雨飾山 〜残雪の布団菱を眺めに〜
- GPS
- 09:45
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,200m
- 下り
- 1,231m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料 10台ぐらい駐車可 少し手前に公衆トイレあり 【通行止め1】 小谷温泉 山田旅館から先は17時〜9時まで通行止め ※この日は5時半ぐらいに開通した模様 【通行止め2】 雨飾荘から雨飾高原キャンプ場までは終日通行止め |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆雨飾荘〜雨飾高原キャンプ場 車道歩き。残雪はあるが問題なし。 通行止めの原因である道路脇の崩落や落石に注意。 ◆雨飾高原キャンプ場〜荒菅沢 ほとんど雪の上を歩く。 急登となる箇所からブナ林までは地面が露出している箇所あり。 ブナ林を抜けたところから荒菅沢までのルートは分かりにくい。尾根の高い所を歩くと荒菅沢への下りがかなりきつくなる。 荒菅沢では上部(布団菱のほう)からの落石・ブロック崩壊に注意。 ◆荒菅沢〜雨飾山山頂 荒菅沢からの登りは正規登山道が分かりにくい。間違えると笹薮が待ち受ける。 笹平までは急登で、雪・岩・木の根・ハシゴが続く。この時期は気温が上がり、雪がズルズルになるので滑落に注意。 笹平から山頂まではほとんど雪がなくなる。 花:カタクリ、ハクサンフウロなど |
その他周辺情報 | ◆雨飾山のバッチ 雨飾荘に2種類。 |
写真
感想
◆◆登山口まで◆◆
山と渓谷社の卓上カレンダー5月は新緑の雨飾山ということで、今回の山行は雨飾山に布団菱を見に行くことにした。
アクセスを調べると、山田旅館から先の道路が9時まで通行止めとなるらしい。でも先週のレコに5時半には通れたと書いてある。行ってみて通行止めなら山田旅館から歩けばいいと思って前日夜に出発。途中のサービスエリアで4時間寝て、5時10分に山田旅館に到着。やはり通行止め…。仕方ないので準備して歩き始めると、先程まで通行止めだったロープが解除されているではないか。車に戻って雨飾荘に向かう。
◆◆山行◆◆
雨飾荘から先は終日通行止めなので、雨飾高原キャンプ場までは車道を歩く。今月に入ってから車道や林道を歩くことが多い(皇海山、蝶ヶ岳)。道路わきにはフキノトウや土筆やシダ植物が生えている。雪解け後は若い芽が出てくるので面白い。道路の崩壊した箇所は山側を歩いたが、こちらも落石がありそうで怖い。
雪に覆われた雨飾高原キャンプ場を過ぎ、荒菅沢の流れに逆らって川沿いを歩き、途中の「↑」印から急登となる。笹と雪に覆われた登山道は滑りやすいのでクランポンを装着した。ピッケルは持ってこなかったのでストックだが、ピッケルを持って来れば良かったと後悔。
やがて斜度が緩くなり、目の前には新緑のブナ林。太陽の光を受けてエメラルドグリーンに輝く。ブナ林を抜けて斜面を登るが、正しいルートより上を歩いたようで、荒菅沢への下りはかなりの急斜面になってしまった。荒菅沢から見上げれば、そこにはカレンダーで見た天を衝く布団菱の岩峰群。時々雪のブロックや石を落してくる。紅葉の季節も素晴らしいと聞くので、機会があれば再訪してみたい。
荒菅沢からは北側の尾根に登る。こちらの取付きも分かりにくい。登れそうな箇所から登るが、上の方で藪に行く手を遮られた。今更ながら、荒菅沢に下る前の尾根にいるときにルートを確認しておけばよかった。なんとか尾根に登ると、上から二人組が下りてきた。話を聞くと、雪の壁に阻まれて撤退してきたとのこと。登頂が不安になったが、自分たちの目で見て判断するため登攀を続ける。尾根は夏道と残雪の繰り返しでクランポンの着脱が面倒だ。しばらく登り、木製のハシゴを2ヵ所通過すると笹平分岐に着いた。そこまで話に聞いた雪の壁に当たることはなかった。通った道が違ったのかもしれない。
笹平分岐からは気持ちの良い稜線を歩く。登山道沿いにシラネアオイやカタクリが咲き始めている。山頂直下の急斜面を登る途中で下を見ると、登山道の形が左を向いた花の高い女性に見えた。そして誰もいない雨飾山の頂上に立つ。雨飾山は谷川岳と同じく双耳峰で北峰と南峰があり、三角点のある南峰の標高も谷川岳南峰トマノ耳と同じ1963m。展望は360度と素晴らしい。が、やはり妙高山は見えない。
全てが美しい。中でもひときわ目を引くのは荒菅沢の雪解け水が小谷温泉と通って姫川となり、やがて日本海へとたどり着く糸魚川市周辺ではないかと思う。かつて糸魚川の漁師たちが雨飾山を目印としていたという話にもロマンを感じる。
30分ほど山頂に滞在し、食事とコーヒーを楽しんだ。緩んだ雪を下るのは苦手なので、怪我しないように慎重に下る。そのうちグリセードが上手くなった。17時になると通行止めとなり山田旅館から下に行けなくなってしまうので少し焦るが、16時前には雨飾荘に着いた。バッチを購入して無事に山行完了。雨飾山は標高2000mに満たないが登りごたえがあり、写真映えもする素晴らしい山だった。
雪がまだまだあるのですね!
よく山頂までたどり着けたと感心しちゃいます。
山頂からの眺めはこんなに良いですね!
3年前の夏、4人パーティで行きましたが、最初から最後まで雨でした(笑)
せっかく来たのだからと...。
44枚目写真、なかなか考えましたね♪
あれっ、今回が初めてでしたっけ?
いかにも高そうなバッチですね!
ケース入りですか?
お疲れ様でした。
ayamoekanoさん、いつもコメントありがとうございます!
雨飾山は初登頂です。計画は去年から考えていましたが、なかなか機会がなくて残雪期になりました。雪と岩の景色は好きなので楽しめました。63座目は検討中ですが、少し遠出になるかも。
雨の雨飾山ってのも乙ですよね(笑)
天気が良くて、何よりでした。
新緑の色が鮮やかできれいですね、花もいいですね〜。
シラネアオイ、おじさんが○十年前に日光白根山登った頃は、大群生が在りましたが
現在は、鹿の食害で激減してしまいました。
自然は一度ダメージを受けると、回復には相当な時間がかかりますね〜!
雪の上を飛んでくる落石は、怖いっすなァ〜。
makoyan2150さん、こんばんは。
尾根を越えるたびに異なる姿を見せてくれる雨飾山は素晴らしかったです。
いよいよ緑と花のシーズン到来ですね。シラネアオイの咲き乱れる日光白根山、見てみたかったです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する