m 石畳の径となり歩き易い。 池塘は干上がっている。
06:22 1550m 湿原であるための木道だったのだろうが、水はない。僅かに溜り水
06:26 1560m木道上 月山・葉山を望む。
アカバナトウウチソウ群れ咲く
06:35 1570m 登りに入り正面に月山森を見、平坦な河原宿辺りを振り返る。
06:38 1580m 気持ち良い草原の径で花は終わっているがイワイチョウ群落多数。右にはボタ池を見る。
06:44 1590m 月山森分岐の鞍部乗越 ウメバチソウ 月山森への径は洗掘もあり結構使われている様子。
06:54 1650m 遭難碑を見た後、岩にペンキ文字の月山森山頂 AL1667(+17) は山頂の先まで続いている。
笙ヶ岳と鍋森、千畳ヶ原 庄内平野、日本海方向の眺め 遠望月山 鳥海山は笠雲に隠れる。
07:06 1590m 月山森分岐の鞍部乗越戻り 眠っているエゾリンドウ
07:09 1580m 幸次郎沢へ向かう降りで漸く水流が現れる。
07:16 1550m 勾配が増す。
07:19 1540m 標柱が並立し小沢が集まる幸次郎沢の降り口。それぞれ旧道なのか小沢なのか定かではないが、ロープで塞がれている。
07:21 1540m 大岩累々たる幸次郎沢の降り口より千畳ヶ原方向が美しい。
07:29 1510m 幸次郎沢より 千畳ヶ原が近づき、急坂の終わりが見えて来た。
07:45 1460m 右の支沢から水流が現れる。 シソ科のなにか群落 ミソガワソウ
07:52 1440m 勾配が落ち着き、小沢の合流点に着地 幸次郎沢下流方向はロープで塞がれている。
07:54 1440m 流れ込む小沢の水を飲み、集まる小沢を横断して快適な木道を行く。
07:57 1440m 月山沢
イワショウブ キク科の何か シラネニンジン セリ科の何か イブキゼリモドキ シロバナトウウチソウ
08:09 1450m クロ沢 枯れている。 沢身を少し降ってから尾根に乗る。来し方の幸次郎沢を振り返る。
セリ科の何か シラネセンキュウ
08:18 1430m 草原の中に千畳ヶ原標識 T字分岐標識は地面の上に寝かせて設置されている。
08:20 1430m カレ沢 僅かに溜り水がある程度
08:24 1440m 木道を蛇石流に向かう 池塘が点在する
08:30 1440m 石ごろの径となる。
08:36 1450m 蛇石流 水はない。蛇石流分岐より沢沿いの山腹に水平に続く万助道に向かう。沢沿いの径は明瞭。
フウロソウ属の何か セリ科の何かの群落 イブキゼリモドキ
08:49 1450m 仙人平 鍋森から尾根が張り出した平らになっている所、エアリアの表記とは異なる。
08:52 1420m 鍋森からの小沢をいくつも横切るが流水はない。
08:54 1420m いい具合に色が抜けた草原 沢の音が大きい、仙人滝か。池塘が点在する。
08:57 1400m 地形図にある池。
08:59 1390m 径は細く抉れて水が滲み出している。鍋森を振り返る。
09:09 1380m 径は沢筋となる。
09:17 1330m 傾斜が増す
09:19 1320m 一旦急な降りの後、径は左岸に付く。
09:26 1290m 笹が被る傾斜がある径
09:32 1280m ドッタリ 沢筋の中の平場 オオカメノキの実
09:46 1240m いくつかの小沢を横断して右隣の尾根に移る。
10:04 1140m 径は尾根を行くようになって美肌の若ブナをみて美ブナ林が続く。
10:27 1000m 万助小屋 薪ストーブや流し台、トイレがある。 周囲はフウロソウ属の何かが咲き乱れる。水場を見に行くと湧水っぽい。
10:54 1000m 休憩後出発
10:56 990m 沢を徒渉 ダイモンジソウが群れ咲く 鉄柱にカラビナでシェラカップが吊り下げられている。
11:08 950m ブナ美林の中の尾根径
11:14 906m峰 23.7℃ 87%
11:21 870m 美肌のブナ林が続く。
11:30 820m ネズコが混生する。
11:35 800m 再びブナ美林
11:41 770m 尾根を外れ西側をトラバース
11:44 760m 沢が近づく
11:52 710m 支沢の窪みに向け右折 万助-渡戸の標識あり。
11:57 690m 万助-渡戸の標識あり。付近は色が抜けてまるで新緑のようなブナ林
12:00 680m 檜ノ沢右岸向かう径あり。アザミ属の何か モリアザミ
12:08 620m 渡戸 檜ノ沢を渡って長坂道に向かう径あり。檜ノ沢に水はないが、鉄製の古標識にカラビナでシェラカップが吊り下げられている。東に向かう石で塞がれた径がある
12:16 二ノ滝から高瀬峡と一ノ坂・臂曲から万助との十字路
12:32 510m 杉植林
12:40 450m 尾根の西側の開けた所を行く
12:47 410m 右の尾根に移り東側を巻く
12:53 360m 杉植林
13:00 295m 一ノ坂
13:26 210m 臂曲神社
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