塔ノ岳/玄倉・ユーシン−大倉
zaoluck
体力度について
- GPS
- 08:05
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,792m
- 下り
- 1,818m
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- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:05
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
林道ゲート前に20台程度止められる駐車場？あり |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■玄倉川に沿って塔ノ岳取りつきの尊仏ノ土平まで3時間以上の林道歩きが続く。車両通行止めゲートまでは徒歩40分ほど。 ■新青崩隧道は中で2回「く」の字に曲がっているため真っ暗で、ライト必携。 ■棚沢ノ頭方面との分岐から先に林道斜面の崩落が続くが、最低限の手が入ったようで通過は問題ない（30日現在）。崩れやすい地質なので、大雨や地震などの後は状況が変わるかもしれない（30日夜にその地震があったのでコース状況は要確認）。 ■このルートは林道アプローチが長いためか、驚くほどハイカーが少なかった。 |
写真
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装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート(1)
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
|
|---|
感想
5，6人の立ち客が出た新松田7：30発のバスから玄倉で下りたのは2人。先に降りた男性は早々に出発し、トイレと自販機に寄って歩き始めた時、周囲に人影はなかった。
異常高温の5月は月末を迎えても変わらず、よく晴れて暑い。丹沢湖が急速に狭まる谷合いの日陰に来てホッとした。玄倉発電所の脇を通り、舗装路を飛ばす。このコースは林道歩きがひたすら長い。一方、肺の調子が最近ずっと悪く、急な登りは息が続かないので、ここで時間を稼いでおく必要がある。
林道歩きのアクセントは、エメラルドグリーン（人呼んでユーシンブルーと言うそうな）のダム湖水と「真っ暗トンネル」だ。それを楽しみにテクテクと林道を歩く。小川谷出合で立間大橋の道を分け、バス停から40分近くかけてやっと一般車通行止めゲートに着いた。左手が駐車スペースで、20台近くが止まっている。
その先も舗装こそ途切れたが整備の良い林道を歩き、まず境隧道が現れた。照明はないが、短くてきれいなトンネルだ。その次が、話題の新青崩隧道だった。入口の左に旧道跡が伸びている。中を覗くとなるほど真っ暗。ヘッドランプを付けて入ると、程なく左へカーブし、だんだん後ろの入り口が隠れた。完全な闇の区間を経て、もう一度カーブしてようやく出口が見えた。
暗いのもおっかないが、出た所は落石よけの青崩第一洞門につながっていて、すぐ次のトンネルの名も石崩隧道。とにかく物騒な区間だなと分かる。石崩隧道も、出口は見えるが中は素掘りの吹付で舗装が悪く、明かりがないと往生する。ただ、そのトンネルを抜けた所がエメラルドグリーンの玄倉ダムだった。
ここで今日初めてハイカーと会った。ご夫婦のようで、不気味な新青崩隧道で声を聞いた先行者なのだろう。小さな湖水の水は噂にたがわぬ透明な青緑色で、上流側は滝の起こす波が太陽を反射し、水面に美しい模様を描いている。
渓谷沿いにさらに5つほど小さなトンネルをくぐり、谷が広まったあたりで「ユーシン1.5km」と記した指導標を見つけた。まだ遠いなと思ったが、そこから3分ほどで雨山峠からの道が合流し、その道標には「ユーシン0・4km」の文字。どちらかが、あるいは両方が間違っているに違いない。
ユーシンロッジへの分岐の先でリュックを降ろして一休み。足元をよく見て蛭がいないのを確認し、腰を下ろした。お握り1個と乾燥マンゴーで小腹を満たす。ここまで2時間かかったが、林道歩きは尊仏ノ土平まであと1時間ほど続く予定だ。
再び歩き始めると、土被りが少なく剣呑な香りのする素掘りのトンネルがあって、くぐった先が熊木ダムだった。玄倉ダムと同じ澄んだエメラルドグリーンが美しい。左を見上げれば熊木沢の先に蛭ヶ岳がそびえている。
幅の広い道が河原に下りて行く分岐があり、狭い右の道の方に塔ノ岳の道標が見える。弁当沢ノ頭経由で主稜の棚沢ノ頭に出る道との分岐だ。道標通り右の道に入ると、そこが落石の連続する区間だった。右の山肌が何か所も崩れている。ただ、通れないほどの場所はなく、晴れていれば何ら不安を感じない。もっと厳しい道のようなレコを読んだが、多少整備の手が入ったのかもしれないと思った。
鍋割山への廃道の分岐点で林道は左へUターンし、やがて崩壊区間を脱したところで箒杉沢の広い河原が視界を広げた。沢を詰めた先は主脈の竜ヶ馬場あたりだろうか。林道は鍋割沢の河原に沿ってさらに伸びる。堰堤を2、3過ぎた所で、ようやく�狹肋鎮賄澄匹箸覆觧愼撹犬謀�着した。
水が一滴もない河原を斜めに渡り、上流寄りの檜の植林帯に入る。いよいよ一気に塔ノ岳へ至る急登の始まりだが、林道歩きで既に標高890mまで来ているのがありがたい。標高差はあと600mという計算だ。
左へ戻り気味に取りついた登山道は、きつい直登で尾根に出た後、東へ一直線に伸びていく。息を整えながら登っていくと、トレランが何人も下ってきた。彼らの推奨コースにでも紹介されているのだろうか。道自体に難しい所はなく、ブナの新緑が気持ち良い。左手は木陰越しに主稜の峰々が見え隠れする。
標高1200m付近で傾斜が緩やかになり、1234mピークで若干の下りも経て、もう一度胸突き八丁を登った先が塔ノ岳の水場「不動の水」だった。ここで昼食とする。ただし、肝心の水はチョロチョロとか細く、実用ギリギリの流量しか出ていない。日向のベンチは暑く、木陰に座って残りのお握りとカップ麺を食べたが、虫がうるさくて参った。富士山はすでにだいぶ雲に覆われているが、蛭ヶ岳から檜洞丸にかけての主稜をはじめ、重畳たる緑の山塊がよく見える。
昼食後の重い体？を鞭打ち、急な階段をヒイヒイ登って山頂へ。いつものようににぎわっている。箱根山をよく見ると、大涌谷の噴気が一時大きく立ち上っているように見えた。何はともあれ尊仏山荘に飛び込み、缶ビールを注文。小屋の人に女性客がシロヤシオツツジについて聞いている。今年は花期が早く、しかも不作であまり花がつかなかったという。実は、水場の上に多く自生しているというので期待していたのだが、遅すぎたらしい。
とにかく、ユーシン渓谷から取り立てて危険もなく登れることが確認できたので、そろそろ下山することとしよう。日差しは強いが山上の風は爽やかで歩みもはかどる。花立では今を盛りと咲くヤマツツジがあった。快調に人を抜きながら下って行ったが、ほどなく右足に痛みが走った。くるぶしの内側からアキレス腱の上にかけて、疲れると時々襲ってくる正体不明の痛みの再発だ。
常時痛むわけではないので、だましだまし下る。だんだん暑くなってきて、堀山の家前では大勢の登山者がバテた様子で休憩していた。当方も一休みして出発。無事見晴茶屋まで下りてきて、何とかびっこを引かずに歩き通せる見込みが立った。大倉バス停に着いたのは、時計が間もなく4時半を指す頃。長蛇の列ができていたが、なんとか最後の乗客の1人として乗り込むことができた。
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同日、同じルート歩いていました、青崩隧道はインパクトありました。。
Chiyonof-Gさん、初めまして。私の少し後を追うように歩かれたんですね
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