イグルー作成訓練@栂池自然園


- GPS
- 23:19
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 284m
- 下り
- 1,038m
コースタイム
- 山行
- 2:07
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:13
- 山行
- 0:56
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 0:57
天候 | 1日目晴れ、2日目曇り後雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
スコップ+のこぎり
スキー・ストック・シール
ビーコン
その他冬山泊個人装(寝具一式・ナイフや灯り地図磁石食器)
ツエルト
ストーブ鍋
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感想
今週もイグルー講習。各地の山スキー愛好家の同人、シーハイルの面々とイグルー合宿。昨年、おフルのテックビンディングと板をくれた後輩のお誘いで。以前の別の会のイグルー講習でお会いした方も二人。何度かその後も試しています。二度目のイグルー講習は学びが多いそうですよ。
住処はあちこちでも、この時期の山スキー愛好家はこの辺りの豪雪の山に集合する。
栂池なら雪の量に文句はなし。当初は天狗原まで上がってイグルー泊して、シーハイルルートで風吹山方面へ滑降計画だったが、先週雨の後の寒気の新雪20センチの上視界無しのようなので栂池イグルーに専念することに。
雪の層は予測通り新雪20センチの下は氷とザラメ層、その下にはイグルー向きのやや重い締り雪がある。この層を使えば長いブロックがばんばん取れるので、ちょっと重いけど皆剛健な屋根のイグルーを構築する。いグルスキーは40分ほどで作り、もう一個おかわりも。十字路的な集会イグルーをイグルスキーがやや大きめに2つ作り、その周りに個室を各自が作る感じで連結する。みなスジがいいので特にアドヴァイス無しでもOK。11人で12個。うち11個が連結のモグラ帝国が完成した。小さく作ると達成感があるよということでドームは小さく、下で掘り拡げて連結する。
午後は無風快晴なので、テーブルとトレンチを作って飲酒会。干物、キムチなどおいしいものを頂いた。日が沈んで宿に入り、またおはなし。
翌日は低い霧。小雪のスキー場を滑り降りて帰宅する。みなが「楽しい!」と言ってくれてとてもうれしい。
スキー愛好家ばかりなので、最深のテックビンディングや板の基礎知識を教えてもらった。
イグルスキー米山さんには2年前に所属山岳会でお世話になり、その後イグルー山行を数回実践していたものの、昨年は作成ゼロ、今年も練習で2回作成したのみ。不思議なご縁で、再びご一緒する機会に恵まれ、沢山の学びと楽しい思い出をいただきました。
久しぶりに講習を聞くと、作り方が見直されてたり、自分が正しいと思っていたことが自己流になってしまっていたことに気が付いたりと、新たな気付きが沢山。当初は雪が重いので相当掘らないとダメだろうと思っていたのに、やってみると意外と作りやすいのも新発見。ただ、雪自体が重いので、女性がブロックを動かしたり持ち上げるのは結構大変。結果的に、男性陣より時間がかかってしまった。
作成が終わったあとは、みんなで宴会!米山さんと夜遅くまでイグルー談義に花が咲きました。
今回でみんなイグルー作成の楽しさを味わったので、実際に山行に活かしていきたいです!今回は貴重なお時間を頂きありがとうございました。米山さんとの縁を再び結んでくださったbabaa1986さんにも感謝です。
以下、自分用の備忘メモです。
・最新理論では、丸で作るのではなく四角で作る方法が推奨。大体1.5m四方くらい?長方形である必要もなく、あとで下で広げればよい。角があったほうが屋根が塞ぎやすいし、寝る場所も四角いほうがデッドスペースがない。
・トレンチはシャベルの幅。真ん中にトレンチを作って、ノコギリの幅30cmを最大に活かすくらいの四方で、ミカン箱的なものを切り出して1段目に積み上げる。1段目はミカン箱3つ、2段目以降は1.5個分の幅、もしくは幅いっぱいの長さを狙う。二段目は徐々に内側に積むのはセオリーどおり。
・長い柱を切り出すときに自己流で細めに作って折れてしまっていたが、なるべく30cmの刃渡りを活かすような切り出し方の方が折れない。三角柱も30cmの刃渡りを活かすように切って、あとで使いやすい大きさに切ったほうがよい。
・長いのを作り始めたときに、上段を切ったときのノコギリのあとがついてしまって折れてしまう。下のノコを入れるときに十分深い場所になってなかったってことか。。
・ブロックを切り出すときに、外しやすい切り方にするのが重要。台形を心がける。トレンチから外すのであれば、下が狭い台形で。きれいに切るために、手を動かす場所を確保することが肝要。横は邪魔なところを切る、下は要らない雪をちゃんとどかす。
・ノコギリやショベルは無造作に挿さない。絶対ブロックを出さないところに挿す。
・入口は、1段目を20cm程度スリットを作るだけ、あとで掘れば十分。そのほうが崩れない。デモンストレーションでも入口を掘るときに最下段ブロックを揺らして崩壊させてしまっていたので、ブロックを揺らさないように慎重に。
・最下段はザラメ混じりのブロックだったが、全然大丈夫だった。
・あとで屋根の隙間を埋めるとき、ある程度結合してから上に湿雪を細かくしたものを振りかけて塞いでみた。結構ふさがる。ふさぐためのブロックは、最下部のブロックの余った部分を使ってもOK。
・今回はほとんど排雪をしなくて済んだ。床を広げて、平らにするときに要らない雪を使えば、それほど排雪しなくても大丈夫だった。
・最後に入口を閉めるのは、内部の雪を切ったものでもわりと大丈夫だった。結構入口、大きかったけどな。
・これだけの数を連結させれたのはびっくり。ちなみに、隣との距離が近すぎると広げるときに隣に貫通させそうになる。私は両隣とも距離が近くて、最終的に四角に対して対角線になるように足が伸ばせる空間を作って何とか寝られるようにした。さすがにもうちょい広くないと生活しにくい・・・(その分寒くなるだろうけど)
・一度ロウソクをイグルーの中で使いたくて、個室に戻ってからつけてみた。ティーキャンドル一つでランタン要らず、便利。ただ、雪の上に置いたら熱で雪が融けたらしく、どんどん下に沈んでしまうし、蝋が溶け切らずに早めに消えてしまったらしい。何か断熱性のあるものの上に乗せないとダメか?
・米山さんと「ふわふわ新雪だった場合」の議論をしていて、私は新雪を根性でどけてから(1mくらい掘ったと思う)作成を始めたのだけど、「脚で踏んだほうが早いのでは」というご指摘を頂いたので、今度試してみたいところ。
以下、生活面での備忘録。
・いままでテルモスは大型を持ってきていたが(鍋などを作って大量にお湯を使うため)、1人で生活する分には500mlと250mlの水筒があれば十分。あとは2.5Lのプラティパスがあれば、インスタント系の食事ならまかなえるし、軽い。
・白金カイロがひとつあると、暖かさが全然違う。シュラフ全体が暖まるかんじ。ただ、付属のケースだけでは熱くなりすぎて、フリースのポケットに入れてても長時間だと低温やけどになりそう。何回か夜中に目覚めて場所を変えてたが、途中でタオルハンカチに包んだらちょうど良い具合になった。ちなみに寝袋はモンベル#1、シュラフカバー利用、100均銀マット利用。
・シェラカップ忘れた。。。ついでに、持ってくる予定だったウインナを忘れて、ほとんどツマミを供給できず・・・(すみません。。)
コメント
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山行で使うのもいいですが、地下トンネルで繋げたイグルーでの宴会楽しくて、そちらがメインになってしまいそうです(笑)
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