白根南嶺、笹山から笊ヶ岳まではただただ長かった

2023年09月24日(日) 〜 2023年09月26日(火)

• GPS: 26:46
• 距離: 47.6km
• 登り: 4,343m
• 下り: 4,843m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:10
• 休憩: 0:46
• 合計: 7:56

5:08 早川町営奈良田第1駐車場
5:15 5:16 奈良田湖バス停
5:22 5:22 奈良田八幡社公園
7:05 7:05 1344
7:56 8:09 水場入口
10:24 10:24 2256
12:16 12:26 笹山 南峰
12:33 12:55 笹山北峰
13:04 笹山 南峰

2日目

• 山行: 7:08
• 休憩: 0:40
• 合計: 7:48

6:08 笹山 南峰
7:09 7:09 ピーク横の小さなコル
7:32 7:41 白剥山
8:11 8:16 奈良田越
8:38 8:38 長崖山
9:00 9:10 広場
9:31 9:31 オシャリ山
10:33 10:33 伝付峠展望台
10:40 10:42 伝付峠
10:49 10:55 伝付峠水場
11:04 11:12 伝付峠
13:56 天上小屋山

3日目

• 山行: 9:33
• 休憩: 2:03
• 合計: 11:36

5:13 天上小屋山
6:20 6:20 生木割山
7:03 7:04 上倉沢水場分岐
7:47 7:47 椹島下降点
8:27 8:58 笊ヶ岳
10:10 10:12 布引山
11:23 11:29 桧横手山
12:03 12:03 ４本桧の肩
12:39 12:40 山ノ神
13:00 13:29 広河原
14:02 14:02 タケ沢吊橋
14:19 14:21 林道終点
14:48 14:48 老平駐車場
14:59 15:50 ヴィラ雨畑
16:49 大島バス停（早川町乗合バス）

天候

三日間快晴。秋が来て一気に冷え込み。

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

奈良田の自家用車駐車場に駐車。下山後は早川町営バスに大島から奈良田まで乗車。

コース状況／危険箇所等

全ルートしっかり踏み跡や道標、テープ等あり、わかりやすい。白根南嶺南部は藪漕ぎと倒木の試練の道と覚悟して行ったが、そんな事は全くなく、危険個所、通行支障箇所は全くと言っていい程なかった。ただただ長いだけ。と言っても、私自身、2回小さなルートミスをしているので、GPSを見ながらしっかりルートファインディングする事は必要。笹山以南、二日間誰にも会わなかったので、ミスは命取りになる。

ー笹山へのダイレクト尾根、一気に2000mの標高差を上るのであるが、道は歩きやすい。しかし、3日分のテント泊装備の重みが足に来る。
ー笹山から奈良田越えまで、深い原生林の静かな森を下っていく。この区間、テープも沢山ある。
ー奈良田越えからずっと廃林道をひたすら歩くので、初めは散歩気分が、だんだん退屈な道に思えてきた。この廃林道、多くの箇所で崩落し、回避経路は明確なのであるが、特に広場の先に大崩落地がある。ここは少し緊張。また道が荒れた区間で経路不明瞭な所で一回ルートミスしてしまった。
ー生木割山の先、大崩落地縁を登り切った先、道は90度右に曲がる。ここを真っすぐ行く踏み跡があるが、こちらは行ってはいけない。
ー笊ヶ岳の下り、こちらも2000m以上一気に下るの。経路は明瞭だが、相当足には厳しい。

このルートはビバーク前提で行くしかないが、深い樹林の中を延々と歩くので、テント泊適地は沢山ある。

その他周辺情報

雨畑のヴィラ雨畑で入浴できる。食事はできない。また、雨畑から大島までの乗り合いタクシーは、前日までに予約しないといけない。予約の無い場合は大島バス停まで一時間歩く事になる。

写真

9/24 5:16

日の出前に奈良田湖の長い吊り橋を渡ってスタートです。沢山道標もあり、しっかりした登山道です。

9/24 12:17

荷物にあえぎながら笹山南峰に到着。山梨百名山標はこちらにあります。ここは木に囲まれて展望は無いけど、テントを張れるところが数か所ありました。

9/24 12:40

笹山北峰へ来ました。こちらの展望は素晴らしい。奥に塩見岳と蝙蝠岳がドーン。。

9/24 14:43

もっと先まで行こうと思ったけど、今日はここ南峰で泊まります。誰もいない静かな宿。

9/24 16:06

夕ご飯はカレーにスープ、スモークチキンのコーヒー。至福の時。

9/24 17:17

夕暮れを見に再び北峰へ。山頂からの鳳凰山系。

9/24 17:22

富士の夕暮れ。

9/25 5:09

めちゃ寒い夜でした。テント内側が凍り付いて、震えながら寝ていましたが、朝起きると黒い富士山がくっきり出ています。

9/25 5:30

日の出前の鳳凰山系。

9/25 5:32

富士山の左に日が昇ってきました。素晴らしい光景を独り占め。こういうのは山で泊まった人へのご褒美。

9/25 5:32

荒川岳が赤く染まります。

9/25 5:33

赤く輝く塩見岳。素晴らしい。

9/25 6:42

さて、二日目の行動開始。静かな原生林の中を延々と歩きます。森の雰囲気はとても素敵です。

9/25 7:33

小さなピークを通過。なんて読むのかわかりません。展望なし。

9/25 8:00

こんな小屋が。とても泊まれる感じではないです。

9/25 8:11

奈良田越です。かつての林業の遺構がありますが、今は誰もいません。ここから長い廃林道歩きが始まります。

9/25 8:17

かつては車が往来していた証拠。

9/25 8:28

こんな感じで、林道も自然に同化し、違和感を感じないです。

9/25 8:39

こんな散歩道もあります。

9/25 9:20

ここが最大の林道崩壊地。崩壊箇所を横切っていくので、少し緊張しました。

9/25 10:17

時々展望があります。聖岳の形が少しずつ変わるのが面白いです。赤石岳は隠れて見えません。

9/25 10:40

伝付峠。もっと開けた所かと思ったら、何も無い静かな峠でした。

9/25 10:51

伝付峠の水場、5分ほど下ったところです。明日の分まで水を汲んで、あとはこの先適当なテン泊地を探して歩きました。

9/25 14:27

天井小屋山の手前にいい場所を見つけたので、ここで泊まる事にしました。静かな静かな夜でした。

9/26 5:36

三日目の朝、朝焼けの光がさし込む樹林を上っていきます。

9/26 6:06

シダの森が美しい。

9/26 6:35

大崩落地の向こうの目指す笊ヶ岳が出てきました。

9/26 6:40

崩落地の縁から聖岳と上河内岳。

9/26 8:25

快晴の笊ヶ岳到着です。

9/26 8:27

聖岳と上河内岳。

9/26 8:28

赤石岳と荒川岳。南アルプス南部のオールスターズ。

9/26 8:52

そして定番、小笊越しの富士山。完璧です。今度は夕焼けの景色を見てみたいです。

9/26 10:06

布引山経由で下ります。

9/26 10:19

聖、赤石の見納め。

9/26 10:22

富士山と駿河湾が見えてました。

9/26 12:18

お決まりのウィンチ。これ、どうやってここまで上げたのか＞

9/26 13:22

広河原の渡渉点。前にあった跨いで渡る大きな木は無くなっていました。ここは潔く靴を脱ぎました。

9/26 13:40

その後の川沿いのトラバース道、一か所怖い鉄の橋。

9/26 15:05

最後はヴィラ雨畑の温泉でまったり。でもこの後さらに一時間、大島バス停まで歩きました。そこで奈良田行の最終バスに乗っておしまい。

撮影機器：

iPhone 8 64GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック 昼ご飯 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ 食器 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット ロールペーパー 保険証 携帯 タオル ツェルト ストック ナイフ ポール テントマット シェラフ

感想

ヤスさん

山梨百名山の四天王と言われる2座、笹山と笊ヶ岳をつなぐ縦走です。両端の山が立派なので、その間も険しい道が続くと思ってましたが、意外に歩きやすく、しっかり整備されていました。全く人に会わないのに踏み跡も明瞭で、ここを管理している皆さんに感謝です。
最近は、山で泊まる旅の素晴らしさを味わう事が多く、今回も運よく素晴らしい光景が見れました。笊ヶ岳から小笊越しに見る富士山、この夕方の赤く染まる光景を一度見てみたくなりました。

コメント

あいわん🐕

真夏の暑さから一気に涼しくなり、2000m級の山でのテント泊はさぞかし寒かった事でしょう🥶　お疲れ様でした。

miss-T

ツエルト泊、寒そう＆結露すごそう！
お疲れさまです〜
荷物何キロくらいでしたか？
軽量化しようとすると、住と食が極端に貧しくなるので、そこが悩みどころですねえ。
先日、でっかいザック背負って悠々と「まともな（ちゃんとしたテント、ちゃんとしたシュラフ、ちゃんとした食事の）」テント泊縦走している女子に会い、若いっていいなあ〜とつくづく思いました💦

ヤスさん

miss-Tさん、このツェルトは優れもので、通気口があるのでそれほど結露しません。湿度にもよりますが今回はドライでした。寒いのは仕方ないですが、まだ大丈夫ですよ。初日は水を入れて12キロくらいだったと思います。これで一気に2000メートル登るのは過酷でした。