谷川岳(中芝新道)敗退
- GPS
- 08:31
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 845m
- 下り
- 836m
コースタイム
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 8:31
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨で濡れた中芝新道は滑りやすく危険 |
写真
感想
6月29日、微妙な天気の中前々から行きたかった谷川岳の中芝新道に挑戦してきました。
結論から言うと、悪戦苦闘の末…敗退でした…
前日の28日の夜、谷川岳の麓にある土合駅に到着。
この土合駅は日本有数のモグラ駅、地下にホームがある駅です。
階段を登ること486段、ようやく改札口に到着です。
到着したときには既に複数のパーティーが食事を取ったり寝支度をしていました。
何人かのソロクライマーは既に就寝中。
私も寝場所を確保して寝ることにしました。
翌朝3時頃アラームで目を覚まし外にでると、かなりの本降り…
予報では明け方止むとのことでしたが、仕方がないので1時間ほど待機。
4時過ぎになってようやく雨が弱くなってきたので、出発支度をして4時半過ぎに谷川岳に向けて出発。
土合駅を出て谷川岳ロープウェイを過ぎ、西黒尾根登山口も過ぎ、旧国道と呼ばれる道を進んでいくと、まずマチガ沢出会に到着。谷川岳の稜線がうっすらと見えます。
さらに道を進んでいくと、来ました!一ノ倉沢出会!目の前に圧倒的スケールの一ノ倉沢が現れます。
数々のクライマーの命を飲み込んできた一ノ倉沢は、険しくしかしとても美しかったです。
一ノ倉沢を過ぎると、岸壁には数多くのレリーフが。多くの散ったクライマーの名が刻まれていました。
土合駅を出て約2時間、ようやく目的地である芝倉沢に到着。ドーン!と雪渓が現れます。
今年はだいぶ雪渓の解け方が遅いようで、まだ滝つぼ近くまでしっかり雪渓が残っていました。
ここでアイゼンとピッケルと取り出し装着、芝倉沢の雪渓を詰めていきます。
雨が降っていたにもかかわらず雪渓はしっかり締まっていて、アイゼンが利いて登りやすかったです。
雪渓の両岸にはベルクシュルンドが見えます。幸いクレバスは見当たりませんでした。
雪渓を詰めていくこと30分、中芝新道の取り付きに到着しました。
事前の情報だとペンキマークがあるとのことでしたが、あいにく雪渓の下でペンキマークはわかりませんでしたが、きれいに草が刈られていてわかりやすかったです。
ここでアイゼンを外し本格的登山道ですが…ここからが大変でした。
まずルートファインディングに苦労します。バリエーションルートというだけあってペンキマークや赤テープがほとんどありません。
しかもかなりガレた道で、なおかつ雨に濡れて岩が滑る滑る…途中鎖場がある岩を登っていきますが滑って登れない…鎖やザイルがつけられてる岩ならまだいいですが、何もない岩を登っていかなくてはならなく、かなり大変でした。
悪戦苦闘するのみでまったく進みません。
途中地形図で現在地を確認するもガスっていて正確な位置がわかりません。
登ること2時間、ようやくガスが切れて景色が見渡せる高台にたどり着いたので現在地を確認すると…
な!なんと!まだ3分の1ほどしか登っていないことが判明!中芝新道のコースタイムが3時間と聞いていたので、このペースで登ると攻略するのに、その後地形はなだらかになるとはいえあと2時間はかかると思われ、最悪それ以上かかることを考えかつ、その後の天気も予断を許さなかったため、安全策をとり下山することを決めました。
芝倉沢出会に戻ってきたとき、1人の中年の男性と会いました。登山開始して初めて会った人でした。
話を聞くと、もう谷川岳には19年通っていてずっと写真を撮り続けているのだとか。
来年20年になったときに写真集を出すのだとおっしゃっていました。
いろんな山に行くのもいいけど、1つの山に通いつめるのもステキだなと思いました。
その方と別れ、せっかく誰もいない芝倉沢の雪解け水で珈琲を入れて土合駅に戻りました。
土合に戻ってきても結局谷川岳の頂を拝むことはできませんでした。
また今度のリベンジを誓って帰京しました。
帰りの電車の中でふと思ったのは、芝倉沢を登っていたとき雪渓はずっと上までつながっていたので、芝倉沢から中芝新道を登り一ノ倉岳に至のもよいけど、そのまま雪渓を詰めて茂倉岳に至のも面白そうだと思いました。
来年、挑戦してみようかな。
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