バスが難しいけど地獄谷と知ってから気になってた船坂地獄谷


- GPS
- 08:17
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 861m
- 下り
- 1,206m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:18
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
今回は宝塚から阪急バス有馬線44系統で金仙寺口まで行き、そこで同じバス停から西宮市が運行するらしいさくらやまなみバス金仙寺線23系統のバスに乗り換えて船坂橋バス停に繋いだ。 帰りは船坂橋からさくらやまなみバスならもう少し柔軟に迂回して有馬にも繋げるのかもしれないが、運行数が少ないのだけは確認したがそれ以上は調べていない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
短い谷を通して顕著な滝のなく危険なところは無いが、ルーファイ上要注意箇所は2箇所。 まず船坂谷道から舗装部分を過ぎて大きな堰堤の左岸を巻くところ。 白水尾根への上りと別れる箇所で間違わずに左に入り、黄色いテープ群のところを通って堰堤を巻くところまでは迷いながらもなんとかなると思うが、堰堤を越えて入溪したいと思ったところがこの季節雑草が覆い茂って踏み跡が完全に隠されているところがある。そこをかき分けると踏み跡は右にまだ上って行くものと左に下りていくものに分かれるが、左に下りていくとちょうど船坂谷から船坂地獄谷が分岐する地点に下りてすぐ入溪出来る。 しばらくして出てくる大きい堰堤は左から、右岸側を巻き上がったが、堰堤ちょっと手前の斜面に踏み跡っぽいようなものがあり、それを追うと直登から少し右斜め上にトラバース気味にピッタリ堰堤上に乗り上げられる。 問題はこの後で、この日は水量は少ないと思ったが、堰堤後ろには結構な広さで水が溜まっており、そこをずっと巻いていかなければならない。 堰堤上から先を見るとちょっと上に水平に薄い踏み跡が続いてるのでそれを辿り、地形が自然に谷状に下りていくあたりで見下ろすとちょうど地獄谷が池に流れ込むようになってる箇所だったのでそこを下った。 いずれにしても蜘蛛の巣と雑草が無い季節なら難易度はよりいっそう下がると思う。 |
写真
車で来れば近いところなのにこのあたりにパーキングが無く駐めていい場所があるのかどうかも分からないのでこのような仕儀に。
ここから堰堤左岸を巻いて船坂谷と分かれて船坂地獄谷に入っていくのは分かってるけど、その堰堤越えたあたりから雑草が育ってしまって道がどこなのかまったく分からない。
感でかき分けていくとすぐ踏み跡は現れるけど、それがまた幾つもあって谷に下りていくものとまだ巻き上がっていくらしきものが。
巻き上がっていく方がはっきりしてたから最初そっち行ったらとんでもない蜘蛛の巣の連続。
いくら人があまり通らないといってもこれは違うやろとすぐ戻って下りる踏み跡で谷へ。
まあ危険なところは無いけど、とにかく蜘蛛の巣がそこら中に。
いかに蜘蛛の巣を避けて歩きやすいところを選択するかというルーファイを強いられるが、下が不安定なので足場をよく見ながら歩くと強烈な蜘蛛の巣に顔から突っ込むし、それが嫌で前でストック振り回したりしてると足が引っかかったり躓いたりでヤバいし、そもそもここの水線の石は結構滑るので水線の中歩く時は前見て歩けない。
蜘蛛の巣が無い時期に来るのが大正解。
それだけで一気に通りやすくなるとマジで思う。
左岸はコの字型にコンクリートが打ってあって見るからに上れなそうだけど、右岸にはなんとなく踏み跡あってズルズルの斜面と蜘蛛の巣には悩まされるけど迷うことなく堰堤上に乗り上げれた。
見ると結構続いてるし深そう。
これはだいぶ巻いていかないとと思って斜面見ると堰堤上からすぐ上に踏み跡のような。
出来るだけすぐ下りないように踏み跡っぽいものが続く限りトラバースしていく。
この谷は滝があるわけでなし、結局最初船坂谷と分かれて入溪する部分と、ここの巻きさえちゃんとルーファイ出来れば他は足元に気を付けて蜘蛛の巣無い季節なら難しいこともなさそう。
まあこんな両岸では岩もしょっちゅう落ちてくるやろうし、谷がガレガレになるのが分かる。
おかげでガレガレの中の小さいケルンは見落とすところだった。
それにしてもこれはいったい何を意味するケルンだったのか。
まあ最後このあたりに飛び出すのはそんなきつい傾斜や距離ではないが、もう少し南の白水山に出来るだけ近づこうとすると一気に傾斜も距離もきつくなる。
ちょっと早かったけどここで一食目。
それにしてもだいぶ以前来た時は円形に開けた山頂で、真ん中に丸太が何本か置かれてた。
最近は笹がどんどん浸食してきて今では人が歩く跡は土が出てるけどそれ以外は笹。
最近通る六甲山の上の方軒並みこんな感じ。
笹って根っこで広がるからいったん繁ってしまうと根絶はもう無理みたい。
おそらくドライブウェイの料金所。
そうやろうなとは思ってたけどほんとに夜だとあんな宴会場みたいに見えてたのが不思議。
それが何年か前に縦走路脇の木に標識がかけられた。
ところがそれがこの1年くらい前から無くなっていた。
この日たまたまここ入ってくと以前水無山のところに掛けられたものと同じかどうか分からないがこんな場所に掛けられてるのが目にとまってしまった。
誰が、なんでこんな所に?
すぐ左の狭く急な石段を下りていく。
ここは何度も通ったことあるが、急である以外難しいこともなく、はっきりショートカットを実感出来る。
入ってみればまさに普通の山道で、これもちょっと急だけど危ないところもない。
ただ、なんとここでこの日最後の蜘蛛の巣に引っかかってしまった。
こちらは距離的には確かに短くなってるけど歩きやすさを考えるとショートカットの効果はそこまで大きく離さそう。
それに全縦なんかで夜通ること考えると舗装路の方が安心確実と思う。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
ここのところ関西は連日天気が不順でどこで雨や雷があるか分からないなどという天気予報が続き、それに振り回されて行けるところがなかなか決まらず、最終的に晴れが続いてるように見える六甲山に行くことが多くなってる。
今回もそんな経緯で行くのは六甲山と決めたが、昔からもうだいぶ歩いてるので次に行きたいところといってもなかなか難しい。
しかし一つ気になりながらしばらく前からバスが無くて行くのを見送ってたところが。
船坂地獄谷。
六甲山には幾つかの地獄谷があるそうでその一つだが、なぜかあまり人が行かないところのよう。
そのうちそのうちと思ってるうちに今年になって有馬と船坂の間の白水峡あたりで道路法面の崩落があり、そこを通るバスが運休。
とりあえず片側通行が可能になってからも道幅が狭くてバスの運行は見送られたまま。
しかし船坂に行くバスはどこかからあるはずと、帰りに使うのは運行数も少なく危ないかもしれないけど朝行くことさえ出来ればなんとでもなるなとよく調べたところ、宝塚からバス2本乗り継げば朝8時前に船坂に着く便があることが判明。
いっぺんにその気になって突入。
しかしここ、季節もあってかここしばらく人が通った感じ無し。
顕著な滝も無く大きな堰堤の巻きが一つあるだけで、船坂谷道から谷に入るところだけちゃんと見つけられれば谷筋にはテープも何も無いけどずっと一直線にガレた細い谷が続くだけ。
ただし、谷が細い上に少々薮沢気味で人が入ってないので倒木や枯れ枝も多く、その上水線の石は滑って滑り気味。
思いの外通るところが無くて細かく隙間を探しながら歩くが、季節柄そこここに待ち受けるように蜘蛛の巣。
それも白く細く風になびくようなやさしいものではなく、黄色っぽく強靱な糸で粘りも強く、頭から突っ込むと弾力を感じて貼り付いた糸は容易に取れない。
そんな所に突っ込まなければいいんだが、水線は滑りやすい石でガレてるし、狭い谷で両脇が迫っててそこに木や倒木や枯れ枝が落ちまくってるから足元見ないと危なくて前ばかり見て進むことが出来ない。
こんな立派な蜘蛛の巣がそこら中に出来上がってることから最近あまり人が入ってないと想像出来る。
結局足元と蜘蛛の巣にばかり気を取られながら、しかし危ないところも難しいところも何も無く白水尾根に詰め上がって気になってた船坂地獄谷終了。
思ったより短くあっと言う間だったけど、強烈な蜘蛛の巣に何度も突っ込んだせいですでに気力が萎えてこの日その後はもう軟弱路線。
元々はいつも通り白水尾根途中から六甲山頂を繋ぐ裏六甲トラバースルートで山頂まで行き、帰りは船坂谷下ってなどと考えてたが、まず帰りのバスに乗れるかどうか分からない時点で船坂谷下降はなくなってたし、蜘蛛の巣で気力が萎えた時点で裏六甲トラバースルートも蜘蛛の巣があるかもと思ったら入る気になれず、普通に白水尾根詰めて山頂に行き、帰りは安定の東六甲縦走路で宝塚に。
船坂地獄谷はおそらく季節選んで蜘蛛の巣も無く雑草も枯れている時期に入れば入溪地点も分かりやすくすごく単調な小さく簡単な谷と思われ、どこが地獄なのかよく分からなかった。
ただ、ガレ谷になるのがよく分かるくらい両脇は剥離しやすそうな岩場が多く、途中そんな岩場の中に幾つか古い石組みの堰堤なのか土留めなのかを見つけたので、昔は土石流が多発する暴れ谷だったのかもしれない。
いずれにしてもそこまで面白味があるとは思えず、まあ六甲山の地獄谷と名の付くところ全部通ってみたいなどという人以外には興味を持たれないのではと思った。
もし行くのなら何度も書いたように蜘蛛の巣や雑草が無い季節で、ガレた足場対策に底が薄く柔らかい靴よりちょっとしっかりした靴で行くのがおすすめかも。
ちなみに自分は滑った時対策にメットもかぶったけど、実際小さく滑ることは多々あったので、危険なところは無いけどメット着用もおすすめ。
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