秩父往還(雁坂峠)
- GPS
- 10:25
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 2,125m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:31
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
秩父往還の雁坂峠区間を歩いてみた。ただし本来の古道は、雁坂嶺を秩父側に越える道で、今は廃道になっている。現在でも踏み跡をたどることはできるようだが、公共交通機関を利用して秩父側から登った場合、私のペースでは夕暮れまでに雁坂小屋に着くのは難しく、甲州側からの場合は、雁坂嶺の廃道を下ることになり、倒木や凍結の状態が分からないところを下ることは避けたかったため、今回は、現在のルートである巻道を歩くことにした。
雁坂小屋は、私が行った日の前日が小屋閉めだったため、甲州側からの雁坂峠の登りでは、多くの下山者と出会った。峠近くでドラム缶を背負った小屋のご主人とすれ違い、少しお話したが、それにしてもドラム缶を背負って山を下りるとは、何たる怪力だろうか!
雁坂小屋は、前日が小屋閉めだと知っていたので、私は、井戸沢で夜と翌朝の分の水を汲んで行ったが、雁坂小屋でテントを張っていると、小屋泊りを予定していたらしい女性から、「水場はどこですか?」と尋ねられた。どうも小屋閉めで水も止まっていることを知らなかったらしい。私も翌朝の分まででぎりぎりの水しかなかったため、地蔵岩方面に1.5キロほど行ったところに滝があることしか伝えられなかったが、あの女性は水をどうしただろうか。
雁坂小屋は、入口の土間からあがったところに、畳の敷かれいる部分があり、冬期間は、ここが宿泊者に提供されている。あの女性はきっとここに泊まったのだろう。テント場は、私を含めて2張りだつた。
雁坂峠から秩父側は、今回初めて歩いた。小屋からしばらく続く巻道に2箇所ほど、崩落のために迂回路が設けられているところがあったが、全般に、特に危険なところは感じられなかった。古くからの秩父往還の面影がどれほど残されているか、楽しみだったのが、樺避難小屋から先は東大の演習林となって、それほど古くないカラマツの林が続き、雁道場から先は埼玉県の県有林となって、樹齢40年ほどのスギ林だったところから、山林の風景は、昭和になってから造られたものであるように思われた。それでも、水の本に置かれた安永年間の石地蔵や、大正時代に設置された石の道標は、わずかに往時を感じさせる遺物として興味深かった。次回は、ぜひ日の長い春にでも、秩父側から雁坂嶺を越えて甲州に抜ける本来の秩父往還の道を辿ってみたいと思った。
【備忘録】
使用ガス量:20g
シュラフ:モンベルダウンハガー800 #5 + CUMULUS
ダウンの上下
夕食:ペミカンシチュー・バターライス
朝食:棒ラーメン・バターライスの余り
コメント
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リサーチ不足のダメハイカーです(笑)
水場情報とても助かりました。1〜2分の場所に水場ありました(美味しかった!)
小屋締め確認済みでしたが、まさか小屋の方が小屋締め当日に下山するとは思わず、考えが甘すぎました(--;)テン場に人を発見したので聞くが早いなと頼りました。ありがとうございます!
テント担ぎましたが冬季小屋に誰も居ないとは!と、ぬくぬく小屋泊。反省だらけの山行となりましたが楽しい山歩きとなりました!
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