初夏?のテーブルランド【T字尾根〜ノタノ坂で周回】


- GPS
- 16:00
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 902m
- 下り
- 904m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:10
天候 | 曇り 視界も悪く、風もやや強い。登山には不向きの一日。 但し、下山後は晴れに。 【気温】駐車地スタート時:16℃ 東のボタンブチ:12℃ 駐車地へ下山終了:20℃ (6月とは思えない気温) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
小又谷作業道分岐脇の駐車地。(10台程のスペースか) |
写真
感想
念願だった御池岳の頂上台地・テーブルランドの散策と池巡り。
今回機会が有ってdさんと共に台地の東側を周回する山行が実現した。
夜半の雨も早朝には上がる予報を信じて家を出る。
石槫トンネルをくぐり滋賀県に入るとあいにくの雨だ。
止んでほしいと念じつつ車を走らせ、木地師街道にかかると
願いが通じて雨が上がった。
ヒルが心配な季節だが4月に逆戻りしたような気温では大丈夫だろう。
念のためヒル対策をしてdさんと肩を並べてT字尾根の
取り付きへ向かう。
「君ケ畑県営林」の看板前の踏み跡から尾根に取り付く。
ここも2〜3台なら駐車できそうだ。
Tの字の横棒上にあたるP878へ延びる枝尾根は明瞭な尾根筋だが
いきなりの急登だ。ガスが立ち込め視界も悪いのでひたすら高度を稼ぐ。
ブナの尾根が傾斜を緩めると幹に架かるP878のプレートを見る。
横棒に乗ると緩やか尾根に変わり、ガスが立ち込める幻想的なブナ林の
中に大石を見るとまるで恐竜を思わせる枯れ木に出逢う。
(これも是非見たかった擬態だ。)
その後も大した登りも無くゆったりした平坦地に着くと「T字尾根」の
木札が下がるP918で、直角に右折し縦棒に向かう地点となる。
そのまま直進しないように注意したい場所だ。
天気が良ければ 美しいブナの林を楽しめそうなゆったりした尾根に
石楠花が現れると痩せた尾根に変わってくる。
石楠花が続く尾根を登りP967のピーク?から激下りの後、
しばらくすると尾根の形状が消えて草地の斜面に出る。
いよいよテーブルランドへの直登が始まるようだが、ガスに隠れて
頂上台地へ突き上げる実感が無い。
濃いガスに覆われうす暗い岩混じりの急斜面を不明瞭な踏み跡を注意して
辿るといきなり傾斜が尽きて、枝にリボン目印が下がるカレンフェルトの
台地に出る。テーブルランドに上陸だ。
相変わらず濃いガスに視界を奪われたままだが、行動食で小腹をなだめ
ゆっくり休もう。
T字尾根下降点を様子を再確認し、さあー時計回りで散策開始だ。
コンパスで方向を確認し石灰岩を踏んで草原に出ると池が目に留まる。
その後も伸びやかに広がる草原や森の中に窪地や池を眺めながら
台地のヘリに沿って森を抜けるとボタンブチの断崖に出る。
奥の平方面を見ると今日初めて雲が切れ明るい青い空が広がったが、
それも一瞬で結局以後は一度もガスが晴れる事は無かった。
眺められるはずのT字尾根も見られず台地を横切って奥の平へ向かう。
濃いガスと強い風。広大な台地を自由に歩ける条件ではないが
要所要所でdさんが準備してくれた地図で方角を確認しながら
奥の平突端へ向けて小尾根の森を抜けると、頂上台地南東側に広がる
広大な平原が待っていた。改めてテーブルランドの広さにあきれる。
初めて踏み込む台地に点在するドリーネや池に寄り道しながら散策を
楽しみ、P1194からの尾根に戻り東側のヘリへ出ると
僅かなガスの切れ間に頭陀ヶ平〜藤原岳展望丘が展望できる。
急な斜面下には鉄の平の鉄塔も手に取る近さで眺められるが、
この展望も一瞬で、結局これが今日唯一の短い展望だった。
ゆるく坂を下るとカレフェルトの森になり、向い側の小尾根に延びる
踏み跡を見送ってわずかに下ると累々たる石灰岩の丘、東ボタンブチ
に出る。奥の平突端の岩陰で風を避け昼食タイムの大休止とする。
積雪期には真ノ谷からこの急斜面を一気に登り降りする人が
居るというのが信じられない!
濃いガスに小雨が交ってきたのを機に腰を上げて下山しよう。
先ほど見送った踏み跡で小尾根に上がるが踏み跡が見当たらない。
コンパスの方角を頼りに西方に向かうと草地と潅木の境の様な場所に
標識らしき木柱とリボン目印が下がっている。
どうやら土倉岳(ハゼクラタケ)への下降地点のようだ。
僅かな踏み跡?が草地と潅木の境を下っている。
いよいよテーブルランドに別れを告げて急斜面を下ると僅かな時間で
穏やかな尾根になり、小さく登り返すと展望の無い小台地に
三角点の立つ土倉岳となる。これからノタノ坂まで下る土倉の尾根は
何度も方向を変え、尾根を分けるので方向確認を怠らずに行こう。
南東方向の尾根へ向かうと下生えの無い足に優しい明確な尾根が続く。
足元は良く踏まれた踏み跡と言うよりしっかりした登山道だ。
やがて左手に送電線を見る頃、中電の幹線巡視路の標識が所々に現れ、
しっかりした踏み跡が派生するで、分岐の度にコンパスを合わせて
方向を確認して下る。
尾根上に建つ鉄塔をくぐり、植林帯の急な斜面に絡むような下りになると
茨川への分岐標識が現れノタノ坂に着くと行程もあとわずかだ。
足元の君ヶ畑への標識に従って下ると、やがて荒れた谷の道となり
堰堤下の鉄橋で右岸へ渡ると小又谷の林道も近い。
回復した青空の下、テーブルランドを散策できる期待は外れて
終日濃いガスが視界を妨げる悪条件の一日だったが、
dさんのおかげで計画通りテーブルランドを周回できて、
その魅力を存分に感じる事が出来た。
いつもの単独とは違う一味変わった、密度の濃い山行だった。
コメント
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昨日は初夏と言うより春先のような涼しい(?)1日でしたね。
庄内川堤防から養老山脈の奥、藤原方面を見てたんですが雲が多く風も強そうなので心配していましたがやはりガスでしたか。
あの辺りは、鈴鹿でも天気が変わりやすいというかガスが多い場所ですかね?
僕も御池でピーカンという思い出はありません。また、ガスが多いのでテーブルランドは迷い易くって怖い場所というイメージが強いです。
実際ここ数年でも何人かの方が遭難してますし・・・・
そんな天候でも危なげない山行はさすがonetotaniさん。
でも、本当はピーカン晴れに歩きたいコースですよね。
ご苦労様でした。
sugi-chanさん 今晩は。
まるで4月に戻ったような肌寒い日になりました。
ボタンブチから後半のコースでは晴れを期待しましたが見事に外れ、
テーブルランドを歩くには不向きな天気でした。
今回、奥の平よりも奥に踏み込んだおかげでテーブルランドの広大さを
実感できましたが、晴れの日に伸び伸びと歩くのが最高でしょうね。
こんにちは。
鈴鹿の主のonetotaniさんと大ベテランのdさんのコラボとは、凄いですね
鈴鹿を知り尽くしたお二人だけに、この天候でもさすがの山行に拍手です。
私も数年前、これとほぼ同じコースをコラボで歩いています。
その方は、今はもういません
私にとっても、とても思い出に残るコースです。
それ以来、足が遠のいてしまっていましたが、おかげ様で、とても懐かしく思い出しました。
ありがとうございます。
totokさん 今晩は。
秋、紅葉の時期に歩かれたんでしたね。
道中、yさんの話もしながら歩きました。
今回はdさんと御一緒できたおかげで、ガスにまかれたテーブルランドで
池に寄ったり、ドリーネを覗いたりと寄り道しながらでしたが無事に周回
出来ました。
本来は天気の良い時に歩きたかったんですが、幻想的な風景も時には
良いかなと・・・。
紅葉のシーズンも最高でしょうね。
Onetotaniさん、こんばんは
テーブルランド周回ですね。お疲れさまでした。
山始めた頃、ネットで話題になってたものでどんな所か怖いもの見たさに単独で周回したことがあります。
私も懐かしい想い出です。
ガスに包まれると厄介な所なんでした。
higurasiさん 今晩は。
やはり山上に広がる広大な平原は魅力いっぱいですね。
私も思いのままに歩けたらどんなに楽しいだろうと思いますが、
変化の無い地形で見通しが悪いと、現在地が分からず安易には一寸・・・。
もう少し経験を積んで歩き廻りたいですね。
onetotaniさん
こんにちは
テーブルランドの周回お疲れ様でした。
私も一度御池を歩いたことがありますが
単独でガスの中を
心細く歩いた記憶があります。
最近は遭難の記事などを見るにつけ
足が遠退いております。
さすがお二人で歩かれると
いとも簡単に見えてしまうのは
私だけでしょうか?
kazu97さん 今晩は。
今回初めて御池岳頂上台地の東奥まで踏み込んで来ました。
奥の平の森を抜けると更に広大な平原が広がって、テーブルランドの広さを
実感しました。
今回は濃いガスに視界を閉ざされ、常に方向を確認しながらの歩きで
のんびり散策とはいきませんでしたが、
今度は是非晴れた空の下を歩いてみたいと思います。
土曜日の天気の回復の遅さは
どの予報も外してましたね。
深夜のうちに上がる予定が
寒気が入り、どこもガス多目
だったようで。
テーブルランド、鈴鹿の山の
一番高い場所に、忽然と池と
ササの低木が広がる、独特な世界。
ずっと以前に、コグルミ谷?が
通れたときに、上がってみて
感激しました。
ご同行の方に恵まれ、素敵な
時間でしたね。
komakiさん 今晩は。
ボタンブチから奥の平を眺めた時、一瞬青空が広がって期待しましたが、
見事に外れ終始ガスにつつまれた一日になりました。
しかしコンパスで方角を確認しながら広い台地を歩く醍醐味も
感じられました。これもdさんと同行のおかげかと思っています。
今回は、南北約3kmと言われるテーブルランドの半周回でしたが、
その広大さと魅力を実感できた山行でした。
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