ネイチャースキーin乗鞍&上高地2015
- GPS
- 15:00
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 764m
- 下り
- 1,200m
コースタイム
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 2:30
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 9:00
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 4:30
天候 | 22日晴れのち雪 23日曇り一時雪 24日曇り一時雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この時期の山の美しさとネイチャースキー(歩くスキー)の自由に森に入っていける楽しさを味わってもらうことを目的とし、今年も京都府高体連登山専門部主催「春山講習会」に参加する形で実施しました。 雪の状態は、22日は暖かくてザラメ底無し雪、23日は寒気が入りザラメ凍結雪の上に新雪数cm、24日は新雪が10~20cmでした。 この山域は冬型になってもたいして積もらないので行動しやすいという利点があり、また、ネイチャースキーには行動範囲が平地となだらかな丘陵地なので動きやすくて良いですね。 |
写真
装備
個人装備 |
いつもの個人装備に次のものを追加すること
帽子
サングラス(ゴーグル)
日焼止め
手袋
防寒具
アンダータイツ
入山時の靴下3
昼食3
|
---|---|
共同装備 |
テント1
|
感想
部員諸君は書き込み等をよろしく
何から記すべきだろうか。――当然、まず、遅刻のことから。
去年、私は戸隠のネイチャースキーに参加して、帰りの降車場所は深草だった。だから、いけるだろう、と慢心が生じて、時間に余裕を持たず、そして藤森駅から、あろうことに逆の方向へ行ってしまっていた。バスの到着の時間には間に合うとはわかっていたが、集合時間に遅れるのはもってのほかで、乗り場につき、先生からの折檻を頂いた時は、羞恥と自分の情けなさで頭を抱えたいぐらいだった。と、この話はこの辺にしておいて、本題に入りたいと思う。後悔はいつまでも残しておくものではない!(残しておくべきでもあるが)
さて、私は上高地のことは以前から訪れたいと思っていた。その拍子にこの話が持ち上がってきたので、一も二もなく参加を決した。人口に膾炙する観光名勝ではあるが、一度テレビで見た時には、河童橋も小さく、そんなに魅力的なのかな? と、不遜ながら思っていた。今回の旅で大きく感動することがあるかも、とも思っていたのだ。そして当日、遅刻してしまうという失態は犯したが、高速バスは出発し、無事合宿は始まった。
旅館が出してくれたマイクロバスは、結構な距離を走った。松本盆地を抜けて、山道に入ると、周りの山肌は落葉高木の木々でいっぱいで、時々常緑の高木がぽつぽつと見えた。その時はまだこの辺りの樹木たちの知識がなかったので、むくむくと“知りたい”と思い始めていた。雪が現われ、高地になると白樺(幹が白いので判りやすい)が多く自生していて、そうなるとやっぱり他の木々のことも知らなければと、決意を新たにできた。ただこの日はすぐに、スキー用具を借用させてもらい、練習することになっていたのでそれはできなかったけど。思い出してみると、初日から結構厳しいコースだったように思える。でも最後に同じところを通ったことで、成長を実感でき、その点では大いに意味があった。一年越しのスキーは、拙くはないものの転倒は何度もした。でも技術向上への思案やみんなの様子を確かめながらも、周りの木々たちの表情や立ち振る舞いには絶えず気を配っていた。そのおかげでヤドリギを初めて見ることが出来たし、白樺の皮は紙状の剥げることも確かめられた。そのため私はよくしんがりを務めることになった。殿を務めることで、何度も振り返ることができたし、止まって周りを眺めることが出来た。でも一日目時点でのスキーの技術は初心者級で、無理に曲がろうとして転び、体重の乗せ方が悪く、板がぶれて転んでしまうことがしばしばあった。二日目からは、焦ることなく、ゆっくり、曲がる感覚を養おうとし、体重と板の間で平衡をとろうと、意識的に取り組んだ。そのことが三日目に結実し、スキー技術に関しては大方満足である。
ちょっと奇異な話だが、私がこの三日間で最も感激したのは、朝夕のメシ(傍点)であった。初日の夕餉は馬刺しやとんかつ、大葉の牛のみそ焼き、虹鱒などで特に馬刺しは物珍しげに食べさせてもらった。そして昔の人の知恵は計り知れないし、それは受け継がれるべきだとも思えた。ただ朝餉を調子に乗って普段以上にたらふくいただくと、あとで気持ち悪くなる。二日目の夕餉は、鴨鍋。鴨肉は驚くほど肉厚で、鍋のおつゆがよくしみて本当に美味しかった。サーモンもとろけるようだったし、蕎麦、うどん、蒸した鱈(あやふや)などご飯を遠慮するほどおかずがあったことは、贅沢な幸せだろう。特に山での生活ではそうだが、でも、電波も良好で普段の生活と大差のない環境を享受することが、本当に幸せにつながるのだろうか(True love=happy never run smooth)。前にも云った、山へゆく本来的な意義は失われているような気がする。まあ今回は日本有数の観光地で、商業の場だから苦慮することもないだろうけど。……それはそうと、あの女将が「松本の名物」といった、から揚げのような竜田揚げの食べ物、気になって調べたところ、すぐに引っかかり、それはどうやら『山賊焼』らしい。郷土料理なので、もし私が松本に住むことになったら、よく見ることになるだろう(そういえば、高速バスにあった賃貸の雑誌に、信州大学生向けの物件があって、破顔してしまった)。極上のもてなしを施してくれた、青葉荘の方々に感謝感激です。
二日目には、焦らず鍛錬していこうと申し上げましたが、実際のところ歩く箇所が多く、少し退屈でした。釜トンネルは暗く、けむたく、大正池付近で期待した穂高の眺望は白く濁っていました。それでも池と樹と雪と山の景色は汚すものがなく、美しかった。なだらかな平地では初日や最終日で感じる“スリル”感はありませんでしたが、田代池あたりの木々の間を滑る感じは、中々味わえるものではないと思います(スリルを和訳するのは難しいです。何故なら心地よいスリルと、恐怖のスリルがあるからです。坂道のこの感じを、どのように感じるかは、人それぞれでしょう)。而して、帝国ホテルに到着。積雪のせいで、全貌は見られませんでしたが、雰囲気は伝わってきました。この建設に当たって、どのような歴史があったのか気になります。河童橋にも訪れましたが、結果として、明言してしまいますが、感動は味わえませんでした。それは主に、工事があったり、雪があったり、曇っていたからでしょう。そういうことなので、夏の上高地、わくわくします。さて三日目の前日、つまり二日目の夜、私は上高地の植生、主に木々の生息について調べました。オオシラビソ(和名:アオモリトドマツ)やカラマツが群生し、もちろん白樺も自生する、とのこと。その相観と特徴を頭に入れて、三日目を望みます。例によって殿になって注意深く観察すると、葉型から針葉樹であるオオシラビソがわかり、落葉の真っ直ぐな幹、細い枝分かれによってカラマツがわかりました。そして途中の看板にはトウヒのことが載っており、赤褐色の鱗状の皮を呈しており、常緑なことから、判断できました。松ですから、松かさが付いている事からも、窺えます。あの山肌に生えた落葉の木はカラマツだったのです。そうして楽しく滑りながらぐるりを眺めていると、今度は霜割れ(凍裂)が発見できました。実際確認したのは初めてで、肉眼では見られないだろうと思っていたので、手放しで悦び、発見の連続で悦びもひとしおです。坂を滑り降りて、三日間の行程は終了。持って帰ってきたのは、思い出だけではありませんぞ。
話は変わりますが、3月27日は御嶽山の噴火から半年です。偶然居合わせた、それだけなのに自然の脅威にさらされ、向こうの人になってしまう。我々が訪れた、上高地でもその危険性は孕んでいます。雪崩が起きている箇所は何度も目にしました。自然は壮麗で美しいのですが、その力は強大です。人間は大自然の力に逆らうことはできません。だから私は自然に対して、敬虔に、友情をもって、しかし警戒心をもって、接していこうと思います。我々も自然の一部なのですから。
歩くスキーはゲレンデスキーと違って難しくて、慣れるのに大変でした。
けど、その分上達していくにつれて楽しくて転けてもなぜかずっと笑っていました(笑) 1日目に行った急な坂道は転けてばっかで、最終日にそこにもう一回行くなんて無理だと思っていました。けど、最終日転けずに滑れたことが嬉しかったです!
2日目は長い時間長い距離スキーをして結果、筋肉痛になったけど、帝国ホテルや大正池、河童橋に行けてよかったです。初めて来たと思っていたんですけど、実は小さい頃に来ていたらしいです(笑)
釜トンネルは想像しているより暗くて、工事のトラックがたくさん通っていたので、空気が悪く1番辛いと感じました。色んなところで工事をしていたので、自然そのものを楽しめなかったのも惜しいところでした。
あと、みんなでレースして2位になったけど、最後抜かされたのがすごく悔しかったです。2日目のコースは地道にスキーを上達させていくものだったんだなと終わってから気づきました。知らない間にバランスの取り方が分かっていたみたいなので。
3日目はとにかく楽しすぎてどんなにきついところに行っても、ワクワク感が止まらなかったです。本当に楽しかったの一言です!!!
ただ、ソロタイムが出来なかったことが心残りです。ソロタイムの際に動物に会えるかなと思っていたので…。
泊まった宿は本当に凄くて、ご飯の量・種類が豊富で初めて食べるものも多かったです。温泉は硫黄の匂いはきつかったけど、露天風呂は雪と星を見ながらの幸せな時間を過ごしました。部屋は家の雰囲気にとても似ていたのですごくのびのび出来ました。何より宿の方がとても温かくてまた泊りに行きたいなと感じました!
今回の天気は何故か活動が終わってから晴れるという繰り返しで、スキー中には晴れるということが少なかったですが、周りの山々が近くてとても綺麗でした。
帰りのバスからスキーの時に見た山々を見て、余韻に浸っていて眠気が吹っ飛びました…。あぁまた行きたいなー。
今回は今までの活動とは違い雪の上を歩くというものでした。
一月に学校からスキー研習に行ったときの楽しさとはまた違い、誰にも踏まれていない真っ白な雪、とてつもなく大きなクリスマスツリーのような木、あらゆる動物の足跡など自然をより近くに感じる事ができました。
ただその素晴らしい自然が簡単に見れた訳ではありません。初めての歩くスキー、なかなか大変なものでした。まず前に進む事が難しく、慣れるまでにかなり時間がかかり、普通に歩いている時よりも体力を使ってしました。しかし、二日目、三日目とだんだん歩くのに慣れるとスピードも徐々に上がり、おっ?コツを掴めたかな?と思えるようになり、一日目の不安とは別に楽しさも感じれるようになりました!
こうやって頑張ったこそ景色が何倍にも綺麗に見ることが出来たのだと思います。
また、青葉荘での宿泊はとても快適なものでした!いくつメインがあるのだ!?というほどの豪華な食事、星が見える露天風呂、そして親切な宿のおじさんとおばさん!一日の疲れを癒やしてもらえる素敵な宿でした。
今回、この歩くスキーに参加して良かったと思います。何度も転けていっぱいあおじんを作りましたが、まるで映画のような景色の中で、風と共に雪が舞っているのを見ていると痛みを忘れるほど幻想的な景色で、本当に良い体験をしているなと、感じる事が出来た三日間でした。
また、このような体験が出来たらいいなと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する