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Yamareco

記録ID: 5933401
全員に公開
ハイキング
十和田湖・八甲田

北東北遠征・後編★イザベラ・バードの中野もみじ山(+縄文と弥生遺跡)

2023年09月07日(木) 〜 2023年09月10日(日)
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
03:51
距離
6.5km
登り
194m
下り
196m
歩くペース
ゆっくり
1.92.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:48
休憩
2:02
合計
3:50
13:02
11
13:13
13:40
16
14:20
14:23
9
14:54
15:20
29
15:49
16:12
26
16:38
16:52
0
16:52
黒石温泉郷温湯温泉 山賊館
天候 9/7 晴れ 酷暑
9/8 晴れのち曇り 早朝は冷え暑さ弱まる
9/9 雨のち晴れ 午後は酷暑
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
<北東北遠征全体行程>
1日目:9月7日(木)
東京→新青森駅→鷹ノ巣
鷹巣←→縄文小ヶ田駅(秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線)
・縄文世界遺産 伊勢堂岱遺跡  <おまけ2■縄文と弥生>
(泊)鷹ノ巣
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2日目:9月8日(金) ★<前編>リンドウの青に染まる秋の森吉山(こめつが山荘から)
鷹巣6:59(始発)→7:39阿仁前田温泉駅(秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 片道700円)
阿仁前田温泉駅8:10→8:40こめつが山荘(森吉山乗り合いタクシー Eコース 片道1600円 米内沢タクシー)
・森吉山
こめつが山荘16:20→17:00阿仁前田温泉駅
阿仁前田温泉駅17:35→19:24弘前駅
(泊)弘前
-----------------------------------------------------
3日目:9月9日(土) 
(当初計画)
・岩木山(スカイラインバス) 雨のため中止
(変更行程)
弘前8:38-9:05田んぼアート駅(弘南鉄道黒石線 Suica不可)
・田舎館村田んぼアート     <おまけ2■縄文と弥生>
・田舎館村埋蔵文化財センター 弥生館(垂柳遺跡の水田跡)
田んぼアート駅11:18-11:26黒石駅
・黒石こみせまつり ・黒石城址 <おまけ1■バードと共に黒石歩き>
黒石駅12:30-12:56中野南BS(弘南バス 黒石〜虹の湖線 Suica可)
・イザベラ・バードの足跡を辿って ★この<後編>の地図のコース
 ・中野もみじ山(紅葉山のピーク探索)
 ・津軽こけし館
 ・温湯温泉
(泊)温湯温泉
4日目:9月10日(日)
新青森駅→東京
★大人の休日倶楽部パス利用
コース状況/
危険箇所等
中野もみじ山(紅葉山)
 もみじ山散策路のピークから山頂へは道なし。森の中の藪漕ぎ。
 散策路はよく整備されているが、一部あまり歩かれていないためか、荒れている。歩行には問題なし。

他のルートは車道歩き
その他周辺情報 黒石温泉郷温湯温泉山賊館は、写真コメントにある通りお勧めです。
北東北遠征の3日目(9/9)。弘前のホテルで目を覚ましたら予報通り雨。岩木山の観光登山は展望が目的になるので雨では面白くない(花が目的の麓からの登山なら行ってたかも)。代わりにどうするか。前夜は夜更かしして調べて、黒石駅へ。
2023年09月09日 11:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
9/9 11:27
北東北遠征の3日目(9/9)。弘前のホテルで目を覚ましたら予報通り雨。岩木山の観光登山は展望が目的になるので雨では面白くない(花が目的の麓からの登山なら行ってたかも)。代わりにどうするか。前夜は夜更かしして調べて、黒石駅へ。
バスで中野神社へ。もともとの計画では、この日の宿が近いので夕方寄るつもりだったが、昼に到着。ここは小嵐山と呼ばれ、紅葉期には多くの人が訪れるらしい。確かに、ここの紅葉はすごそうだった。
2023年09月09日 13:07撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:07
バスで中野神社へ。もともとの計画では、この日の宿が近いので夕方寄るつもりだったが、昼に到着。ここは小嵐山と呼ばれ、紅葉期には多くの人が訪れるらしい。確かに、ここの紅葉はすごそうだった。
ここは、案内板の左側にある通り、明治初期の世界旅行家のイザベラ・バートが訪れ絶賛しているのだ。
2023年09月09日 13:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:08
ここは、案内板の左側にある通り、明治初期の世界旅行家のイザベラ・バートが訪れ絶賛しているのだ。
バートは東京から日光、新潟、会津若松、秋田、大舘を経てここ黒石に来た(1878年)。著書『日本奥地紀行』は、文明開化前の日本の農村の民俗・文化の描写に力点がおかれ、自然描写はそうはない。
2023年09月09日 13:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:08
バートは東京から日光、新潟、会津若松、秋田、大舘を経てここ黒石に来た(1878年)。著書『日本奥地紀行』は、文明開化前の日本の農村の民俗・文化の描写に力点がおかれ、自然描写はそうはない。
しかし、「上中野は非常に美しく、長旅をしても見に来る価値は十分ある筈です。ここではなにもかもにうっとりとさせられました」。しばらくバートに案内を任せよう。
2023年09月09日 13:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:21
しかし、「上中野は非常に美しく、長旅をしても見に来る価値は十分ある筈です。ここではなにもかもにうっとりとさせられました」。しばらくバートに案内を任せよう。
「秋には無数にある星型の葉をした楓が緋色や深紅に紅葉し、」
2023年09月09日 13:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
9/9 13:31
「秋には無数にある星型の葉をした楓が緋色や深紅に紅葉し、」
「背景の鬱蒼とした杉林では、白い見事な滝が雪の吹き溜まりのように輝いて、黒い滝壺に流れ落ちています。これほど心地よいものを私は見たことがありません。」
2023年09月09日 13:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:25
「背景の鬱蒼とした杉林では、白い見事な滝が雪の吹き溜まりのように輝いて、黒い滝壺に流れ落ちています。これほど心地よいものを私は見たことがありません。」
「かわいい橋と、」(写真の橋は昭和53年竣工とあった。かつては小さかったのか)
2023年09月09日 13:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:14
「かわいい橋と、」(写真の橋は昭和53年竣工とあった。かつては小さかったのか)
「二つの見事な鳥居、数本の立派な石楼があって、」
2023年09月09日 13:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:31
「二つの見事な鳥居、数本の立派な石楼があって、」
「そのあと急傾斜のみごとな石段が山腹の鬱蒼とした杉林を通って、」
2023年09月09日 13:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:29
「そのあと急傾斜のみごとな石段が山腹の鬱蒼とした杉林を通って、」
「小さな神社に至ります」。(実際は、そう距離はない。かつては、この先に奥宮があったのかもしれない)
2023年09月09日 13:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
9/9 13:34
「小さな神社に至ります」。(実際は、そう距離はない。かつては、この先に奥宮があったのかもしれない)
「近くに神木があり、愛と復讐の象徴が打ち付けられていました」。(愛と復讐の象徴とは、藁人形のことのようだ。)
2023年09月09日 13:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:34
「近くに神木があり、愛と復讐の象徴が打ち付けられていました」。(愛と復讐の象徴とは、藁人形のことのようだ。)
その神木は杉。樹齢500年という。
2023年09月09日 13:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:34
その神木は杉。樹齢500年という。
バードのいうように、たしかにここは、現在も美しい。こういった、杉の神木が何本もそびえ、、
2023年09月09日 13:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:20
バードのいうように、たしかにここは、現在も美しい。こういった、杉の神木が何本もそびえ、、
これは樹齢200年という。
2023年09月09日 13:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:21
これは樹齢200年という。
狛犬ならぬ狛鶏も可愛い。中野神社は不動明王を祀る神社で、不動明王は酉年生まれの人の守護神だからだという。
2023年09月09日 13:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:31
狛犬ならぬ狛鶏も可愛い。中野神社は不動明王を祀る神社で、不動明王は酉年生まれの人の守護神だからだという。
そして、もみじだ。弘前藩第9代藩主津軽軽寧が1802年、京都より百余種のカエデの苗木を取り寄せて移植したという。写真はその時のカエデだという。
2023年09月09日 13:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:25
そして、もみじだ。弘前藩第9代藩主津軽軽寧が1802年、京都より百余種のカエデの苗木を取り寄せて移植したという。写真はその時のカエデだという。
イロハモミジですね。まだ元気です。
2023年09月09日 13:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:25
イロハモミジですね。まだ元気です。
樹齢は200年を超えるはずだ。ここでは樹齢100年を超えるモミジが130本確認されているらしい。
2023年09月09日 13:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:26
樹齢は200年を超えるはずだ。ここでは樹齢100年を超えるモミジが130本確認されているらしい。
もう色づいているものもあった。
2023年09月09日 13:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:26
もう色づいているものもあった。
これは、オオモミジっぽい。
2023年09月09日 13:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:27
これは、オオモミジっぽい。
中野もみじ山は、中野神社の境内に植えられたもみじだけでなく、山そのものの自然林にもカエデ類が多いようなのだ。パンフの写真を見ると山全体が赤く色づいている。その名も地形図には紅葉山とある。
2023年09月09日 13:35撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:35
中野もみじ山は、中野神社の境内に植えられたもみじだけでなく、山そのものの自然林にもカエデ類が多いようなのだ。パンフの写真を見ると山全体が赤く色づいている。その名も地形図には紅葉山とある。
紅葉山には散策路が付けられている。確かに、カエデ類が多そうだ。
2023年09月09日 13:36撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:36
紅葉山には散策路が付けられている。確かに、カエデ類が多そうだ。
中腹には、杉の大木もある。これは、樹齢700年だという。ということは、社叢林として植えられたのか、自生のスギなのか。
2023年09月09日 13:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:40
中腹には、杉の大木もある。これは、樹齢700年だという。ということは、社叢林として植えられたのか、自生のスギなのか。
散策路はずっと奥まで続く。
2023年09月09日 13:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:41
散策路はずっと奥まで続く。
林床にはキンミズヒキが多い。(他の花はみかけなかった)
2023年09月09日 13:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:45
林床にはキンミズヒキが多い。(他の花はみかけなかった)
かなり登るぞ。
2023年09月09日 13:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:51
かなり登るぞ。
展望所というが、展望はない。
2023年09月09日 13:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:57
展望所というが、展望はない。
段々と暑くなり汗びっしょり。午後から晴れて来て、気温もぐんぐん上がっているようだ。だいぶ登った。このあたりがビークのようだ。
2023年09月09日 13:58撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 13:58
段々と暑くなり汗びっしょり。午後から晴れて来て、気温もぐんぐん上がっているようだ。だいぶ登った。このあたりがビークのようだ。
腰を下ろして地図を見ると、散策路は、紅葉山の山頂に通じていない。でもすぐ近くだ。藪漕ぎして行ってみるか。
2023年09月09日 14:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:00
腰を下ろして地図を見ると、散策路は、紅葉山の山頂に通じていない。でもすぐ近くだ。藪漕ぎして行ってみるか。
それほど傾斜もなく、藪も大したことはない。
2023年09月09日 14:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:12
それほど傾斜もなく、藪も大したことはない。
おっ、何か見えてきた。奥宮か。しかし、正体不明。まわりは杉の人工林っぽいので、作業用かもしれない。
2023年09月09日 14:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:15
おっ、何か見えてきた。奥宮か。しかし、正体不明。まわりは杉の人工林っぽいので、作業用かもしれない。
山頂が近いはずで、三角点を探すが、見つからない。
2023年09月09日 14:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:17
山頂が近いはずで、三角点を探すが、見つからない。
このありが山頂かな。これは三角点ではなく、境界標のようだが。
2023年09月09日 14:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:18
このありが山頂かな。これは三角点ではなく、境界標のようだが。
ヒノキも植林したのだろうか。。。。
2023年09月09日 14:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:19
ヒノキも植林したのだろうか。。。。
いや、これは、アスナロ。ここは青森だから、多く自生するヒバ(ヒノキアスナロ)だろう。
2023年09月09日 14:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:19
いや、これは、アスナロ。ここは青森だから、多く自生するヒバ(ヒノキアスナロ)だろう。
イタヤカエデだ。これは自生だろう。
2023年09月09日 14:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
9/9 14:22
イタヤカエデだ。これは自生だろう。
少し離れたところに三角点を見つけた。山頂かどうかはわからない。
2023年09月09日 14:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
9/9 14:25
少し離れたところに三角点を見つけた。山頂かどうかはわからない。
戻りは、方角がわからなくなって、うろうろしてしまう。GPS頼り。
2023年09月09日 14:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:31
戻りは、方角がわからなくなって、うろうろしてしまう。GPS頼り。
やっと元に戻ってきた。
2023年09月09日 14:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
9/9 14:33
やっと元に戻ってきた。
散策路を降りて行くが、だんだん怪しくなる。
2023年09月09日 14:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:46
散策路を降りて行くが、だんだん怪しくなる。
まず、地面には無数のトチノキの実が落ちていて、ゴロゴロと滑りそうだったし、、、
2023年09月09日 14:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
9/9 14:44
まず、地面には無数のトチノキの実が落ちていて、ゴロゴロと滑りそうだったし、、、
路が藪に覆われて、木橋もよく見えないし、、、
2023年09月09日 14:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:50
路が藪に覆われて、木橋もよく見えないし、、、
この橋も崩れそう。
2023年09月09日 14:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:54
この橋も崩れそう。
でも、沢は美しいし、紅葉したら絶景なんだろうと思う。
2023年09月09日 14:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:55
でも、沢は美しいし、紅葉したら絶景なんだろうと思う。
観楓台?
2023年09月09日 14:58撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 14:58
観楓台?
広場のモミジを楽しむものらしい。
2023年09月09日 15:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 15:11
広場のモミジを楽しむものらしい。
ツリガネニンジン。
2023年09月09日 15:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 15:12
ツリガネニンジン。
中野もみじ山=紅葉山の全景。紅葉期は真っ赤に染まるという。バードは黒石からここ中野に人力車で遠出した時のことを、「景色は極めて美しく、陽光と彩に申し分なく恵まれ、コバルトとインディゴ、緑がかった青、青みがかった緑のすばらしい色調が見られて、思いがけない谷の裂け目に白い泡しぶきがちらりとのぞきます。単純素朴で故郷のようなとても心地の良いところです」。
2023年09月09日 15:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 15:27
中野もみじ山=紅葉山の全景。紅葉期は真っ赤に染まるという。バードは黒石からここ中野に人力車で遠出した時のことを、「景色は極めて美しく、陽光と彩に申し分なく恵まれ、コバルトとインディゴ、緑がかった青、青みがかった緑のすばらしい色調が見られて、思いがけない谷の裂け目に白い泡しぶきがちらりとのぞきます。単純素朴で故郷のようなとても心地の良いところです」。
さて、宿に向かおう。俗に黒川温泉郷といわれるが、いくつかの温泉が散在している。これは、落合温泉の共同浴場で宿が数件ある。その隣には板留温泉がある。
2023年09月09日 16:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
9/9 16:24
さて、宿に向かおう。俗に黒川温泉郷といわれるが、いくつかの温泉が散在している。これは、落合温泉の共同浴場で宿が数件ある。その隣には板留温泉がある。
落合温泉の近くの津軽伝承工芸館は、工芸店(実演)の集合体だが撤退した店が多く、閑散としていたので、、、
2023年09月09日 15:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
9/9 15:49
落合温泉の近くの津軽伝承工芸館は、工芸店(実演)の集合体だが撤退した店が多く、閑散としていたので、、、
その隣の津軽こけし館で、涼むことにした。暑くて仕方ないので。しかし、これが意外な収穫。ものすごい数の伝統的こけし+現代こけし展示なのだ。各地にこけし館があるが、全国の一大拠点かもしれない。
2023年09月09日 15:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 15:44
その隣の津軽こけし館で、涼むことにした。暑くて仕方ないので。しかし、これが意外な収穫。ものすごい数の伝統的こけし+現代こけし展示なのだ。各地にこけし館があるが、全国の一大拠点かもしれない。
これは黒石駅のものだが、典型的な津軽系こけし(温湯系)。ねぷた絵がよく描かれている。こけしの11産地の多くは温泉だ。肘折、鳴子、蔵王、作並、遠刈田、土湯には行っているが、今回、新たに温湯温泉に来たことになる。
2023年09月10日 09:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/10 9:25
これは黒石駅のものだが、典型的な津軽系こけし(温湯系)。ねぷた絵がよく描かれている。こけしの11産地の多くは温泉だ。肘折、鳴子、蔵王、作並、遠刈田、土湯には行っているが、今回、新たに温湯温泉に来たことになる。
(黒石温泉郷の)温湯温泉の共同湯。ここへはイザベラ・バードも来ている。再びバードに案内してもらおう。
2023年09月09日 16:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 16:44
(黒石温泉郷の)温湯温泉の共同湯。ここへはイザベラ・バードも来ている。再びバードに案内してもらおう。
「茶屋と宿屋は長方形の窪地を囲むように立っており、窪地の底地に浴場が四つある」。今でも、共同湯を囲むように、店と宿が立ち並んでいる。
2023年09月10日 08:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/10 8:16
「茶屋と宿屋は長方形の窪地を囲むように立っており、窪地の底地に浴場が四つある」。今でも、共同湯を囲むように、店と宿が立ち並んでいる。
青森では、湯治用の宿のことを「客舎」と呼んでいる。「客舎」は自炊で内湯はなく、皆共同湯に入る。(これは廃業してしまったようだ)
2023年09月10日 08:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/10 8:18
青森では、湯治用の宿のことを「客舎」と呼んでいる。「客舎」は自炊で内湯はなく、皆共同湯に入る。(これは廃業してしまったようだ)
この「客舎」は、今でもやっている。建物は大正時代のものらしい。いまはこの宿にも内湯はあるらしい。
2023年09月10日 08:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/10 8:12
この「客舎」は、今でもやっている。建物は大正時代のものらしい。いまはこの宿にも内湯はあるらしい。
昔ながらの鄙びた温泉地なのだ。左奥に見えるのが共同湯。
2023年09月10日 08:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/10 8:17
昔ながらの鄙びた温泉地なのだ。左奥に見えるのが共同湯。
温湯温泉では唯一と言って良い新しめ建物の「山賊館」にお世話になった。部屋からは共同湯が見える。地元の方らしき人々が大勢入っていくのが見えた。
2023年09月09日 17:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 17:25
温湯温泉では唯一と言って良い新しめ建物の「山賊館」にお世話になった。部屋からは共同湯が見える。地元の方らしき人々が大勢入っていくのが見えた。
部屋は、最近の旅館として遜色がなく、ひととおり揃っていて、快適である。
2023年09月09日 16:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 16:54
部屋は、最近の旅館として遜色がなく、ひととおり揃っていて、快適である。
もちろん内湯があって、もちろんかけ流し。硝酸系の好みの泉質だ。
2023年09月09日 17:03撮影 by  KeyMission 80, NIKON
2
9/9 17:03
もちろん内湯があって、もちろんかけ流し。硝酸系の好みの泉質だ。
注ぎ口は、ねぷた絵。温湯系こけしと同じですね。宿名の「山賊」は、ここから来ているのだろう。
2023年09月10日 05:57撮影 by  KeyMission 80, NIKON
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9/10 5:57
注ぎ口は、ねぷた絵。温湯系こけしと同じですね。宿名の「山賊」は、ここから来ているのだろう。
さすが、温湯温泉と思ったのは、広い洗い場。ここで体を洗うのではない。ここで、まったりして、何度も湯に入るのだ。
2023年09月09日 17:03撮影 by  KeyMission 80, NIKON
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9/9 17:03
さすが、温湯温泉と思ったのは、広い洗い場。ここで体を洗うのではない。ここで、まったりして、何度も湯に入るのだ。
現代的な宿だが、洗濯機や、、、
2023年09月09日 17:20撮影 by  KeyMission 80, NIKON
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9/9 17:20
現代的な宿だが、洗濯機や、、、
炊事場もあって、長期滞在にも便利そうだ。
2023年09月09日 20:50撮影 by  KeyMission 80, NIKON
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9/9 20:50
炊事場もあって、長期滞在にも便利そうだ。
驚いたのが食事だ。温泉宿の和食は量ばかりが多くて苦手なのだが、これは海鮮料理と言って良くひとつひとつに一工夫ある。ちなみに宿代は2食込みで1万円を切る。どうやら人気宿だった。土曜によくぞ空いていたものだ。
2023年09月15日 12:43撮影
2
9/15 12:43
驚いたのが食事だ。温泉宿の和食は量ばかりが多くて苦手なのだが、これは海鮮料理と言って良くひとつひとつに一工夫ある。ちなみに宿代は2食込みで1万円を切る。どうやら人気宿だった。土曜によくぞ空いていたものだ。
ということで、満足して翌朝(4日目)、黒石駅へのバスに乗る。旅行客は他に一人だけ。あとは黒石中学の生徒ばかりだった。通学バスということだ。<地図のコースはここまで。以下は電車・バスで移動したのでおまけで写真のみ>
2023年09月10日 08:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ということで、満足して翌朝(4日目)、黒石駅へのバスに乗る。旅行客は他に一人だけ。あとは黒石中学の生徒ばかりだった。通学バスということだ。<地図のコースはここまで。以下は電車・バスで移動したのでおまけで写真のみ>
<おまけ1■バードと共に黒石歩き> 3日目の昼間のこみせ通りは、ちょうど「こみせ祭まつり」で、賑わっていた。
2023年09月09日 11:43撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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<おまけ1■バードと共に黒石歩き> 3日目の昼間のこみせ通りは、ちょうど「こみせ祭まつり」で、賑わっていた。
津軽三味線の実演をしていたのはいいとしても、縁日みたいで人が多すぎて落ち着かない。
2023年09月09日 11:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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津軽三味線の実演をしていたのはいいとしても、縁日みたいで人が多すぎて落ち着かない。
そこで、翌朝、再び訪れた。まだねぷたを準備中だった。バードは、黒石が気に入ったらしく、二泊している。「ここは気持ちのいいところ」。そして当時のねぷたを目撃している。「これほど完璧にお伽噺のシーンのようなものは見たことがありません」。バードの描写は七夕祭りにほかならず、秋田の竿灯まつりにも似ている。秋田の竿灯まつりと青森・弘前・黒石のねぷた・ねぷたは、この頃は同じだったのだろう。(詳細は感想に)
2023年09月10日 09:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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そこで、翌朝、再び訪れた。まだねぷたを準備中だった。バードは、黒石が気に入ったらしく、二泊している。「ここは気持ちのいいところ」。そして当時のねぷたを目撃している。「これほど完璧にお伽噺のシーンのようなものは見たことがありません」。バードの描写は七夕祭りにほかならず、秋田の竿灯まつりにも似ている。秋田の竿灯まつりと青森・弘前・黒石のねぷた・ねぷたは、この頃は同じだったのだろう。(詳細は感想に)
こみせ通りは、重要伝統的建造物群保存地区として保存されている。これは高橋家住宅。屋号は「米屋」。米穀を扱う商家で1763年築。
2023年09月10日 09:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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こみせ通りは、重要伝統的建造物群保存地区として保存されている。これは高橋家住宅。屋号は「米屋」。米穀を扱う商家で1763年築。
これが庇(こみせ)。弘前藩の黒石津軽家時代のもの。アーケードみたいなもんだな。
2023年09月10日 09:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これが庇(こみせ)。弘前藩の黒石津軽家時代のもの。アーケードみたいなもんだな。
消防団の建物。これは大正時代の洋風建築。
2023年09月10日 09:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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消防団の建物。これは大正時代の洋風建築。
こもせ通りの裏には、こみせを模した建物があり商店も入っていた。伝統をうまく使っているなあ。
2023年09月10日 09:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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こもせ通りの裏には、こみせを模した建物があり商店も入っていた。伝統をうまく使っているなあ。
黒石城址。説明看板がないのは何故だろうか。バードが訪れた頃は「昔は小さな城がありましたが、いまは崩れており、城壁は街の人々の楽しい散策場所」だったという。もはや城壁も見当たらない。
2023年09月09日 11:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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黒石城址。説明看板がないのは何故だろうか。バードが訪れた頃は「昔は小さな城がありましたが、いまは崩れており、城壁は街の人々の楽しい散策場所」だったという。もはや城壁も見当たらない。
ふと目についた「蝉は夏を知らない」。この酷暑だしな、と思って撮影したが、よく考えると意味不明。調べてみると、蝉は成虫になって地中から出る。夏以外のことは知らず比較できないので、夏のことは知らないの意味。『論註』とは浄土真宗の高僧の著。この円覚寺は黒石藩の成立とともに開基されたというから古い。バードは、「仏教寺院をいくつか訪ねてみましたが、どれもみすぼらしく」と書いている。
2023年09月10日 09:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ふと目についた「蝉は夏を知らない」。この酷暑だしな、と思って撮影したが、よく考えると意味不明。調べてみると、蝉は成虫になって地中から出る。夏以外のことは知らず比較できないので、夏のことは知らないの意味。『論註』とは浄土真宗の高僧の著。この円覚寺は黒石藩の成立とともに開基されたというから古い。バードは、「仏教寺院をいくつか訪ねてみましたが、どれもみすぼらしく」と書いている。
<おまけ2■縄文と弥生>。初日(9/7)、新青森から特急つがるで、鷹ノ巣(北秋田市)に向かった。翌日の森吉山のための前泊がここである。
2023年09月07日 12:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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<おまけ2■縄文と弥生>。初日(9/7)、新青森から特急つがるで、鷹ノ巣(北秋田市)に向かった。翌日の森吉山のための前泊がここである。
午後の時間を利用して、世界遺産の縄文遺跡・伊勢堂岱遺跡に行く。鷹ノ巣で秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線に乗り換える。
2023年09月07日 14:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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午後の時間を利用して、世界遺産の縄文遺跡・伊勢堂岱遺跡に行く。鷹ノ巣で秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線に乗り換える。
縄文小ヶ田駅で降りる。ここから、伊勢堂岱遺跡までは徒歩10分。
2023年09月07日 14:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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縄文小ヶ田駅で降りる。ここから、伊勢堂岱遺跡までは徒歩10分。
途中、田園の中に、ハスが植えられていた。
2023年09月07日 14:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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途中、田園の中に、ハスが植えられていた。
解説板は見当たらなかったが、農家が植えた大賀ハスなんだと地元の新聞にあった。大賀ハスとは東京の縄文遺跡で見つかったハスの実。全国各地に植えられている。伊勢堂岱遺跡の応援なんだな。
2023年09月07日 14:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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解説板は見当たらなかったが、農家が植えた大賀ハスなんだと地元の新聞にあった。大賀ハスとは東京の縄文遺跡で見つかったハスの実。全国各地に植えられている。伊勢堂岱遺跡の応援なんだな。
あぜ道にはゲンノショウコが咲いていた。
2023年09月07日 15:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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あぜ道にはゲンノショウコが咲いていた。
立派なガイド施設。伊勢堂岱遺跡は縄文時代後期前葉、4000年前頃のものとされる。
2023年09月07日 15:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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立派なガイド施設。伊勢堂岱遺跡は縄文時代後期前葉、4000年前頃のものとされる。
この板状土偶などの発掘物が展示されていたが、この遺跡のメインは、ストーンサークルなのだ。
2023年09月07日 15:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/7 15:14
この板状土偶などの発掘物が展示されていたが、この遺跡のメインは、ストーンサークルなのだ。
かなり広い遺跡には、4つのストーンサークル(環状列石)が見つかったのだ。平成8年と最近のこと。
2023年09月07日 15:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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かなり広い遺跡には、4つのストーンサークル(環状列石)が見つかったのだ。平成8年と最近のこと。
森を抜けて、ストーンサークルに向かう。ストーンサークルから離れた場所にも遺構が見つかっているようだ。(正体はまだ明らかになっていない)。
2023年09月07日 15:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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森を抜けて、ストーンサークルに向かう。ストーンサークルから離れた場所にも遺構が見つかっているようだ。(正体はまだ明らかになっていない)。
この地は、食料となるサケ・マスが遡上し、捕獲できる河川近くにあり、後背地には落葉広葉樹の森が広がっていたという。森のこのミズナラや、、、
2023年09月07日 15:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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この地は、食料となるサケ・マスが遡上し、捕獲できる河川近くにあり、後背地には落葉広葉樹の森が広がっていたという。森のこのミズナラや、、、
クリは、縄文時代にも生えていたわけだ。
2023年09月07日 15:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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クリは、縄文時代にも生えていたわけだ。
実の先に雄花がまだ残っていた。
2023年09月07日 15:36撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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実の先に雄花がまだ残っていた。
しかし、このキリは、日本には自生せず、中国から移植されたものなので、縄文時代にはなかっただろう。
2023年09月07日 15:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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しかし、このキリは、日本には自生せず、中国から移植されたものなので、縄文時代にはなかっただろう。
そしてこれは、オオハンゴンソウだ。北米原産で明治時代に移入された。青森でも各地で駆除しているという。
2023年09月07日 15:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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そしてこれは、オオハンゴンソウだ。北米原産で明治時代に移入された。青森でも各地で駆除しているという。
ストーンサークルが見えてきた。遠くに白神山地を望める。縄文人はわざわざ見晴らしのよい場所を選んだという。
2023年09月07日 15:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/7 15:33
ストーンサークルが見えてきた。遠くに白神山地を望める。縄文人はわざわざ見晴らしのよい場所を選んだという。
逆側から。盛土の跡もみられ、一大土木工事を縄文人は行ったという。
2023年09月07日 15:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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逆側から。盛土の跡もみられ、一大土木工事を縄文人は行ったという。
石は、さまざまな色のものがある。20種類の石が見つかったという。
2023年09月07日 15:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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石は、さまざまな色のものがある。20種類の石が見つかったという。
これは建物跡。用途は、祭祀用とか住居用とかまだ、確定されていないようだ。ストーンサーク下部には死者を埋葬した土坑墓がみられ、共同墓地であるとともに、祭祀・儀礼の空間でもあったことは確かなようだ。
2023年09月07日 15:38撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これは建物跡。用途は、祭祀用とか住居用とかまだ、確定されていないようだ。ストーンサーク下部には死者を埋葬した土坑墓がみられ、共同墓地であるとともに、祭祀・儀礼の空間でもあったことは確かなようだ。
縄文小ヶ田駅に戻ってきた。ホームからは、田んぼアート。全国ではやっているようだ。左が、遺跡のキャラいせどうくんで、右が秋田犬だというが、うーん、よくわからない。(この時は田んぼアートの意味もわからなかった)。
2023年09月07日 16:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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縄文小ヶ田駅に戻ってきた。ホームからは、田んぼアート。全国ではやっているようだ。左が、遺跡のキャラいせどうくんで、右が秋田犬だというが、うーん、よくわからない。(この時は田んぼアートの意味もわからなかった)。
今日の宿泊地の鷹ノ巣に戻る。秋田内陸線の車内は秋田犬の写真ギャラリーだ。
2023年09月07日 16:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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今日の宿泊地の鷹ノ巣に戻る。秋田内陸線の車内は秋田犬の写真ギャラリーだ。
鷹ノ巣駅の前の石碑。あれれ、これって先週登った浅間山の詩ではないか。作曲者の後藤さんが、鷹巣出身だという。意外な関係。白秋の詩はこう続くのだ。「からまつの林を出でて、浅間嶺にけぶり立つ見つ」。翌日、登った森吉山にはカラマツ林があった。
2023年09月07日 16:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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鷹ノ巣駅の前の石碑。あれれ、これって先週登った浅間山の詩ではないか。作曲者の後藤さんが、鷹巣出身だという。意外な関係。白秋の詩はこう続くのだ。「からまつの林を出でて、浅間嶺にけぶり立つ見つ」。翌日、登った森吉山にはカラマツ林があった。
翌2日目(9/8)の朝。鷹ノ巣の宿の部屋から見えた岩木山。この時は、明日ここも登るぞと、森吉山に向かったのだった。(→森吉山の記録は<前編>)
2023年09月08日 05:48撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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翌2日目(9/8)の朝。鷹ノ巣の宿の部屋から見えた岩木山。この時は、明日ここも登るぞと、森吉山に向かったのだった。(→森吉山の記録は<前編>)
森吉山の翌日、3日目(9/9)の朝は雨。岩木山は諦めて、代わりに本家田んぼアートを見に行くことにした。
2023年09月09日 08:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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森吉山の翌日、3日目(9/9)の朝は雨。岩木山は諦めて、代わりに本家田んぼアートを見に行くことにした。
田んぼアート駅。田んぼアートのために設置された。2013年のこと。周りは田んぼだらけ。
2023年09月09日 09:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 9:05
田んぼアート駅。田んぼアートのために設置された。2013年のこと。周りは田んぼだらけ。
駅の前に、第2田んぼアート展望台がある。田んぼアートを見るためだけの施設。かなり人が来ていた。
2023年09月09日 09:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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駅の前に、第2田んぼアート展望台がある。田んぼアートを見るためだけの施設。かなり人が来ていた。
本家はさすがに、よくできている。
2023年09月09日 09:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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本家はさすがに、よくできている。
こちらは、石のアート。棟方志功ですね。
2023年09月09日 09:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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こちらは、石のアート。棟方志功ですね。
地上から見たもの。様々な品種の稲を使って色を変えているという。
2023年09月09日 09:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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地上から見たもの。様々な品種の稲を使って色を変えているという。
連絡バスで、第1田んぼアートに行く。
2023年09月09日 10:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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連絡バスで、第1田んぼアートに行く。
第1田んぼアートに着いた。城みたいな立派な建物。
2023年09月09日 09:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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第1田んぼアートに着いた。城みたいな立派な建物。
城は、文化会館とあるが、ここが村役場みたいだ。
2023年09月09日 09:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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城は、文化会館とあるが、ここが村役場みたいだ。
屋上が、田んぼアート展望台になっている。
2023年09月09日 09:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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屋上が、田んぼアート展望台になっている。
ふーん、なるほど。棟方志功とフェルメールの有名作か。
2023年09月09日 09:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ふーん、なるほど。棟方志功とフェルメールの有名作か。
過去の田んぼアートの写真も展示してあって、このオリジナルの「縄文から弥生」なんかはよいと思ったが、もう一つ腑に落ちなかった。
2023年09月09日 09:23撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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過去の田んぼアートの写真も展示してあって、このオリジナルの「縄文から弥生」なんかはよいと思ったが、もう一つ腑に落ちなかった。
田舎館村の村役場=第1田んぼアートの隣の公共施設は立派だし、物産展も開かれていた。1993年に始まった田んぼアートは、今なお人が集まり村おこしに成功したといえよう。しかし、、、
2023年09月09日 10:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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田舎館村の村役場=第1田んぼアートの隣の公共施設は立派だし、物産展も開かれていた。1993年に始まった田んぼアートは、今なお人が集まり村おこしに成功したといえよう。しかし、、、
そんなもやもやした気持ちは、田んぼアート駅に戻ってきて、埋蔵文化財センターを訪れて解消した。
2023年09月09日 10:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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そんなもやもやした気持ちは、田んぼアート駅に戻ってきて、埋蔵文化財センターを訪れて解消した。
田舎館村の田んぼ(ここのすぐ近く)で、垂柳遺跡が発掘された。炭化米が見つかり発掘者は弥生時代のものと主張したが、学会からは寒冷な地域で稲作が行われたはずがなく、交易によってもたらされたものと否定された。しかし、その後、水田が発掘されたのだ。北方稲作文化の歴史が塗り替えられた。
2023年09月09日 10:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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田舎館村の田んぼ(ここのすぐ近く)で、垂柳遺跡が発掘された。炭化米が見つかり発掘者は弥生時代のものと主張したが、学会からは寒冷な地域で稲作が行われたはずがなく、交易によってもたらされたものと否定された。しかし、その後、水田が発掘されたのだ。北方稲作文化の歴史が塗り替えられた。
これが、発掘された水田跡。弥生人の足跡も残っている。田んぼアートは、この弥生人に敬意を表して、田んぼにこだわった芸術を生み出そうとしたもの。この足跡は弥生人のアートだ、つまり田んぼアートの原点なのだ、と説明があった。
2023年09月09日 10:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これが、発掘された水田跡。弥生人の足跡も残っている。田んぼアートは、この弥生人に敬意を表して、田んぼにこだわった芸術を生み出そうとしたもの。この足跡は弥生人のアートだ、つまり田んぼアートの原点なのだ、と説明があった。
この博物館は、手作り感がいっぱいで、土器も手にすることが出来る。さすが、弥生式土器、軽いのである。
2023年09月09日 10:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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9/9 10:27
この博物館は、手作り感がいっぱいで、土器も手にすることが出来る。さすが、弥生式土器、軽いのである。
これは、レプリカだが、水田跡の上を歩くこともできる。
2023年09月09日 10:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これは、レプリカだが、水田跡の上を歩くこともできる。
これは、土偶だという。東北では弥生時代にも土偶があったわけだ、
2023年09月09日 10:47撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これは、土偶だという。東北では弥生時代にも土偶があったわけだ、
田んぼアート駅から見た垂柳遺跡(建物のあたり)。東北は縄文の先進地と思っていたが、稲作もこんなに早くから(2100年前)行われていたとは。田んぼアートとは稲作をこの地にもたらした祖先の弥生人への誇りがもたらしたものだったのだ。
2023年09月09日 11:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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田んぼアート駅から見た垂柳遺跡(建物のあたり)。東北は縄文の先進地と思っていたが、稲作もこんなに早くから(2100年前)行われていたとは。田んぼアートとは稲作をこの地にもたらした祖先の弥生人への誇りがもたらしたものだったのだ。

感想

「北東北遠征・前編★リンドウの青に染まる秋の森吉山(こめつが山荘から)」の続きです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5910828.html

<計画の経緯>
今回の北東北遠征は、森吉山と岩木山の二座を狙った。しかし、突然出現した台風13号の影響で、岩木山を計画していた3日目(9月9日(土))の朝は雨。もともとスカイラインバスを使った観光登山を予定していたが、あっさり諦めた。森吉山で満足してしまったとともに、岩木山は麓を含めて見所がたくさんありそうなので、日数をかけて麓からじっくり登った方がよいとの思いが残っていたからだ。ミチノクコザクラの季節に。

代わりにどうするか。直前の予約で土曜に唯一空いていた宿が黒石温泉郷だったので、もともと中野もみじ山には、夕方に少し立ち寄ろうとは思っていた。前々からイザベラ・バードが絶賛していて気になっていた。

とはいえ、まる1日はかからない。午前中は雨だから屋内が良い。となると博物館だ。弘前城は行ったことがあるし、と弘前のホテルで地図を眺めていて、弥生遺跡が見つかった。北東北と言えば、縄文だ。今回も、縄文の伊勢堂岱遺跡が目当ての一つだった。

東北の弥生って何だろう。近くに元祖・田んぼアートもあるし、黒石への途中なので立ち寄ることにした。


<イザベラ・バードの足跡を辿って>

明治初期に世界を旅したイギリス人のバートの『日本奥地紀行』は、文明開化前の、日光や新潟、東北の庶民の生活を活写していて面白い。かなり苦労を重ねた旅ではいろいろ苦情を言っているのだが、黒石はたいへん気に入ったようだ。特に中野もみじ山を絶賛している。

「ここではなにもかもにうっとりとさせられました」と。

確かに、紅葉期ではなかったが、中野もみじ山は美しかった。

今回、岩木山を中止にして時間が出来たのはよかったと思う。森の奥まで、行くことが出来たからだ。黒石藩時代のもみじの植林やその後の整備だけでなく、森の奥にも自生のモミジ類が多いのがよくわかった。これなら山全体が紅葉で赤く燃えるだろう。

もっともこの酷暑に、青森と言えども低山に行くものではない。この日は午後から晴れて物凄い暑さだった。汗ダラダラであり、山頂への藪漕ぎもそう楽しいものではなかった。何にもなかったし。

そのお陰もあって、温湯温泉の温泉が気持ちよかったのではあるが。(温泉の気持ちよさのために山に登るというバターン)

写真コメントに書ききれなかったバートの言葉を補足しておこう。

(温湯温泉について)
当時はもちろん混浴である。これを興味深く観察している。
「入浴客はとても礼儀正しく、わたしがきわめて不本意ながら乱入してしまったことには関心を示さず、しかも車夫は違和感など何一つなく私を連れて入ったのでした。わたしは、他と同じく浴場にもきちんとした礼儀正しさが浸透しているのに気づきました。それにひしゃくや手ぬぐいを人に渡すの時は深くお辞儀することにも。大衆浴場は、世論が形成されるところで、女性がいるので危険あるいは煽動的な結果を招かないと言われています。ただし、政府は全力を挙げてふしだらな入浴を防いでいます。改革がこういう辺地まで達するのは時間がかかるかもしれませんが、遅かれ早かれやってくるのは間違いありません。大衆浴場は日本の特色の一つです」(p470)

バードは一貫して、失われつつあった古くからの庶民の暮らしぶりを称賛し、文明開化を進める明治政府に批判的なのだ。

(黒石のまつりについて)
バードは、黒石で当時のねぷたを目撃している。今のねぷたとは違うようだ。

「櫃を川まで運び川に紙切れを流します。高さ6mの提灯を中心に、さまざまな長さの棒に吊った何百のもの提灯でそれを円形に囲んだものがあります。ありとあらゆる神話の題材や神話上の生き物が鮮やかな色で描かれており、提灯というより透かし絵と言った方があたっています。これほど完璧にお伽噺のシーンのようなものは見たことがありません。人々が揺らして歩く提灯の明かりの波、暗闇の中で空中に揺れ動く明かりとほのかな色、濃い影になった提灯を待つ人々。この祭りは七夕または星夕と言いますが、これについては何も知識を得ることは出来ないでいます。伊藤はその意味を知ってはいるけれども説明できないと言い、困ったときの常とう句を用いました。「サトウ氏に聞けばすべてわかりますよ」」(p452)

この描写は七夕祭りにほかならない。提灯は、秋田の竿灯まつりと同じだ。今のように秋田の竿灯まつりと綾森・弘前・黒石のねぷたに分かれたのは、明治以降だったことがわかる、と宮田登さんは解読している。

なおサトウ氏とは、英国大使館の日本語通訳のアーネスト・サトウだろう。幕末期に討幕派の志士(西郷隆盛や伊藤博文)と個人的な親交を結び、のち日本の英国大使館の大使になった人だ。山が好きで、その日本登山記も面白い。サトウの日記にも同じ英国人同士、バートも当然登場する。

ついでながら、サトウの息子の武田久吉さんは尾瀬の発見者にして保全者だ。


<縄文と弥生と>

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち北東北には11の縄文遺跡があるが、折に触れて訪れ、今回の伊勢堂岱遺跡が7つ目となる。

どこも見せ方に工夫を凝らしているうえ、遺跡そのもののエリアが広く取られていて、そこを歩くことによって縄文人に思いを馳せることが出来る遺跡が多いのが良い。伊勢堂岱遺跡もその例に洩れなかった。

一方、東北は縄文だけだと思い込んでいたことも事実だ。岩木山を中止にしたおかげで、東北の弥生を発見したことは収穫だった。伊勢堂岱遺跡は4000年前、垂柳遺跡が2100年前とだいぶ時代は離れてはいる。しかし、日本歴史で、北東北が蝦夷として登場するのは坂上田村麻呂まで下る。東北は東北で、この間、時代を着実に歩んできたわけだ。

田んぼアートは、その地の垂柳遺跡で水田跡が発見され、その祖先に敬意を表して田んぼにこだわった試みだった。今もその地は水田だ。田舎館村は、2100年にわたって延々と稲作を続けてきたのかもしれない。田んぼアートは、東北の弥生人が、現代に甦ったものと考えると感慨深いものがある。


参考文献 イザベラ・バード/時岡敬子訳「イザベラ・バードの日本紀行(上)」(講談社学術文庫)
 普通「日本奥地紀行」と呼ばれる著書には、いくつかの訳書があり、これは最も入手しやすい訳書。引用は全てこの本に拠った。

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コメント

初コメントさせていただきます。
読み応えありました。
「イザベラ・バードの日本紀行」に併せての、中野もみじ山の紹介には是非とも行ってみたいと思いました。
ありがとうございました。
2023/9/17 13:41
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ashitaka555さん、コメントありがとうございました。ashitaka555さんの記録、いつも自分にはとても無理だなと感嘆しています。でも、大雪山など北海道の山は少しだけでもいいから行ってみたいものだと思います。

中野もみじ山というか、紅葉山という低山は、山としてはごく普通の里山で面白みはないと思います。元々は杉の人工林だったと思います。でも、黒石藩によるカエデの植林が、200年以上たった今でも、おそらくより整備されて残されているのが貴重だと思います。150年近く前にイザベラ・バードが見た日本のほとんどの姿が失われた現在、いまだ残されているのは、奇跡に近いのかもしれません。

中野もみじ山は、当日は神社を含めて出会ったのは一人だけ、と閑散としていましたが、紅葉期には多くの人が訪れると言います。さぞかし素晴らしいのだと思います。

イザベラ・バードだけでなく、松尾芭蕉だとか、菅江真澄だとかを読むと、山や自然だけは意外に昔の姿を留めているようで、折に触れて、訪ねたいと思っています。今後もよろしくお願いします。
2023/9/19 22:30
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