下の廊下
- GPS
- 15:38
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 6,190m
- 下り
- 5,339m
コースタイム
- 山行
- 0:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:37
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:04
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:25
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
以前から行ってみたいと思っていた黒部峡谷水平歩道〜下の廊下に行ってきました。
テン泊装備で欅平〜黒部ダムの登りルート、体力コースですが景色がきれいと聞いていたのでこちらのルートをとりました。
初日
6:00過ぎ信濃大町駅の駐車場に車を置いてJR、トロッコ列車を乗り継いで欅平へ。
これだけで5時間以上かかる長旅です。
欅平から40分ほど歩いて初日の宿泊地祖母谷温泉へ、なんとか雨が降り出す前に到着する。
平日で天気が悪いのもありテン場宿泊者は私一人、露天風呂は貸し切り状態でビールを持ち込みゆっくり長旅の疲れをいやす。
2日目
夜間は雨が降り続いていたが、4:00に起床した時は晴れて満天の星空だった。
5:45出発、2日目の宿泊地阿曽原温泉に向かう。
欅平まで戻り、ここからいきなり250mほど登る急登、14kgの荷物を背負って朝から体力が削られるが、ここを登り切ったらあとは阿曽原までほぼ水平移動と言い聞かせて頑張る。
水平移動の道に出てからはしばらくは細かいアップダウンの樹林帯を30分ほど進み、いよいよ番線の張られた水平歩道が現れる。
番線は張られているがまだ危険個所はない。
志合谷の歩道が屈曲している箇所は長いトンネルになっており、真っ暗なうえに湧水が足首位までの水位で溜まっている。
トンネルを抜けた先は本日の核心部、大太鼓。
さすがに高度感が半端ないが、道幅は狭い箇所でも50cmほどあり慎重に歩けば難しいことはない。
が、ミスで落ちれば100%命はない。
核心部の後もうんざりするほど長い歩道が延々と続き、最後に急坂を100mほど下り阿曽原温泉着。
本日の一番乗りだったためまたもや露天風呂は貸し切り状態、ビール片手に目の前の紅葉に色づく山を眺めながら疲れをいやす。
3日目
5:00阿曽原温泉を出発、本日も快晴。
昨日下った分の登り返しで、朝から急登を登る。
登り切った後しばらく水平に歩き再び同じくらいの高度差を下って仙人谷のダムの施設に到着する。
この建物の中がバイオハザードの世界観そのまんまで、ここがモデルになってるんじゃないかという位のおどろおどろしさがあり、USJのアトラクションなんかよりよっぽどリアル。
あちこち探検してみたかったが、鉱泉の蒸気で眼鏡がすぐ曇ってしまい何も見えなくなるので早々に立ち去る。
建物を抜けた先に仙人ダムがあり、ダム湖の水が湖底まで見えるくらいきれいに澄んだエメラルドグリーンでとても美しかった。
ダムを過ぎてほどなくして東谷吊橋を渡る。
十津川なんかの安全が保障された吊橋と違って足を踏み外せば落下することもあり得る橋なので高度感とも相まってなかなかのスリルを味わえる。
吊橋の後急登を登った先にS字峡があり、この辺からゴルジュ感が増してくる。
登山開始から3時間ほどで十字峡に到着。
ここでは十字峡のすぐ上の絶景スポットまで下れる細道があるという情報を道中得ていたがどこにあるかわからない。
たまたまほかのパーティーの方が下って行ったので後に続く。
お助けロープでつるつるの岩肌を下る箇所もあって多少危険だが、その先には写真にあるような絶景が待っている。
十字峡を過ぎて小一時間ほどで今回の一番の難所と思われる白竜峡。
ここはただ慎重に普通に歩けばいいというような道ではなく、場所によっては幅30cmくらいで、しかも崩落しかけて谷側に傾斜していたり水で滑りやすくなっている箇所もあり、岩場を登りなれていないとかなり苦労すると思う。
この後足元もおぼつかない高齢のツアー団体客の方たちとすれ違ったが、あの方たちは無事ここを通過できたのだろうか。(時間的に別山谷出合までのピストンだったのかもしれない)
別山谷出合で一本取って再出発。
この辺から徐々に登りが多くなり、さらに気が遠くなるほど延々と続く山道なので、さすがに足の疲労も蓄積されてきていて息が上がる。
2時間半ほど歩いてようやく黒部ダムの下部に到着し、あと一息と息を吹き返す。
最後の急登に備えて一服し、一気に登り切って13:30黒部ダム到着。
かなりのロングルートではありましたが、総じて水平移動が多かったので穂高縦走のようなへとへと感はありませんでした。
リアルなテーマパークのアトラクションを巡っているような、とても楽しいルートでした。
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