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Yamareco

記録ID: 63822
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

寂地山・吉和冠山(カタクリとブナの新緑)

2010年05月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:15
距離
13.4km
登り
902m
下り
897m

コースタイム

8:10松ノ木峠P
9:55展望台
10:07
10:25寂地〜冠分岐
11:15寂地山山頂
11:37
12:19寂地〜冠分岐
12:59吉和冠山山頂
14:02
14:31寂地〜冠分岐
14:48展望台
15:00
16:15松ノ木峠P
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
【登山道の状況】
・松ノ木峠〜寂地・冠縦走路
広島・山口県境の松ノ木峠(およそ800m)から1200mの寂地・冠縦走路
までを県境尾根を一気に上り詰めます。道標は松ノ木峠と縦走路の分岐まで
ありませんが赤テープもあり 一本道ですので道迷いの恐れは ありません。
この地方では珍しいカラ松帯を抜けて地形図で「中国道 冠山トンネル」の上までは歩きやすいなだらかな道が続くので ここで充分ウォーミングアップを
お忘れなく。コースはヒノキ林が広がる山口県と広葉樹原生林が広がる広島県側の境を忠実に登っていきます。急坂が1200mの展望台付近まで続きますが
途中に 緩やかな道もはさみ一息つけますので ご安心を。
展望台から縦走路まではしだいに緩やかになり植生も高山の様相をみせてきます。
このコース最大のポイントが縦走路との分岐です。分岐の形状が「松ノ木峠〜寂地山」から「冠山方面」が分岐するので 小さい道標がありますが
以外と見落としやすくて 冠に向かうはずが寂地へ行ってしまう人も多いので
注意してください。

・縦走路分岐〜寂地山
コースは はっきりしているので 道迷いの恐れは ありません。
1200〜300mの尾根歩きを楽しみながら歩くと寂地山山頂に出ます。

・縦走路分岐〜吉和冠山
道幅は前述の寂地山方面よりグッと細くなりますがはっきりしてます。
構成は3つに分かれます。分岐〜谷を横切る地点までは 広葉樹林帯を
歩きます。谷を渡ると 笹帯を進みます。分岐が2ヶ所あり道標がありませんので
冠山の方向を意識しながら上っていきます。最後に突然現れた植林帯の急坂を
登ると吉和冠山山頂です。展望は山頂から北に50mぐらいの崖の上が
最高で 広島県最高峰の「恐羅漢」これまた広島の名山「十方山」などが
見えます。

※このコースを歩かれる際の注意。
松ノ木峠〜寂地山が所要時間2時間半〜3時間
松ノ木峠〜冠山が所要時間2時間〜2時間半
寂地山〜冠山が所要時間1時間
となるので 遅くとも8時には出発したほうが余裕が持てます。
それ以上遅い出発になりそうなときはどちらか1山にしぼって登るほうが
余裕が持てます。

※この山域はクマの生息区域です。必ずクマ鈴は持っていってください。
※冬には積雪が1m以上になり  全く別の姿になりワカンが必要ですので
 この山行記録は使えません。
※水場が全くなく登山口でも補給できません。

【登山ポスト】ありません
【トイレ】ありません。

【駐車場】旧聖高原スキー場跡(松ノ木峠駐車場)

【登山口へのアプローチ】
マイカーのみです。
中国道 吉和IC⇒(国道186・434号)周南(徳山)・六日市方面

【温泉】
国道434号 六日市方面⇒深谷峡温泉
国道186号 大竹方面⇒道の駅羅漢
国道186号 吉和IC方面⇒潮原温泉

【コンビニ・飲食店】
ほとんどありません。飲み物の自動販売機が所々にあります。
ファイル
吉和冠山登山道マップ
(更新時刻:2010/05/09 22:44)
当日のルート図です。
当日のルート図です。
松ノ木峠の駐車場(旧聖高原スキー場跡)
無料です。なんとなく信州っぽいので
好きな風景です。
松ノ木峠の駐車場(旧聖高原スキー場跡)
無料です。なんとなく信州っぽいので
好きな風景です。
松ノ木峠登山口
この地方では珍しいカラ松林で
秋の紅葉もきれいだそうです。
この地方では珍しいカラ松林で
秋の紅葉もきれいだそうです。
下から撮ってますが「中国道 冠山トンネル」上
の鞍部で手前が寂地・冠で奥が松ノ木峠です。
下から撮ってますが「中国道 冠山トンネル」上
の鞍部で手前が寂地・冠で奥が松ノ木峠です。
この樹林帯の急坂を越えると植生も
空気も高山の雰囲気になります。
この樹林帯の急坂を越えると植生も
空気も高山の雰囲気になります。
松ノ木尾根です。ほんと気持ちよかったです。
松ノ木尾根です。ほんと気持ちよかったです。
青空に映えますね
青空に映えますね
気持ち良い尾根道です。
気持ち良い尾根道です。
展望台からの羅漢山です。
展望台からの羅漢山です。
生まれてはじめての「カタクリ」です。
生まれてはじめての「カタクリ」です。
ここが見落とすことの多い寂地・冠の分岐です。
当日も寂地山山頂手前で「冠山はどれぐらいで
着きますか?」と逆に歩いてることに気づかない
人がいました。
ここが見落とすことの多い寂地・冠の分岐です。
当日も寂地山山頂手前で「冠山はどれぐらいで
着きますか?」と逆に歩いてることに気づかない
人がいました。
この道標が見落とされがちです。
1
この道標が見落とされがちです。
寂地山山頂
夏になると全く展望がない寂地山山頂ですが
ビックリするほど明るかったです。
夏になると全く展望がない寂地山山頂ですが
ビックリするほど明るかったです。
まだ葉が出ていない山頂のブナ
まだ葉が出ていない山頂のブナ
カタクリのイナバゥアー
カタクリのイナバゥアー
カタクリの群生地 今年は3月4月の天候が
不順だったので GWが明けても咲いてます。
本来はGW前に咲きます。
カタクリの群生地 今年は3月4月の天候が
不順だったので GWが明けても咲いてます。
本来はGW前に咲きます。
寂地〜冠の1300mスカイラインです。
寂地〜冠の1300mスカイラインです。
寂地分岐から冠方面に歩いて突然現れた
谷です。地形図を良く見ると谷になっていましたが鞍部と勘違いしてました。
寂地分岐から冠方面に歩いて突然現れた
谷です。地形図を良く見ると谷になっていましたが鞍部と勘違いしてました。
谷を渡ってすぐに分岐があります。右の道は
「小川新道」といいます。調べてみると
他のサイトで記録がありましたがマイナーな
コースです。
谷を渡ってすぐに分岐があります。右の道は
「小川新道」といいます。調べてみると
他のサイトで記録がありましたがマイナーな
コースです。
またまた分岐です。2.5万図には載ってますが
入らないほうがいいと思います。
このような分岐があり 冠山を指す道標がないので しっかりとコンパスで冠山を意識
しましょう。
またまた分岐です。2.5万図には載ってますが
入らないほうがいいと思います。
このような分岐があり 冠山を指す道標がないので しっかりとコンパスで冠山を意識
しましょう。
ササがすこし茂った樹林帯に入ります。
今は明るいですが もう少しするとガラッと
ようすが変わるとおもいます。
ササがすこし茂った樹林帯に入ります。
今は明るいですが もう少しするとガラッと
ようすが変わるとおもいます。
いかにも クマが出てきそうなササ藪です。
いかにも クマが出てきそうなササ藪です。
この突如現れた植林帯を過ぎれば吉和冠山山頂
です。
この突如現れた植林帯を過ぎれば吉和冠山山頂
です。
吉和冠山からの展望。広島県の山トップ2
が勢ぞろいです。
吉和冠山からの展望。広島県の山トップ2
が勢ぞろいです。
吉和冠山山頂です。人が多くてなかなか
撮影できませんでした。展望がよさそうですが
夏になると展望がきかなくなります。
昨日は ここが順番待ちでした。
吉和冠山山頂です。人が多くてなかなか
撮影できませんでした。展望がよさそうですが
夏になると展望がきかなくなります。
昨日は ここが順番待ちでした。
一等三角点

感想

いや 快晴で気持ち良い山登りができました。
でも ホントは4時に起きる予定だったのですが目覚ましを止めて二度寝・・・
外が明るいので目を覚ますと5時であわてて山陽道に乗って着いたのが
7時半過ぎ。2山縦走は無理と思いましたが 縦走できてホッとしてます。
800mから1200mまで一気に登りつめる「松ノ木尾根」これぞ登山の醍醐味
というグイグイ登っていく感覚とブナの新緑がいいですね。そのごほうびには
登山道の両側にびっしり咲く「カタクリ」 花に興味が全くなかったのですが
ヤマレコでみなさんが「きれい」だというので楽しみにしてて期待通りでした。
それにしても さすが西中国山地の盟主「寂地山」「吉和冠山」人の数が
もう半端じゃなくすごく、一等三角点に立つまで順番待ちでした。
特に九州には ブナとカタクリが ほとんどないので九州方面からの登山者
「カタクリ」のシーズンには大阪方面からのツアーもあるらしいです。

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コメント

素晴らしい天気とカタクリですね。
とっても良い山行だったようですね。松ノ木峠からの尾根登り、楽しそうですね。カタクリがしっかり開いた写真良いですね。
2010/5/9 21:48
気持ちよかったのですが
こんばんわ。自転車があればなあ・・・と
思いました。寂地峡から回れたら最高ですね。 今年の山開きって感じでした
2010/5/9 22:14
明るくて良い山ですね
へ〜 こんな風景の山ですか。
明るくて良いですね。まぁ、だからカタクリの群生もあるのでしょうが
それにしてもmiccyanさんがカタクリの花が初めてとは
片思いが成就して良かったですねheart04

ああ!山に行ってきたばかりなのに、また行きたくなってお尻がムズムズしてきた
2010/5/10 10:05
気分爽快
こんばんは、miccyanさん

おかげさまで、やっと風邪も治りました
なかなかいい山ですね。明るい感じがして
でも、「※この山域はクマの生息区域です。必ずクマ鈴は持っていってください。」はなかなか恐がりの私にはプレッシャです

ところで寂地山山頂 の写真。あれはmiccyanさんですよね。今まで思っていたイメージとは少し違ってました。
私もそのうち写真デビューしようかな
昨日は思い切り歩きました。
2010/5/10 21:28
新緑ハイク
こんばんわ〜

コースの説明を読むとなんだかマイナーで
ものすごく山奥、って感じでしたが
とてもいい雰囲気の登山道ですね!

そちらはカラマツが少ないのですか?
秋の紅葉もまた行ってみたくなりますね

ヤマレコTシャツの写真はhaneptaさんのMAPに
載せてもらいましょう
2010/5/10 22:36
いい山でした。
>jijiさん こんばんわ。
金剛山にも「カタクリ」が咲く のですが
花に全く興味なかったので知らなかったのですが
ほんときれいでした
>katatsumuriさん こんばんわ。
登った日が たまたま土曜日だったので良かったのです
が シフト勤務なので平日に行くことも多くなると
思うと少し不安もありますが でもそれらを考慮しても
登る価値のある山です。

>jijiさん katatsumuriさん 中国地方といえば
大山しかなさそうに思われますが 良い山でしょ。
2010/5/10 22:43
カラ松は
サク姉さん こんばんわ。中国山地には ほとんど
ないです。近畿地方には全くなかったような・・・
最初の写真 信州っぽいでしょ
すごく 楽しいコースでしたよ
ほんと 今から紅葉が楽しみで年内の予定が
いっぱいです。

>ヤマレコTシャツの写真はhaneptaさんのMAPに
載せてもらいましょう

もちろんその予定ですが サーバーの復旧待ちです。
2010/5/10 23:12
こんばんはmiccyanさん
 私も意外に思いました。カタクリが初めてとは

 写真で見るとカタクリの花が白く見えますが、実際にはみんなあんな色のカタクリの花だったんですか?こちら東北の山の麓のカタクリはもっと濃い紫色のが一般的なんですが。
2010/5/10 23:40
そういえば白っぽいですね。
kajyukiさん こんばんわ。光の加減でしょうか?
もう少し青っぽかったかもしれません。でも真っ青な
「カタクリ」はなかったような
>こちら東北の山の麓のカタクリは
さすが東北ですね。こちらでは標高1000mを
越さないと咲いてないです
2010/5/10 23:50
miccyanさん、こんにちは。
寂地山、冠山お疲れ様です。
とても良く書かれた山行記録ですね。
この山に登ってみたくなりました。

TrekkingMapEditorで作ったルート図も良い感じですね。
私は今まで2.5万をプリントしたものにルート上の各ポイントの標高データを手書きしていましたが(山行中に等高線から読むのは面倒なので)、これからは標高データと位置情報をTrekkingMapEditorで入れた地図を持ち歩くようにしようと思っています。
2010/5/11 5:23
お勧めです。
MATSUさん こんばんわ。記録見ていただけて
感謝してます。近畿以東の方にとって 「大山以外に
山あるの?」が正直な感想だと思います。大阪人の
私がそうであったように・・・
冠、寂地は派手な山ではないですが四季を通して
楽しめますので 是非おこしください。
2010/5/11 23:44
良い山ですね!
おはようございます。

1日なら結構なロングコースでいい感じの山ですね
カタクリの群落も有ったりで、ミッチャンさんの家からはどの位の時間で行けるんですか?
私も中国地方と言えば「大山」というイメージなので、こんな感じで歩ける場所があれば良いですよね
2010/5/12 9:05
なかなか良い山でしょ
ヒロさん こんばんわ。「ブナ」 あり「カタクリ」 あり そういう環境なので
クマもいますが この山域
(西中国山地)にはまだまだ 名山が隠れています。
これから徐々に登っていきます。
>ミッチャンさんの家からはどの位の時間で行けるんですか?

車で 2時間 100kmほどです。いろいろな行き方を試してるのですが
どうしても真っ直ぐに行けないので・・・
例えれば飯田から木曽福島に行くのに 中央道で塩尻に
一回北上して戻る感じです。
2010/5/12 23:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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