記録ID: 642684
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沢登り
朝日・出羽三山
【薮山レコ】桧岩屋山 〜朝日連峰南部の県境稜線〜
2015年05月17日(日) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 944m
- 下り
- 941m
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| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
途中から一般登山道のない沢登り（雪渓）、薮尾根歩行です |
写真
角楢小屋手前の吊橋まで偵察してみる
一本丸太の吊橋はスリル満点
中央部ほど揺れ幅大
一本丸太の吊橋はスリル満点
中央部ほど揺れ幅大
桧岩屋沢出合までこのようにV字型の険しい支流の横断が2か所あり。降りるにも登り返すにも一苦労！
しかし沢底まで降りるには苦労。薮につかまりながら崖を下降（オレンジ色のライン）。
その先の桧岩屋沢は安定した雪渓となり源流部まで概ねつながる
。ただし上流部ほど急勾配、滑落注意。
。ただし上流部ほど急勾配、滑落注意。
祝瓶山の山頂を覆っていた雲が取れてきた
上空にも時々青空が見えるようになってきた
上空にも時々青空が見えるようになってきた
最高地点の薮の中に三角点あり
手前は主三角点、奥は三角点
赤布、プレート、切りつけなど一切なし
手前は主三角点、奥は三角点
赤布、プレート、切りつけなど一切なし
・山頂からのパノラマ��
（北方向） 袖朝日岳〜大朝日岳
（元サイズ→拡大）
（北方向） 袖朝日岳〜大朝日岳
（元サイズ→拡大）
・山頂からのパノラマ��
（南方向） 祝瓶山〜徳網山 手前は下降予定の尾根
（元サイズ→拡大）
（南方向） 祝瓶山〜徳網山 手前は下降予定の尾根
（元サイズ→拡大）
しばらく山頂付近で天候の回復を待っていたがタイムリミットより下降開始。これから下るルートは緩やかに右へカーブする細い尾根
薮の細尾根であるが左側（東側）に踏み跡あり。ただしあまり左によると切れ落ちているので要注意。
1018m付近の小ピークにて、おにぎり形の桧岩屋山。
右下は辿ってきた薮尾根、右上は大朝日方面。
右下は辿ってきた薮尾根、右上は大朝日方面。
1018m付近からのパノラマ（西方向）
巣戸々山〜大日倉山などの超マイナーなピークが望まれる
（元サイズ→拡大）
巣戸々山〜大日倉山などの超マイナーなピークが望まれる
（元サイズ→拡大）
巣戸々山アップこの山の名を知っている人はどれほどいるだろうか
「山の遊学道」の著者はこの山には引き付ける魔性があると称賛している。その後県境稜線を越え末沢を登り返し大日倉山を征服したと聞く。
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巣戸々山アップ
この山の名を知っている人はどれほどいるだろうか
「山の遊学道」の著者はこの山には引き付ける魔性があると称賛している。その後県境稜線を越え末沢を登り返し大日倉山を征服したと聞く。
この山の名を知っている人はどれほどいるだろうか
「山の遊学道」の著者はこの山には引き付ける魔性があると称賛している。その後県境稜線を越え末沢を登り返し大日倉山を征服したと聞く。
上流部はかなり急で悪い。
良質の山菜（ウド、ゼンマイ、ウルイなど）多く見かけるが場所が悪すぎ。
良質の山菜（ウド、ゼンマイ、ウルイなど）多く見かけるが場所が悪すぎ。
合流点を過ぎ、さらに下っていると倒木が雪渓をふさいでいた。
自然の脅威を感じる
自然の脅威を感じる
雪渓を順調に下って先が見えてきたと思っていた矢先、最後の試練が待ち構えていた！途切れた雪渓の下が滝になっていた。右岸は絶壁と深いシュルントで無理、左岸の薮の急斜面を慎重に高巻きなんとか越える（高巻き後に下から撮影）
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雪渓を順調に下って先が見えてきたと思っていた矢先、最後の試練が待ち構えていた！
途切れた雪渓の下が滝になっていた。右岸は絶壁と深いシュルントで無理、左岸の薮の急斜面を慎重に高巻きなんとか越える（高巻き後に下から撮影）
途切れた雪渓の下が滝になっていた。右岸は絶壁と深いシュルントで無理、左岸の薮の急斜面を慎重に高巻きなんとか越える（高巻き後に下から撮影）
（おまけ）
帰途、針生平付近で目にしたカタクリの絨毯(1)
ワラビ畑のようだ
帰途、針生平付近で目にしたカタクリの絨毯(1)
ワラビ畑のようだ
（おまけ）過去画像
10月下旬に桧岩屋沢を遡行した時の様子
スラブ斜面と紅葉がきれい
10月下旬に桧岩屋沢を遡行した時の様子
スラブ斜面と紅葉がきれい
感想
ゲスト 以前紅葉の時期に登り大展望に感動した桧岩屋山に新緑の時期にもう一度登ってみた。前回は桧岩屋沢を中間まで登り左岸尾根に取り付き強烈な薮こぎに耐えたが、今回は山頂直下まで雪渓を詰めることができ、薮こぎは殆どなかった。ただ桧岩屋沢出合までの荒川右岸のヘツリは途中に深い沢が2つ横断しており越えるのにひと苦労。桧岩屋山から南西に延びる県境稜線は薮に覆われながらも明らかに踏み跡が存在しており思ったほど苦労はなかった。枝尾根の途中からは白布沢右俣の雪渓下降をチャレンジしてみた。しかし源頭部が崖で悪く何度かルートを変更、その後順調な雪渓下りであったが白布沢の終盤でいきなり滝が出現し試練となった。左岸の薮の急斜面を高巻いてなんとか突破できた。素直に1018m峰から南尾根を下っていれば良かったかな(^^ゞ。
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今回も一般登山者は入れない厳しく危険な藪ルートですね。
沢（滝）、岩壁、雪渓、薮、読図等々すべての登攀技術の達人にしか出来ない離れ業に感服しました。
またNo.12〜15、No.29のアングルにも感動しました。
毎回の素晴らしい薮レコ、興味深く拝見しております。
（老婆心ながら、呉々も事故にはご注意下さいませ）
コメントありがとうございます。雪渓の残る時期は沢の段差が平坦化しステップも切りやすいのでそれほど難しくはないですよ。脇に生えている薮はロープがわりになります。桧岩屋沢は過去に一度入っていますので雰囲気は分かっていましたのでなんとか最後まで登ることができました。山の仕事師、マタギたちの方がさらに実践的な技術をもっていると思います。
雪渓が消えてくると難しくなるので自分が入れる沢は限定されます。
急斜面での撮影ですがカメラを落とせば間違いなくどこまでも転がりますので、慎重になる分、体力も使いますね。それからご心配も大変ありがとうございます。
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