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北穂高岳(きたほたかだけ) / 北穂高岳北峰

槍ヶ岳を望む穂高連峰北端の岩山

"北穂高岳"
"北穂高岳"

北穂高岳は北アルプス穂高連峰の北端に位置する山です。
南北に2つのピークを持つ双耳峰で、最高地点は標高3106mの南峰です。

槍ヶ岳を見晴らす絶景

"北穂高岳山頂"
"北穂高岳山頂"

北穂高岳の山頂部は360度の展望に恵まれており、まず目を引くのは鋭く尖った槍ヶ岳です。

"北穂高岳山頂:前穂高岳(左)、奥穂高岳(中央)、北穂高岳南峰(右)を望む"
"北穂高岳山頂:前穂高岳(左)、奥穂高岳(中央)、北穂高岳南峰(右)を望む"

また、ぎざぎざとした北尾根を持つ前穂高岳や、奥穂高岳常念岳笠ヶ岳などの雄峰を眺め渡します。
遠くは白山や八ヶ岳、富士山を望むこともあります。

日本屈指の岩場を持つ山

"滝谷ドーム中央稜"
"滝谷ドーム中央稜"

北穂高岳西面の「滝谷」は切り立った崖です。その峻険さは、かつて山案内人として名を馳せた上條嘉門次(かみじょうかもんじ:1847-1917年)が「鳥も通わぬ」と評したほどです。
往時は日本のアルピニズムの表舞台として、藤木九三(ふじきくぞう:1887-1970年)をはじめとする登山家らが初登攀を競いました。
現在もロッククライミングの岩場としてクライマーらを魅了しています。

人気の登山基地「涸沢」

"涸沢カール:涸沢小屋と北穂高岳を望む"
"涸沢カール:涸沢小屋と北穂高岳を望む"

一方の東側に抱く涸沢カールは、氷河の浸食で生まれたU字谷カール)です。
涸沢ヒュッテ涸沢小屋が建ち、北穂高岳、前穂高岳奥穂高岳を目指す際の登山基地を担います。穂高連峰と紅葉を愛でるスポットとしても知られており、大評判の宿泊地です。広いテント場には無数のテントが張られ、カラフルで独特な光景が広がります。

"北穂高岳東稜を行く登山者"
"北穂高岳東稜を行く登山者"

涸沢小屋の背後に北穂高岳を望めば、荒々しい岩尾根が伸びています。「ゴジラの背」と呼ばれる東尾根で、人気のアルパインクライミングルートです。

"北穂高岳南稜の登り"
"北穂高岳南稜の登り"

一般登山道は南尾根に設けられており、北穂高岳登山の中で最もポピュラーなルートです。所々に梯子や鎖が設置されており、なかなか急な岩の登りです。

上級者向けの縦走も

"北穂高岳北峰:南岳、槍ヶ岳を望む"
"北穂高岳北峰:南岳、槍ヶ岳を望む"

北穂高岳の北には、南岳槍ヶ岳が座しています。
これらをつなぐ縦走は上級者向けですが、多くの登山者がいつかはと憧れます。

"大キレット"
"大キレット"

北穂高岳と南岳の間は、尾根が深く切れ込んでおり、「大キレット」と呼ばれています。「飛騨泣き」「長谷川ピーク」と名付けられた難所があり、越えるには岩登りの基礎的な技術が必要です。

"奥穂高岳"
"奥穂高岳"

また、南には涸沢岳奥穂高岳前穂高岳が連なります。これら穂高連峰を巡る山行も好まれています。

懸崖に建つ北穂高小屋

"北穂高小屋遠景"
"北穂高小屋遠景"

北穂高岳北峰の直下には、絶壁に張り付くように北穂高小屋が建ちます。

"北穂高小屋:テラス"
"北穂高小屋:テラス"

小屋の前にはテラスが設置されており、槍ヶ岳などの絶景を望みながらくつろぐことができます。

"北穂高小屋:テント場"
"北穂高小屋:テント場"

テント場は山小屋から離れた南稜の斜面にあり、高度感たっぷりです。
登山口 上高地バスターミナル
新穂高温泉駅
周辺の山小屋 北穂高小屋
涸沢小屋
涸沢ヒュッテ
穂高岳山荘
南岳小屋
基本情報
標高 3106m
場所 北緯36度18分13秒, 東経137度39分09秒
カシミール3D
山頂
危険個所 ★平成25年ゴールデンウィーク中、遭難3件(滑落2件・5名重傷、天候悪化による遭難・1名無事救出)ー長野県山岳遭難防止対策協会 提供ー

山の解説 - [出典:Wikipedia]

穂高岳(ほたかだけ)は、中部山岳国立公園の飛?山脈にある標高3,190mの山(奥穂高岳)を主峰とする山々の総称。日本第3位の高峰。日本百名山、新日本百名山および花の百名山に選定されている。これらの山々は穂高連峰とも称され、槍ヶ岳とともに槍・穂高連峰とも称される。
奥穂高岳は北アルプス最高峰で、北に向かって涸沢岳、北穂高岳、南岳、中岳、大喰岳と山稜が連なっており、さらに北に位置する槍ヶ岳も含めて槍・穂高連峰と称されている。前穂高岳以外は主に長野県松本市と岐阜県高山市の境界に位置している。地質的には柱状節理の発達した穂高安山岩類が、山岳氷河の氷蝕作用を受けた地形であり、峻厳な岩峰が南北に走っている
これらの山々とは別に奥穂高岳の東方には屏風の頭(標高2,565.4m)、前穂高岳、明神岳と連なる山稜があり、吊尾根と呼ばれる尾根で奥穂高岳につながっている。前穂高岳から屏風の頭までの岩峰にはそれぞれI峰(前穂高岳)からVIII峰、明神岳の南方の岩峰にもそれぞれI峰(明神岳)からV峰の番号が付いている
さらに槍ヶ岳から奥穂高岳までの南北の山稜は、奥穂高岳から南西方向に向きを変えて、西穂高岳や西穂高独標に連なっており、これらも穂高安山岩類で構成されている。これより南西側は緩やかな地形の滝谷花崗閃緑岩の分布域で、その延長線上に焼岳が位置している
山麓へは奥穂高岳より吊り尾根を経て、前穂高岳に至り、カール (圏谷) を下れば、上高地河童橋に至る。また、岐阜県側に穂高岳山荘から白出沢を下るか、あるいは西穂高岳からロープウェーかその下の道を下れば、新穂高温泉である。
穂高岳は、剱岳、谷川岳と共に日本三大岩場に数えられている。特に、涸沢岳から南岳の稜線の飛?側には、谷川岳一の倉沢と並ぶ有数の岩場滝谷を擁する。滝谷は急峻なだけでなく、崩れやすい岩も多く、岩の墓場と形容される。また、前穂高岳の東側、奥又白谷の上部も角度の高い岩壁となっている (前穂東壁と呼ばれる) 。
穂高岳登山の拠点となる涸沢は、奥穂高岳と前穂高岳に挟まれた吊り尾根よりU字型にえぐられた圏谷で、夏でも雪渓が残る。

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