谷川岳清水峠越国道291号線(新潟側)



- GPS
- 25:10
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 1,216m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2023年11月3日〜5日、「日本最難の酷道」との呼び声高い国道291号線・清水〜清水峠区間を踏破してきました。
1885年に開通したこの道、その年にいきなり大雨で崩れ、以降、補修もないままに放置されたという道です。というか、すでに道はないも同然なのですが、なぜか国道指定は取り消されずに現在に至っています。
この道の踏破に成功したのは、21世紀に入ってからは私の知る限り以下の3パーティのみ。歩いたけれど記録を公表していない人は他にもいるかもしれません。
■2007年10月・2008年10月、ヨッキれん&くじ氏が、2回に分けて新潟側の踏破に成功 https://yamaiga.com/road/shimizu/main.html
■2011年11月 小堀繁治氏が、群馬側から新潟側まで2泊3日で単独踏破
■2020年9月20日〜21日 東京の山岳会「やまねくらぶ」のパーティが、新潟側から群馬側まで通して踏破 https://youtu.be/6MPkCQHADoc?si=VLUI9_p7X0-AWfXz
踏破には、気が狂いそうになる密ヤブを2〜3日間こぎ続ける根性が必要になります。精根尽き果てました……。
【メンバー】
森山憲一(筆者)
藤本 尭(奥多摩七ツ石小屋)
八十島士希(早稲田大学探検部)
木村泰斗(早稲田大学探検部)
【装備的アドバイス】
・ヘルメット……木にガンガン頭をぶつけるので必携。
・スパイク足袋……291号線のベストシューズ。横に伸びた木を踏んで越えたり、不安定な斜面をトラバースすることが多く、登山靴では滑りやすい。今回は2人がスパイク足袋、1人がトレッキングブーツ、森山はラバーソールの沢シューズを使用。沢シューズも悪くはなかったが、スパイク足袋のほうがよい。
・革手袋……トゲのある植物あります。
・すねをガードするもの……倒木等にぶつけてアザだらけになる。森山は沢登り用のレッグガードを使ったが調子よかった。
【記録】
・『山と溪谷』2024年11月号にこの山行の記事を掲載しています
https://www.yamakei.co.jp/products/2824901600.html
・山と溪谷オンライン(登録等なしでGPXデータをダウンロードできます)
https://www.yamakei-online.com/cl_record/my_detail.php?id=305581
・YAMAP https://yamap.com/activities/34497441
【追加情報】
麓の清水集落に住む方から、昔のようすを聞くことができました。それによると、291号線は昭和初期にはすでにまともに通れる状態にはなかったようです。ただしその後も昭和30年代くらいまで、道は炭焼きの場として地元の方に利用されていました。国道の石垣の残骸を利用して炭焼き窯を作り、沢伝いにそこまで通って利用されていたそうです。登川本谷と丸ノ沢の出合(現在の謙信尾根分岐あたり)にかつて牛首という小さな集落があり、そこに薪を集める薪小屋をたて、馬や牛で清水へ運んでいたとのことです。
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