ナイトハイクで爆風の槍ヶ岳へ 風速20メートルの恐怖
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- GPS
- 11:55
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,245m
- 下り
- 2,219m
コースタイム
- 山行
- 2:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:30
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 9:11
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
先週鹿島槍ヶ岳にいったので、今週は本家の槍ヶ岳へナイトハイクで行ってきました。
予報を見たら風速20メートルってなっていて、登山指数はまさかのC…。
モヤモヤしながら高速バスと路線バスを乗り継いで20時半過ぎに新穂高温泉に到着しました。いつも通り身支度を整えて、暗闇の林道を進みます。
今年の夏は3回くらいこの林道を通っているので、滝谷まではアップダウンはあるものの余裕で時間通りに到着し、次の槍平小屋へも難なく進みました。空は快晴で、空気は冷たく、月が明るく登山道を照らしてくれるので快適そのものです。
予定よりも早く槍平小屋に到着しても、このまま突っ込んでも槍ヶ岳山荘に早く着いてしまうため、冬季小屋で大休止して時間調整しました。
小屋の中にいても、外の風がわかるくらい時折ゴォーっと小屋をゆらし恐怖感マシマシ。ウトウト2時間以上ゆっくりし、ようやく2時頃にリスタートしました。
槍平小屋からは段々と傾斜が急になる夏道を辿っていき、水場を2つ過ぎて千丈分岐まで来ました。ここまで来ると段々と風を感じるようになり、上着を着ないと寒くなってきたのでここで軽く休憩をしました。
千丈分岐から少しずつ登山道に雪が増えてきて、2700〜2800以降は雪道となりました。風は依然として強くなる一方で、飛騨乗越に上がる手前からさらに体を持っていかれるくらいの風が吹いてました。なんとか台風の様な風をしのぎ、テント場を通過して外トイレへと逃げ込もうと思ったらすでに閉鎖していて万事休す…。
怖かった〜、条件が違っていたら間違いなく命がなかったかと。
小屋の手前は多少マイルドな風となり、ひとまず人の気配のまだない山荘の扉を開けました。扉1枚で天国と地獄のような様相で、明るくなるまで風防室を借りて休憩しました。
待ってはいても頭の中はどうするどうする?とぐるぐるめぐり、風が弱い時を見計らって山頂に上がることにしました。
小屋を出たり入ったりを繰り返し、段々と明るくなってきた空と同時に小屋も起きて、ようやく人の気配を感じられ安心感。
トイレを借りてようやく槍ヶ岳へ向かいます。いつもはほぼ空身で行くところ、今回は全て荷物を持って行きました。
出だしから千丈乗越側からの爆風でよろめき、フードを締めて慎重に登っていきます。
4月の時に斜面の雪で撤退したポイントは今回も雪が付いていたけど、すぐに鎖が見えていたのでアイゼン着けてそのまま上がって、ハシゴを登れば久しぶりの槍ヶ岳山頂に到着です。
小屋の方よりも風はキツくなく、しばらく撮影をすることが出来るくらい。誰も来ない山頂を満喫して下りも慎重に降りました。
小屋からはすでに槍沢方面に下る人がチラホラ出てきており、自分も小屋に到着して防寒着をしまって下山の準備をしました。
小屋からの下りはトレースもしっかり見えているし、ナイトハイクと違いすべてが見えてる状態なのでスイスイ進めて、あっという間に槍平小屋に到着。ここまで来たら後は消化試合で靴を履き替えてスピード上げて11時に新穂高温泉に到着しました。
おしまい。
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