剱岳周回 (小窓 日帰り山スキー)


- GPS
- --:--
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,750m
- 下り
- 2,743m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
立山川は橋から雪あり。例年以上にデブリ、落石(大小)が多い。剱沢は平蔵谷出合まで縦溝がひどい。小窓は西側50mほど雪無し。西仙人谷は小さな落石が広範囲にあり避けて通れない。白萩川の池ノ谷出合前後2ヶ所にかろうじて雪繋がっている箇所あり。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
剱沢のスキー滑降にずっと憧れていた。いつか剱岳を正面に滑ってみたかった。登り返し往復の日帰りとなるとつまらない。剱沢を下っての周回となるといくつかあるが、どれも技術的にも体力的にもきつい。きつい中でも今回、楽そうな馬場島発着、立山川〜剱沢〜小窓雪渓〜西仙人谷〜白萩川の周回コースを選んだ。
西仙人谷の危険地帯を早い時間に通過したいのでこれまでで最も早い2時半過ぎの真夜中?に馬場島を出発する。沢筋の雪は多く橋を渡ってから雪は繋がっていた。気温が高く、雪もゆるんでいたので早々にスキーをはく。月明かりの中、ゴーという水流の音や黒い雪割れに不気味さを感じながらデブリのひどい谷を登っていった。毛勝谷出合から明るくなり始め、ひたすら室堂乗越を目指した。
乗越に上がると朝日を斜めから浴びる立山が目の前に広がった。雷鳥沢のテント村が小さく見える。剱御前小舎に向けて更に登る。聞いてはいたが、今年、縦溝とクラックがひどい。大雨と高温の影響だろうか。
剱御前小舎からは楽しみにしていた滑降である。が、縦溝がひどく満足に滑れない。それでも、憧れていた滑りが、青い空と黒い岩と白い雪の剱岳を正面にできたことで満足であった。剱沢小屋を過ぎた辺りからの見上げた剱岳は圧巻であった。長次郎谷出合ほどからは縦溝も無くなりザラメの快適な滑りとなった。
近藤岩からは再び登りになる。小窓雪渓を経て小窓までのきつい760mの登りである。三ノ窓雪渓の二俣を右に登りやすい雪渓を黙々と登り詰める。小窓ノ王を中心とした雪渓左側の岩稜帯がここの奥深さを感じさせる。
小窓からは50mほど雪がなく草付きを下りることになり、時間を要した。西仙人谷は想像以上のゴルジュ帯であった。圧巻の風景であった。落石が多く(今年に限ってのことかは不明である)とにかく転んで怪我をしないように注意して滑った。雪質はザラメなのでターンはしやすかった。長居は無用とサッサと下りていく。池ノ谷出合手前に水流が出ており、わずかに右岸に張り付いた雪の急な斜面をヒヤヒヤしながら一気に抜けた。その下のタカノスワリも雪が繋がっていた。そこからは白萩川の右岸側を渡渉するこもなく林道まで歩いた。途中、堰堤とかで所々雪が切れておりスキーをはいたが直ぐに諦めた。林道は薄く雪が残っており、途中担ぎもしたが馬場島までスキーで行くことができた。
今年は、大雪と大雨と最近の好天でデブリや落石が多く、いつもと違う山の状態である。そんな中で、なかなか行けない難しいコースを同行のT氏、S氏のおかげで無事に周回できたことに感謝する。
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