記録ID: 6138155
全員に公開
ハイキング
京都・北摂
崩壊の関電道 知られざる鉄の階段魔境 潜入調査&決着戦 真のラスボスは 箕面
2023年11月03日(金) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 07:03
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 727m
- 下り
- 714m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:03
距離 15.2km
登り 727m
下り 727m
19:01
【主な流れ】
1)自然研究路2号線経由で箕面川ダムへ
2)ダム西回りで#32鉄塔接続の関電道
3)長谷山から箕面川ダム接続の関電道
4)同谷道の終点まで
5)ビジターセンター経由で下山
【以下詳細】
箕面駅〜箕面滝道〜(43)府道豊中亀岡線〜自然研究路2号線〜箕面川ダム〜市道箕面五月山線〜#32鉄塔接続関電道〜長谷山〜箕面川ダム接続関電道〜(4)府道茨木能勢線〜自然研究路3号線〜箕面ビジターセンター〜箕面大滝〜箕面駅
1)自然研究路2号線経由で箕面川ダムへ
2)ダム西回りで#32鉄塔接続の関電道
3)長谷山から箕面川ダム接続の関電道
4)同谷道の終点まで
5)ビジターセンター経由で下山
【以下詳細】
箕面駅〜箕面滝道〜(43)府道豊中亀岡線〜自然研究路2号線〜箕面川ダム〜市道箕面五月山線〜#32鉄塔接続関電道〜長谷山〜箕面川ダム接続関電道〜(4)府道茨木能勢線〜自然研究路3号線〜箕面ビジターセンター〜箕面大滝〜箕面駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
先週に引き続き関電道を攻略すべく潜入調査を行なった。 ●#32鉄塔接続の関電道 箕面最高角度との呼び声も高い非常に急角度の登り。鉄の階段が設置されており、体力さえあれば登りきることができるが、手すりもなく道も狭い。現実的な難易度ではあるものの、一歩でも踏み外すとどこまで落ちるか分からないような危険な道でもあるのでハイキング目的では基本的におすすめしない。 かなり山を歩き慣れて、高所も苦手でない方が、自己の目で直接見て行けると判断した場合のみ行くのもいいかも知れない。基本的に登りのみで、下りはリスクと達成感が見合っていない気がするので誰にもおすすめしない。 ●長谷山から箕面川ダム接続の関電道 長谷山の東側に続く非常に急角度の尾根道。緩急のついた下りで、鉄の階段が生きている所もあれば全く当てにならない所もある。狭い道幅で倒木などの障害物もそれなりに多く、コース取りに強く影響してくる。落ち葉や土砂などの堆積物が多く非常に滑りやすい。滑れば止めてくれるものは少なく、そのまま滑落になり兼ねないため非常に危険。 石突万全のストックも靴もない場合は侵入厳禁レベルだと思う。 侵入後まずは中腹の鉄塔を目指すことになる。埋もれたり無くなった階段を含む滑りやすい急角度の尾根道が中心。この道を苦もなく降りられるのは普段からハードな山との向き合い方をしている方に限られるのではないかと思えてならない。 下へ行くほど楽になるようなことは一切ないため、鉄塔まで降りた場合、帰りの登りもかなりの時間・体力・集中力を必要とするため時間的余裕は多めに持っておきたい。 それ以上進むと間も無く壁のような斜面を降りるかどうかの選択になる。 かつては階段で降りるルートが複数もしくはルート変更があったようだが、現在はいずれも崩壊して安全に降りられる場所はないようだ。 入り口まで降りきる方向なら所要時間を減らすことができるが、この付近はちょっとした場所の違いによって山肌の質や地形などが大きく違っているため、あらかじめ下の入り口付近で自分なりのルートや対策を見いだせていない場合は挑戦すべきでないと思う。 ルート全体を通して、常に恐怖と戦いながら進み続け、楽しい山歩きからかなり遠ざかってしまったように思う。立て札にある通り危険なのでハイキング目的でのルートへの侵入は一切おすすめしない。 このルートはGPS的には踏み跡が強固で一見楽勝そうだが、難易度は全く当てはまらず、不十分な装備のまま軽い気持ちで行くと遭難するかも知れない。 ●同関電道箕面川ダム入口付近の谷道 関電道に接続するまでの分岐から谷道を東側にしばらく登りで進むことができる。 立入禁止の看板があって進めなくなる。軽い藪漕ぎの必要あり。秋になって藪の見通しは良くなっているが、棘のある枝はそのまま残っているため余程看板を見たいとかでなければ無理して行かなくていいかもしれない。 |
その他周辺情報 | 準備したドリンクを飲みきれないため、麓のチェリオの自販機のお世話になかなかなれていない。 |
写真
今日明確な目的を持ってここにいる。
関電道の情報調査だ。
私はどこにでもいる普通のハイカー。箕面の全登山道を歩くべく山歩きしている。
ハイキングマップを歩き終えた現在の興味の中心はハイキングマップ未掲載の道。道が載らない理由はそれぞれだが基本的に難易度が高いからで、これまで歩いた中にはもはや登山道と言えないような廃道まがいの道も存在していた。では何を持って道とするのか。「道」の基準の一つがGPSのオレンジの踏み跡であり、一般登山道以外で一際色濃いオレンジに輝くのが関電道だ。関電道は人々の生活を護るための強固で安心安全な鉄塔巡視路だと考えていたが、歩き始めてすぐその認識は誤りであると気付かされる。ハイキングはレジャーであり、そのレベルでの安心安全を職業用に求めてはならなかった。長年の保守で刻まれ続けたオレンジ線の完全なる璧の繋がりが故に「道」として君臨し、私の前に立ちはだかる「道ならざる道」が彼ら関電道だと認識を改めた。聞く所によると、オレンジの踏み跡はいつのものか分からないという声さえある。
それでも鉄塔の保守はこの地域のために今も確実に行われているはずだ。自分の決めた基準の重さに若干の疑問を感じつつも階段の渦に巻き込まれてきた。当然ではあるが関電道は箕面の各所に存在する。
私はまさに関電道歩きの渦中にある。
前回までの山行。
再挑戦した箕面川ダム遊歩道〜長谷山接続の関電道。崩壊した入り口を後一歩まで追い詰めるも、背後に控える強大な尾根本道の圧を受け、あまりに大きな一歩を前にまたも登りきることができず涙を飲んだ。
まだ技術的・体力的に足りないのか。それともここが“山”なのか? 深く刻まれたGPSのオレンジの踏み跡はルートが開通していることを示している。知らなければ。このままでは終われない。
関電道の情報調査だ。
私はどこにでもいる普通のハイカー。箕面の全登山道を歩くべく山歩きしている。
ハイキングマップを歩き終えた現在の興味の中心はハイキングマップ未掲載の道。道が載らない理由はそれぞれだが基本的に難易度が高いからで、これまで歩いた中にはもはや登山道と言えないような廃道まがいの道も存在していた。では何を持って道とするのか。「道」の基準の一つがGPSのオレンジの踏み跡であり、一般登山道以外で一際色濃いオレンジに輝くのが関電道だ。関電道は人々の生活を護るための強固で安心安全な鉄塔巡視路だと考えていたが、歩き始めてすぐその認識は誤りであると気付かされる。ハイキングはレジャーであり、そのレベルでの安心安全を職業用に求めてはならなかった。長年の保守で刻まれ続けたオレンジ線の完全なる璧の繋がりが故に「道」として君臨し、私の前に立ちはだかる「道ならざる道」が彼ら関電道だと認識を改めた。聞く所によると、オレンジの踏み跡はいつのものか分からないという声さえある。
それでも鉄塔の保守はこの地域のために今も確実に行われているはずだ。自分の決めた基準の重さに若干の疑問を感じつつも階段の渦に巻き込まれてきた。当然ではあるが関電道は箕面の各所に存在する。
私はまさに関電道歩きの渦中にある。
前回までの山行。
再挑戦した箕面川ダム遊歩道〜長谷山接続の関電道。崩壊した入り口を後一歩まで追い詰めるも、背後に控える強大な尾根本道の圧を受け、あまりに大きな一歩を前にまたも登りきることができず涙を飲んだ。
まだ技術的・体力的に足りないのか。それともここが“山”なのか? 深く刻まれたGPSのオレンジの踏み跡はルートが開通していることを示している。知らなければ。このままでは終われない。
今日は無駄な体力や時間の消費を避け、なるべく多くの戦力を関電道の調査に注ぎたいと心に決m…
瀧安寺前の広場を通りがかる。山とみどりのフェスティバル開催中だ。
箕面は観光地であり、滝道周辺では定期的にこういう類のイベントを行っている。
地域を知ることは道の攻略と繋がっている。何より頻繁にこの地域で山行を行うようになって、地域の歴史や催しに触れる意識も高まりつつある。
…決意をよそにいきなり差し込まれるイベントの登場に困惑しつつも、追加ミッションとして覗いてみる事にした。
意志の薄弱たるやオブラートの如し。
本当は怖かっただけかも知れない。自分にとって高難度の道の挑戦だけの山行は苦行にもなり得る。
今日の予定を思うと気を紛らわせたかった部分も否定できない。
瀧安寺前の広場を通りがかる。山とみどりのフェスティバル開催中だ。
箕面は観光地であり、滝道周辺では定期的にこういう類のイベントを行っている。
地域を知ることは道の攻略と繋がっている。何より頻繁にこの地域で山行を行うようになって、地域の歴史や催しに触れる意識も高まりつつある。
…決意をよそにいきなり差し込まれるイベントの登場に困惑しつつも、追加ミッションとして覗いてみる事にした。
意志の薄弱たるやオブラートの如し。
本当は怖かっただけかも知れない。自分にとって高難度の道の挑戦だけの山行は苦行にもなり得る。
今日の予定を思うと気を紛らわせたかった部分も否定できない。
地域で見られる自然などのことを楽しく学ぶことができる家族向けのイベントで、
屋台などは滝道の奥の方まで、通常の3倍…かどうかは数えていないが、普段見ない量の出店があり非常に活気がある。
ガイドの方に呼び止められ瀧安寺の歴史について説明を受けることになった。
毎週箕面通いを続けているのに、昼間の瀧安寺はまだお参りしていない気がする。
由緒あるお寺であり、壁の5本線や菊の紋、6本の柱が高貴な由来であることを教えていただいた。
屋台などは滝道の奥の方まで、通常の3倍…かどうかは数えていないが、普段見ない量の出店があり非常に活気がある。
ガイドの方に呼び止められ瀧安寺の歴史について説明を受けることになった。
毎週箕面通いを続けているのに、昼間の瀧安寺はまだお参りしていない気がする。
由緒あるお寺であり、壁の5本線や菊の紋、6本の柱が高貴な由来であることを教えていただいた。
横にあった赤い建物。
他にも色々撮ったり教えていただいたが、人の写り込みが多く載せづらかったりすることが多い。詳細は専門のサイトなどにお任せする。ご自分で近くを歩いた際でも立ち寄ってみて欲しい。
時間の消費は多少あったが、こういう機会は取れる時に取っておくもので有意義だった。
他にも色々撮ったり教えていただいたが、人の写り込みが多く載せづらかったりすることが多い。詳細は専門のサイトなどにお任せする。ご自分で近くを歩いた際でも立ち寄ってみて欲しい。
時間の消費は多少あったが、こういう機会は取れる時に取っておくもので有意義だった。
夜見ると怖い橋の通路。
毎回観光客が居座ってベストポジションからの撮影が難しい。私は今日でなくてもと遠慮してわざわざ声をかけたことはないが、
この周辺は他に休める場所も多いので、撮影スポットの近くで長時間携帯を見ながらくつろぐのは避けてやって欲しい。
毎回観光客が居座ってベストポジションからの撮影が難しい。私は今日でなくてもと遠慮してわざわざ声をかけたことはないが、
この周辺は他に休める場所も多いので、撮影スポットの近くで長時間携帯を見ながらくつろぐのは避けてやって欲しい。
紅葉が赤くなってはいないが、3連休初日そろそろシーズンとの認識があるのか、早くも車の量が満タン。
本格的な紅葉シーズンを私は知らないけれどこの状態が通常なら、じっくり歩きたいハイキングはもちろん家族連れで滝道から滝まで全員が頑張れそうなら電車。小さい子供がいたり滝道を歩かずに滝を眺めるとか、勝尾寺も視野に入れるならバスの方がおすすめだと思う。
ビジターセンター起点については、この日通っていないため混み具合がわからない。望みをかけてみるのも一つだが、通常の週末でもまあまあ車が止まっているので、運がよければといった所。
本格的な紅葉シーズンを私は知らないけれどこの状態が通常なら、じっくり歩きたいハイキングはもちろん家族連れで滝道から滝まで全員が頑張れそうなら電車。小さい子供がいたり滝道を歩かずに滝を眺めるとか、勝尾寺も視野に入れるならバスの方がおすすめだと思う。
ビジターセンター起点については、この日通っていないため混み具合がわからない。望みをかけてみるのも一つだが、通常の週末でもまあまあ車が止まっているので、運がよければといった所。
ちなみに、ここの鉄塔陛下は長谷山から一本道で安全に謁見でき、広くその姿を箕面ハイカーに知らしめている。
御姿を電子絵鏡越しに頂戴するだけなら安全に。登苦を積むならあえて関電道から臨むのも悪くないのかもしれない。
御姿を電子絵鏡越しに頂戴するだけなら安全に。登苦を積むならあえて関電道から臨むのも悪くないのかもしれない。
本連峰最高角度との呼び声もある斜面の先でお待ち遊ばした#32ダブル鉄塔。シンプルで堂々とした佇まいである。
左の頭上に黄色の何かが見えるが、枯葉などの映り込みではなく数字が記された冠を召しておられるようだ。
左の頭上に黄色の何かが見えるが、枯葉などの映り込みではなく数字が記された冠を召しておられるようだ。
聖なる火の用心の看板が地面に突き立てられている。
今日ここに来たかった理由は一つ。
尾根部分ではGPSのオレンジの踏み跡が完全に濃く繋がっているにも関わらず、箕面川ダムからの入り口の踏み跡が安定せず尾根道に取り付くのが困難な理由を知るためだ。
あの挙動、恐らく単に登ってしまえばあとは容易いという意味ではない。
正面はブラフ…そもそもこの道が上からのみ繋がっている可能性があると判断した。
今日ここに来たかった理由は一つ。
尾根部分ではGPSのオレンジの踏み跡が完全に濃く繋がっているにも関わらず、箕面川ダムからの入り口の踏み跡が安定せず尾根道に取り付くのが困難な理由を知るためだ。
あの挙動、恐らく単に登ってしまえばあとは容易いという意味ではない。
正面はブラフ…そもそもこの道が上からのみ繋がっている可能性があると判断した。
以前ここに来た時に見た、この先危険の立て札。これこそが、箕面川ダム起点の関電道(?)の終着点であり、この先が皆が歩いている道筋に違いない。GPSがなかった頃の私とは違う。最近の情報が出てこないなら、上から行ける所まで行って現場を確認する他ない。
過去に2度作戦失敗している箕面川ダム側の入り口の急坂登りも、奥の状況が読めないゆえの撤退という側面もある。
こちらもあちらも一つのルートである以上、上からの調査は理に適っている。
下の守りに戦力を集中する余り、背中の守りは手薄なのだろう!
…この尾根筋の情報は持ち帰る!丸裸にしてやるぞ。
過去に2度作戦失敗している箕面川ダム側の入り口の急坂登りも、奥の状況が読めないゆえの撤退という側面もある。
こちらもあちらも一つのルートである以上、上からの調査は理に適っている。
下の守りに戦力を集中する余り、背中の守りは手薄なのだろう!
…この尾根筋の情報は持ち帰る!丸裸にしてやるぞ。
…のっけからの急角度。降りて戻ってこられるのか分からない。正直この時点で撤退してもおかしくない。伊達に危険の立札を背負っているわけではなかったか。
上から安全にルートの見通しが繋がったらそのまま踏破もありだと考えていたが、甘かったようだ。だがこのまま撤退となれば攻略の道も閉ざされる。
カカロット色のGPS踏み跡ォオ!に出来て俺には出来んなど…。
俺ではスーパーサイ山人にはなれんのか。
上から安全にルートの見通しが繋がったらそのまま踏破もありだと考えていたが、甘かったようだ。だがこのまま撤退となれば攻略の道も閉ざされる。
カカロット色のGPS踏み跡ォオ!に出来て俺には出来んなど…。
俺ではスーパーサイ山人にはなれんのか。
この調査のために、せっかくここまで来たんだ。勇気を振り絞ってギリギリの所まで行ってみる。
なんと鉄の階段が埋まっている。ある筋の情報によると9年前の時点で階段は軸しか残っていないということだった。これが今にも消し飛びそうな勇気に僅かな火を灯す。尾根調査はここを乗り越えなければ始まらない。
なんと鉄の階段が埋まっている。ある筋の情報によると9年前の時点で階段は軸しか残っていないということだった。これが今にも消し飛びそうな勇気に僅かな火を灯す。尾根調査はここを乗り越えなければ始まらない。
ほとんど埋まっている階段。
我が方は登山靴装備ではない。落ち葉の急坂でどれ程差が出るかは分からないが、
靴のグリップでの不利を抱えている以上最初から全力で行くしかない。
靴からではなくストックから入った山行。歩きは靴で、グリップはストックが担って来た。その真価が問われている。
我が方は登山靴装備ではない。落ち葉の急坂でどれ程差が出るかは分からないが、
靴のグリップでの不利を抱えている以上最初から全力で行くしかない。
靴からではなくストックから入った山行。歩きは靴で、グリップはストックが担って来た。その真価が問われている。
階段は蛇行しており、最短距離で降りることは推奨していないようだ。
少なくとも斜面が安定しているのは間違い無いので、見失わないように一歩ずつ降りて行く。
思わせぶりな倒木が結界として横たわり、これ以上進んでいいのか毎回問い直してくる。
少なくとも斜面が安定しているのは間違い無いので、見失わないように一歩ずつ降りて行く。
思わせぶりな倒木が結界として横たわり、これ以上進んでいいのか毎回問い直してくる。
写真マジックによって、激辛カレーに生卵2個落とした位マイルドに見えているが、
実際の角度は滑って尻餅をついたらすぐ止まれるかどうか分からないというような塩梅だ。
移動は常に石突でグリップとバランスを確認してから行えば不可能ということはない。
実際の角度は滑って尻餅をついたらすぐ止まれるかどうか分からないというような塩梅だ。
移動は常に石突でグリップとバランスを確認してから行えば不可能ということはない。
このくらいの急角度の坂になると、上からと下からでは見える景色が全く違う。
最初の階段群を降り切った後振り返ってみた。上からではほとんど見えないような鉄の階段がはっきり列を成していることが分かる。
道標の存在は一つの安心材料ではあるが、階段の上に色々積もっており、階段としての性能を十分発揮してくれなかった場合、登るのがかなり大変な角度だ。
1本目の関電道の階段が確実に露出している急登りとは性質が違う。
とはいえ登りの手がかりとしては十分だし、最悪一段ずつ掃除すれば戻れるというだけで続行の後押しにはなった。
最初の階段群を降り切った後振り返ってみた。上からではほとんど見えないような鉄の階段がはっきり列を成していることが分かる。
道標の存在は一つの安心材料ではあるが、階段の上に色々積もっており、階段としての性能を十分発揮してくれなかった場合、登るのがかなり大変な角度だ。
1本目の関電道の階段が確実に露出している急登りとは性質が違う。
とはいえ登りの手がかりとしては十分だし、最悪一段ずつ掃除すれば戻れるというだけで続行の後押しにはなった。
ここまでの道のりは正しかった。
まだ入り口を越えたに過ぎない。地図からわかるのは、この尾根道は平坦ではなく、一部を除いて最後までかなりの急下りということだ。いくつか等高線が密でどう接続しているか分からないような地点も見受けられる。
まだ入り口を越えたに過ぎない。地図からわかるのは、この尾根道は平坦ではなく、一部を除いて最後までかなりの急下りということだ。いくつか等高線が密でどう接続しているか分からないような地点も見受けられる。
階段の存在もよく分からない感じになって来た。
日が傾いて来ているのが分かる。16時までに調査が終わらないようなら戻ると決めて降り始めた。
それ以上になると、日没後にこの急坂を登らなければならなくなるからだ。
日が傾いて来ているのが分かる。16時までに調査が終わらないようなら戻ると決めて降り始めた。
それ以上になると、日没後にこの急坂を登らなければならなくなるからだ。
ルート上に階段自体は見えているが、段そのものに足がかからない場所が多く、滑った場合そのまま下に連れていかれる。段は見えないが存在するであろう中央を陣取るか、根を伝って行くか、もう少し強度のありそうな木を伝うか。地味に難所だ。
階段なんて飾りです。写真で見る人にはそれが分からんのですよ。
階段なんて飾りです。写真で見る人にはそれが分からんのですよ。
会いたかったぞ。ここで会ったが六日目!
あの日から、お前のことを忘れたことなど1日たりともなかった。
(正確にはあの日も遠くからもじもじ眺めていただけだが)
送電線を陰で下から支えていた中腹の鉄塔、真のラスボスはお前なんだろう?
あの日から、お前のことを忘れたことなど1日たりともなかった。
(正確にはあの日も遠くからもじもじ眺めていただけだが)
送電線を陰で下から支えていた中腹の鉄塔、真のラスボスはお前なんだろう?
そう。GPS上でももう既に見たことのある景色に繋がってもおかしくない所まで来ている。
最大の謎である接続点の秘密さえわかればもう一度恐怖を味わわずにすむ。次は気象などの条件も変わる。ほとんどまっすぐ来たので調査時間はそこまで伸ばせない。技術的に行けるなら今降りて確認するべきだ。
チャンスは何度も巡って来ない。
小生の女神は前髪しか勝たない。
最大の謎である接続点の秘密さえわかればもう一度恐怖を味わわずにすむ。次は気象などの条件も変わる。ほとんどまっすぐ来たので調査時間はそこまで伸ばせない。技術的に行けるなら今降りて確認するべきだ。
チャンスは何度も巡って来ない。
小生の女神は前髪しか勝たない。
おそらくこの場所は砂防ダムの奥側。無事降りられればこのルート踏破だ。
先週の調査によると、残り体力を気にせずに行くならこちら側の斜面も下から登りきることが可能。このタイプの斜面に関していえば、同様に体力を使いながら下降する術も身につけている。
先週の調査によると、残り体力を気にせずに行くならこちら側の斜面も下から登りきることが可能。このタイプの斜面に関していえば、同様に体力を使いながら下降する術も身につけている。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
アウター
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
モバイルバッテリー
GPS(アプリ)
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
タオル
ストック
カメラ(スマホ)
熊鈴
熊スプレー
山用手袋
ビニール袋
保温バッグ
ペットボトルカバー
保温水筒
座布団
ファーストエイドキット
|
---|---|
備考 | 堆積物が多く滑りやすい複合的なコースなので必ずしも効果的だったかは分からないが、滑りにくい靴があればいくらか体力の消耗や恐怖心を抑えられたかもしれない。個人的には新しいタイプの靴は慣れるまでに時間がかかるので、直近の選択肢としては難しかったが、靴のグリップがもう少し欲しいと思わずにはいられない消耗戦だった。 |
感想
悲願であった関電道を踏破できたのでホッとしています。
下からだと全容が掴めず対策が立てづらいので、踏み跡がはっきりしている上からならどうかと考えて決行。
上がしっかり繋がっているから下りの尾根道は楽なんてことはなく、ほとんど総力戦の様相でした。写真見たら、階段見えてるのに何で?ってなりますよね。
見えそうで見えないもどかしい階段も多く、
よく滑り、滑ったら滑落になる傾斜で滑らないように歩く。ルートに入ってから気を抜ける時間がほとんどなく、気力も体力もすり減っていくのがわかりました。
求められるのが高度な技術というよりひたすら慎重な判断の積み重ねだったため、今の実力で事故なく歩ききれたのはたまたま運が良かっただけだとは思わないですが、楽しい山歩きとは遠い印象です。
太腿と背筋全般、珍しく上腕三頭筋が筋肉痛に。
終わってからこれまでの疲れが押し寄せて来て色々大変でした。
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