裂石-丸川峠-大菩薩嶺-大菩薩峠-小菅村
- GPS
- 07:10
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,370m
- 下り
- 1,580m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
立川発大月行の中央線各駅停車で大月へ向かい大月で普通電車松本行きに乗り換え塩山駅へ、大月での乗り換え時間が短いので注意。 山梨貸切自動車というバス会社の乗合バスで塩山駅発大菩薩峠登山口バス停行き バス停は南口駅前の土産物屋前でわかりやすい。乗車賃300円。登山口バス停のすぐ近くに清掃の行き届いた水洗のトイレが有り。 20分弱で車道を終え、丸川峠への分岐のゲートの先の林道へ入る。 少し荒れたコンクリートで舗装された林道をミゾ沢の砂防ダムを5カ所ほど見ながら過ぎると丸川峠への山道が始まる。 丸川峠への登りはそれほど急ではないが、登り続けるのでかなりキツイ。足元の状態は非常に良好。花崗岩の風化したマサ土が多く水はけは良さそうで、雨後もそれほど悪くならないのではと思われる。 登り疲れた頃に平坦な笹道に出ると開けた丸川峠のかわいい小屋がすぐに見える。 ここで一服し、大菩薩嶺までの登りに備える。 峠には富士山眺望のビュースポットが用意されている。初冬の午前中だと素晴らしい富士が望めることだろう。 丸川峠に別れを告げ、笹道の登りに入ると山道のそこかしこに霜柱が見え始める。 「大菩薩嶺山頂へはアイゼンが必要です」という小さな案内板があった。 ひと月前の注意書きがそのままになっているのだろうと思っていたが、ブナ林の中の山道をしばらく進むと残雪の山道が始まり、山頂から標高で200mくらい下からは凍結状態。 アイゼンを付けずになんとか登ったが、下りで通る場合はアイゼンを付けたほうが安全。 初めて登ったので、毎年この時期こうなのか?いずれにせよこの時期はアイゼンを携行したほうがよいと感じた。 大菩薩嶺は樹木で囲まれ展望は望めない。スペースもそれほど広くないが、やはり、標高2057mの表示に満足感を感じる人は多いのでは。 雷岩への下りは丸川峠側より残雪が少なく、解凍も早いようで泥濘んでいるところが多い。 雷岩を越えると、眼前に素晴らしいパノラマが広がる。来てよかったなぁと感じる瞬間だ。もう少し早い時間か、初冬であれば霞みを少なく、富士、アルプスもクリアーに見えるだろうが、日帰りや初冬の冬山装備なしではツキが必要か。それでも、この景色はすばらしい。 雷岩から、賽ノ河原、大菩薩峠の下りは緩やかで状態はよいが、浮いたガレが数多く転がっているので、足元の確認と眺望を楽しむのを交互に。 大菩薩峠には宿や茶店で多くの人たちが休憩していた。 峠の茶屋の脇に小菅方面を示す道標がある。このルートは赤沢登山口もしくは日向沢登山口に下るルートだ。牛ノ寝通りという尾根道を小菅にむけて下るルートは、茶店の間を石丸峠へ進むルートのようだ。 間違って下った赤沢登山口へのルートだったが、その山道はかなり以前(ルート自体は江戸時代からあったのでは???)から整備されているようで、かといって特に人工的ではなく、すばらしい山道だ。状態は最上級クラスではないだろうか。 赤沢登山口から林道を1km下った所に白糸の滝の展望台への入り口がある、5分ほど上ったところに5,6人が立てる展望台があるが、そこから見る滝はすばらしい。 落差は30m程だが、しっかりした一条の落水が滝壺まで一気に。 あまり知られていないようだが、奥多摩駅方面から奥多摩湖を過ぎて車で30分程で来ることができるので、滝の好きな方は何かの機会に是非観瀑を。(専用駐車場が用意されている。) 白糸の滝入り口から林道小菅大菩薩線を1時間ほど下ると、小菅村集落に入る。住宅裏には急斜面に畑地があり、道路側には美しい樹や花が植えられており美しい村並み(町並み)だ。 小菅バス停のすぐ前に酒屋さんがあるので、バスの待ち時間に店先のベンチをお借りしてビールでのどを潤してはいかがか。(それは私でした) |
写真
感想
大菩薩峠登山口バス停(裂石)の商店で蓬餅を作って売っていた。120円とちょっと高いが、大振りの蓬餅だ。買わなかったが、蓬のシーズンの蓬餅なので後で後悔した。
この山行の前日に浅草から谷根千(谷中、根岸、千駄木界隈)と12,3km歩きその後、東京タワーの階段を一気に上って、東京に住みながらの東京見物をしてきた影響か、丸川峠の登りで思わず足が重くなりキツい思いをした。
それにしても、丸川峠の山道はダワもほとんどなく、ひたすら登りが続くので、それでなくてもキツいルートなのかもしれない。
丸川峠の茶店が見えたときには、周辺の笹原の雰囲気といい本当に一息ついた。
高原の雰囲気がすばらしくこの時点で、大菩薩嶺、大菩薩峠が人気が高いのが納得できる。
富士山の眺望を楽しんで大菩薩嶺の登りへ向かうが、この笹道で霜柱が日向でも残っているので標高を感じる。しかし、「山頂へはアイゼンが必要」の掲示を見て、いくらなんでもこの時期にと思って登って行くと、本当に残雪がコチコチに凍結した山道となり、携行したアイゼンを横着して装着せず上ったが、非常に滑りやすいところが何箇所もあり、踏ん張りに足を使いそれでなくても弱っていた足の筋肉に更なるダメージを加えてしまった。(反省)この山道をスニーカーで山頂から下ろうとしてハイカーがいたが、苦労したことだろう。
ゴールデンウィークでもっと人が多いかと想像していたが、丸川峠から大菩薩嶺へ向かうルートはややきついからかハイカーは少ない。
雷岩から賽の河原、大菩薩峠へのルートは本当にすばらしい眺望が楽しめる。丸川峠からのルートで大菩薩嶺から下ると、目の前が一気に開けるのでそのすばらしさが倍加するのではないだろうか。
大菩薩峠から雷岩のルートは塩山から上日川峠の先までタクシーでも行けるので、さすがに老若男女を含めハイカーが多い。もっとも最近は健脚の老夫婦ハイカーに出会うこともしばしばだが...。
牛ノ寝通りの緩やかな尾根を楽しみながら小菅に下る予定であったが、事前に他のルートを確認していなかったため、峠の茶店のすぐ脇の小菅方面の道標を牛ノ寝通りと思い込み下り始めてしまった。
尾根道のはずなのになぁと思いながらも、牛ノ寝通りは古く昔から使われていた大菩薩峠越えのルートだとのガイド本の情報から、歩いているルートも急坂がなく古くから整備されている雰囲気だったので牛ノ寝通りと信じ込んで下ったが、どうにも雰囲気が違う。
かなり下ったところで、地図をよーく見ると、赤沢口、日向沢口へ下るルートだと気づき、本音のところガックリきてしまった。それと言うのも、このルートで小菅まで下るには、車道(林道)を6kmほど歩くルートだったからだ。
悔やみながらも林道を歩いていると白糸の滝入り口徒歩5分という看板があったので、滝でも見て行くかぁと気晴らしに見に行ってみると、なんと、すばらしい一条の滝を観ることになり、得した気分になった。また、林道は小菅川(小菅渓谷といってもよいのでは)沿いに渓流眺めを楽しめ、これも得した気分。
小菅始発のバスで座って奥多摩駅まで行き、ホリデー快速奥多摩6号にも間に合い、予定と違った山行だったが、非常に満足度の高い一日だった。
是非秋に再び行き、そのときは牛ノ寝通りを楽しみたい。
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