残業後、4列シートの夜行バスで京都へ。環境が悪くてまともに寝れず。
早く滋賀県入りしても、始発バスが遅いので無駄。京都駅で時間を潰す。6時開店の旭第一をたずねるも定休日。朝ラー文化に触れられず。
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11/9 5:27
残業後、4列シートの夜行バスで京都へ。環境が悪くてまともに寝れず。
早く滋賀県入りしても、始発バスが遅いので無駄。京都駅で時間を潰す。6時開店の旭第一をたずねるも定休日。朝ラー文化に触れられず。
通勤・通学など平日日常ムードの湖西線にゆられ、滋賀県のマキノ駅に移動。本数の少ないバスにようやく乗れる。
駅前に開店している商店などは見当たらない。
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11/9 8:25
通勤・通学など平日日常ムードの湖西線にゆられ、滋賀県のマキノ駅に移動。本数の少ないバスにようやく乗れる。
駅前に開店している商店などは見当たらない。
高島トレイルのトレイルヘッドは遠かった。
前回のロングトレイルである、あまとみトレイルとは真逆だ。
9時過ぎ、ついに入山。遅いスタートだ。
1
11/9 9:06
高島トレイルのトレイルヘッドは遠かった。
前回のロングトレイルである、あまとみトレイルとは真逆だ。
9時過ぎ、ついに入山。遅いスタートだ。
まだ紅葉が残っている国境スキー場を登る。
1
11/9 9:12
まだ紅葉が残っている国境スキー場を登る。
トレイルのシンボルマークだ。
スキー場から登山道に入り、まずは稜線上まで乗り上げなければならない。初っ端から、なかなか登らされるぞ。
1
11/9 9:28
トレイルのシンボルマークだ。
スキー場から登山道に入り、まずは稜線上まで乗り上げなければならない。初っ端から、なかなか登らされるぞ。
序盤はよく整備されたハイキングコースだ。
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11/9 9:36
序盤はよく整備されたハイキングコースだ。
山はもうすっかり落葉シーズン。
熊との遭遇報告が多い高島トレイルだが、もう標高の低い里に下りていることを期待する。
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11/9 10:03
山はもうすっかり落葉シーズン。
熊との遭遇報告が多い高島トレイルだが、もう標高の低い里に下りていることを期待する。
関西電力が若狭湾岸で発電した電気が、高島トレイルの山を越えて滋賀・京都方面へと運ばれているのか。
高島トレイルの登山道状況は、関電との兼ね合いも小さくないと見た。
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11/9 10:12
関西電力が若狭湾岸で発電した電気が、高島トレイルの山を越えて滋賀・京都方面へと運ばれているのか。
高島トレイルの登山道状況は、関電との兼ね合いも小さくないと見た。
さっそく琵琶湖が見えてテンションがあがる。
1
11/9 10:16
さっそく琵琶湖が見えてテンションがあがる。
高島トレイルを攻略するにあたって最重要要素になると言っても過言ではない、それが黄色い道案内だ。この存在無しにスムーズに進行できるほど、高島トレイルは甘くない。
自然に還る素材で作られていて、千切れたり色褪せていたりするものも多々ある。
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11/9 10:24
高島トレイルを攻略するにあたって最重要要素になると言っても過言ではない、それが黄色い道案内だ。この存在無しにスムーズに進行できるほど、高島トレイルは甘くない。
自然に還る素材で作られていて、千切れたり色褪せていたりするものも多々ある。
最初の山頂、乗鞍岳を通過。
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11/9 10:31
最初の山頂、乗鞍岳を通過。
一日目の天気予報は、晴れ→午後から曇り→夜中から雨だ。今はまだ展望がある。開放感がある風景に出会える序盤〜前半だけでも、天気が守られてよかった。
2
11/9 10:32
一日目の天気予報は、晴れ→午後から曇り→夜中から雨だ。今はまだ展望がある。開放感がある風景に出会える序盤〜前半だけでも、天気が守られてよかった。
琵琶湖ビュースポットがたびたび巡り来る稜線歩き。
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11/9 10:40
琵琶湖ビュースポットがたびたび巡り来る稜線歩き。
初日も樹林帯は多くあるが、ススキなどの草原地帯の方が印象的だ。低山だが、琵琶湖からの風と日本海からの風、その両方から影響を受けているところもあるのだろう。首都圏の奥多摩とか奥武蔵とは性格が違う。
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11/9 10:40
初日も樹林帯は多くあるが、ススキなどの草原地帯の方が印象的だ。低山だが、琵琶湖からの風と日本海からの風、その両方から影響を受けているところもあるのだろう。首都圏の奥多摩とか奥武蔵とは性格が違う。
ずっと前から名前は知っていて憧れていたトレイル。やっと、ついに来られたんだなと感慨に耽る。
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11/9 10:48
ずっと前から名前は知っていて憧れていたトレイル。やっと、ついに来られたんだなと感慨に耽る。
しかし高島トレイルは険しい。初日の午前中から、すでになかなかのアップダウンを演じる。道の明瞭さは、このあたりはまだ全然マシだけれど、写真の通りメジャールートのそれにはまったく及ばない。
2
11/9 11:00
しかし高島トレイルは険しい。初日の午前中から、すでになかなかのアップダウンを演じる。道の明瞭さは、このあたりはまだ全然マシだけれど、写真の通りメジャールートのそれにはまったく及ばない。
豊かなブナ林。
1
11/9 11:08
豊かなブナ林。
芦原岳。
今回スルーハイクを3日間で急ぐのにあたっては、原則として各寄り道ピークには立たない方針なのだが。気分次第で近い山頂には立つこともある。
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11/9 11:32
芦原岳。
今回スルーハイクを3日間で急ぐのにあたっては、原則として各寄り道ピークには立たない方針なのだが。気分次第で近い山頂には立つこともある。
芦原岳の山頂とそこから先までは、しばらくの間は日本海(若狭湾)が見える地点が点在する。
琵琶湖と海、体感ではどちらも同じぐらいの距離感に見える。
2
11/9 11:33
芦原岳の山頂とそこから先までは、しばらくの間は日本海(若狭湾)が見える地点が点在する。
琵琶湖と海、体感ではどちらも同じぐらいの距離感に見える。
鉄塔と送電線好きにオススメなエリアだ。
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11/9 12:07
鉄塔と送電線好きにオススメなエリアだ。
落葉シーズンである11月は、メリットとしては暑くなく水分消費が抑えられるとか、虫が目立たない、などがある。
デメリットとしては、陽が短いこと、防寒着が重くなること、落葉堆積で路面の方は見通しが劣ること、がある。
2
11/9 12:19
落葉シーズンである11月は、メリットとしては暑くなく水分消費が抑えられるとか、虫が目立たない、などがある。
デメリットとしては、陽が短いこと、防寒着が重くなること、落葉堆積で路面の方は見通しが劣ること、がある。
黒河峠に下降。
山頂部→峠→山頂部→峠、と高島トレイルの累積標高差はエグい。
立派なトイレがあるのは、この黒河峠ぐらいになるのだろうか。自由と倫理で特徴付けられるこのトレイルゆえ、携帯トイレは多めに持ちたい。
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11/9 12:28
黒河峠に下降。
山頂部→峠→山頂部→峠、と高島トレイルの累積標高差はエグい。
立派なトイレがあるのは、この黒河峠ぐらいになるのだろうか。自由と倫理で特徴付けられるこのトレイルゆえ、携帯トイレは多めに持ちたい。
紅葉がわずかに。
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11/9 12:34
紅葉がわずかに。
ほんとうにめずらしく、木道なんかが整備されているポイント。
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11/9 13:04
ほんとうにめずらしく、木道なんかが整備されているポイント。
琵琶湖には何度でも目が行ってしまう。
雲は多いが、予想よりも天気が保ってくれていて嬉しい。
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11/9 13:05
琵琶湖には何度でも目が行ってしまう。
雲は多いが、予想よりも天気が保ってくれていて嬉しい。
貴重な水場だ。
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11/9 13:27
貴重な水場だ。
明王の禿が見えてきた
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11/9 13:34
明王の禿が見えてきた
禿に到着。
高島トレイルにおいて、ここだけが異色な風景。
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11/9 13:38
禿に到着。
高島トレイルにおいて、ここだけが異色な風景。
禿を渡る
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11/9 13:38
禿を渡る
晩秋ですな
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11/9 13:40
晩秋ですな
禿の岩場
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11/9 13:44
禿の岩場
赤坂山へ登る
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11/9 13:45
赤坂山へ登る
赤坂山に登頂。ここも琵琶湖眺望。
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11/9 13:57
赤坂山に登頂。ここも琵琶湖眺望。
鉄塔が乱立する草地を進む
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11/9 13:58
鉄塔が乱立する草地を進む
快適な道になったが、地味にアップダウンがある。思いのほか時間がとられていて、気づけば14時をまわっている。苦戦、しているのか?
0
11/9 14:14
快適な道になったが、地味にアップダウンがある。思いのほか時間がとられていて、気づけば14時をまわっている。苦戦、しているのか?
歩き続ける。大変なこと。楽しいこと。
いいトレイルだな。
1
11/9 14:21
歩き続ける。大変なこと。楽しいこと。
いいトレイルだな。
道が駆け登っていくのが見える
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11/9 14:25
道が駆け登っていくのが見える
またまた下って登るのか。
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11/9 14:33
またまた下って登るのか。
はじめて歩く山域に没頭していたら、もう昼下がり。
1
11/9 14:56
はじめて歩く山域に没頭していたら、もう昼下がり。
寒風
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11/9 14:58
寒風
ここからの琵琶湖がベストかな
1
11/9 14:59
ここからの琵琶湖がベストかな
草原地帯はまだ続く。とにかくまずは樹林帯に到達しなければ、ハンモック泊ゆえに話にもならない。
0
11/9 15:11
草原地帯はまだ続く。とにかくまずは樹林帯に到達しなければ、ハンモック泊ゆえに話にもならない。
暗い雲が
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11/9 15:11
暗い雲が
晩秋ススキノハラ
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11/9 15:15
晩秋ススキノハラ
長い
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11/9 15:18
長い
大谷山に登頂
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11/9 15:35
大谷山に登頂
開放感のある区間はもうすぐ終わる
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11/9 15:35
開放感のある区間はもうすぐ終わる
ブナゾーンに入る。いっきに下る。
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11/9 15:50
ブナゾーンに入る。いっきに下る。
抜土に下りてきた。
スルーハイクに4日以上かけられる人は、ここで1泊目のテント泊をすることが多いだろう。私はここで休むわけにはいかず、さらに距離を稼ぐのが必須。ハンモックは攻める武器にもなりうる。平地に縛られることはなく、森ならば進めるだけ前に進みうる。
1
11/9 16:14
抜土に下りてきた。
スルーハイクに4日以上かけられる人は、ここで1泊目のテント泊をすることが多いだろう。私はここで休むわけにはいかず、さらに距離を稼ぐのが必須。ハンモックは攻める武器にもなりうる。平地に縛られることはなく、森ならば進めるだけ前に進みうる。
抜土の水場
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11/9 16:19
抜土の水場
日没が近い。なおも登山。
道は徐々に不明瞭になっていく。
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11/9 16:48
日没が近い。なおも登山。
道は徐々に不明瞭になっていく。
年季を感じる看板。
高島トレイルは、信越トレイルとならんで、日本におけるロングトレイル黎明期からある道だ。信越よりも登山道状況はずっとワイルドみたいだが。
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11/9 17:06
年季を感じる看板。
高島トレイルは、信越トレイルとならんで、日本におけるロングトレイル黎明期からある道だ。信越よりも登山道状況はずっとワイルドみたいだが。
大御影山、標高は950m.
トレイル中でも特に高いピークの一つに、ヘッドライト登頂。
さらに進むが、霧が出てきた。ライトが本領を発揮しない。予想以上に道が解りづらい。減速する。ブレーキを踏む。苦戦してきた。
2
11/9 17:50
大御影山、標高は950m.
トレイル中でも特に高いピークの一つに、ヘッドライト登頂。
さらに進むが、霧が出てきた。ライトが本領を発揮しない。予想以上に道が解りづらい。減速する。ブレーキを踏む。苦戦してきた。
1日目の目標地点は大日尾根分岐点だったが、そこまでには及ばず。安全のために歩行終了を余儀なくされた。なんとかまだ望みは残る距離まで、攻めることはできたが。微妙な初日の成果だった。
少し風が通るが許容範囲のポイントで、ビバーク。ハンモックシステムを展開。夜中からの雨予報に備えて、タープは低めにはる。
3
11/9 19:17
1日目の目標地点は大日尾根分岐点だったが、そこまでには及ばず。安全のために歩行終了を余儀なくされた。なんとかまだ望みは残る距離まで、攻めることはできたが。微妙な初日の成果だった。
少し風が通るが許容範囲のポイントで、ビバーク。ハンモックシステムを展開。夜中からの雨予報に備えて、タープは低めにはる。
2日目
まる一日、雨予報の日だ。しかしこの日こそ正念場、たくさん歩かなければ2泊3日は成り立たなくなる。
暗い森を照らして、一時間ほどフミアトを追っていくと、ようやく大日尾根分岐点だ。なんどかルートロスをして来た。
2
11/10 5:43
2日目
まる一日、雨予報の日だ。しかしこの日こそ正念場、たくさん歩かなければ2泊3日は成り立たなくなる。
暗い森を照らして、一時間ほどフミアトを追っていくと、ようやく大日尾根分岐点だ。なんどかルートロスをして来た。
雨が降る。濡れたシダなどの藪ばかりがトレイルに被さる。露の水圧でブーツの中もソックスも、すでにぐちゃぐちゃになってしまった。もう古い靴だから防水性も劣化していて、不安だ。
0
11/10 6:19
雨が降る。濡れたシダなどの藪ばかりがトレイルに被さる。露の水圧でブーツの中もソックスも、すでにぐちゃぐちゃになってしまった。もう古い靴だから防水性も劣化していて、不安だ。
三重ヶ嶽への分岐点。寄り道登頂する予定ではなかったが、調べてみるとトレイル最高地点とのこと。比較的短い距離だし、行く。
2
11/10 7:13
三重ヶ嶽への分岐点。寄り道登頂する予定ではなかったが、調べてみるとトレイル最高地点とのこと。比較的短い距離だし、行く。
高島トレイル最高峰、三重ヶ嶽。
天気悪くて何も見えず。
2
11/10 7:22
高島トレイル最高峰、三重ヶ嶽。
天気悪くて何も見えず。
びしょびしょの細いフミアト。写真でもわかる?
1
11/10 7:27
びしょびしょの細いフミアト。写真でもわかる?
池があった
4
11/10 7:49
池があった
武奈ヶ嶽。山頂標のダメージは熊によるものだろうか。
いやそんなことよりも、一山一山の登下降がキツい。
2
11/10 9:16
武奈ヶ嶽。山頂標のダメージは熊によるものだろうか。
いやそんなことよりも、一山一山の登下降がキツい。
激くだり。
標高が低くなると、杉などの植林が目につくようになる。
1
11/10 10:13
激くだり。
標高が低くなると、杉などの植林が目につくようになる。
865mの武奈ヶ嶽からトレイル最低地点までひたすら下る。
0
11/10 10:54
865mの武奈ヶ嶽からトレイル最低地点までひたすら下る。
高島トレイルの最低地点まで連れていかれてしまった。スタート地点よりも低いことにショック。どうせまた900mあたりまで登るのに。
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11/10 11:01
高島トレイルの最低地点まで連れていかれてしまった。スタート地点よりも低いことにショック。どうせまた900mあたりまで登るのに。
水坂峠には沢が流れる。給水する。
0
11/10 11:02
水坂峠には沢が流れる。給水する。
さて、また登る。
下っては登る。ひたすら登山だ。ただガチ登山だけが休みなく続く。それが高島トレイルの正体だと、気づきはじめた。
1
11/10 11:02
さて、また登る。
下っては登る。ひたすら登山だ。ただガチ登山だけが休みなく続く。それが高島トレイルの正体だと、気づきはじめた。
急登。
もうすぐ午後になってしまう。進捗は良くない、と客観的分析が冷酷に告げる。
1
11/10 11:50
急登。
もうすぐ午後になってしまう。進捗は良くない、と客観的分析が冷酷に告げる。
高島トレイルの中間地点(40km地点)だとされる、ニの谷山付近。もう山頂に寄り道するような時間的余裕はない。靴を着脱してフヤケた足裏をケアする時間すら惜しい、それよりは少しでも行動食を口に詰め込むことを優先したかった。動くことを出来るだけ優先。急がば回らない。
2
11/10 12:32
高島トレイルの中間地点(40km地点)だとされる、ニの谷山付近。もう山頂に寄り道するような時間的余裕はない。靴を着脱してフヤケた足裏をケアする時間すら惜しい、それよりは少しでも行動食を口に詰め込むことを優先したかった。動くことを出来るだけ優先。急がば回らない。
山から桜峠に下ろされてしまう。その標高の低さに、またもショック。
1
11/10 13:24
山から桜峠に下ろされてしまう。その標高の低さに、またもショック。
高島トレイルではとてもめずらしい車道歩き区間だ。車が通るだけの。なにも補給ポイントはない。
1
11/10 13:32
高島トレイルではとてもめずらしい車道歩き区間だ。車が通るだけの。なにも補給ポイントはない。
再び、不明瞭ぎみでマイナー系な雰囲気の登山道へ。
2日目は、あきらかに1日目と比べて写真を撮っていない。雨天なのと、開放的な草原地帯は終わったのと、それから何よりも撮影する気が起きない。
1
11/10 13:44
再び、不明瞭ぎみでマイナー系な雰囲気の登山道へ。
2日目は、あきらかに1日目と比べて写真を撮っていない。雨天なのと、開放的な草原地帯は終わったのと、それから何よりも撮影する気が起きない。
しばらく急登に苦しんでいた。
高島トレイル、もしかしてロングトレイルみたいな横文字は似合わないのでは。アメリカン・カルチャー臭とは無縁な、ただの山のかたまりなのでは。ガチ登山のみが持続する。良くも悪くも。
1
11/10 14:49
しばらく急登に苦しんでいた。
高島トレイル、もしかしてロングトレイルみたいな横文字は似合わないのでは。アメリカン・カルチャー臭とは無縁な、ただの山のかたまりなのでは。ガチ登山のみが持続する。良くも悪くも。
行者山に寄る気にもなれない。
ただ行者という文字を見て、高島トレイル、結局おまえも修行系か、と思った。
1
11/10 15:18
行者山に寄る気にもなれない。
ただ行者という文字を見て、高島トレイル、結局おまえも修行系か、と思った。
また峠に下ろされた。
日没が迫るが、この後も2時間ほどヘッドライトであがいた。1000ルーメンもある光量で道迷いまではしなかったが、やはり限界があり、霧と針葉樹林の暗さで足を止めまくる。
もともと2日目は13時間以上行動をする計画でその体力も残ってはいたが、ふやけた足裏が標高800前後ある三つの山を乗り越える頃には壊れていると予想。寒気も入ってきて身の危険の兆候を感じはじめた。決断の時だ。
2
11/10 16:04
また峠に下ろされた。
日没が迫るが、この後も2時間ほどヘッドライトであがいた。1000ルーメンもある光量で道迷いまではしなかったが、やはり限界があり、霧と針葉樹林の暗さで足を止めまくる。
もともと2日目は13時間以上行動をする計画でその体力も残ってはいたが、ふやけた足裏が標高800前後ある三つの山を乗り越える頃には壊れていると予想。寒気も入ってきて身の危険の兆候を感じはじめた。決断の時だ。
けっきょく、駒ヶ池の手前にブナ林が地図表記されていたので、その辺でビバーク。雨は翌朝まで止まない予報だ。ほぼ無風のコルだったため、北西からの風向きを考慮したタープ壁を作り、そこにハンモックシステムを展開する判断。
ところが、夜23時頃から環境急変。思い出したように、断続的に突風が流れ込んできた。ハンモック専用シェルが防風・撥水・防寒を補うから平気ではあるのだが、風に叩かれるごとにアンダーキルトの熱がいくらか冷まされ、ハンモックの長所である快眠には至らなかった。
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11/10 19:29
けっきょく、駒ヶ池の手前にブナ林が地図表記されていたので、その辺でビバーク。雨は翌朝まで止まない予報だ。ほぼ無風のコルだったため、北西からの風向きを考慮したタープ壁を作り、そこにハンモックシステムを展開する判断。
ところが、夜23時頃から環境急変。思い出したように、断続的に突風が流れ込んできた。ハンモック専用シェルが防風・撥水・防寒を補うから平気ではあるのだが、風に叩かれるごとにアンダーキルトの熱がいくらか冷まされ、ハンモックの長所である快眠には至らなかった。
3日目。
ゆっくりめの起床。2泊3日スルーハイクの望みはもうないと、昨夜のビバークのうちに理解していたから無理はしない。ほんらいは2日目で木地山峠あたりまで進むのがノルマだったが、まったく及ばなかった。
本日、せめて木地山峠あたりまで前進してからエスケープ下山も可能だったが、どうせスルーハイク出来ないしな。
横谷峠までもと来た道を引き返して、早めに気持ちに整理をつけることに決めた。
1
11/11 6:17
3日目。
ゆっくりめの起床。2泊3日スルーハイクの望みはもうないと、昨夜のビバークのうちに理解していたから無理はしない。ほんらいは2日目で木地山峠あたりまで進むのがノルマだったが、まったく及ばなかった。
本日、せめて木地山峠あたりまで前進してからエスケープ下山も可能だったが、どうせスルーハイク出来ないしな。
横谷峠までもと来た道を引き返して、早めに気持ちに整理をつけることに決めた。
ようやく雨上がり。下山する。1日目と同じように、琵琶湖が見えた。
2
11/11 7:07
ようやく雨上がり。下山する。1日目と同じように、琵琶湖が見えた。
峠へ下ると、まだ紅葉がわずかに残っていた。
陽の短い11月中旬の高島トレイルは、ちと難易度が高かったか。そうはいっても、積雪や酷暑のない時期で、やっと到来した挑戦権だったからな。なるようにしかならなかったのだが。
2
11/11 7:33
峠へ下ると、まだ紅葉がわずかに残っていた。
陽の短い11月中旬の高島トレイルは、ちと難易度が高かったか。そうはいっても、積雪や酷暑のない時期で、やっと到来した挑戦権だったからな。なるようにしかならなかったのだが。
横谷峠。ここから長い林道あるき。
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11/11 7:43
横谷峠。ここから長い林道あるき。
峠からわずか3分下った林道沿いに、水量豊富な水場。
まともな水場に乏しいとされる高島トレイル。だが猛暑期間でなければ、ここまでは水に困らないと思った。不安をかかえ、身体に負担をかけ続けて、多くの飲料水を持参する必要はなかったようだ。実際に歩いてみて研究できた。
この先は知らんけど。
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11/11 7:49
峠からわずか3分下った林道沿いに、水量豊富な水場。
まともな水場に乏しいとされる高島トレイル。だが猛暑期間でなければ、ここまでは水に困らないと思った。不安をかかえ、身体に負担をかけ続けて、多くの飲料水を持参する必要はなかったようだ。実際に歩いてみて研究できた。
この先は知らんけど。
無事、下山。コミュニティバスを待つ。濡れた地図をガードレールにかけて乾かす。
破り捨てたくなるような悔しさも心の片隅にあったけれど、おそらくもう一度来たいと思うようになるはずだ。大事にこの地図はとっておこう。
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11/11 9:02
無事、下山。コミュニティバスを待つ。濡れた地図をガードレールにかけて乾かす。
破り捨てたくなるような悔しさも心の片隅にあったけれど、おそらくもう一度来たいと思うようになるはずだ。大事にこの地図はとっておこう。
下山したら晴れたパターン。バスが来た。これなら午前中に京都駅に着けてしまうだろう。
さらば憧れの高島トレイル。残り区間をセクションハイクできる、その時まで。2連休でいいからくれ!
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11/11 9:05
下山したら晴れたパターン。バスが来た。これなら午前中に京都駅に着けてしまうだろう。
さらば憧れの高島トレイル。残り区間をセクションハイクできる、その時まで。2連休でいいからくれ!
人でごったがえす京都駅の百均で匂わない靴下に履き替え、お散歩。サウナが人気の銭湯で、脱臭作業。パッキングも詰め替え、ブーツなどの汚物を封じ込めた。
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11/11 12:00
人でごったがえす京都駅の百均で匂わない靴下に履き替え、お散歩。サウナが人気の銭湯で、脱臭作業。パッキングも詰め替え、ブーツなどの汚物を封じ込めた。
シティボーイに変身?して、京都の路地をぶらぶらする。京都醸造のクラフトビールを片手に。そうやって、まずは心身のクールダウンに時間を費やしたかった。とはいえ、結局また歩くのね。
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11/11 12:51
シティボーイに変身?して、京都の路地をぶらぶらする。京都醸造のクラフトビールを片手に。そうやって、まずは心身のクールダウンに時間を費やしたかった。とはいえ、結局また歩くのね。
寺社を歩いたあと、つづいては高島トレイルにも縁がありそうなブルワリーへ。
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11/11 13:49
寺社を歩いたあと、つづいては高島トレイルにも縁がありそうなブルワリーへ。
高島麦酒さんは、アパレルまで扱うおしゃれなお店だった。
高島トレイルを歩いてきた次第を話しながら、ビールをオーダーする。
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11/11 14:00
高島麦酒さんは、アパレルまで扱うおしゃれなお店だった。
高島トレイルを歩いてきた次第を話しながら、ビールをオーダーする。
4種ビール飲み比べセット。滋賀県高島市の湧水をつかった自家醸造のIPAとアルト。さらに同じく高島市にある琵琶湖ブルワリーさんが作ったヴァイツェンとペールエール。
高島トレイル後には、最高のご褒美でしょう。今日は不在だったが、醸造家の店主は登山方面にも詳しいらしい。インターナショナルな客層で、楽しいお店だった。
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11/11 14:06
4種ビール飲み比べセット。滋賀県高島市の湧水をつかった自家醸造のIPAとアルト。さらに同じく高島市にある琵琶湖ブルワリーさんが作ったヴァイツェンとペールエール。
高島トレイル後には、最高のご褒美でしょう。今日は不在だったが、醸造家の店主は登山方面にも詳しいらしい。インターナショナルな客層で、楽しいお店だった。
新幹線の時間まで京都で遊び続けろ。
日没頃をねらって、京都タワー展望台におのぼりさん。目的は夜景だけではない。山を見にきた。年始に京都一周トレイルをやりたいのだ。もう次のことを考えてる。
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11/11 17:49
新幹線の時間まで京都で遊び続けろ。
日没頃をねらって、京都タワー展望台におのぼりさん。目的は夜景だけではない。山を見にきた。年始に京都一周トレイルをやりたいのだ。もう次のことを考えてる。
新幹線で帰京する。滋賀県の二兎醸造によるクラフトビールを飲みながら、ようやく高島トレイルのことをゆっくり反芻しはじめた。
失敗した。しかし気持ちに整理がついた。いつになるかわからないけど、必ずセクションハイクで完歩したいと思う。
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11/11 19:48
新幹線で帰京する。滋賀県の二兎醸造によるクラフトビールを飲みながら、ようやく高島トレイルのことをゆっくり反芻しはじめた。
失敗した。しかし気持ちに整理がついた。いつになるかわからないけど、必ずセクションハイクで完歩したいと思う。
疑似体験させてもらえました。ありがとうございました。
また行きたいと言う最後の一言が、いろいろなことを物語っていますね。
高島トレイルは、苦しみが8割、楽しさが2割、といった感じで愉しいです!
私もシンデレラ山行ばかりで、高島トレイルをリベンジする機会も滅多にない者ではありますが、いつかまたと思っております。
悔しいけれど、燃えています!
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