【鈴鹿】嶽参道をたどり不動谷で国見岳へ
- GPS
- 09:33
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,116m
- 下り
- 1,115m
コースタイム
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:27
SHARP AQUOS sense4 SH-M15 SIMフリー(Android Ver.12)
+カシミール3D・スーパー地形-GPS対応地形図アプリVer.4.5.30E
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
Googleマップ:https://maps.app.goo.gl/nF2hpdVk2yfJyeHPA |
コース状況/ 危険箇所等 |
※概要と注意点 ・鳥井戸川沿いの旧参道は部分的に残っているだけなので、川の中を歩いて上流へ向かいます。一ノ坂以降も明瞭な道はなく標識も限られているので、地形図・コンパス・GPS機器等でルートファインディングを要します。 ・岳不動から不動谷を溯って国見岳に至るルートには登山道、標識、案内テープ等は一切ありません。地形図と実際の地形を照らし合わせて進路を決められる人でないと歩けません。苔で滑りやすい岩の上を頻繁に通過します、登山靴のソールではスリップして危ないので相応の装備が必要。 (コース状況) ・鳥居道山キャンプ場〜旧三嶽寺跡 旧三嶽寺の表参道(嶽参道)をたどるルート。キャンプ場から林道を終点まで進んで鳥井戸川に降りて溯り、途中から割谷本流の北側を西へ進む。鳥井戸川右岸の旧参道は2008年の土石流で寸断され部分的にしか残ってないので、基本川の中を歩いて上流へ向かう。 林道終点から鳥井戸川を400メートルほど溯ると左岸に「登山道入口」の標識があり、そこから残存する旧参道に入る(炭焼き窯跡と丁仏あり)。 さらに200メートルほど進み対岸に「一ノ坂」の標識が見える地点で渡渉し「一ノ坂」の谷に入る。 小尾根の峠を越えてさらに山腹を進むと、ふたたび支谷の対岸に「二ノ坂」標識が見えるので、渡って「二ノ坂」の谷に入る。登り詰めると峠に2つ目の丁仏あり。※旧参道は何ヶ所か支谷を横断します。 猪の踊り場、3つ目の丁仏を過ぎると明るく開けた「足洗谷(割谷上部)」出る。ナメ滝の上部を渡渉し真西へ続く谷を詰め上げれば「鐘突堂」標識のある峠にたどり着く。 ・岳不動〜国見岳(不動谷遡行) 岳不動のすぐ先から右の山腹を急登して不動滝の上に出ると、通行止の旧登山道(国見尾根P1004方面)の分岐標識に着く。そのまま西へ谷を詰めて国見岳山頂をめざす。 序盤は谷中の岩を越えたり巻いたり楽しく歩けるが、国見岳まで残り標高差100メートルあたりからシャクナゲ藪エリアに突入。枝を掻き分けながら大岩を縫う様に登るが、見通しが利かないので厳しい。水流も1本ではなく2本に分かれていたりするので、どちらに進むか判断に迷う。 南側に国見岳山頂周辺の大岩群が見えてきたら、シャクナゲの藪を避けて歩きやすい岩の真下を沿うように進み、大岩の間から笹の斜面を急登して国見岳山頂のすぐ北に出る。不動滝から上部には遡行の障害になる様な目立った滝はありませんでした。 ・国見尾根 正規道ですが上れば急登、下れば急降下の連続で最後まで気が抜けないコース。木の根っこが網の目のように露出している地点は濡れると滑りやすいので要注意。浸食崩壊が進み固定ロープ地点多数。転倒しないよう慎重に。展望に優れ、天狗岩・ゆるぎ岩・界石・藤内壁展望地など、見どころが多いのが長所。 |
その他周辺情報 | 湯の山温泉街に日帰り入浴できる施設多数あり https://www.yunoyama-onsen.com/ |
写真
感想
ご訪問ありがとうございます。
旧三嶽寺表参道(嶽参道)について
戦国時代に焼き討ちに遭い焼失したとされる三嶽寺。”鳥居口”と彫られた大きな石碑が国道沿いにありますが、そこがかつての表参道入口で鳥居と丁仏があったとのことです。今でこそお寺に鳥居は似合いませんが、古の日本では神仏習合が普通で、古来の神々や外様の神々もすべて仏の守護神ということにして仏教を広めていた時代がありました。”鳥井戸川”や”鳥居道山”の名称はこの参道に由来すると思われます。
以前希望荘近くで見かけた案内板に”表参道”と書いてあったのを見て、いつか歩いてみたいと思っていました。このエリアは先月コラボ山行で訪れたばかりだったので、俄然やる気になっていました。
国見岳を最後に訪れたのは11年前、そのときは洪水被害が癒えていなかったせいもあって、嶽不動は訪れないままになっていました。そこで嶽参道を歩いてお不動さんをお参りし、そのまま不動谷を詰めて国見岳を目指してみようという、自分達としては壮大な?計画を実行に移すことにしました。
嶽不動までは順調に行けましたが、その先の不動谷詰めは情報がありません。どうにもダメだったら不動谷左岸尾根へ無理矢理エスケープすることにして谷を詰めて行きました。
幸い不動滝の上流に大きな滝は無く、途中までは想定内の遡行ができましたが、稜線が近づくに連れシャクナゲ、杉の幼木、ドウダン?の藪が密になってきて、枝を分けて突破するのが難儀になってきました。
左手(南側)に大岩群が近くなってきたので、歩きやすそうな岩の周囲を通り、途中の岩間から笹の急斜面をよじ登っていくと、国見岳山頂の岩が見えてきて無事登頂できました。
嶽参道歩きまでは良かったのですが、不動谷遡行は藪漕ぎを想定してなかったので予定時間の2倍も掛かってしまいました。もう二度と不動谷を詰めることはないと思います、不動明王さま、お騒がせして申し訳ありませんでした。
コメント
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こんなコースもあるのですか?旧の道ということは聞いたことがあってもコース自体は全く知りませんでした。そんなコースにチャレンジするとはさすがです。私なんか鈴鹿でバリに入ったらどうなるかわからないのですぐに避けてしまう弱者です。もう頭が上がりません。こんなコースを知りえただけでも感謝です。
今年1月、このエリアを歩きに出かけた際に見かけた案内板に「表参道」が記してあったので、ぜひ歩いてみたいと思っていました。他の方が歩いたレポートを参考に今回チャレンジしてみました。
暗い谷道を歩くルートはお世辞にも楽しいとは言えませんでしたが、古の人が歩いた道だと思えば、それもまた良い体験だったなと思います。
不動谷遡行は、単純に引き返したくなかったので少し無理して歩いてきました。
壮大と言うより果敢に攻めた計画を立てられましたね。
冷や汗をかく思いで拝見しました。
廃道になる前に二度ほど岳不動から国見尾根のコルに上がった事はありますが、
当時でも終盤のガレ場の急登にてこずった記憶があります。
藤内小屋が復旧した当時、岳不動から少し偵察で登ってみましたが、「君子危うきに・・・」
という事で引き返しました。
言われるように二度目は無いですよね。無事登りきられてお疲れ様でした。
この日岳不動から歩いたのは国見尾根のコルに向かう旧ルートではなく、比較的傾斜が緩く土石流被害のなかった不動谷の本谷を西へ詰めました。
歩いたレポートが見つからなかったので行けるかどうか分かりませんでしたが、参考書(鈴鹿の山と谷)に悪場は少ない谷だと書いてあったのでチャレンジしてみました。比較的危険度は低く技術的にも問題ありませんでしたが、上部はシャクナゲの藪が手強く、それが想定外で二度目は無いなと思いながら歩きました。なんとか国見岳山頂にピンポイントで到達できたので、その点は達成感があって満足しています。
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